ジャンダルム飛騨尾根 T3から取付き ちょこっとバリエーション
- GPS
- 32:00
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,726m
- 下り
- 1,722m
コースタイム
- 山行
- 9:20
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 10:30
- 山行
- 2:15
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 2:35
天候 | 一日目 晴れのち曇り 二日目 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
あかんだな駐車場から上高地行きのバスの 始発は5時20分 |
コース状況/ 危険箇所等 |
岳沢から天狗のコルまでの手前のガレ場が歩きにくい 天狗のコルからジャンダルムの手前のαルンゼの下りのガレ場が相当歩きにくい 落石にも注意 |
その他周辺情報 | ほうの木 すくなの湯 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
ガイド地図
コンパス
筆記具
ライター
ナイフ
飲料
ティッシュ
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
スパッツ
手袋
ストック
ビニール袋
替え衣類
シュラフ
シュラフカバー
ザックカバー
食器
水筒
時計
日焼け止め
非常食
アイゼン
ハーネス
環付きカラビナ
カラビナ
テープスリング
ヘルメット
お酒
おつまみ
ATCガイド
カム
デイジー
クイックドロー
テントマット
ツェルト
コンロ
ガスカートリッジ
コッヘル(鍋)
ファーストエイドキット
カメラ
車
|
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感想
今年三回目のかわいくない登山。
クライミング仲間の素敵な山ガールは、私達が行くちょこっとバリエーションはかわいくない登山だと言う。
確かに今回は、私にとってちょっと修行だった。
山ガールに修行は似合わない。
我が家のギアにも、ついにカムを導入した。
毎年買うのを迷って、安くはないものなので、そんなに使わないかもってやめた。
買ってから週末の天気が悪くて、三週間近く延期になったけど、今回は初めて使う事が出来た。
前のデジカメが調子悪かったので、新しいパナソニックのデジカメも登場!
快適に写真を撮ることができた。
あかんだな駐車場ゲート前は、またしても一番乗りだった。
朝ゲートの開く時間は、先月より1時間遅い4時になっていた。
バスの始発も4時50分から5時20分になった。
上高地は今年三回目だけど、明神岳主稜、奥穂高岳南稜と全部河童橋を渡ってアプローチ。
全部ちょこっとバリエーション。こんな年もあるんだな。
相方が岩稜ばっかり行きたがるからさ。
嫌じゃないけど。
始発のバスの二番目に乗って、上高地に6時着。
上高地の男子トイレにはまた行列が。始発着名物だ。
前のヤマレコにも書いたかも知れない。
男子は5分我慢して歩いて、空いてる河童橋のトイレに行こう!
河童橋を渡ったところでおにぎりを食べた。
寒くてダウンを羽織った。
一ヶ月前、奥穂高岳南稜に行ったときとかなりの気温差だ。
岳沢へ向かう途中の七番看板のすぐ向こうの風穴。
今回は涼しい風を味わう事なく通り過ぎた。
岳沢小屋で休憩して天狗のコルへ向かった。
岳沢小屋は8時前だというのに、もう満室で泊まれないという。
その先も意外と登山者が多かった。
皆さん、奥穂高岳へ向かうという。
天狗のコルの手前のガレ場は歩きにくかった。
天狗のコルに着くと、避難小屋跡らしきところに荷物をデポしてザックを軽量化。
また歩き始め、稜線をたどってジャンダルム手前のαルンゼに着いた。
丁度、飛騨尾根を終えているパーティーがいたのでHが話しかけていた。
私達が目指しているところだったらしく、T3までの下りのガレ場を降りて行くのが核心で、後は楽しかったとのこと。
その時、αルンゼの右岸に雷鳥の群れがいた。
毎年、北アルプスに行く度に見かけていた雷鳥が、去年くらいからほとんど見る事がなかった。
真っ白な雛二匹合わせて七匹。
猿が雷鳥の雛を捕食するっていう記事を読んだし、もう本当にいなくなってしまったのかと心配していたが、こんなにいた!
Hは一年分見たと満足していた。
雷鳥の写真を撮るのに夢中になって、私は飛騨尾根に行った人の話をほとんど聞いてなかった。
歩き始めると、足場はもろかった。
文献にはT3(ジャンダルム下の三つ目のピーク)まで幾つか小滝を超えると書いてあった。
全部クライムダウンしたけど、二つ目と三つ目がちょっと難しかった。
ルンゼはかなり狭いところもあり、落石が怖い。
二つ目の小滝の手前で、Hが割れた白いヘルメットの破片を発見した。
メーカーのロゴも書いてある。
何が起きたとかあまり考えたくないので、写真も撮らなかった。
HがトップでT3に取り付き、2ピッチ。
ここまで天気はまずまずだった。
T2も2ピッチ。
ここで、ついにカム使用。
ところがロープをつたって、私の手元にカムがカム。
クラックにセットしたのが抜けてしまったのだ。
まだまだだね。
そんなに難しいピッチもなく、面白かったのはT2のスラブとか。
全体的に尖った岩を登る感じで楽しかった。
そして、14時くらいからどんどん視界が悪くなってきた。
槍ヶ岳や奥穂高岳が見えてたけど、全く見えなくなった。
T1の2ピッチ目で、難しそうなところじゃなかったので、Hにトップを代わってもらった。
私、初トップデビュー。
支点を作る練習は事前にやっておいた。
(よーし!いっぱい支点作るぞ。)
途中カムも使った。ハーケンもあったので、結局合計三つだけ作った。
そして、50mロープがほぼいっぱいになるところで終了点を作った。
ところが、Hが登りだすと、どんなにロープを引っ張っても全然Hの登るのに追い付けない。
危ない所じゃないけど、ずっとロープはたるんだままだった。
ロープを引き続けて、腕がパンプした。
「次もやる?」
って聞かれたけど、
「もういい。」
この頃、吹き上げてくる風が冷たくなって来て、手がかじかむし、腕はパンプしてるし、クライミングシューズを履いている足は痛くなってくるし、なんか修行みたいだった。
ヘタれな私。
終了点の作り方は間違ってなかったけど、ATCガイドをセットするのが自分の体に近すぎて、ロープを引くのがしんどかったらしい。
まだまだ修行。
T1を超えてルンゼの取付きに戻った。
15:30飛騨尾根制覇。ただしT3から。
ここはクライマーらしく、二人で拳を合わせて喜び合った。
この頃視界はかなり悪くなっていた。他に登山者の姿も見えなくなった。
そして、ジャンダルムのピークを踏むことなく、天狗のコルに向かった。
16:30天狗のコルに戻った。
ツェルトを張ると、早速チーズをつまみに一杯。
19時過ぎにはもうHは寝てしまった。
一人で残りのワインを開けていると、いつの間にか寝てしまって、しかもワインをこぼしてマットを濡らしてしまった。
10時間半の行程は、結構疲れた。
朝5:30には、天狗岳に向かう登山者がビバーク地点の横を通過していた。
皆さん早起きだな。
下山を開始して、最後は競歩のような早歩きで、なんとか10:00のバスに間に合った。
雨がカッパはいらない程度に少し降ってたけど、釜トンネルを抜けたところで激しく降り出した。
もうちょっと遅れていたら、ビタビタだった。
下山後、私の足は結構な筋肉痛。
強い体が欲しい。
そしてHが翌日、変なことを言いだした。
天狗のコルでビバークしたとき、寝てたら頭痛がして起きたという。
そして眠いから無理やり寝たと言っていた。
高山病になったこともないし、超健康優良児なHには珍しい事だ。
私もHもお化けも見たことないし、霊感とか全くない。
Hがαルンゼでヘルメットの破片なんか手に取るから、なんか関係あるのかと思ってゾワゾワってなった。
やめてくれ!
山もずいぶん寒くなってきた。
さて、今年はあと何回登山に行けるかな。
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