白峰南嶺 (笹山〜白河内岳〜広河内岳)


- GPS
- 51:10
- 距離
- 37.2km
- 登り
- 3,122m
- 下り
- 2,819m
コースタイム
04:55 田代入口
06:00 転付峠入口
07:45 東電保利沢小屋
10:25 転付峠
13:05 奈良田越
13:50 白剥山
15:40 笹山直下2600m付近
【7/18(日)】
05:50 笹山直下2600m付近
06:40 笹山南峰
06:55 笹山北峰
08:20 白河内岳
09:00 大籠岳
11:55 広河内岳
12:40 大門沢下降点
15:20 大門沢小屋
【7/19(月)】
05:10 大門沢小屋
07:40 奈良田第一発電所
08:05 奈良田
天候 | 7/17(土) : 晴れのち曇り 7/18(日) : 晴れ 7/19(月) : 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
田代入口から暫く車道を進むとゲートがありますので、転付峠入口までは一般車 両は入れないようです。 転付峠入口から暫く進んだ所に大きな砂防ダムには歩行者用の階段が設置されて いますので、階段を使用して超えていきます。 東電保利沢小屋までは渓流沿いに設けられた桟道を歩きますが、濡れている上に 苔むしていますのでとても滑りやすく注意が必要です。一部の桟道は崩落してい ますが、通行不能な箇所はありませんでした。 東電保利沢小屋から出会までは3回ほど渡渉が必要です。頼りない木の橋がありま すが濡れて滑りやすくなっております。1箇所だけ靴を脱いで沢を渡りました。 出会から転付峠への登り口付近は2本の沢の合流部付近にありますが、この日は 水量が多かったため取り付き部分に到達するためには沢の中を歩く必要がありま した。急登が始まると道は広くて明瞭になります。転付峠の直下の水場は水量も 豊富でした。 転付峠から奈良田越までは廃道になった林道を進みます。崩落箇所がいくつかあ り、ザレた斜面を進む必要がありますが歩行不可能な箇所はありませんでした。 奈良田越の手前付近の林道はカラ松の幼木が茂っておりいて非常に歩きづらくな っています。 奈良田越から白剥山までは踏跡は薄いものの赤テープが頻繁に設置されています。 忠実に辿っていけば道を外す事はないと思います。白剥山から笹山直下までは 石楠花漕ぎを強いられる箇所ありますが、そこを抜けると一気に視界が開けて ハイマツ帯に出ます。このあたりが幕営には適しています。 笹山南峰へはひどいハイマツ漕ぎを強いられます。笹山南峰山頂のみ木が刈り払 われているのか、ちょっとした広場になっていました。白峰三山方面のみ視界が 開けています。笹山北峰に向かうためには一旦コルに下りますが、コル周辺は樹 林帯となっています。笹山北峰は開けており、360度の展望が得られます。 笹山北峰から白河内岳までは樹林帯とハイマツ漕ぎを繰り返すような感じでルー トも不明瞭です。樹林帯の中はなんとか踏跡を確認できますが、ハイマツ帯はあ る程度方向を確認したら突っ込んでいくしかありません。ゴーロのようなところ を通過すれば白河内岳山頂はもうすぐですが、このあたりの登りは広い尾根にな っていますので、どこを歩いてよいのか判断に迷います。白河内岳の山頂は広い 平地になっています。 白河内岳から大籠岳を経て広河内岳までは小さなアップダウンはあるものの、広 く平坦な尾根を進みます。ハイマツとガレ場が入り組んだような地形をしていま すので、前方に注意してルートを取らないといきなりハイマツ帯に突っ込んでし まう事になります。このあたり、とにかく景色もよく気持ちの良い尾根ではあり ますが、ガスが出た時には非常に怖いと思いました。稜線から100mほど登れば広 河内岳の山頂に出ます。 広河内岳から大門沢下降点までは尾根を下っていくだけですが、広河内岳方向か ら進んだ場合、大門沢下降点を示す黄色い鉄塔の所に進む踏跡が薄いのでガスが 出た場合にはうっかり通過してしまうかもしれません。 大門沢下降点から大門沢小屋までは良く踏まれた道であり、急降下ではありますが 特に危険箇所はありません。梅雨末期の大雨の影響でしょうか、登山道に水が流れ ているところが何箇所かあります。 大門沢小屋から奈良田第一発電所までは水が流れている箇所がありますが、歩行に 支障をきたすほどではありません。数箇所設置されている丸太の橋を渡る際にバラ ンスを崩さないように注意するくらいでしょうか。県道をを下れば奈良田のバス停 に出ますが、この日は土砂崩落の影響で身延方面へは不通となっていました。 |
写真
感想
自宅から芦安方面を見ると、櫛形山と千頭星山の間を御勅使川によって切り開か
れた渓谷の遥か彼方に農鳥岳から南に伸びる白峰南嶺の尾根を望む事ができます。
この稜線は冬には真っ白に輝いて見える上に、ほぼ水平に伸びる独特の形状をし
ている事からいったいどのような所なのか、いつか歩いて確かめてみたいと思っ
ていました。
あまり歩く人のいないルートとは聞いていましたが、笹山周辺から白河内岳付近
を除けばルートはさほど不明瞭ではありませんでした。ただ田代入口から入って
初めて他の登山者に出会ったのは白河内岳付近で、4名のグループの方でした。
その後大門沢下降点までの間で2名のグループと、単独の方、計7名としかすれ違
いませんでした。
このルートは転付峠から農鳥小屋あるいは大門沢小屋まで水を取れる場所がない
事もあって、この時期は重い水を背負わなければならないところが辛いですが、
広い稜線からは白峰三山はもちろんの事、塩見岳から悪沢岳への稜線や蝙蝠岳の
眺めが見事で、北から南へ続く南アルプスの稜線をほぼ全て見通すことができま
す。殆ど人が歩かないそうなので今回のように天候に恵まれた時は気持ちの良い
山歩きが楽しめると思います。ただ、天候が荒れた場合には方向を見失いやすく、
立ち入らない方が良いかもしれません。
入山初日の朝、県道南アルプス公園線は前夜に早川町湯島付近で土砂崩落があっ
たそうで、新倉のトンネル前で封鎖されていました。田代入口までなら行っても
いいよ、との事で通してもらいました。2日後に奈良田から田代入口まで路線バス
で戻る予定なので、その頃には開通しているだろうと思っていました。
ところが下山してみるとまだ県道は不通でバスも動いていないとの事。仕方なく
一旦広河原までバスで登り、そこからさらにバスで甲府駅へ。身延線で下部温泉
まで行き、そこからタクシーで車を取りに戻りました。予定ではバスで30分もか
からずにデポした車を回収できるはずでしたが、結局下山してから車に辿り着く
までに8時間もかかった上に、痛い出費となってしまいました。
タクシーの運転手さんに聞いたところ、「徒歩なら通れたんじゃないかな。」
との事。歩いた方がよっぽど早かったですね。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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teriさんはじめまして。
新倉湧水のところにクーパーが何日も泊まっていたので
気になっていたのですがteriさんだったんですね。
ロングな3日間の後、下山後にたいへんお気の毒でした
確かに当該箇所を迂回するには恐ろしく時間がかかります。
マイカーで普通に迂回するだけでも3〜4時間は
かかるんで本数が少ないバスや電車・タクシーを利用
してでは8時間もうなずけますね。
私も3連休中に山行予定があったんですが崩落箇所の対応に追われてボツになってしまいました。
田代〜転付はここ数年整備してません。除草は年1回
行っているんですが・・・予算が無いようですね。
ちなみに私の勤務先は、そばやの向かいです。(解りますかね) こちらにお越しの際はぜひ立ち寄ってみてください
登山者の少ない登山口に車を停める場合は日程を書いておいた
ほうがよかったですね。ご心配おかけいたしました。
通行止めを知っていてなので自業自得といえばそうなんですが、
せっかくの3連休と快晴の天気予報という事もあってダメモトで
山に入りました。今年は雨畑への道や、十谷への道も大雨による
崩落で通行止めになりましたが、意外と早く復旧したので、今回
もそうなってくれるのではと期待していたのですが。。。
8時間のうち半分は待ち時間だったのですが、広河原の新しいアル
ペンプラザには書物もあってそこでは退屈せずにすみました。
帰宅して山日の記事を見ましたが場所が場所だけに難工事になる
そうです。洞門を作るようなことを言っていましたので本格的な
復旧まではまだまだ時間がかかりそうですね。
早川にはちょくちょく遊びに行かせて頂いております。
おそばやさん、いくつか知っていますので、次回訪問させて頂く
時には注意して走ってみますね。
teri
teriさん
すっかり見落としていましたね。
私はなかなか踏み入れないところ、、
おそらく今後も、、。
moguyamaさんとのやり取りも
地元ならではですね、、
もう復旧しているようですが、、、
Y-chan
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