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Yamareco

記録ID: 7118
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アルパインクライミング
八ヶ岳・蓼科

阿弥陀南稜&小同心クラック(L学中級)

2013年09月28日(土) ~ 2013年09月29日(日)
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hirotk その他7人
天候 28日(土) 晴
29日(日) 晴
過去天気図(気象庁) 2013年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
ファイル
非公開 7118.xls
計画書
(更新時刻:2013/09/28 13:54)
2013年09月28日 09:34撮影 by  DSC-TX5, SONY
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感想

L学中級の実技。
無雪期講習の集大成なので、
「○○に行きたい」という受講生の希望やら、
「経験も技術もメンバー間でバラバラだし、三ツ峠でいいのでは」という意見やら、
春からルート選定で喧々諤々だった。
結局は講師から提案された阿弥陀南稜&小同心クラックに着地した。

当初は阿弥陀南稜〜赤岳鉱泉泊、
翌日は全荷で小同心クラックを登攀、そのまま赤岳・阿弥陀岳を経由して御小屋尾根を下り、
舟山十字路へ戻る計画だったが
これまでの講習の様子からして「コースタイム通りにはいかないだろう」と推測され、
受講生間で協議し、大幅に時間のかかる想定で計画書を作成。
(冬に3回阿弥陀南稜へ行ったことのあるメンバーが、経験を元に行程時間を設定)

計画の段階からヘッデン下山想定にしていたため
講師から「この計画はありえない」というツッコミが入る。

しかし、体力に自信がないというメンバーもおり、
過去の泊まり沢実技の時もかなり時間がかかって長時間行動になった経緯があり
さらに参考にできるようなコースタイムがなく、判断できず。
破線ルートだし、無雪期の阿弥陀南稜の記録も乏しく…。。

机上講習の際に受講生間で話し合いはしていたが、
その後、十分な話し合いや下調べができていなかったのもあり、
経験者(積雪期だけど)の感覚頼みになってしまっていたのが反省点だった。

今回自分の担当ではなかったけど、
受講生間で相談しながらの計画書作成は非常に時間がかかるし大変だなぁというのが実感。
タイム設定もそうだし、共同装備の振り分けなども。
所属している会のメンバーだったら、
お互いの体力も歩きもわかっているし所持している装備もだいたいわかるので
計画書作成もそんなに難しくないけれど、
一緒に歩いたことがほとんどない受講生同士で計画書を作るのは難しい。
担当者はすごく苦労したと思う。おつかれさまでした&ありがとうございました。

で、直前になって
「鉱泉からアタック装備で小同心クラック登攀後、美濃戸へ下山」という行程に変更になった。

全荷での小同心クラック登攀と、御小屋尾根下山が相当厳しいだろうと思っていたので
正直この変更はとてもすごく非常にありがたかった。ぶっちゃけ小躍りした。

こうして出発当日にようやく計画書がFIXした。


【1日目:舟山十字路〜阿弥陀南稜〜行者小屋】

道の駅小淵沢にて前泊。すでに初冬の空気でかなり寒い。
講師Oさんが「冬の体にするため」と言って、車中でもテントでもなく外に寝ていたのが衝撃だった。。

5時起床5:30出発。
急遽、車2台のうち1台を下山口である美濃戸口に置いておくことにしたので
6:15舟山十字路発の予定が、20分遅れで6:35出発。

このとき個人的な事件発生。
久しぶりに登山靴を持ってきたのだけど、なんと中敷を忘れた。。。
特殊なヤツではなく、元々ついている中敷だけど、前回の縦走後、取り出して干したまま忘れてきてしまった…。
中敷のない登山靴、中は真っ平。下駄を履いているみたい。
こりゃー足が疲れそうだな…。。
講師Oさんが車の中に置いていた靴下を貸してもらい、2枚履きで行くことに。1枚よりはだいぶマシになった。
ちなみに靴のサイズわたし23.5、Oさん27.5。。だいぶ違うけど2枚履きなので問題なし!

さて出発。
尾根への取り付きを1度間違えたが、すぐにリカバリ。
実はちゃんと道標があってわかりやすかった。
順調に尾根を登り、2時間のアドバンテージでP3取り付きへ。

まず1ピッチ目は1班がリードで登り、
フィックスロープを張って全班が登る。
2ピッチ目は2班がリードで登ってフィックスを張る。というやり方。

ルートはどうということもないけど、とにかく岩が脆くて落石多発。
岩がボロボロで、触るのが怖いし落石起こしそうなのも怖い。
恐る恐る、手足を置くところに最大限神経を使いながら登る。

登ってみて特にロープは必要ないと思ったけど、フィックスの張り方を初めて知って勉強になりました。
あとタイブロックの使い方で、トラバースがある時に安全なカラビナの掛け方を教えてもらった。

その後も落石に注意しながら進み、阿弥陀山頂へ。
時間に余裕があるので長めの休憩を取り、鉱泉に向かって下山。

ちなみに中敷のない登山靴、下山はかなりツライ。足裏が痛くなる〜。
登りは登りで、靴の中で滑ってしまい、足先で立つことができず。
単調な尾根登りなら問題ないけど、岩場となると途端に歩きづらくなった。
なので、南稜P3の登りも、他全員は登山靴orアプローチシューズで登ったけど
わたしはフラットソールに履き替えて登りました。

行者小屋に着いて、テントの多さにびっくり。
登山者でごった返している。。なんじゃこりゃと思った。
「鉱泉まで行っても張れないのでは?」という意見が出て、行者で幕営することに。
小屋の人によれば「いつも鉱泉の方が空いている」ということだったので、
行けば張れたかもしれないけど、確実性を取ってここで張ることに。森の中に設営。

しかし行者小屋ってこんなに栄えているんだな〜。知りませんでした。
売店あってカレーやラーメン、うどんそばとメニューも豊富。おでんもある。生ビールも。
冬の寂れたイメージしかなくて、トイレ少ないしイヤだなぁって思ったら、夏はたくさんあるのね。
一度だけ幕営したことがあるけど、厳冬期用シュラフ(イスカ810X)でも寒かった記憶がある。
初めての冬山だったからかな。今だったら寒いと感じないんだろうか。

小屋前のテーブルで夕飯&宴会をし、
テントに戻ってからも起きてるメンバーで続きの宴会をし(わたしは途中から座り寝)
20時前には全員就寝。

わたしは上下ダウンにモンベル#5で就寝。ときどきちょっと寒かった。
前述の講師Oさんはダウンとかなしでシュラフカバーのみ。(さすがにテントには入っていたが…)


【2日目:小同心クラック〜地蔵尾根】
2時半起き4時出発。
赤岳鉱泉から硫黄へ向かう道の途中で、大同心へ向かう踏跡に入る。
なんか来たことあるなと思ったら、初級のときの冬にラッセルやりにきたことを思い出した。

落石があたって怪我をしたメンバーの回復を待ちながら、大同心手前でギア装備。
間近で大同心・小同心を見るのは初めて。

大同心からトラバースして小同心クラックの取り付きに。
このとき、講師に「八ツの岩は脆いんだよ」と教えてもらう。
実際、こぶし程度の大きさの手ごろなガバを講師がぐいぐい揺すると…取れた!!!!
えええ、結構ガッチリしてそうだったのに…。。。。(マッスルでマッシブなS講師の腕力だからだとは思いますが)
これを見て途端に怖くなり、どこ触るのもコワゴワになってしまった。

3班が順次登攀開始。自分は真ん中の班。
朝イチのリードは緊張。
あまりロープを屈曲させたくなくて、ひたすら直登する。
聞いていた通りガバガバだけれど、さっき見た「ガバがポロリ」映像が頭を離れず、
しつっこいくらいにホールドを揺すり、スタンスをガシガシ蹴って確認しながら登る。
一手一手慎重に確認しながら登るので、長さの割りに時間がかかったと思う。。。
ガバガバゆえに安心してしまって、ハーケンを見落としてランナウトしてしまったのは反省点です。

小同心の頭に到達すると、横岳にたくさんの登山者が見えた。
K講師が「大声でコールしてやろうぜー」なんて言って、S講師がそれにノリ、腹からの「ビレイ解除!!!」が響き渡る(笑)
受講生より講師のがノリノリ。
ええ、楽しいところですよ。神奈川労山アルパインリーダー学校。来期は4月開講ですよ。お見逃しなく。

ノリノリのS講師は、先行の班がロープなしで登った横岳ピークまでの1ピッチも、あえてロープを出す。
(講習だからね、って言ってたけど、果たしてそれだけですか〜?)

フォローで登っていくと、上からすごい数の登山者に覗きこまれている。
その中に、先行した受講生と同じウェアの人がこっちにカメラを向けていたので思わずピースしたら、全然違う人だった。超恥ずかしかった。。。。

横岳ってこんなに人がいるのね。びっくり。

小同心は日陰でずっと寒かったので、日のあたる山頂では「太陽ってすばらしい!」とその暖かさに感動しつつ、まったりと休憩を取る。
今回、行動食が少なくて(いつも余らすので、ちょっと少なめに持ってきていた)
その割にやたらとお腹が空くのでどんどん行動食が減っていき、「おなかすいたー」を連発していた。
見かねた(あきれた?)講師が色々と行動食を分けてくれたので助かりました。

地蔵尾根経由で下山。
途中、今冬に亡くなったL学関係者へ花を手向け、お線香をあげる。
涙する講師たちを見て、山で(どこでも、だけど)死んじゃいけないなと再認識する。
そのために、今ここで山の知識や技術を学んでいるんだなとも。

行者でテント撤収し、美濃戸口へ下山。
早めに下りれてよかった。

八ヶ岳は山ガール山ボーイが多かった。
みんなおしゃれでまぶしかった。
山ガール仕様のアルパインパンツとか出ないかな。


【今回の反省点】
・計画書は早めに作成。
・自分がCLじゃないと時間管理が人任せになってしまう。主体的にやらねば。
・登攀中、支点を見落としがちだった。怖いルートだと目を皿のようにして探すのだけど、ガバガバルートだったので安心してしまったのだと思う。安全性を考えないと。
・行動食が少なすぎた。講師の行動食を奪ってしまった。
・ていうか、燃費が悪すぎる。胃を小さくすべし。10月はダイエットする!不本意な食いしん坊キャラは返上。
・登山靴の中敷を忘れると、歩きづらい。足の疲れがハンパない。
・9月の山はもう冬支度。夏山気分はダメ!
・やっぱ体力なし。けっこう山行ってるのに、なぜ??冬に向けて体力づくり。

この3ヶ月間がっつり山に通ったので、10月は休養期間。
しばらくまったり〜。

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