黒部五郎岳飛越ピストン 想像以上の絶景と泥濘と・・。


- GPS
- 12:40
- 距離
- 28.0km
- 登り
- 2,299m
- 下り
- 2,289m
コースタイム
- 山行
- 12:01
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 12:40
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は全くありませんが・・。詳細は感想にて。 |
その他周辺情報 | 早く家に帰りたかった?ため今回は温泉も入らず・・。下山後の食事もコンビニで簡単に済ませちゃいました。 |
写真
感想
最初に黒部五郎岳を日帰りで登ることを検討される方に・・。
もし、私がもう一度(多分やらないと思う・・苦笑)日帰りでここを登るとしましたら、間違いなく登山口は折立を選択すると思います。理由は以下の通りです。(あくまで私見ですのでご了承くださいませ)
CT/距離ともに折立からの方が飛越と比べるとちょいと長くなりますが、実際は折立から太郎平までは、道が非常に整備されており、加えてCTが相当甘目です。逆に飛越からの道は、泥濘が酷いため?CTは折立からの道と比較すると若干辛目かと思います。(アップダウンも結構ありますし・・)
最終的には、折立からの方が、快適かつ早く歩くことができると思います。加えて営業小屋が途中にあるかないかも重要なポイントかと・・。(食事/水等荷物の軽量化もできますしね!)
まぁ折立からの唯一の難点は林道ゲートの開放時間の問題かと・・。(それが一番やっかいですけどね・・)
以下いつもの駄文です。
さて黒部五郎岳です。
今週、ここを登る予定ではなかったのですが、先週折立から薬師岳を日帰りで登った際、下りで脚が攣りまくりちょっぴり残念な思いをしました。
この山域の思い出?が「足が攣ったこと」になるのは嫌でしたので(意味不明な動機ですな・・苦笑)2週連続の北アになりますが「良い思い出つくりのため?・・苦笑」行ってきました。
いつものように金曜の夜に名古屋を出発し(今回は距離が長いのと、登山口近辺に熊が出ることがある、という理由で嫁さんは着いてきませんでした。苦笑)
思った以上に早く駐車場に到着。(ポイントは、上宝側から飛越トンネルに向かうことです!ちょっと距離は伸びますが、道が滅茶苦茶走りやすいです!)
仮眠をとって(今回は珍しく少し眠れた!!)朝5時、薄明るくなってきたところで出発します。(本当は、もう少し早く出発すべきなんですが、なんせ熊が怖かったので・・苦笑)
先週の二の舞とならないよう、朝食もしっかり食べ、芍薬甘草湯も飲み(脚の攣り対策)出発しました。
とにかくぬかるみが酷い!と噂の飛越新道をまったり進みます。10分もするとぬかるみが出現し始めます。ザックの中には、本日の秘密兵器?長靴がありますので(ザックの中の8割は長靴が占めていたという・・苦笑)泥濘が酷くなってきたら履きかえればいいや・・と思って歩いていたらいきなりズッポリやっちゃいました・・。泣
「替えの靴下持ってきてないし、このまま靴だけ履きかえても長靴の中までグズグズになっちゃう・・。」ということで登りはしょうがないのでそのまま歩きます。
泥濘が酷い!とは聞いてはいましたが、これほどとは・・というのが正直な感想です。ここ暫く雨が続いていたことも原因かと思いますが、ほぼスタート直後から避難小屋のあたりまではとにかく酷い泥濘の道が続きます。多少のことならヘリを歩く等でかわすこともできるのですが、どうやってもかわすことができない箇所が山ほど出てきます。おそらくスパッツ等ではどうにも対応できないかと・・。(踝くらいまでのぬかるみは当たり前です!酷いところは膝下くらいまで埋まります!!)
なんとか泥濘道をクリアし避難小屋でしばし休憩です。ここに長靴をデポして出発です。
(ところで・・。
ここまでの区間でお会いしたのは1名の方だけだったのですが・。
それは登山口をスタートして1時間程度の所で擦違ったのですが、後から冷静に考えると非常に不思議でして・・。
そもそもその時間帯であのポイントで擦違うって、その人はどこから降りてきたのかな〜?と・・。加えて泥濘の道に下ってきた方の足跡が無いんだけどな・・。その後、私が蜘蛛の巣の餌食に滅茶苦茶なったことも考慮すると、やっぱりあの擦違った人はどこから降りてきたんだろ???と・・不思議ですな・・。多分正解は、暗い中避難小屋から多少道を外して下山してきたというのが正解だと思いますが・・。)
避難小屋から一頑張りし、太郎小屋方面からの道と合流すると最高の稜線歩きが始まります。(靴の中はグチャグチャで最低ですが・・。苦笑)
とんでもない絶景がず〜と続きます。本当に最高です。
アップダウンを繰り返し、山頂に到着です。言葉にできないほどの景色です!!
どこを見渡しても山!山!山!しかも北のオールスター勢揃い!!
加えて、人が少ない!晴天の週末の北アにも関わらず、稜線で追い越した2団体を除くとすれ違った方は10名にも満たなかったかと・・。
しばらく絶景を堪能です。
団体さんが1グループ到着し賑やかになってきたところで下山開始です。
ここから下山完了まで、お会いした方は、5名程度だったかと・・。(本当に人が少なかったです。お会いした5名も下山開始して30分以内程度で、そこから先は完全に独り占め状態でした)
途中、避難小屋に寄りデポしておいた長靴に履き替えます。この時点でまだ靴下はちょっと濡れてましたが、しばらく靴を脱いで乾かしました・・。(なにやってんだか・・。)
生まれて初めて、長靴での山歩きです。(多分もうしないと思いますが・・苦笑)
足の裏がびっくりするほど痛いです。ちょっとでも石の上や木の根を勢いよく踏むと、なかなかの激痛です。つま先をちょっとでもぶつけようものなら、思わず叫び声がでそうになるほど痛いです。(結果、長靴歩きの代償?は爪2枚でした・・1枚は剥がれかけ、1枚は真っ黒クロスケという・・泣)
まぁ、当然ゆっくりしか歩けません・・。でも泥濘地帯では最強です!全ての泥濘を中央突破で歩いていきます。「ワッハッハ!長靴最強じゃ!」なんて調子に乗って歩いていると・・やっちまいました・・。長靴を超える深さの泥濘に突っ込んじゃいました・・。トホホ・・。間一髪脚を引き抜きましたが、ちょっぴり靴の中に泥水が・・。(まぁ・・馬鹿ですな・・苦笑)
そんな珍道中?でしたが、無事明るいうちに下山完了。
元々、今回は距離が長いこともあり「とにかくゆっくり長く一定のペースで歩く!」ということを目標に歩いてみました。
ここ最近はCTの半分くらい、早い時は4割くらいで、せかせか歩くことが多いのですが、今回は、CTの7割から8割くらいを目安にゆっくり歩きました。そうした場合、どの程度体に疲労が溜まるのか判ったのが今回の最大の収穫かな・・と。(足の爪こそえらいことになっちゃいましたが、実はそんなに疲労はなかったという・・)
いつもなら、温泉入って飯食って・・と言うところですが、今日は嫁さんが同行していないのと、温泉入ってから帰ると帰宅が深夜になってしまうことから、食事もコンビニで簡単に済ませ(登山口からコンビニまでは30キロくらい離れてます!)一路名古屋に向かいましたとさ・・。
快晴の北アルプスを本当に静かに堪能することができて大満足の山行となりました。先週の悪夢?を払拭して、良い思い出?ができたかな〜と・・なんのこっちゃ??
今回の教訓
代打の切り札は、早めに投入せよ!(その後の長時間の靴の中の不快感を考えると、登りでこそ長靴使いたかった・・苦笑)
コメント
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chaoさん、初めまして。
楽しく山行記録を読まさせていただきました。黒部五郎岳はテント泊で行きましたがお天気が良いと最高ですね〜。もう行かれないということなので、必要無いと思いますが、足にぴったりとした、水田用長靴でしたら泥濘も、もっとスムーズに歩行できたかもしれませんね。
artylane様
初めまして。コメント有難うございます!
珍道中記??に目を通して頂き重ね重ね有難うございます。
本当に天気に恵まれて最高の時間を過ごすことができました。
黒部五郎からの景色は本当に素晴らしいですよね〜。(テント泊で行ったなんて羨ましいです!!)
加えて、晴天の週末でこれだけ人が少ない北アルプスの山も珍しいですよね・・。本当に行って良かったです。
ところで、水田用の長靴ってあるんですね!事前に知ってたら欲しかったです・・。苦笑
噂には聞いておりましたが、泥濘があれほど酷いとは・・。
いずれにせよ、次に黒部五郎岳方面に向かうときは、時間が許せば雲ノ平も含めた周回をゆっくり歩きたいな・・と考えております。(なかなかサラリーマンには、時間の確保が難しいですが・・苦笑)
私と同じコースで黒部五郎岳登っていただいたことに感謝します。
人気がないですよね〜 このコース
確かに折立からのコースの方が全然CT甘いです。
私の時は、コース自体荒れていませんでしたが、寝不足とテント泊装備のバックが
重たくて、ガス欠を起こしてしまい、歩けなくなった思い出があります。
そして、水も底を突いてしまって、、、
私の中でも、行けてない登山ベスト3に入ります。
ですが、このロングコース 良く足場の悪い中、強行しましたね!
さすが、Chaoさんです。ご苦労さまでした。
Chao妻に感謝しなくては、、、、
私は、京都観光と愛宕山で楽しんできました。
koufaxさん
コメント有難うございます!
koufaxさんもこのコースだったんですね!!
本当に人気がないのか、ほぼ独り占めで歩くことができました。
やっぱりkoufaxさんも同様に感じましたか・・。先週折立から薬師に歩いた時に、「すごい整備されてて、ここは歩き易いな〜」って・・。おまけに休憩のベンチも要所要所にあって・・。私のすぐへこたれる脚でも、CTの4割以下で太郎小屋まで行けたので、地図の5時間はだいぶ甘目かな?と感じてましたが・・。
それに引き替え、飛越のまぁ歩き難いこと!(なにせ泥濘が・・・)
あれま!良いですね〜京都観光!涼しくなってからの京都観光は本当に良いですよね〜。
たまには、山を離れて観光にでも行こうかな・・。
こんにちは、chaoさん、
これはまた、薬師といい、黒部五郎といい、すさまじい勢いでの制覇ですね。
まだまだ、登るべき山が多く残されているのを再認識しました。
次回はいよいよ海外遠征でしょうか
pokepikaさん
コメント有難うございます。
実は、薬師も黒部五郎も名古屋からは以外と近くて、特に今回の飛越までの道のりは200キロ程度でしたので、(200キロ位なら近い!と感じるようになってしまっているという・・苦笑・・だいぶ感覚がおかしくなっている??)それほど苦労はしませんでした。
いすれにせよ、黒部五郎は本当におススメです!びっくりするくらいの展望でしたので、是非行ってみてくださいね!
ところで今回、pokepikaさんは中アのコラボ縦走だったんですね!これまた羨ましいです!!
私は、終始孤独な泥濘との戦いでしたので・・。(苦笑)
海外遠征は・・・まぁ、夢又夢の世界です・・。(pokepikaさん!冗談がきついでございまする・・苦笑
海外は無理ですが、来週は連休なので、ちょいとばかり足を伸ばして東北?の日帰りではなかなか骨の折れる山に行ってみようかと画策しておりまする・・。
泥濘、本当に酷いですよね!
私は義父から、いかに泥濘が酷いか聞いていたので、
このコースを歩く事はなさそうです笑
でも義父も、泥濘こそ酷いがコース自体は良い、と言っていたので、
それなりに魅力のあるコースなんでしょうね
スピードハイクは、結構脚全体に負担が掛かりますので、
時々、こうした休みハイクを入れるのも有効だと思います^^
ところで、熊に出会わなくて良かったですね!
ソロの時ってなにも喋らず静かに登ってるので、こういう静かな山域は尚怖いです
messiahさん
コメントありがとうございます!
ホントになんでこのコース選んじゃったんでしょ?苦笑
二三日前まで折立からか、飛越からか結構悩んだんですが・・。最終的に選択を誤ったという・・。苦笑
クマには正直なところ、かなりビクビクしながら歩いてました。この近辺では結構出没するという情報があるとのことでしたので・・。
終始、視界に入る範囲に人がいませんでしたので、それをいいことに?必要以上に大きな声で、下手クソな歌を歌いながら歩いてました。苦笑
さて来週は、連休ですね〜。
messiahさんは、ガッツリハードなコースですか?!苦笑
すんごい絶景ですね!
いやchaoさんの健脚もむっちゃスゴいですし。
バッチリ晴れるとこんなにも綺麗に見渡せるんですね。
しかも人が少ないという。
臆病な自分にはクマが恐くて仕方ありませんが、ここは是非とも行きたいです_φ(・_・
tgifさん
どもどもご無沙汰です!
ホントに凄い絶景でしたよ!見渡す限り山ばかりで、しかも北のオールスター勢揃いですから!帰省の折にでも是非行ってみてくださいね!(確か実家富山でしたよね??)
tgifさんでしたら、折立からのピストンで軽~く駆け抜けて行っちゃうかと思いますが・・。実際私が登った当日も折立からスタートのトレランの方がいましたので、(あっと言う間にピストンして降りて行かれました)まぁ、間違いなくtgifさんもそのような感じかと・・。
そうなんです。飛越はクマの目撃情報が結構多いんですよね〜。めったに私も熊鈴は着けないんですが、さすがにここを歩くときは、ガラガラ音をたてながら歩きました。
泥濘さえなければ、ここのコースは、人が少なくて本当に良いコースなんですが・・。
ぼちぼち、ガッツリレコ待ってますからね!!
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