富士山
- GPS
- 11:48
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 1,072m
- 下り
- 1,413m
コースタイム
- 山行
- 2:56
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 3:06
- 山行
- 5:42
- 休憩
- 4:05
- 合計
- 9:47
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
予約できる山小屋 |
八合目池田館
|
写真
装備
個人装備 |
防寒着
ライト
充電器
ダウン
アルミ保温シート
|
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感想
夜の8時過ぎ、私たちは富士宮五合目登山口に一番近い公共駐車場に到着しました。この登山口は、吉田登山口のように料金がかかるわけではありませんが、やはり私有車の利用が制限されています。この駐車場からはバスかタクシーを利用しなければなりませんでした。駐車場で一行は山登りの準備を整え、タクシーで五合目登山口に向かいました。9時前には登山を開始しました。
途中、良いアングルから、明るい月、続く山道、そして道端に生える低木の写真を撮ることができました。写真の出来栄えはかなり良かったです。個人的に山道はそれほど難しく感じませんでした。階段はなく、小さな石が多かったものの、傾斜が緩やかで、足元が滑ることはあまりなく、しっかりと歩くことができました。
深夜にもかかわらず、月明かりはとても明るく、懐中電灯を消しても自分の影がはっきり見えるほどでした。七合目、八合目は休まず通過しましたが、八合目の少し手前、五勺あたりで頭痛を感じ始めました。すぐに高山病かもしれないと思い、ペースを落としました。
九合目の山小屋は人であふれており、座る場所を見つけるのも大変でした。多くの登山者がここで休憩し、日の出の時間を計算して出発する準備をしていました。私たちも3時半過ぎに出発し、まもなく山頂に到達しました。山頂は人でいっぱいで、東京の混雑した場所以上に賑わっていました。さすが富士山です。
空は真っ暗から少しずつ明るくなり、もう懐中電灯は必要ありませんでした。私たちは疲れ切っていたので、座る場所を見つけて服をさらに着込み、日の出を待ちました。やがて空は明るくなり、色がつき始めました。朝焼けが雲の縁を金色に染め、一つ一つの雲が異なる個性を持つ芸術家のように見えました。中には怒ったライオンのようなものや、形のない抽象的な彫刻のような雲もありました。私は、荷を担ぐ猪八戒のような形の雲まで見つけました。
「雲海」と呼ばれるのも納得です。動かない雲たちは、まるで冬の知床の流氷のようで、私をその場に引き戻すかのようでした。雲海と流氷はとても似ていて、疲れを忘れ、雲海に夢中になっていました。富士山に登ったからといって、必ずしも雲海が見られるわけではなく、五分の一程度の確率だと聞いていました。多くの場合は霧で何も見えないそうです。だからこそ、この光景を見ることができた自分はとても幸運だと感じました。
待ちに待った日の出がついに訪れました。太陽は荘厳で静かに光と温もりを放ち始めました。山頂にはたくさんの人がいましたが、驚くほど静かでした。誰もが熱心に太陽を見つめつつ、静寂を保っていました。
少し休んだ後、6時半から下山をはじまりました。富士山の下山道が長くてつらいことを十分に覚悟していました。下山道は小石が多く、体を前に傾け、かかとに力を入れて滑るように降りました。こうすると、滑っても倒れることなく体全体で滑れるので、体力を節約でき、スピードも上げられます。
それでも、次第に六合目以降、合目と合目の距離がどんどん長く感じられました。体力はほとんど尽き、膝の痛みも増していました。特に六合目を過ぎたあたりで、五合目が遠く感じられました。
長い4時間をかけて、ようやく五合目に到着しました。昨夜9時に登り始め、翌日の10時に下山しました。富士山を登り切った達成感と、自分自身への挑戦を無事に終えた感覚を得ました。
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