奥又白池〜前穂高北尾根

2024年08月18日(日) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 18.8km
• 登り: 1,700m
• 下り: 1,704m

天候

曇・ガス

コース状況／危険箇所等

前穂高・北尾根は人気ルートなので年々入る方が増えているようです。
ただ、それに伴い事故も多発しているようです。
今回も非常に残念ですが
8月14日15日に前穂高・北尾根に入った方が亡くなられたようです。

山行記録は今後の行動の為に記載しているのですが
他の方にも影響は大きいのではと懸念しています。
亡くなられた方に、ご冥福をお祈りすると共に、
こういった記録のアップには細心の注意を払いたく思います。
（特にコースタイムは下記のみとしました）

【日程】
　8月17日：小梨平サイト
　8月18日：小梨平➡河童橋➡（梓川右岸道路）➡明神➡徳沢➡中畠新道
　　　　　➡奥又白池➡5/6のコル➡前穂高山頂➡（重太郎新道※）➡岳沢
　　　　　➡上高地
　　　　　※当初は明神主稜を予定していたが、
　　　　　　ガスが濃かった為、重太郎新道にて下山。

【各地点の設定リミット（リミットを過ぎたら撤退）】
　8:00中畠新道取付➡ 10:30前穂高・北尾根5・6のコル➡12:00前穂高・山頂
　※バス最終:17:30
　※高山タクシー最終（090-3303-4813）：18:45（18:00迄に連絡する）

【ソロ対策】
　登山計画書の提出（会社デスクの中、車のダッシュボード、登山口）
　電波の入る箇所では極力、現在地と天候をLineにて友人に連絡。
　また、バスの時間は気になるが、小休憩・行動食・水分はこまめに実施。
　これを怠ると後々、バテてくる。

【コース状況/コースタイム】
・小梨平〜河童橋〜明神〜徳沢：90分
　現在、小梨平〜明神の左岸道は通行不可。
　右岸道のみだが、
　大きく迂回するので通常より20分〜30分余分に見ておいた方が良い。

・徳沢〜中畠新道/取付：50分
　現在、徳沢〜横尾の右岸道は工事中の為、通行不可となっていた。
　今回は早朝だったのでお忍びで右岸道を通過させて頂いた。
　高山植物（リンドウ？イワギキョウ？）が咲いていて綺麗だった。

・中畠新道/取付〜奥又白池：70分
　尾根道を行く。藪が多く、その上に朝露がついた為、全身濡れた。
　靴下内部まで濡れたので何度も脱いで乾かした。
　希にルンゼを直登される方もいるが、
　上部に行くほど急峻になり危険かと思う。

・奥又白池〜5/6のコル：90分
　5/6のコルへと続く長いルンゼまでは藪斜面をトラバースする。
　B沢からだろうか、落石の音がずっと聞こえた。
　ルンゼ内には目印あり、途中から北側尾根（向かって右側）へ入る。
　一部、急斜面の草付きがあり、スリップ注意。
　5/6のコル手前の最後のルンゼも一箇所、スリップ注意。
　※この最後のルンゼは全面雪が着くとスリバチ状の急斜面となる。
　　GW時には要注意（厳冬期は雪崩の巣となり不可）。
　
・5/6のコル〜前穂高山頂（前穂高・北尾根）：90分
　踏み跡は以前より明瞭化していて、
　浮き石もかなり少なくなっている気がする。
　登りやすそうな所を探して行けば、自然と踏み跡がある。
　急に難しくなったり、浮き石が多くなったら一旦戻った方が良い。
　安易に考えるのは、あまり良くないと思う。

・前穂高山頂〜明神主稜〜上高地：
　（日帰り装備なら240分程度くらいだと思う）
　当初は行く予定だったが、ガスが濃かった為、重太郎新道にて下山。
　前穂高山頂から明神岳まではガスが濃いとルートロスしやすい。
　また3峰のトラバースする場合もルートロスしやすい箇所がある。
　天気が良いと気持ち良いが、ガスの日は行かない方が無難。

写真

8/18 4:29

夜明け前の梓川。
なかなか荘厳だった。

8/18 4:31

前穂高北尾根に
朝日が当たり始める。

8/18 5:22

中畠新道へ向かう。
イワギキョウ？らしき
高山植物が咲いていた。
朝露でパンツが濡れ始める。

8/18 6:58

奥又白池手前の岩場。
北尾根と�己�東壁。
朝露で靴下の中まで濡れた為、
脱いで暫く乾かす。

8/18 6:59

常念岳に雲が登る。

8/18 8:12

5/6のコルへ向かうルンゼ。
今回はガレ場を登らず
右手の尾根へとあがった。

8/18 8:33

尾根に上がると
一面の高山植物と�妻�が。
ハイジの世界みたい。

8/18 8:34

靴を脱いで暫し休憩。
靴下乾燥中。
めちゃくちゃ濡れちょる。

8/18 8:48

5/6のコル到着。
ガスが上がり始めている。
また靴を脱いで
靴下を乾燥させる。
なかなか乾かないな。

8/18 9:03

北尾根�絞�。
ガスの合間の晴れ。

8/18 9:53

北尾根�景�。
ガスイズに包まれ始める。

8/18 10:13

北尾根�曲�から。
ガスイズに包まれる
吊り尾根が綺麗だった。
更にガスイズに包まれた為、
明神主稜を行くのを断念。

感想

ritandesu

毎週、山に行かれている方から見れば、なんだそんなこと？？
と思われるかもしれないけど
なんとかして、月1回は山に行きたいと思っています。

行くなら、よく知っていて景色が綺麗なこのコースがいいな。
ただ、どうも仕事でお疲れちゃんなようなので、
小梨平にサイトして日帰りで行ってくることにしました。

天気は予報通り、北尾根稜線上はほぼガスだったけど、
月一のノルマも達成できたし、道具も検証できたからいいかな。
小梨平でのサイトも平和で気持ち良かった。
やっぱり北アルプスは一泊がいいね。

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【道具の検証】
・登山靴：モンチュラ/ヤルテクノGTX
　乾いた岩場には強いが、濡れた岩や泥等には滑る印象。
　奥又白池迄の藪では朝露により、靴下の中までびしょ濡れになった。
　ゴアテックスだが防水性には若干の疑問が残った。
　この靴は藪や泥の少ない乾いた岩場が良いと思う。
　今回のコースにはスカルパ/リベレが僕にはいいかな。

・テント：ゴアライト（IBS）
　初期のゴアライトを久々に使用。小梨平でのサイトでは全く結露せず。
　まだまだ現役で使用可能。少々重いのでベースキャンプ向き。

・ガス使用量：カスカートリッジ小
　小梨平にて300mlの水を沸騰×3回。使用前131g➡使用後124g。
　(缶の重さは105g)
　残量が少なかったが、1泊程度であれば使用可能と思う。
　穂高頂上ではもう少し消費するかもしれない。

・シュラフ：イスカ/エア450
　小梨平にて使用。Tシャツ（※）とパンツ（※）のみでもかなり暑かった。
　シュラフカバー/ナノエアジャケット/ナノエアパンツは不使用。
　※Tシャツ：パタゴニア/キャプリーン クールデイリーシャツ
　※パンツ：パタゴニア/ハンピロックパンツ

・エアマット：サーマレスト/ネオエアーXサーモ（初期の物）
　穴をパッチで修理してからは初使用。
　就寝中に小さくなったが、完全に空気が抜けることはなかった。
　おそらく、中の空気が冷やされ体積が小さくなっただけと思われる。
　使用可能。

【食料/水分】
・行動中
　アンパン（90kcal×5）、ポカリスエット2.0L、お茶600ml
　チーズ、ピーナッツ小魚、甘納豆、飴、ベビースターラーメン
　※摂取水分量：1.7L
　※ベビースターラーメンはなかなか良かった。
・サイト時
　17日夜；おにぎり×2、ソーセージ2本
　18日朝；おにぎり×2
　お茶900ml（夜600ml＋朝300ml）

【装備】
《服装》
　　ハンピロックパンツ、アクティブスキン（上）
　　キャプリーン クールデイリーシャツ、（手袋（インナー））
《日帰装備》
　 懸垂下降用ザイル（20メートル）、ハーネス、ATC、
　 緊急用シュリンゲ（60�僉�2、120�僉�2、カラビナ×4）、
　 登山靴（モンチュラ/ヤルテクノGTX）、ヘルメット、
　フィット靴下 、ハンピロックパンツ、アクティブスキン（上）、
　フーディニエアジャケット（今回はSサイズを使用）、
　ナノエアジャケット(上)、手袋（インナー・オーバーミトン）、
　レインウェア（※）、ツェルト（1人用）、
　ストック（BD・ディスタンスカーボンFLZ）、 メガネ、
　食料、水分、ヘッドランプ、電池、テーピング、地図、コンパス
　リップ、ナイフ、トレペ、ウェットティッシュ、お金、腕時計
　※上；パタゴニア/ストーム10、下；モンベル/ストームクルーザーパンツ
　※登攀道具（ザイルやシュリンゲ等）は使用せずに行けるが、
　　ルート間違いによる懸垂下降や救助活動等の為に必要かと思う。
《宿泊装備》
　テント（IBSオリジナル/ゴアライト）、シュラフ（イスカ/エア450）、
　シュラフカバー、エアマット（サーマレスト/ネオエアXサーモ）
　ナノエアジャケット、ナノエアパンツ、コッヘル、コップ、火気
　ガスカートリッジ（小）

【熊への見解】
・日中に目撃されていることが多いようである。
　夜間も行動していると思うが、人の活動に合わせているのではないか。
・行動範囲は人が活動する動きやすいところではないか。
・以上より、小梨平〜明神は午前4時頃に通過したが、
　歩きやすい林道は控え、階段の多い散策道の方を通過。
・因みにヘッドライトであたりを照らすと、
　多くの動物の目が光っていた。テンではないか。
　獣臭は特に感じなかった為、鹿などの大型獣は近くに居なかったと思う。
　※野生動物について纏めてみました。
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