滝子山 (寂ショウ尾根〜浜立尾根)
- GPS
- 06:25
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 1,279m
- 下り
- 1,295m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【寂ショウ尾根】 山と高原地図では破線ルートで表記されていますが、よく歩かれている登山道という印象を受けました。 尾根の前半は樹林帯で、特に眺望はありません。 後半は岩稜の急峻な登りが続きますが、足場も見つけやすく、両手を使ってバランスを取りながら登れば、問題ないでしょう。(個人差アリ。) 場所によっては鎖やロープの補助もありました。 また、尾根沿いのルートなので道迷いすることもないかと思いますが、このルートを選んだ方は、自己責任の上で登ってください。 なお、下山で使う場合は滑落事故が多いようです。 確かに岩場の下りは急峻なので、足元に気を付けてください。 【浜立尾根】 山と高原地図ではルート表示がありません。 しかし尾根沿いを忠実に辿るルートで、ある程度は踏み固められており、所々に目印のテープがあるのがとてもありがたかったです。 |
その他周辺情報 | ◆日帰り温泉 ふろっぴィ< http://furoppy.co.jp/ > 800円/大人・2時間 |
写真
感想
◆富士山を眺めに
先週、富士山に初登頂したものの、眺望が得られず日本一の標高から山々を見下ろすことができないという残念な結果に。
期待が大きかっただけにレコの感想は落胆の色が濃くにじみ出た内容になってしまいました。
そんな気持ちをまだ引きずっていた土曜日、wildwindさんから「滝子山へ」とお誘いを受けたので、ワタシのことを心配してくれたのかと思って喜んで同行することに。
滝子山といえば
秀麗富嶽十二景・4番
に挙げられ、富士山の美しい景色が見られるヤマです。
そんな滝子山を選んだのだからこれは
慰め山行
に違いない、と勝手に思い込んでいました。
山行当日の朝、笹子駅に向かう電車内で「慰め山行」ではないかと話すとwildwindさんから「ピークからの眺めだけがヤマではない!」と諭されるかと思いきや、
「寂しょう尾根で滝子山に行きたかった」
「富士山レコは読んでいない」
と予想外の発言。
ワタシをおもんばかってくれていると妄想していただけだったことが判明し、wildwindさんを申し訳ない気持ちにさせてしまいました。
多少の(?)相違はあったものの、こうして富士山を愛でるヤマ旅はスタートし、天候がスッキリしない中、時折のぞく青空が広がることを期待して笹子駅を出発しました。
◆破線ルート
舗装路から文字が消えかかった看板がある寂しょう尾根の取り付きに至ります。
ここからは破線ルート。
その割には登山道はよく踏まれていて明瞭です。
尾根の高度があがると、大きな岩が重なった急登が待ち構えています。
両手両足を使って岩を乗り越え、ロープやクサリをつかみながら傾斜のキツイ斜面を登ります。
地図には「迷」マークがありますが、ルートはハッキリしていて特に迷うことなく浜立山の分岐に到着し、鮮明になった登山道を進んで滝子山山頂に到着しました。
◆ヤマで迎える誕生日
樹林から抜け出し、小雨がぱらつく山頂には誰もいません。
各々食事を済ませ、コーヒーを淹れていると「♪ハッピーバースデイトゥーユー♪」の歌声とともにwildwindさんからロウソクが点るケーキをを差し出されました。
節目の年齢に達した今年、老いを感じる寂しさや不安があり複雑な思い出誕生日を迎えていました。
しかし、こうして誕生日当日にヤマ友から、しかも山頂で祝ってもらったことで素直な気持ちになれました。
◆破線すらないルート
下山についてwildwindさんは
「浜立山を経由して尾根を下り、寂しょう尾根に接する林道の上部に
出るコースをたどる」
と言います。
山と高原地図をなぞる指先には赤線どころか破線もありません。
滝子山山頂から5分ほど下ると、すでに登りで見かけた浜立山の分岐に至ります。
西に延びる稜線は、浜立山への指導標があって踏み跡もあります。
多少不安がありましたが、経験豊富なwildwindさんから
「無理はしない。不安を感じたら早めに引き返す」
とそんな当たり前のことを言われただけで安心して進めました。
浜立山は眺望がなく小さな標識だけでした。
浜立山を後に少し西進して左に延びる稜線をたどると、大きく開けた岩頭に出て景色を楽しむことができました。
さらに西進すると90度左折して南下する尾根との交点に至ります。
岩が露出し、また、踏み跡が薄くなった登山道を赤テープを頼りに慎重に下るといつの間にか曲り沢峠からの登山道と合流し、破線すらないルートを無事に下りてくることができました。
◆ヤマのイメージ
今回、一般ルートではない登山道を登下山して、以前登った滝子山とは少し違った印象を持ちました。
既登のヤマ、中でも一度しか上ったことがないヤマは、特に悪いイメージが定着してしまうと中々そのイメージを払拭することは難しいかもしれません。
先週の富士山がそうなりかけていて、今回2度目の滝子山に登り、ヤマには異なった面があることを気付かせてくれました。
wildwindさんが、富士山の眺望が自慢おヤマを行先にしたこと、既登のヤマを別ルートで計画してくれたこと、富士山に行った翌週にワタシを誘ってくれたこと・・・
これらは偶然だったのかもしれませんが、何かに導かれて計画し、ワタシに声をかけてくれた気がします。
偶然のようで偶然ではない、そんなミラクルを信じたくなった誕生日になりました。
電車で合流するなり、LArcさんより私が滝子山を選んだことに感謝された。というよりLArcさん自身がなんだかとても嬉しそう。聞けば、滝子山が先週登頂した富士山を眺められる場所だからだとのことだったが。。。 (実はLArcさんが富士山に登っていたことを全く知らなかった自分…。まぁ結果オーライ!? (というか、レコがアップされていたことに気づかないフォロワーでした…^^;))
★寂ショウ尾根
寂ショウ尾根は滝子山の南陵ルートとも呼ばれ、急登&岩稜の続く場所だと聞いていた。いつかは登ろうと思っており、ようやく実現。実際に登ってみれば、前半は一般的な樹林帯ルートともいえ、特に荒廃しているわけでもなかった。しかし後半には急峻な岩場が続出。それでもアスレチック的に楽しめ、あっという間に山頂! 軽装だったからかもしれないが、私の中では「寂ショウ尾根=滝子山山頂への最短ルート」という位置づけになった!
★浜立尾根
直前にいろいろな方の滝子山山行記録をあれこれと見ていたら、浜立山経由で下山された方の記録を発見。しかし、山と高原地図をどれだけじっくり睨んでも、浜立尾根に登山道の記載はない。。。 しかしこの話をLArcさんにしてみると、興味津々な反応が!
というわけで、道迷いしそうな際は必ず引き返すことを誓って、いざ浜立尾根に足を踏み入れてみると…。尾根沿いのルートは踏み固められており、ご丁寧な赤テープも所々にあった。いわゆるバリルートというやつであり、急坂が続いていたことは否めない。しかし冒険心はくすぐられ、静かな山歩きも楽しめた。単独であれば決して行かなかったであろうから、LArcさんが同行してくれたことに感謝!
★半世紀
LArcさんの誕生日だった。しかも半世紀を過ぎた記念すべき日、とのことである。そんな日にお声がけしてもいいのだろうか、という自問自答もあったのだが、どうやらご都合は良かった様子。まぁいっか。(それでもやはり、山行中も私なんかと山にいていいのだろうか、と疑問は続く…。)
それにしても、LArcさんの言葉を借りれば半世紀である。(ご本人の前であまりこの言葉を強調してはいけないのだろうけど、) それだけのことをしてきて今があるから、もう「スバラシイ」の一言に尽きる。
それに引き換え今の自分ときたら…。自分が半世紀を迎える日には、いったいどこで何をしていて、周りには誰がいてくれるのだろう…!? まぁ来年の事を言えば鬼が笑うらしいので、十年以上先のことなんて…、とも思うけど、やっぱり無駄に妄想(or幻滅!?)してしまう。あぁ、その日はやっぱり山にいるのかなぁ。。。(はい、相変わらずの悩める子羊でしたっっっ!)
wildwind
こんにちは!
LArcさん、バースデー当日でしたね おめでとうございます!
日曜日、「天気下り坂」の予報に意気消沈で山行はとりやめてしまったのですが(それこそ富士山を見る山に行く予定だったので、富士山が見えないのなら…という理由)、こんなルートで歩くお山なら富士山ビューはあってもなくてもまぁいいのかな、と
…単に、道の雰囲気が好みなだけなのですけど(笑)
バリルート山行、お疲れさまでした!
いつもコメントありがとうございます。
天気は下り坂でしたが、バリバリ登ってきました
土曜日は都合でおヤマに行けず、やむを得ず日曜日に決行しました。
朝は青空が見えていたんですけどね・・・
また行きます、「しぞーかの」富士山を見に。
実は、下山後に国道歩きをしていた際、
笹子界隈に日帰り温泉がないと嘆いていた我らの願いは
「joeさんがちょうどこの界隈をふらっと運転してくれていたらいいのに… 」
そしたら温泉に連れて行ってくれるんだろうね〜、と
LArcさんと話していました。(なんのこっちゃって!? )
今回の富士山ビューは、山頂で1時間粘った賜物でした〜
LArcさん、wwさんこんばんは!!
LArcさんお誕生日おめでとうございます!
半世紀のバースデーは思い出に残るものになりましたね!!
日曜日の天気予報は微妙な感じだったような気がしましたが
富士山も祝福してくれたようで何よりでした!!
寂ショウ尾根は行ってみたいなぁ と思いつつ
破線ルートなので中々思い切れないところなのですが、
比較的入られている方も多そうなので
機会があれば一度チャレンジしてみようかなと思いました!
写真を見る限りは「かにぱん」のご購入は必須のようですが…
一方の浜立尾根は道迷い属性のある自分では
まだまだ厳しそうですね〜
両方にテープがあった瞬間にパニックになりそうです。
滝子山からの展望は只今1勝1敗1分なので
勝ち越しを狙ってまた訪れてみたいと思います!!
お疲れ様でした!!
いつもコメントありがとうございます。
富士山は祝福してくれたのでしょうか。
もうちょっとすっきりと姿を現してくれればよさそうなものですが・・・
さて、寂しょう尾根は、なかなかチャレンジしようとは思いませんよね。
実際、wwさんから誘われなければ、鎮西ヶ池経由で登るセオリールートしか頭に浮かびません。
でも今となってみれば、普通の登山道とさほど変わらず、「チャレンジ」と言うほどものではなかったかなと思います。
と、でかい口をたたけるのはwwさんのおかげなんですけどね(*´ω`*)
滝子山は「見られるヤマ」ですから、決行する日のお天気は重要な要素です。
再訪した時に勝ち越せるとイイですね。
当日は確かに微妙な天気だったのですが、肝心の山頂であの天気!
どうやらLArcさんは節目の日に晴れ男を証明してくれたようです!!
寂ショウ尾根は、比較的明瞭でした
もちろん、かにぱんさんの出番もあるかもですが(!?)、
「0.8雲取」と考えていただければ、keichiroさんには余裕でしょう
滝子山にすでに3回も登頂済みであれば、
なおさら次回はぜひ歩いてみてくださいね
LArcさん、wildwindさん、こんにちは。
秀麗富嶽の4番頂上へようこそ!(笑)
滝子山は、山頂に遮るものもなく、本当に素晴らしいビュースポットですよね。
そして、実はキノコが多い山だとこの夏に感じたのですが、あまり見かけませんでしたか?
場所によって違うのかもしれませんね。
寂ショウ尾根の岩稜帯は、話にはよく聞いていて、是非とも登ってみたいと思っています
下山は破線すら記されていないルートとは…さすがですね。
それにしても、LArcさんは、結局誕生日を山で迎えたのですね…私もお祝いすればよかった(笑)
笹子の笹一酒造でワインや梅酒等でお祝いすればよかったのでは?
益々のご活躍を祈念しております
キノコもちょくちょく見かけましたよ。
何種類かはカメラに収めましたが、やっぱり見分けはつかない…。
というわけでrgzさん、ぜひ調査してきてくださいね!!
そしてすみません。
笹一酒造がありながら、お酒でお祝いできなくて。。。
ちなみに笹一酒造に温泉施設があったらなぁ、
なんて歩きながら話していました
コメントありがとうございます。
キノコの山でしたよ!滝子山。
白い色のキノコが多かった気がします。
食べられるんでしょうか(*´ω`*)
現地調達ができる目を持っていたらいいんですけどね。
今回のルート、新道メーカーのwwさんにしてみたら「ちょろいもん」だったかもしれません。
ドキドキしながら後を追っていた私とは大違いです。
笹一は・・・wwさんとワタシでしたら・・・ねぇ。
ほとんど用はないって感じでした。
こんにちは、おふたり様。
なんだ〜
ご家族に囲まれて盛大なバースデーパーティーが開催されているんだろうと思っていたら、こんな楽しそうなバースデーイベントが開かれていたなんて。
wwさん、やりますね〜
らるさん、よかったですね〜
これから先50年の幸先いいスタートじゃないですか
おめでとうございまーす。
滝子山は名前はよく聞くものの、なかなか出かける機会のない場所で、どうにも縁が薄いのかなぁ・・・
と思っているのですが、でも、ここの尾根はとってもオモシロそうですね。
浜立山から先は、自分一人では歩ける場所とは思っていませんが
テープコレクション、とても楽しんで拝見しました。
できれば、目印なんで、ある程度一定のほうがこっちも安心するんですけど、それでも時期や人が違えば変わってくるのは当たり前なんですよね〜
そんなことを改めて考えるきっかけにもなりました。
それに、キノコとか、パッチとか、リスとかもね。
山梨のお山は何気にネタが多いんですよね〜
そろそろ中断中の富嶽・・・・も再開しよっかな〜という気になってきましたよ
そうなんですよ、ご家族との盛大なパーティーを台無しにしたかも…、
と罪悪感を覚えつつ…、地味に山頂でお祝いさせていただきました
山梨のお山。確かに小ネタが多いのかも!?
地名からして、山があるのに山なし県、ってな土地柄ですからねー
富嶽めぐり、私もそれほど回っているわけではないので、いずれまた行きますよ
テープコレクションは、今回はとにかく血眼になってテープを探していた結果です。
歩行中は尾根道を歩いていると確信しつつ、やはりテープの存在は心強かったです
コメントありがとうございます。
家族のだれも見向きをしなくなったので、哀れに思ったwwさんが誘ってくれたのです。
ありがたいお話なのです。
山行中、wwさんがテープを近接撮影しているので、「何をやっているのかな」と少しいぶかしんでいたのです。
まさかこんな形でコレクションを披露するとは・・・
秀麗富嶽十二景は19座ありますし、四季折々の趣が楽しめるのが魅力ですよね。
それになんといっても、三多摩民にとってみたら近いのも大きな利点です。
ワタシはそれぞれ一度行っただけのおヤマばかりです。
これをキッカケに空気が澄んで天気のイイ日に再訪しようかなと思いました。
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