雲上の後立縦走(不帰瞼〜唐松・五竜〜鹿島槍・爺)
- GPS
- 50:57
- 距離
- 37.0km
- 登り
- 4,361m
- 下り
- 4,195m
コースタイム
- 山行
- 7:53
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 9:21
- 山行
- 8:19
- 休憩
- 1:21
- 合計
- 9:40
天候 | 19日 曇り時々晴 20日 快晴 21日 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
18日:最終電車にて大阪→松本(23:33着)(まつもと〜、まつもと〜というアナウンスに癒される)松本駅すぐのネットカフェで4時間仮眠(1,500円くらい)。随分快適で同じようなザック姿もちらほら。 19日:臨時快速のムーンライト信州(事前に指定席の購入必要)にて、松本駅(4:35発)→白馬(5:40着)。バスにて白馬(5:55発)→猿倉(6:15到着) <帰路> 21日:バスにて扇沢駅→大町温泉郷、温泉郷→信濃大町駅。信濃大町駅からJRで大阪へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●不帰キレット/不帰瞼 ・足場も鎖もマークもしっかり。慎重に行けば大丈夫ですが・・ ●唐松〜五竜(牛首など) ・足場も鎖もマークもしっかり。 ●五竜〜鹿島槍(八峰キレットなど) ・核心部は手を放すと命のない箇所はあり。足場、鎖はしっかり。 ・鹿島槍北峰直下の急斜面でマークの読み間違いでルートミス。 |
その他周辺情報 | 薬師の湯 ・扇沢駅からバスで信濃大町に向かう途中の大町温泉郷で下車してすぐ。 ・ザック置場や大広間など登山後のまったり休憩にぴったり。 |
写真
装備
備考 | 〕杣佑靴あるとまだまだ暑い。サポートタイツで正解。寒い時はレインウェアのズボンで調整。 ¬襪魯船腑灰譟璽箸欲しくなる。持参して正解。 |
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感想
当初の予定は1泊2日でしたが、2日目の八峰キレット・鹿島槍越えで体力消耗し、冷池であえなくダウン。2泊3日の山旅となりましたが、天気に恵まれた素晴らしい山行でした。
〈1日目(19日)〉
まずは猿倉から鑓温泉へ。1ヶ月前に家族で下った時の会話を懐かしみながら進みます。あの時は雨で景色も何もなかったけれど、本日は次第にガスが抜けて青空が。小日向のコルを過ぎてすぐ、雲海に浮かぶ鑓温泉小屋の赤い屋根が見えた!
1ヶ月振りの鑓温泉小屋は青空の下、紅葉が始まっていました。足湯でまったり休憩。今回の山旅で一番の癒しスポットでした。鎖場を過ぎて、大出原手前で紅葉はさらに増えて稜線の岩稜と、青空とのコントラストが素晴らしい。
しかし稜線に出るとガス、そして風が強まり、体温低下を感じながら天狗山荘に11時40分到着。猿倉から5時間ちょい。コースタイムの70%くらいとまずまずですが、飛ばしてきたせいか足の筋力の消耗を感じます。
そして、不帰キレットへ。天狗の大下りを過ぎて、1峰、2峰北峰、2峰南峰と岩稜帯を通過。2峰北峰手前は鎖場、岩壁のトラバースなどが連続。足の筋力が衰えているので次第に歩行速度が鈍り、頻繁に休憩を取ってしまいます。時折ガスが晴れて目前に唐松岳の大きな影が現れて気持ちが萎えたり、東側の八方尾根の美しさに癒されたりと、景色の移り変わりに飽きることがありません。
そして16:00に唐松山荘到着。唐松山荘からの夕焼けはガスも晴れて見事な雲海と輝く太陽、そして圧倒的な存在感の剱の黒い影に見とれました。
〈2日目〉
本日、五竜・鹿島槍を越えて扇沢に下山するにはコースタイム17時間なので75%としても13時間は見ておきたいところ、目覚めたのは4時30分。テント撤収、小屋まで登り返し、トイレなどで出発は5時50分。かなり厳しい時間ですが素晴らしい天気のもと五竜に向かいます。
牛首の岩稜帯を下り切り、そこから見上げた五竜岳の大きいこと。昨日の疲労が足に残っており、登り基調では足取りは非常に重いですが、雲海の広がる展望は最高。そして到着した五竜岳。振り返ると夏に家族で歩いた白馬3山、唐松からの稜線が美しい。五竜を目指す方々の背に迫る雲海。今回の山行は雲上の旅と言いたくなります。
さらに南に目をやるとこれから向かう八峰キレット、鹿島槍ヶ岳。コースタイムの75%くらいで進んでいますが出発が遅かったためこの日のうちに爺経由の下山は厳しいと思いつつ、まずは目前のキレットへ一気に下降。キレット小屋まで鎖も足場もしっかりしていますが距離が長いので集中力が途切れそうです。一応ヘルメットは装着。
キレット小屋で一息してすぐに核心部。落ちると命はないところですが鎖はしっかり。一気に高度を上げていき、鹿島槍の北峰を目指します。ところが北峰直下の垂直に近い壁で、マークを追ったつもりがルートミスを犯しました。足場がもろくておかしいと思いつつ5mくらい登ったところでミスに気づきましたがもうあと数mで復帰できそうなのでそのまま登ることに。しかし手に触れる岩が動き非常に緊張。大いに反省。
そうして息絶え絶えに鹿島槍北峰に到着。雲海を眺めながら南峰にも到着。ここで14:00を過ぎて本日の下山は断念。auがつながったので、家族にもう一泊する旨、メール送信。
冷池山荘のテン場に到着すると隙間もないくらいぎっしりのテントの数々。山荘受付で唐松以降何度かすれ違ったサトウさんに再会、一緒にテントを張る場所を探し、何とかぎりぎりの隙間に場所を確保。夕焼けの頃にはガスも晴れて次に向かう爺ヶ岳もくっきりと青空に映えていました。
<3日目(21日)>
3:30に目覚めるとかなりの強風でテントが揺れています。寒さの中、テント撤収を始め5:00に出発。(サトウさんは一足先に出発、上高地までの6日間の山旅とのこと)
爺ヶ岳中腹でご来光を仰ぎ、より存在感の増した剱のモルゲンロートに感動。爺ヶ岳でも雲海が素晴らしく、さらには紅葉に染まり始めた草原の中に、赤い屋根の種池山荘、その背後のでかい剱岳、立山は一枚の絵画のようで素晴らしい。
種池山荘からは一気に柏原新道の気持ちの良い道を快適に進んで、9:30頃、扇沢に到着。無事、素晴らしい雲上の山旅を終えることができました。
山と空と、家族に感謝。
こんなに好天が続く連休は久々じゃないでしょうか!
雲海も見応えあって素晴らしい♪
この行程を2泊3日はさすがですね(^^)
来月初に扇沢から五竜を計画してますが、秋晴れに期待したいです。
u-saさん、こんにちは。
本当にぴったり素晴らしい好天でした。夏はこの2年ダメなのですが秋は3年連続好天続きです。 来月頭の後立ですか!素晴らしい紅葉の写真楽しみにしています。柏原新道も歩きやすいし、種池山荘からの剱も素晴らしいと思います。
3日間に渡る縦走お疲れ様でした。素晴らしい写真の数々、食い入るように眺めてしまいました・・・幕営装備を背負ってこのルートとは凄いですね。何枚かはどこを通るのかコースが良く分からない写真もあって険しさを感じます
後立、特に白馬方面はどうしてもアクセスし辛く自分も名前だけ知ってるような山が多いですが紅葉も綺麗そうですし雪が積もるまでに1度くらいは行ってみたくなりました 見事な写真をありがとうございました
nagisukeさん、ありがとうございます。
天気に恵まれて最高の展望でした。後立は大阪からではなかなかアクセスしづらいですね。でもこれからの紅葉の季節、機会あれば是非。積雪期も一度行ってみたくなりました。
このコースも少し考えたんですが先日唐松・五竜に行ったところだし連休中の混雑を考えて今回は見送りました。
やっぱりテン場はどちらもすごいことになっていますね
唐松山荘のテン場の登り返し20分って・・・
確か冷池のテン場も山荘まで遠かったですよね。
トイレが大変〜〜
karioraさん、こんにちは。
縦走路はそれほど渋滞することはなかったのですが宿泊施設はテン場も小屋も大混雑でした。冷池のテン場は小屋から徒歩8分。一旦テントに戻ってからトイレに行くのは大変つらいところです。 早出、早着が基本ですね。
五竜周辺の縦走路が美しすぎます…
私もこの辺の再訪と、鑓温泉への訪問が宿題として残ってます
それにしても1日の行程が…
1泊で計画できるのが凄すぎますって。
utaotoさん、こんにちは。
天気に恵まれて素晴らしい展望でした。不帰はうちの娘にはしんどいかなぁと思いました、やはりutaotoファミリーはすごい!
鑓温泉は下山時に余裕を持って1泊して下さい。最高です。
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