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Yamareco

記録ID: 7210303
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

剱岳 ~ 憧れたあの頂へ、夏の終わりの小さな挑戦

2024年09月06日(金) ~ 2024年09月07日(土)
 - 拍手
おーちく その他1人
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
15:35
距離
17.4km
登り
1,865m
下り
1,874m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:36
休憩
1:13
合計
5:49
8:46
11
室堂
8:57
8:58
3
9:17
9:18
14
9:32
9:37
28
10:05
10:15
71
11:26
11:33
13
11:46
11:47
15
12:02
12:46
16
13:02
13:03
8
13:11
13:12
45
13:57
13:58
11
14:09
14:10
25
14:35
2日目
山行
7:20
休憩
2:24
合計
9:44
4:45
23
5:08
5:14
44
5:58
6:12
9
6:21
6:25
24
6:49
6:51
3
6:54
7:06
28
7:34
7:46
19
8:05
8:18
8
8:26
8:32
20
8:52
8:53
10
9:03
9:16
43
9:59
10:06
17
10:23
11:00
70
12:10
12:26
67
13:33
13:34
17
13:59
17
14:16
13
14:29
室堂
天候 9/6:晴れ、9/7:ガス
過去天気図(気象庁) 2024年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
立山黒部アルペンルート(立山駅~室堂)Web切符にて7:20の便を予約
コース状況/
危険箇所等
知ってのとおり、別山尾根(剣山荘~剱岳)は鎖場、岩場が盛り沢山
予約できる山小屋
9月最初の金曜日。立山駅はそれほど混んでいませんでした。
3
9月最初の金曜日。立山駅はそれほど混んでいませんでした。
Web切符で予約していた7:20のケーブルカーに乗車。室堂まではバスを乗り継いで1時間とちょっと。
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Web切符で予約していた7:20のケーブルカーに乗車。室堂まではバスを乗り継いで1時間とちょっと。
室堂が近づくとバスの車窓から剱岳が見えるように。これは気持ちが昂って来ますね。
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室堂が近づくとバスの車窓から剱岳が見えるように。これは気持ちが昂って来ますね。
室堂のターミナルで準備を整えて、いざスタート。まずは雷鳥平を目指します。
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室堂のターミナルで準備を整えて、いざスタート。まずは雷鳥平を目指します。
早速、視界には大きく立山。いつもながら、いきなりこの風景は反則的です。
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早速、視界には大きく立山。いつもながら、いきなりこの風景は反則的です。
奥大日岳の稜線もいい。イワウチワの葉っぱが黄色く色付き始めていて、秋はもう目の前ですね。
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奥大日岳の稜線もいい。イワウチワの葉っぱが黄色く色付き始めていて、秋はもう目の前ですね。
ひょっこり剱岳。
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ひょっこり剱岳。
ミクリガ池は吸い込まれそうな青色。
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ミクリガ池は吸い込まれそうな青色。
みくりが池温泉を過ぎて石畳の道を行くと、雷鳥沢が見えて来ます。こちらもほんのり秋色になっています。
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みくりが池温泉を過ぎて石畳の道を行くと、雷鳥沢が見えて来ます。こちらもほんのり秋色になっています。
雷鳥荘の前から見下ろす雷鳥平。スケールの大きい風景です。
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雷鳥荘の前から見下ろす雷鳥平。スケールの大きい風景です。
荒涼とした地獄谷。火山ガスには要注意。
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荒涼とした地獄谷。火山ガスには要注意。
雷鳥平に向かって下って行く時のこの風景が大好きです。ただ、帰りはこの登りがシンドイんですけどね…
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雷鳥平に向かって下って行く時のこの風景が大好きです。ただ、帰りはこの登りがシンドイんですけどね…
キャンプ場を抜けて浄土沢まで降りて来ました。雷鳥沢の風景は壮大です。
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キャンプ場を抜けて浄土沢まで降りて来ました。雷鳥沢の風景は壮大です。
浄土橋を渡ります。
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浄土橋を渡ります。
剱御前へは雷鳥坂ではなく、ちょっと遠回りになりますが、新室堂乗越を経由して行くことに。沢の向こうに見える稜線に上がります。
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剱御前へは雷鳥坂ではなく、ちょっと遠回りになりますが、新室堂乗越を経由して行くことに。沢の向こうに見える稜線に上がります。
新室堂乗越への登り。草原の中の木道を行きます。
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新室堂乗越への登り。草原の中の木道を行きます。
チングルマの穂がキラキラと輝いていて、楽園のような場所です。
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チングルマの穂がキラキラと輝いていて、楽園のような場所です。
新室堂乗越に向かって高度を上げます。
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新室堂乗越に向かって高度を上げます。
振り返ると雄大な立山の稜線。
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振り返ると雄大な立山の稜線。
これから向かう剱御前小舎に続く稜線。
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これから向かう剱御前小舎に続く稜線。
新室堂乗越で奥大日岳への道と分岐します。
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新室堂乗越で奥大日岳への道と分岐します。
開けたところで少し休憩。雷鳥平がだいぶ下に見えるようになりました。
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開けたところで少し休憩。雷鳥平がだいぶ下に見えるようになりました。
ここの稜線も最高です。緩やかに剱御前小舎に登って行きます。
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ここの稜線も最高です。緩やかに剱御前小舎に登って行きます。
奥大日岳にはガスが迫って来ました。剱岳が見えなくならないように祈りながら登っていました。
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奥大日岳にはガスが迫って来ました。剱岳が見えなくならないように祈りながら登っていました。
剱御前小舎がだいぶ近づいて来ました。
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剱御前小舎がだいぶ近づいて来ました。
一の越山荘の奥には槍ヶ岳の姿も。
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一の越山荘の奥には槍ヶ岳の姿も。
本格的に雲が湧いて来て、奥大日岳が飲み込まれて行きます。急げ急げ。
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本格的に雲が湧いて来て、奥大日岳が飲み込まれて行きます。急げ急げ。
剱御前から伸びる険しい尾根。こっちはまだ大丈夫か。
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剱御前から伸びる険しい尾根。こっちはまだ大丈夫か。
室堂の出発から2時間半ほどで剱御前小舎に到着。
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室堂の出発から2時間半ほどで剱御前小舎に到着。
そして、楽しみにしていた風景が目の前に。凛々しい剱岳の姿に、ちょっと心が震える感じがします。
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そして、楽しみにしていた風景が目の前に。凛々しい剱岳の姿に、ちょっと心が震える感じがします。
堂々たる「岩の殿堂」。あらためて見ると、どこをどうやって登るのか、見当も付かないほど切り立っています。ちょっと不安になってしまうような圧倒的な迫力です。
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堂々たる「岩の殿堂」。あらためて見ると、どこをどうやって登るのか、見当も付かないほど切り立っています。ちょっと不安になってしまうような圧倒的な迫力です。
別山と剱沢もなかなかすごい風景です。
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別山と剱沢もなかなかすごい風景です。
剣山荘に向かう前に剱御前に寄り道します。ちなみに、剱御前の先に道はないので(廃道)、ピストンになります。
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剣山荘に向かう前に剱御前に寄り道します。ちなみに、剱御前の先に道はないので(廃道)、ピストンになります。
小屋からひと登りで剱御前山。ここがピークになっていますが、三角点はさらに先にあります。
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小屋からひと登りで剱御前山。ここがピークになっていますが、三角点はさらに先にあります。
ここからは正面に剱岳を眺めながらのルートです。
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ここからは正面に剱岳を眺めながらのルートです。
眼下に剱沢を見下ろしながら進みます。
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眼下に剱沢を見下ろしながら進みます。
歩く度に、どんどん近づいて来る剱岳。風景は険しく見えるけど、三角点まで危険な箇所はありません。
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歩く度に、どんどん近づいて来る剱岳。風景は険しく見えるけど、三角点まで危険な箇所はありません。
左手には奥大日岳。いつの間にか雲は晴れています。
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左手には奥大日岳。いつの間にか雲は晴れています。
右手には後立山連峰。鹿島槍、五竜岳、唐松岳ですね。
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右手には後立山連峰。鹿島槍、五竜岳、唐松岳ですね。
左奥が三角点のあるピークです。また一段と剱岳が大きくなりました。
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左奥が三角点のあるピークです。また一段と剱岳が大きくなりました。
小屋から30分ほどで剱御前の三角点に到着。映画「点の記」にも出てきた三角点。剱岳を観測するには申し分ない場所です。
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小屋から30分ほどで剱御前の三角点に到着。映画「点の記」にも出てきた三角点。剱岳を観測するには申し分ない場所です。
ここから見る剱岳は綺麗な三角。ガスが絡むのもまた良し。
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ここから見る剱岳は綺麗な三角。ガスが絡むのもまた良し。
惚れ惚れしますね。
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惚れ惚れしますね。
険しい八ッ峰の背後には白馬三山も。
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険しい八ッ峰の背後には白馬三山も。
振り返れば別山と立山。
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振り返れば別山と立山。
ここで剱岳をゆっくり眺めながら昼休憩。今回は簡単に、お握りをお茶漬けにしました。
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ここで剱岳をゆっくり眺めながら昼休憩。今回は簡単に、お握りをお茶漬けにしました。
孤高のてるてる坊主。
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孤高のてるてる坊主。
最後にもう一度、剱岳の雄姿を。格好良すぎます。
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最後にもう一度、剱岳の雄姿を。格好良すぎます。
剱御前小舎まで戻って来ました。剱御前は時間に余裕があったら、ぜひ足を延ばしてほしい場所です。
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剱御前小舎まで戻って来ました。剱御前は時間に余裕があったら、ぜひ足を延ばしてほしい場所です。
剣山荘を目指して剱沢を下って行きます。
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剣山荘を目指して剱沢を下って行きます。
ここも正面に剱岳。至福の時間は続きます。
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ここも正面に剱岳。至福の時間は続きます。
山友と剱岳。
剱沢のテン場は最高のロケーションにありますね。眼下に見えている小さな池に寄り道して行きましょう。
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剱沢のテン場は最高のロケーションにありますね。眼下に見えている小さな池に寄り道して行きましょう。
剱沢小屋の近くにある名もなき池。少し風があってさざ波立っているので、綺麗な水鏡とはなりませんでしたが、「逆さ剱」を撮ることができました。ここまで来ると、前剱も目立つようになります。
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剱沢小屋の近くにある名もなき池。少し風があってさざ波立っているので、綺麗な水鏡とはなりませんでしたが、「逆さ剱」を撮ることができました。ここまで来ると、前剱も目立つようになります。
剱沢小屋から剣山荘に向かいます。思った以上に距離がありました。
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剱沢小屋から剣山荘に向かいます。思った以上に距離がありました。
剣山荘に到着した時はガスの中。
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剣山荘に到着した時はガスの中。
小屋で受付したらガスは晴れていて、外でまったり過ごします。剣山荘からは剱岳は見えませんが、別山の稜線を見上げることができます。
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小屋で受付したらガスは晴れていて、外でまったり過ごします。剣山荘からは剱岳は見えませんが、別山の稜線を見上げることができます。
コーラでお疲れさま。
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コーラでお疲れさま。
夕飯はトンカツがメインで、他にも盛り沢山。おかずだけでもお腹いっぱいになります。
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夕飯はトンカツがメインで、他にも盛り沢山。おかずだけでもお腹いっぱいになります。
夕飯後、別山が赤く染まっているので、小屋の裏手にある「クロユリのコル」まで登ってみます。
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夕飯後、別山が赤く染まっているので、小屋の裏手にある「クロユリのコル」まで登ってみます。
残念ながら、下界は雲に覆われていて、日の入りには間に合わず。それでも美しい夕暮れの風景です。オレンジ色というより、少し紫がかったような夕焼けでした。
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残念ながら、下界は雲に覆われていて、日の入りには間に合わず。それでも美しい夕暮れの風景です。オレンジ色というより、少し紫がかったような夕焼けでした。
コルからは前剱が間近に見えました。ちょっとだけ残照に染まる剱岳をしばらく眺めていました。
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コルからは前剱が間近に見えました。ちょっとだけ残照に染まる剱岳をしばらく眺めていました。
暗くなって来たので、小屋に戻って今日はお終い。
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暗くなって来たので、小屋に戻って今日はお終い。
剱岳アタック。剣山荘を4:45に出発。
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剱岳アタック。剣山荘を4:45に出発。
白々と夜が明けて来る時間ですが、まだ足元は暗いのでヘッデン付けて行きます。
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白々と夜が明けて来る時間ですが、まだ足元は暗いのでヘッデン付けて行きます。
まずは一服剱までひと登り。早速、鎖場が出て来ますが、使わなくても大丈夫なレベルです。
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まずは一服剱までひと登り。早速、鎖場が出て来ますが、使わなくても大丈夫なレベルです。
20分で一服剱に到着。上空は雲が蓋をしていような感じで、行く先がやや不安。
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20分で一服剱に到着。上空は雲が蓋をしていような感じで、行く先がやや不安。
剣山荘と剱沢を見下ろしますが、別山はガスの中。
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剣山荘と剱沢を見下ろしますが、別山はガスの中。
ここからが本格的な岩場登りの始まりです。目の前には前剱が立ちはだかっていますが、上の方がガスで見えません。
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ここからが本格的な岩場登りの始まりです。目の前には前剱が立ちはだかっていますが、上の方がガスで見えません。
武蔵のコルまで一旦下ったら、前剱の登りに入ります。足元はザレ気味なので、下りは注意ですね。
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武蔵のコルまで一旦下ったら、前剱の登りに入ります。足元はザレ気味なので、下りは注意ですね。
一気に高度を上げて、一服剱を振り返ります。
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一気に高度を上げて、一服剱を振り返ります。
やがてガスの中に突入…。なんとか晴れてくれないかな。正面の大きな岩は前剱大岩。左側の鎖場を通過します。
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やがてガスの中に突入…。なんとか晴れてくれないかな。正面の大きな岩は前剱大岩。左側の鎖場を通過します。
急ではあるものの、ここまでは苦戦するような岩場や鎖場はありません。
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急ではあるものの、ここまでは苦戦するような岩場や鎖場はありません。
一服剱から45分で前剱に到着。ここまでは順調です。ガスが抜けそうな気配もあるんですが、大パノラマは見られず。
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一服剱から45分で前剱に到着。ここまでは順調です。ガスが抜けそうな気配もあるんですが、大パノラマは見られず。
前剱からは険しさを増します。気を引き締めて。前方に薄っすら見える大きな岩、凄いところに登山者の姿がいる気がする。
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前剱からは険しさを増します。気を引き締めて。前方に薄っすら見える大きな岩、凄いところに登山者の姿がいる気がする。
最初の難関、前剱の門ですね。
3
最初の難関、前剱の門ですね。
空中ハシゴを渡って、大岩を右側にトラバースします。ちょっと緊張。
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空中ハシゴを渡って、大岩を右側にトラバースします。ちょっと緊張。
では、集中して行きましょう。
4
では、集中して行きましょう。
取り付いてみると、見た目以上にステップがしっかりあって、足元はかなり安定しています。おかげで、苦戦することなくクリア。ガスっていて、全然、高度感がなく、怖さを感じないのもあるかも。
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取り付いてみると、見た目以上にステップがしっかりあって、足元はかなり安定しています。おかげで、苦戦することなくクリア。ガスっていて、全然、高度感がなく、怖さを感じないのもあるかも。
ずっとガスが抜けそうな気配はあるんだけどな…。先が見通せず、位置関係がいまいち把握できません。
2
ずっとガスが抜けそうな気配はあるんだけどな…。先が見通せず、位置関係がいまいち把握できません。
これが前剱の門かな?
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これが前剱の門かな?
次は平蔵の頭です。左のバツ印は下り専用のルートです。
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次は平蔵の頭です。左のバツ印は下り専用のルートです。
鉄杭も使って登って行きます。
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鉄杭も使って登って行きます。
鎖場を登り切ったら、今度は一枚岩の急斜面を下ります。岩の割れ目があるので、それに沿えば難しくはありませんでした。晴れていれば、ここも高度感があるんでしょうね。
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鎖場を登り切ったら、今度は一枚岩の急斜面を下ります。岩の割れ目があるので、それに沿えば難しくはありませんでした。晴れていれば、ここも高度感があるんでしょうね。
平蔵の頭を越えて、しばらく岩場を横移動して行くと、ついに現れた「カニのたてばい」。このあたりはガスが濃くって、上の方がどうなっているのか、ちゃんとは見えません。とりあえず、大きな岩に登山者が張り付いているのは確認できます。
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平蔵の頭を越えて、しばらく岩場を横移動して行くと、ついに現れた「カニのたてばい」。このあたりはガスが濃くって、上の方がどうなっているのか、ちゃんとは見えません。とりあえず、大きな岩に登山者が張り付いているのは確認できます。
これは確かに急だ。感覚的には壁に見えます。
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これは確かに急だ。感覚的には壁に見えます。
それでは行きますよ。取り付きはちょっと緊張。
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それでは行きますよ。取り付きはちょっと緊張。
上の登山者との間隔を空けて慎重に。思った以上に足場は安定していて、待機も恐怖感なくできました。ただ、下は見ていませんが…
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上の登山者との間隔を空けて慎重に。思った以上に足場は安定していて、待機も恐怖感なくできました。ただ、下は見ていませんが…
一箇所、足の運び方に悩むところがあったような覚えがあるけど(まあまあ余裕がなかったということですね)、なんとかスムースにクリア。鎖を登り終えても、しばらく急な岩場は続きます。
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一箇所、足の運び方に悩むところがあったような覚えがあるけど(まあまあ余裕がなかったということですね)、なんとかスムースにクリア。鎖を登り終えても、しばらく急な岩場は続きます。
タテバイを通過して、比較的、傾斜の緩いガレ場を登って行きます。
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タテバイを通過して、比較的、傾斜の緩いガレ場を登って行きます。
そして、剱岳登頂! 剣山荘の出発から2時間50分でした。ガスで何にも見えないけど、ずっと憧れのような感覚で眺めていたあの頂に立っていると思うと感慨深いです。
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そして、剱岳登頂! 剣山荘の出発から2時間50分でした。ガスで何にも見えないけど、ずっと憧れのような感覚で眺めていたあの頂に立っていると思うと感慨深いです。
普段は自分の写真は記録に残さないけど、今回は特別。一緒に登ってくれた山友、ありがとう!
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普段は自分の写真は記録に残さないけど、今回は特別。一緒に登ってくれた山友、ありがとう!
山頂からの眺望を楽しみにしていたけど、小雨もパラついていたので、早々に下山開始。
3
山頂からの眺望を楽しみにしていたけど、小雨もパラついていたので、早々に下山開始。
早速、最大の難所「カニのよこばい」です。
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早速、最大の難所「カニのよこばい」です。
取り付きの時点でかなり急で、高度感もあり。晴れていれば、こんなもんじゃないだろうから、ある意味、ガスってて救われたのかも。
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取り付きの時点でかなり急で、高度感もあり。晴れていれば、こんなもんじゃないだろうから、ある意味、ガスってて救われたのかも。
待っている間に、緊張感が増して来るんですよね…
5
待っている間に、緊張感が増して来るんですよね…
赤矢印の先に、見えないけどステップがあります。鎖を掴んで、後向きに足を下ろすわけだけど、空中に身を投げ出すような感覚で、さすがに怖かった…
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赤矢印の先に、見えないけどステップがあります。鎖を掴んで、後向きに足を下ろすわけだけど、空中に身を投げ出すような感覚で、さすがに怖かった…
ステップに乗ってしまえば、意外に足場は広く、あとは慎重に横移動。
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ステップに乗ってしまえば、意外に足場は広く、あとは慎重に横移動。
横移動の後は、急な鎖場を下って、次に現れるのがこの梯子
。ここも高度感あり、かなりドキドキ。
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横移動の後は、急な鎖場を下って、次に現れるのがこの梯子
。ここも高度感あり、かなりドキドキ。
梯子の先も気の抜けない鎖場がもう少し続きます。
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梯子の先も気の抜けない鎖場がもう少し続きます。
下りと言っても、容赦ないアップダウン待っています。平蔵の頭をガツンと登ります。
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下りと言っても、容赦ないアップダウン待っています。平蔵の頭をガツンと登ります。
これは前剱の門の登り返しか。このあたりは集中力を保つため、写真は少なめ。
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これは前剱の門の登り返しか。このあたりは集中力を保つため、写真は少なめ。
雷鳥いました。癒される。
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雷鳥いました。癒される。
花にも励まされます。これはイワツメクサ。
4
花にも励まされます。これはイワツメクサ。
前剱まで来れば落ちるような危険箇所はなくなりますが、このザレの下りは転倒事故が多いそうです。集中が切れやすいところですからね。慎重に行きます。
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前剱まで来れば落ちるような危険箇所はなくなりますが、このザレの下りは転倒事故が多いそうです。集中が切れやすいところですからね。慎重に行きます。
一服剱を過ぎて、これが最後の鎖場。
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一服剱を過ぎて、これが最後の鎖場。
剣山荘に戻って来ました。下山は2時間半でした。まずはホッと一息。
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剣山荘に戻って来ました。下山は2時間半でした。まずはホッと一息。
しっかり休憩した後、室堂を目指して再出発。剱御前小舎のある別山乗越へは、行きに降りて来たの剱沢でなく、トラバースルートを使います。
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しっかり休憩した後、室堂を目指して再出発。剱御前小舎のある別山乗越へは、行きに降りて来たの剱沢でなく、トラバースルートを使います。
岩々の道が度々、出現しますが、どれも歩きやすかったです。
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岩々の道が度々、出現しますが、どれも歩きやすかったです。
剱沢を見下ろしながら。
4
剱沢を見下ろしながら。
気合を入れて1時間ほど登って、剱御前小舎が近づいて来ました。
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気合を入れて1時間ほど登って、剱御前小舎が近づいて来ました。
ガスが薄くなり、別山乗越から最後に剱岳が見えるかと思いましたが、ここまででした。
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ガスが薄くなり、別山乗越から最後に剱岳が見えるかと思いましたが、ここまででした。
続いて雷鳥坂を下ります。ずっとザレている感じなので、神経を使います。ここからは修行でした。
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続いて雷鳥坂を下ります。ずっとザレている感じなので、神経を使います。ここからは修行でした。
立山の稜線もガスの中ですね。
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立山の稜線もガスの中ですね。
浄土橋を渡って雷鳥平まで戻って来ました。
3
浄土橋を渡って雷鳥平まで戻って来ました。
キャンプ場から見上げる雷鳥荘…。わかってはいるけど…。ここから更なる修行が待っています。
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キャンプ場から見上げる雷鳥荘…。わかってはいるけど…。ここから更なる修行が待っています。
もう気合で行くしかありません。
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もう気合で行くしかありません。
雷鳥荘まで登って、雷鳥平を振り返ります。名残惜しい。でも、今は早く室堂について欲しい。
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雷鳥荘まで登って、雷鳥平を振り返ります。名残惜しい。でも、今は早く室堂について欲しい。
剣山荘から3時間半で室堂のターミナルに帰還。疲れたけど、確かな達成感です。
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剣山荘から3時間半で室堂のターミナルに帰還。疲れたけど、確かな達成感です。
アルペンルートで立山駅に戻って、お風呂に入った後は、富山でお寿司。登頂のちょっとしたご褒美ですかね。どのネタも新鮮で美味しく、さすが富山でした。
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アルペンルートで立山駅に戻って、お風呂に入った後は、富山でお寿司。登頂のちょっとしたご褒美ですかね。どのネタも新鮮で美味しく、さすが富山でした。

感想

「剱岳」
最初にその姿を見たのは、登山を始めて間もない頃、初めての北アルプスだった唐松岳から。空を貫くような鋭鋒に心奪われたのも、その時でした。

立山に登った時、別山から至近距離で対峙した剱岳は凛々しく、憧れに近い存在になっていました。でも、不思議と登りたいという気持ちにはならず、それは自分の技量が足りていないからだと思うのだけれど、ただ眺めているだけでも十分に満たされる、そんな山。

それからも色々な場所から剱岳を眺めたけど、いつでも格好良くて、惚れ惚れとする山容でそこにあって。単純に大好きな山なんです。

それが、「登ってみたい」という気持ちに変わってきたのが、数年前から。それなりに色んな山で経験を積んで来たから、自信が生まれたかといえばそうでもなく。なんでそんな心境の変化があったかは自分でもよくわからないのだけれど、機会をうかがい今回の挑戦となりました。

ルートはオーソドックスに別山尾根のピストン。室堂から剣山荘で1泊。翌日、剱岳にアタックして、その日のうちに室堂に戻る計画です。

初日は剱御前(三角点)に寄り道。間近で眺める剱岳は、ちょっと心震えるような風景。同時に、登ると決めてあらためてその姿を見ると、どこを登るんだか見当も付かないような絶壁で、ちゃんと登れるか少し不安な気持ちにも。

翌日はガスが支配的でちょっと残念なスタート。ひとつずつ難所をクリアしていく達成感と、また次の緊張感が順番に襲って来る、今までの登山ではなかった感覚と経験。登り上げた頂は真っ白で何も見えなかったけど、ちょっとだけ自分を誇れる瞬間でした。

帰りの「カニのよこばい」はやっぱり怖かった。風景としては残念だけど、ガスっているおかげで高度感がかなり減ったと思うので、そこは助かったかも。

登っている時は余裕がなかったからか、このレポートを書いている今になって、いっそう達成感が湧いて来ているように思います。この先、もう一度、剱岳に登ることは、今のところないかな。

でも、この次にどこかの山から剱岳を見る時には、これまでとはちょっと違った気持ちで眺めるんだろうな。あの頂に立ったことを思い出して。

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無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [2日]
剱岳点の記コース/剱沢〜長治郎谷〜山頂〜別山尾根 
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
4/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [4日]
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

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