海谷三山 アスレチック縦走


- GPS
- 18:27
- 距離
- 28.7km
- 登り
- 2,084m
- 下り
- 2,103m
コースタイム
天候 | 曇り ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●三峡パーク〜駒ヶ岳 水場から右側の林道を登っていく。ほどなく急登となりハシゴのあるあたりは厳しい登りとなる。1250mを越えると少しなだらかとなり頂上に達する。ほぼ頂上で大神堂からの登山道と合流する。頂上には小さな石のホコラがある。 ●駒ヶ岳〜鬼ヶ面山 予想したよりも悪かった。アスレチックでアクロバティック。1498mピークからはほぼ垂直の壁となり、取り付けられたロープや鎖を掴んで降りるしかない。少なくとも3本以上のロープが掛かっているので、どのロープが切れてもいいように全部使って下る。カラダの置き方やバランスも要求される。荷物が重い場合は腕力や握力が要求される。直下の壁の下降のあとも斜面は急で、ずっとロープが張ってあるが、古いものもあるので注意したい。 ●鬼ヶ面山〜富岡新道分岐 登山道は鬼ヶ面山北峰の西側を巻く。南峰頂上には特になにもない。アップダウンの後、コルから少し登ったところに富岡新道の分岐がある。水量が多いときに海谷渓谷に降りてしまうと三峡パークには戻れないので注意したい。 ●富岡新道分岐〜鋸岳 稜線を登っていくと、恐怖のハシゴがある。ハシゴに到達するまでが恐い。ハシゴまでは、埋め込まれた細いボルトを踏んで登っていかねばならないが、滑ったら一巻の終わりとなる。ハシゴそのものも長くて恐い。このあたりから新しいロープや支点が設置してあり、整備が入った様子が伺える。あとで雨飾温泉の若主人?に聞いたところによると、ちょうど2日前に整備に入ったということだった。その後、高度感のある稜線を進む。鋸岳ピークはルートから少し離れている。愛想のないピークで三角点以外のものは何もない。 ●鋸岳〜稜線分岐 長い長い岩のスラブをクライムダウンするが、どうしてもトラロープに頼らなければならない部分もある。トラロープはよく滑るので、何度かバタフライノットを作った。インラインエイトノットを作って足場にしたりもした。こういった技術がこんな場所で使えるとは思えなかった。 ●稜線分岐〜雨飾温泉 下りだけかと思ったら、登りも結構あった。沢を越える部分では、結構危ない部分もあった。実線ルートではない破線ルートの理由がここにある。 ‐ |
写真
装備
個人装備 |
一般的な幕営装備
食料4日分
補助ロープ(8ミリ×30メーター)
下降器(エイト環)
シットハーネス
安環カラビナ4枚
シュリンゲ長短
捨て縄少々
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感想
今回、もともとは頚城三山縦走を考えていた。火打や妙高は登ったことがなかったので、是非とも登りたかった。自分なりのプランを考えていたとき、ふと、海谷三山縦走と頚城三山縦走をシゲクラ尾根で繋いでみようと思った。幕営地は、大曲りの水場と、泊岩にすれば3日あれば大丈夫だろう。予備日も一日設定して、4日分の食糧とテントの重装備で、海谷三山縦走を三峡パークからスタートした。
海谷三山縦走は破線のルートで、それなりの悪路を想定していたが、体力不足も相まって、想定をはるかに超えてしまった。感覚的にはルートの半分近くにロープが張ってあり、それに頼らないと登り/下り出来ないような急傾斜なのだ。まるで、フィールドアスレチック。残置ロープ恐怖症のボクは出来るだけロープに頼らないように登ろう(下ろう)としたが、重装備もあって、頼らざるを得ない部分もたくさんでてきた。バランスを少し失って、ゾッとする部分もあった。必要な場所にはすべてロープが張ってあるが、必ずしも信頼出来るモノではない。慎重になり歩みもおそくなった。このルートはある意味、剱岳の源次郎尾根ルートを越えていると感じた。
雨飾温泉に下る分岐で判断を迫られた。大曲り(水場)の幕営予定地まで、この調子で行けば19時を越えてしまいそうだったので、初日ではあったが、計画を断念し、雨飾温泉へ下山することにした。くやしいが、まだまだリハビリ中なのだ。しかし、計画を中断したツケも大きい。下道を出発点の三峡パークまで歩いて戻らなくてはらないのだ。重装備が肩に食い込む。テクテクとへろへろ歩きで戻った。また、もっと元気になったら再挑戦だ。待ってろよ〜!
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コメント
この記録に関連する登山ルート
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怖そうなとこですね!
地元の山の知り合いがこの辺りの岩で遭難して
ヘリで救助されたことがありました。
単独行は特にお気をつけて!
さくちゃん、
一般登山の方なら、遭難もあり得るでしょうね。
無理やり設定したような登山路でした。
初心者アルパインクライマーの岩馴れトレーニングに
使えそうな感じがしました。
少なくとも、重装備で来るところではありません。
クマ
おはようございます、kuma-sanさん!
コメははじめてでしたかネ
前日(20日)の足跡は熊さんじゃなくkuma-sanさんの足跡だったのですネ。
レコをアップしたら、「最近の登山であったかも」に名前があったのでびっくりしました
レコを拝見すると似たような感想が多く、笑ってしまいました
鋸岳から雨飾温泉へ下山しましたか...
古そうなロープが延びていましたが、切れたらイヤだな、と思いながら覗いていました
お疲れ様でした
hottenさん、おはようございます。
お会いできなくて残念でした。
そもそも今回行きたかった頚城三山は、
kanosukeさんの真川ルートレポートに触発されてのもの。
そのkanosukeさんを触発したのが、hottenさんのレコでした。
ということは、一番の大物(悪者)は・・・・
鬼ヶ面山北峰をおとしたとのこと、さすがです。
ボクは、重装備もあって、すっかり気力が失せてました。
足跡が残ってましたか・・・
爪跡がなかったことを祈ります。
しかし、こんな寂しくて厳しいルート、
hottenさんも、お好きですね(笑)
いずれ、どっかでお会いするでしょう!
クマ
P.S hottenさんのレコで、写真4の一番右側の白のデリカはボクのクルマです。このときはまだ雨飾温泉のテン場で惰眠をむさぼってました。
頸城三山は残念でした、って、クマさんが頸城三山未踏というのが意外!
クマさんでも行かれていないメジャーな山もあるんですね〜
しかし、海谷三山を絡ませるあたりさすがというか、ナイスセンス!
2年前の頸城三山縦走で、低いのにやたら迫力がある岩の山塊を見たときに一目で惚れてしまい、下山後調べてわかったのが海谷三山でした。
そのとき記録を眺めててけっこうタフなルートだと知りましたが、想像以上に厳しそうで、怖そうですね
アホチンなワタシはますます魅かれてしまいましたよ
類は友を呼びますね〜
カノスケどん、まいど。
今回は、目的の頚城三山には到達できずに、
ずっと手前の海谷三山で終わってしまいました。
プランはとても良かったんですが、
体力が伴いませんでした。
身のほど、知らずです。
とほほ・・・
でも、本当に面白いルートでした。
今回ボクは、重装備でかつ
残置ロープを出来るだけ使わなかったため、
時間的にも結構、手こずってしまいましたが、
そうじゃなかったら、
そんなに厳しいルートではありません。
少なくとも、クライマーカノスケどんには、
たいしたルートではありませんので、
気楽に挑戦して下さい。
寂しいぐらいに静かな、深みを感じれる山です。
クマ
写真見てるだけで3回くらい落ちた気分
くーっ、落ちる自分が目に浮かぶ…(>_<)
でも、その前に、こんなところ無理です…orz。
フィールドアスレチックって、そんな軽いもんじゃないでしょ
sakusakuさんも書いておられますが、
一人の時はほんと気を付けてくださいませ、ませ。
そうだよ、お互いまだまだリハビリ中
やっぱし、見られてしまったか!
精進が足らん・・・なんて、エラソーなこと言いながら、
自分は、計画頓挫して、ヘロヘロと下山。
そーなんです。
いざとなったら得意技のスタコラサッサです・・・
童謡にもあるでしょ。この技?があるから大丈夫なのです。
しかし、ソロテント山行は、ボッカ力つけて出直しですね。
ボクのリハビリも続きます。
クマ
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