白馬鑓温泉小屋〜不帰嶮〜唐松岳

2024年09月12日(木) ~ 2024年09月14日(土)

• GPS: 14:51
• 距離: 19.9km
• 登り: 2,542m
• 下り: 1,948m

コースタイム

1日目

• 山行: 3:53
• 休憩: 0:17
• 合計: 4:10

8:12 スタート地点
8:13 8:16 猿倉荘
8:49 水芭蕉平
9:00 猿倉台地
9:19 中山沢
10:11 小日向のコル
10:55 サンジロ
11:11 11:12 杓子沢
11:16 崩沢
11:33 11:46 鑓沢
12:22 白馬鑓温泉小屋

2日目

• 山行: 3:49
• 休憩: 1:11
• 合計: 5:00

5:33 白馬鑓温泉小屋
7:11 7:12 大出原
8:01 鑓温泉分岐
8:36 9:45 鑓ヶ岳
10:04 10:05 鑓温泉分岐
10:33 天狗山荘

3日目

• 山行: 5:39
• 休憩: 1:20
• 合計: 6:59

5:03 天狗山荘
5:27 5:28 天狗ノ頭
5:51 6:07 天狗ノ大下り
6:50 不帰キレット
7:14 7:20 不帰嶮（不帰一峰）
8:04 8:29 不帰嶮（不帰二峰北峰）
8:42 不帰嶮（不帰二峰南峰）
9:23 9:32 唐松岳
9:42 10:02 唐松岳頂上山荘
10:38 丸山
10:50 扇雪渓
11:13 11:14 下の樺
11:24 11:25 八方池
11:29 11:30 第三ケルン
11:36 八方ケルン
11:41 第2ケルン
11:46 石神井ケルン
12:02 八方池山荘
12:02 ゴール地点

トレッキングはそこそこ続けていて経験値こそ溜まってきているものの、年に2〜3回の頻度でしかなく、体力的にはアマチュアに毛が生えた程度。

3日目の天狗山荘〜不帰キレット〜唐松岳縦走が、額面の距離以上に重い山行になるため、1日目・2日目はあえて余裕を持ったスケジュールとして、体力温存できるようにしてみました。

特に「天狗ノ大下り」と「不帰2峰（北峰）」は、焦りが大きなトラブルになりえるので、じっくり取り組める形にできて良かったという感想でした。

1泊2日で行くなら、1日目を早朝出発にして、天狗山荘まで行ってしまうことは十分に可能そう。ただし猿倉から一気に1,500mほど高度を稼がなくてはいけないので、体力的な負担はあります。

天候

1日目・2日目は曇／霧、3日目の稜線は早朝から快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

前日に白馬入り。白馬での定宿「ロッジ加根二」に一泊。マイカーを置かせてもらう。行きは猿倉まで、帰りは八方ゴンドラ駅まで送迎をお願いしました。

コース状況／危険箇所等

不帰2峰（北峰・南峰）は、ミスが大怪我や死亡事故に繋がる高度、危険度なので要注意。それ以外は危険箇所はなく、1日4〜5時間の山行ができる体力があれば問題ありません。

写真

9/12 13:56

白馬鑓温泉小屋

9/12 13:57

白馬鑓温泉小屋

9/12 13:57

白馬鑓温泉の成分表

9/12 13:58

白馬鑓温泉小屋

9/14 5:01

「天狗の大下り」と「不帰2峰」をじっくり攻略できるよう、天狗山荘を朝5時に出発。

9/14 5:22

天狗ノ頭から白馬鑓ヶ岳や白馬岳方面を見る

9/14 5:29

日の出

9/14 5:30

9/14 5:46

太陽が昇る

9/14 5:47

朝焼けの劔岳

9/14 5:52

天狗ノ大下り起点付近から、不帰キレット〜唐松岳方面を見る

9/14 8:25

不帰2峰（北峰）からの景色

9/14 8:26

不帰2峰（北峰）からの景色

9/14 8:26

不帰2峰（北峰）からの景色

9/14 9:31

唐松岳頂上から唐松岳頂上山荘方面

撮影機器：

Z 6 ボディ ニコン

感想

k_yorikane

白馬には5〜6年前くらいから年に2〜3回通っており、白馬岩岳マウンテンハーバーを始め各所から栂池〜白馬三山〜八方尾根の山並みを見続けるうちに、

「いつかはあそこへ立ちたい！」

との思いを募らせるように。

トレッキングの経験を積むうちに、具体的に山行を計画するようになったものの、直前にどうしても外せない用事が入ってしまったり、悪天候になってしまったり、体調を崩してしまったり、泣く泣く断念を繰り返していたここ数年。

何度目かの正直で、念願叶っての実現となりました。

目的は2つ。

1つ目は、白馬鑓温泉小屋の温泉。

標高2,000m付近で入れる温泉とのことで、期待して行きましたが、想像を上回る極上体験。

豊かな硫黄の香りと、熱々のお湯が、山歩きで疲れた身体に、本当に染み渡ります。

※女性は、露天風呂はテント場その他から丸見えなので、水着着用で入れるものの、利用しにくくはあります。いちおう消灯前の1時間は露天風呂が女性専用になったり、女性用内風呂もあるにはあるのですが、景色や開放感を楽しめないので……。（なお、男性の私も、周囲への配慮でいちおう水着着用で入浴したんですけど、平日で宿泊者が少なく、一人で貸切状態でした）

2つ目の目的は、不帰嶮（かえらずのけん）。

チャレンジした3日目は、稜線は快晴。白馬三山はもちろん、劔岳まで雲一つなく見通せて、最高の空中散歩になりました。

不帰嶮（かえらずのけん）の核心部分は、不帰2峰の北峰と南峰。

特に不帰2峰（北峰）は、下から取り付くときに、鎖の位置は見えるものの、「そこから先どうするの？？？」と困惑するような険しさ（見える鎖、◯と❌の印を頼りに登っていけば、ルートはわかるのだけれど、見上げて思わず「え？」と苦笑してしまう）。

本当に、ミスをすれば大怪我は免れない（打ちどころが悪ければ死ぬこともあり得る）高度感のある岩場です。常に心地よい緊張と興奮に包まれ、背景には天狗ノ頭や白馬鑓ヶ岳の絶景。













非常に満足度の高いルートでした。

不帰嶮を超えると、唐松岳頂上山荘で一休み。3連休初日にあたっていたため、八方尾根への下山ルートが渋滞してしまい、すれ違うために5分近く待つことも。

人気の山なので仕方ないですが、できれば平日に計画したいところです。白馬鑓温泉小屋や、不帰嶮の通過も、人が多いと良いことは何もないので、平日がおすすめ。