甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳
- GPS
- 14:18
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 2,264m
- 下り
- 2,273m
コースタイム
- 山行
- 7:16
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 8:00
- 山行
- 5:38
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 6:02
天候 | 1日目:晴れ 2日目:ピーカン 3日目:雨のち晴れと霧ときどき雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
30人以上並んでいたが増便はなし。立ちは5人ほど。 帰り:仙流荘17:00発のジオライナー おそらく40人以上いたので増便あり。先に並んでいた人が1便目で立ちのまま、後続を2便目を案内していたので、着席を優先はしてくれないかもしれません。行きは後払いでしたが、帰りは先払いでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳ともに最近整備されたように見えるピカピカの鎖がいくつかありました。ピンクテープも多く、登山道は明瞭。 ◎甲斐駒ヶ岳 ・長衛小屋~仙水小屋~仙水峠 ゆるやかで気持ちの良い樹林帯。仙水峠の前は岩塊の道になる。 ・仙水峠~駒津峰 樹林帯の急登。少しずつ視界が開けてくると駒津峰が近い。 ・駒津峰~六万石~分岐 アップダウン、やせた岩尾根、鎖などバリエーション豊富な道。直登ルートと巻道ルートの分岐の見落としには注意。 ・分岐~甲斐駒ヶ岳 短い樹林帯を抜けるとザレザレの道になる。斜度もそれなりにあるが、踏み跡は固められているので意外と滑らない。踏み跡から外れると滑ります。 ・駒津峰~双児山 駒津峰からの下りは鋸山の眺めも良く楽しい。が、樹林帯に入ってしまうとひたすら下り。 ・双児山~北沢峠 ひたすら下る下る。道はとても明瞭。 ◎仙丈ヶ岳 ・長衛小屋~二合目 小屋から上がって車道と合流したところにある橋を渡ると仙丈ヶ岳の登山口がある。ゆるい樹林帯。 ・二合目~五合目(分岐) ひたすら樹林帯。急登すぎず、歩きやすい。 ・五合目~小仙丈ヶ岳 岩が点在している道を抜けていくと森林限界に出る。そこからは気持ちの良い稜線歩きになる。森林限界に出てすぐ目の前に見える山は偽ピークで、小仙丈ヶ岳はその先。 ・小仙丈ヶ岳~仙丈ヶ岳 小仙丈ヶ岳からすぐの下りは岩場。鎖もあり。 ・仙丈ヶ岳~仙丈小屋~馬ノ背ヒュッテ ひたすら下る。段差も低めで下りやすい道。 ・馬ノ背ヒュッテ~薮沢小屋~五合目 ところどころ沢を横切る。雨が降っていてもそこまで水量は多くなかったが、念のため注意。丸太の橋は恐ろしく滑る。馬ノ背ヒュッテ側からくると下り、かつ左手は崖なので特に注意。 |
その他周辺情報 | 長衛小屋のテント場は1日1,000円。 仙流荘の入浴は市外800円。食事は15時まで(14:30LO) |
予約できる山小屋 |
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写真
感想
去年一度使ってからずっと仕舞っていたテントを引っ張り出して、2泊3日のテント泊で甲斐駒ヶ岳の初登頂と2年前に大雨で小仙丈ヶ岳で撤退した仙丈ヶ岳のリベンジ登山をしてきました。
13日の1日目は茅野駅からのジオライナーで仙流荘、そこから南アルプス林道バスで北沢峠に行き、テントを張るのんびり行程なので、ヤマレコのログはありません。
仙流荘は戸田パークの一部になり、南アルプス林道も南アルプスクイーンラインと名前が変わり、チケットの販売施設なども一新されていて驚きました。全員着席で運んでくれるところと並んでいる人を運ぶために何便も出してくれるところは同じ。
前回は日帰りだったので気になりませんでしたが、今日はテント泊なので膝の上に乗せたザックが重い……。運転手さんのお話を聞きつつ、途中猿の軍団に遭遇しながら40分ほどで北沢峠へ到着。
北沢峠から10分ほど下って、テント場のある長衛小屋へ。ザックを小屋のそばに置いて、申し込み書に日数や行き先・連絡先を記入して受付し、2日分のテント代2,000円を払うとテントにくくりつける札を貰えます。
その後は適当に良さげな場所を見つけてテントを設営します。きれいに整地されていますが、河原だからかペグがとても刺さりにくい。3点は打てたものの、残り1点と張り網の固定にはあちらこちらに落ちている岩を利用。三連休の前日に来た甲斐があって、この時のテン場はそこまで混んでいませんでした。
水場はテント場にひとつ、小屋前に四本ほどの水道、女性専用トイレの前にひとつ。仮設トイレの数も多く、とても快適なテント場だと思いました。バス停から徒歩10分なこともあって、ザックとは別に手提げカバンを使っている人も多かったです。
スマートフォンの電波はありませんが、長衛小屋の前で山小屋Wi-Fiが使えます。
テント設営後は適当にゴロゴロして夕飯を食べて就寝。
14日の2日目は甲斐駒ヶ岳へ。
3時頃に起きてテントから出ると辺り一面は星空が広がっていて、好天にウキウキ。のんびりと朝食を食べて用意して、うっすらと空が明るくなってきた5時頃に出発。
仙水峠まではゆったりとした登りで、仙水峠で摩利支天と甲斐駒ヶ岳を捉えてからはひたすら樹林帯の急登。時折振り返ると塩見岳や北岳が見える。
ところが半分ほど登ったところで、急に気分が悪くなり吐き気が……。駒津峰での撤退もよぎりながら、休み休み歩き、駒津峰で塩分タブレットとメダリスト顆粒を溶かした水を飲んで少し休んだら回復したので、甲斐駒ヶ岳に向けて登山を再開。
岩が目立つ道を歩いて、六万石の先の分岐に辿り着くと甲斐駒ヶ岳まで岩場の直登ルートか、ザレ道の巻道ルートかの分岐があります。
直登ルートは山と高原地図では破線なので、元々巻道一択で登山届も出していたのですが、この日はかなりの人が直登ルートを登っていました。
山頂で休んでいると、近くにいた人が分岐に気づかず直登ルートに入ってしまい、途中道がわからずしんどかったと話しているのも聞こえたので驚き……。
山頂で快晴の眺望を堪能した後は、傾斜のあるザレ道を気をつけながら駒津峰まで戻り、そこからは双児山を越えて北沢峠に下りるルートへ。
メダリストのおかげか気分は軽く、駒津峰から下りる見晴らしの良い尾根以外は特に見どころのない樹林帯をだらだらと下りてテント場に戻ると、次から次へと人がやってきて、あちらこちらに建てられていく色とりどりのテントたち。
さすが三連休初日。学生の団体さんがいたり、長衛小屋の隣にまでテントが張られていたり、昨日と打って変わってかなり賑やかなテント場に。長衛小屋のテント場のキャパシティは200張だそうですが、本当にそれくらいテントがありそうでした。
余談ですが、テント場は殆ど登山客かと思いきや、数人釣り師の方もいらっしゃって、バス停から近いからこそ色々なアクティビティを楽しむ方がいらっしゃるんだな~!と思いました。
15日の3日目は仙丈ヶ岳へ。
今日はテントを撤収して下山もあるので、昨日より少し早めに出るつもりが、外は3時からしとしとと雨が降り続けている。雨の中を出る気はせず、テントでゴロゴロしていると4時過ぎにだいぶ雨足も弱まってきたので、撤収準備もある程度終わらせてから出発。
昨日より早いのでしばらくはナイトハイク。先行者も多く後続のグループもいたの怖さはないけれど、いかんせん手持ちのヘッデンの光量が弱く、心許ない。ナイトハイク用にもう少し強めのヘッデンを買うか検討しつつ、北沢峠からの合流地点である二合目までくると日も上り明るくなってきたのでヘッデンを仕舞い、昨日の甲斐駒ヶ岳とは違いなだらかな斜面を登って高度を上げていく。小仙丈ヶ岳までは二度目なので、見覚えのある道に足もさくさくと進む。
森林限界を超えると青空が!小仙丈ヶ岳からの下りはやや急な岩場で、風も強かったので慎重に下る。そこから先は気持ちの良い稜線歩き。ただ目指す仙丈ヶ岳はガスがかかったり晴れたりの繰り返し。
晴れるといいなあと思いながら歩いていると、前に見知った人が。那須岳ぶりの山友Kさんでした。
実はKさんとは全く同じ日数で同じ山を登っており、ただ向こうは黒戸尾根から七丈小屋泊の甲斐駒ヶ岳、馬ノ背ヒュッテ泊の仙丈ヶ岳なので、スライドするとしたら逆回りになる仙丈ヶ岳かなと山行前に話していたのですが、まさに想定通り。少し立ち話をしてから、帰りのバスは同じなので、また下山後に会いましょうと別れて、仙丈ヶ岳に向けて歩みを再開。ソロだからこその楽しみもありますが、山で人と会えるのも嬉しいものですね。
案の定、山頂にたどり着く頃はガスガスで、ヤマテンの予報通り南西の強い風が吹き荒ぶ……。雨も混ざっているのか、しっとりとシェルも濡れて、夏とは思えないほど寒い。
長居は無用なので、ささっと山頂の写真を撮って、仙丈小屋から馬の背ヒュッテの方へどんどん下りていく。分岐までの道はゆるい下りながら、沢を横切るところが何ヶ所かあり、水量はさほど多くはありませんでしたが岩が滑るので緊張しました。特に丸太橋は片側は崖なので、腰を落としてゆっくりと渡りました。
長衛小屋まで戻って、濡れたテントを撤収し、北沢峠へ。この時間は人が集まればバスが出るシステム。ちょうど到着したところで人が集まってしまい、こもれび山荘でソフトクリームを食べる計画も、すぐにバスがきて戸田パークへ……。ソフトクリーム……。
仙流荘で汗を流しビールを飲みながらソースカツ丼を食べ、先に下山していたKさんと合流して17時のジオライナーで茅野駅へ。2年前はジオライナー利用者が10名程度だったので今回もそれくらいだと思っていたら、想像外の行列。
乗り場は分杭峠行きのテントになります。16時半前には既に人やザックが並んでいたので、利用する方は気をつけて下さい。
甲斐駒ヶ岳は晴天でしたが、2度目の仙丈ヶ岳も眺望を拝むことができず…。ただ仙丈ヶ岳は個人的にもとても好きなお山なので、またお天気の良い日を狙ってリベンジ、その時は馬ノ背ヒュッテにも泊まってみたい。そして次こそこもれび山荘のソフトクリームも食べるぞ~!と心に誓った楽しい山行でした。
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