伊藤新道、弥助沢、裏銀

2024年09月13日(金) ~ 2024年09月16日(月)

• GPS: 28:37
• 距離: 38.8km
• 登り: 2,429m
• 下り: 2,452m

コースタイム

1日目

• 山行: 2:47
• 休憩: 0:10
• 合計: 2:57

距離 9.7km 登り 232m 下り 108m

7:27 高瀬ダム湯俣登山口
8:15 8:16 東京電力高瀬川第五発電所
8:34 8:41 林道終点
9:08 9:09 名無避難小屋
10:09 10:10 湯俣山荘
10:24 湯俣温泉晴嵐荘

2日目

• 山行: 9:20
• 休憩: 0:49
• 合計: 10:09

距離 9.1km 登り 750m 下り 58m

5:46 湯俣温泉晴嵐荘
6:13 6:14 湯俣
6:32 6:36 第一吊橋跡
6:59 7:07 衝立岩
7:43 第三吊橋跡
8:32 8:35 第四吊橋跡
9:22 第五吊橋跡
9:51 9:59 赤沢出合
10:42 10:51 硫黄沢出合
14:14 14:30 モミ沢出合
15:55 弥助沢と縦沢の合流地点

3日目

• 山行: 3:04
• 休憩: 0:00
• 合計: 3:04

距離 2.3km 登り 458m 下り 21m

6:18 弥助沢と縦沢の合流地点
9:22 三俣山荘

4日目

• 山行: 10:31
• 休憩: 0:47
• 合計: 11:18

距離 17.7km 登り 989m 下り 2,265m

3:53 三俣山荘
4:16 4:22 黒部川水源地標
5:32 ワリモ水場
5:39 5:40 岩苔乗越
5:54 ワリモ北分岐
6:43 6:44 水晶小屋
7:25 東沢乗越
8:42 真砂岳分岐
8:47 真砂岳
9:27 野口五郎岳
9:38 9:52 野口五郎小屋
11:52 烏帽子ひょうたん池
12:00 12:21 烏帽子小屋
13:02 三角点
14:02 権太落し
14:26 14:30 ブナ立尾根取付
14:56 高瀬ダム テント場
15:07 高瀬ダム濁沢登山口
15:11 ゴール地点

写真

9/13 6:22

七倉駐車場
この日、崩落個所の復旧工事があるとのことで、タクシーは朝のみ運行。

9/13 6:52

ここが崩落個所。ヘルメットを借りて通過する。

9/13 7:30

高瀬ダム。20年ぶり？

9/13 8:09

殆どの人は裏銀を目指してブナ立尾根へ向かう。
湯俣へ向かうのは私だけ。

9/13 8:41

退屈な林道歩きが終わり、ここが湯俣温泉登山口。

9/13 9:06

途中にある名無避難小屋。

9/13 9:07

中を開けるとカビ臭いが、和室があったりする。

9/13 9:09

名無避難小屋から目的の晴嵐荘までは50分。

9/13 9:55

いい天気だ。
湯俣川の色はセメント色。

9/13 10:16

到着するが、辺りを見回しても晴嵐荘へ行く道がない。
どうもこのゴンドラで移動するらしい。

9/13 10:22

結構ドキドキしつつも無事渡り終える。

9/13 10:23

そしてこのつり橋を渡れば晴嵐荘だ。
これが湯俣川の常識なのかもしれない。伊藤新道のつり橋が幾度も壊れるのも頷ける。

9/13 11:32

幕営後、再びゴンドラに乗って湯俣山荘へ。伊藤新道の状況確認と通行届を提出する。

9/13 11:34

第3、第5吊橋と桟道が損壊。水量は太ももまでとある。全く問題なし。

9/13 11:40

湯俣山荘の喫茶室。オシャレにリニューアルされている。

9/13 11:52

湯俣川ForestAleと言う地ビールに儘におやきを頂く。
信州のソールフードおやきも随分オシャレになって、全国区になったもんだ。

9/13 12:08

湯俣山荘を出て、河原の温泉に入ろうと水俣川のつり橋を渡る。

9/13 12:12

祠があったので、今回の沢旅の安全祈願をする。

9/13 12:15

湯俣川に降りる。河原の温泉に行くにはどうも渡渉しなくてはならないようだ。念のため水温を確かめると温湯程度に暖かい。そんなわけでここですっぽんぽんになって温湯を楽しんだ。入浴中、下って来た1パーティーには笑われてしまった。

9/13 13:07

お風呂上りの焼肉に黒ラベルは、初日だけの贅沢。ちなみに肉は信州プレミアム牛で、ウユニ塩湖の塩をパラっとかけて頂く。

9/13 14:58

沢靴に履き替えて再び湯俣川へ。渡渉すると沸き立つ箇所があちらこちらに。入浴中に温泉卵を作ろう。ちなみにひとつ割れているのは熱すぎて思わず落としてしまったから。

9/13 15:06

墳湯丘。

9/13 15:10

なかなかの適温。黒い湯の花がいっぱい。

9/13 15:13

野湯初体験。

9/13 17:37

テントに戻り、温泉卵で一杯やって、後は明日に備えて眠るだけ。

9/14 6:12

二日目の朝、長男と合流。

9/14 6:24

伊藤新道の始まり〜

9/14 6:28

渡渉。

9/14 6:43

第一吊橋。ここまでで数回渡渉があったかな。

9/14 6:51

これがガンダム岩。

9/14 6:52

ガンダム岩の上にホッチキスが打たれている。
水量が少ないので私は下を進んだ。

9/14 7:10

桟道は右側部分が損壊している。

9/14 7:49

損壊した第三吊橋？

9/14 7:51

分かりにくいが「引き返す勇気を」と書かれている。

9/14 8:46

ジ、伊藤新道。

9/14 8:49

ジ、伊藤新道。

9/14 9:19

損壊した第五吊橋？

9/14 9:23

伊藤新道とはここでお別れ。
沢山のリュックが置かれているが、この先に野湯があり、皆さんそれを楽しんでいるとのこと。

9/14 9:49

赤沢出合。右が赤沢で真っ赤！

9/14 10:48

硫黄沢出合を過ぎるとヌメリ出す。

9/14 12:20

「沢登りにはそうめん！」と聞いた事があるので真似てみた。
旨い！気分はすっかり沢屋。

9/14 13:24

いくつもの滝を巻いて、ようやく湯俣川が穏やかになってきた。

9/14 13:26

イワナがサッと逃げていく。

9/14 14:26

ビバーク地を探しながら樅沢に入る。なかなかいい場所がないが、早く釣りもしたいし、割り切って沢沿いのちょっとした平らなスペースにテントを張る。増水リスクが高いので、退避場所を少し高いところに決め、そこにリュックを置いてツェルトを被せておいた。

9/14 18:06

そしてイワナ釣り。入れ食いです。長男は初めて竿を持ったド初心者だが、しっかり釣りあげました。
そして焚火で岩魚の塩焼きを頂きました。これぞ非日常って感じです。

9/15 6:36

夜中、激しい雨が降って、ビバーグ場所から決めておいた退避場所に避難しました。幸い事なきを得ましたが、やっぱりビバーグ場所選びは安全第一ですね。
翌朝、小雨の中弥助沢を上り詰めます。

9/15 8:36

弥助沢の源頭を越えると伊藤新道の看板が見えて来ました。
ここまで来ると24時間以上聞き続けた沢音が消え、無音の世界の変わります。

9/15 8:57

伊藤新道と合流！
なかなかの達成感。

9/15 9:00

親子で。

9/15 16:49

この日は一日中雨降りのようなので、長男の提案で三俣山荘の小屋泊まりで停滞としました。
画像はジビエシチュー。テン泊で粗食だったせいか、4杯飯行っちゃいました。

9/16 4:19

翌早朝、霧雨の中、黒部源流の碑。
計画では伊藤新道で下山でしたが、かなりの増水が予想されるので、裏銀で下ることにしました。

9/16 5:53

ワリモ北分岐まで来ると徐々に明るくなってきました。

9/16 6:16

良い感じ！

9/16 6:22

ヤリ〜

9/16 6:36

ヤリ〜、ホ〜

9/16 6:36

富士山〜

9/16 6:45

水晶小屋まで来ました。20年ぶり？いやもっと？

9/16 9:10

野口五郎に続く裏銀座街道。

9/16 9:38

野口五郎小屋につく頃は再びガスってきました。

9/16 10:44

ブルーベリー。
熊さんより早く、数粒頂戴しました。

9/16 12:00

長男が何が何でも明日は仕事だと言うので、ペースを緩められません。老体に鞭打って、ようやく烏帽子小屋まできました。
この後はただただ下るだけです。

撮影機器：

X-S20 FUJIFILM

Pixel 8 Pro Google

AC003 DJI

感想

TheMoochy

三俣山荘前オーナーの伊藤正一さんが書かれた「黒部の山賊」の一節に次のようにある。
「山賊たちの話では樅沢のイワナは昔、富士弥の父、品衛門が黒部で釣ったものを、樅沢へ放流したのが繁殖したのだという。」これが今回の山行の一番の動機だ。
モミ沢にも樅沢にも弥助沢にも沢山のイワナがいる。不思議なことにまるで放流魚のようにどれも20cm前後のサイズで、しかもやや痩せている。私の勝手な推測だが、この渓の食糧に対してイワナの数が飽和状態なのではないだろうか。そんな気がする。