ワサビ沢で登る熊倉山詣

2024年09月23日(月) [日帰り]

• GPS: 10:49
• 距離: 20.2km
• 登り: 1,843m
• 下り: 1,828m

コースタイム

日帰り

• 山行: 10:10
• 休憩: 0:38
• 合計: 10:48

7:25 武州日野駅
8:13 秩父中央林道起点
8:55 営林署小屋
9:05 9:21 秩父橋
9:38 シアン沢出合
10:09 シアン沢脱渓
10:25 シアン沢右岸尾根
10:42 川浦谷林道出合
11:10 ワサビ沢入渓
12:14 第1の滝（2条16ｍ大滝）
12:16 12:24 第2の滝（15ｍ白布の滝）
14:09 熊倉尾根到達
14:17 1452ｍピーク点
14:42 檜岳
15:01 15:10 シラカケ岩
15:16 蝉笹山
15:42 15:45 熊倉山
17:27 17:29 城山コース登山口
18:13 白久駅
18:13 ゴール地点

天候

曇り時々陽射しあり、のちガスガス、下山後小雨

アクセス

利用交通機関：

電車

コース状況／危険箇所等

＜秩父橋～シアン沢出合＞
比較的容易な沢歩きが可能

＜シアン沢～脱渓ポイント＞
難易度は低めだが、途中の小滝の巻き方のルーファイスキルはある程度必要

＜シアン沢からの脱渓からシアン沢右岸尾根＞
概ね踏み跡、テープ等ありで適当に登れる
出合末端からより、こちらから登るのが比較的安全かと思われる

＜シアン沢右岸尾根～川浦谷林道＞
比較的良い部分もあるが、狭くてザレた急斜面のトラバースは要注意

＜ワサビ沢＞
登られている沢のようで、途中出現の滝の巻き道等踏み跡ありだが、やはりルーファイのスキルは必要
第1の滝の手前の3段の滝は、最初右岸を高巻いたが行き詰まりそうになり、戻って左岸から巻いた
第1の滝（2段16m大滝）は、序盤の下段は左岸から、途中切り替わるところで右岸に移動、ここも水量多い時は難しいかと思われる。上段の滝は岩の合わさった合間からかいくぐって登った
すぐに現れる第2の滝（15m白布の滝）から先は左岸を大きく高巻いた
ここで脱渓してP1452へ登ることもできるが、高巻いた後、トラバースして沢に戻ることも可能
高巻く急斜面の登りがグズグズでタチが悪く、ここが一番の危険箇所だった
白布の滝を撒き終わってからは比較的水量も減り斜度も落ち着くが、1箇所高巻いたところあり
1350m圏から水が伏流となる
そこから熊倉尾根までの詰め、約標高差100mだが蟻地獄なみの、沢の詰めアルアルの、なかなかキツい登りだった

写真

9/23 7:24

ひと月半ぶりの武州日野駅
今年は残暑が長引いたが、暑い寒いも彼岸まで…の通りで若干涼しげな朝だった

9/23 7:30

駅からほど近いエリアでは彼岸花が咲いていた
季節を感じた
ウクライナ🇺🇦色のコマクサもまだ頑張っていたが終盤を迎えていた

9/23 7:34

これはシュウカイドウ
いつもの場所でたくさん咲いている

9/23 7:49

さて、秩父林道を南下
そば処、「和味」さんの向かいの遊歩道からヤスヒロ新道を行く
知ってはいたが、新しい林道で尾根が寸断…

9/23 7:53

林道に引き込まれて、行き止まりになりここで引き返した
この先の尾根筋も新しい林道で寸断されていて崖っぽくなっていて先に進めず…迂回を余儀なくされてしまい…
ショートカットによる時間短縮のつもりが、余計時間がかかることになってしまった

9/23 8:33

鞍掛トンネルを抜けた先、この眺めがお気に入り
中央は酉谷山
ここから見ると近いのだが、実は遠いい

9/23 8:34

ハングった岩が続く
好きなエリアだが落石注意でそそくさと通過
この辺りは夏にはアサギマダラがよく見られる

9/23 9:00

営林署小屋近くは新しく植えられた苗木が沢山
半年来ない間に随分色々変わったものだ

9/23 9:16

ようやく秩父橋
ここから沢靴に履き替えて川浦谷に入渓
2年ぶり

9/23 9:38

程なくシアン沢出合
以前はこの画像中央の枯れ木の大木の向こうすぐからシアン沢右岸尾根に乗っていたが、2年ほど前からは違うルートを取るようになった

9/23 9:43

右又の、シアン沢を遡行

9/23 9:47

水の流れる岩登りをたのしむ

9/23 9:58

水飛沫が気持ちいい

9/23 10:02

この滝は左岸から巻いた
少し苦労したが、丁寧に探したら足掛かり手掛かりあって、何とか登れた

9/23 10:09

ここで、ひとまずシアン沢を脱渓してシアン沢右岸尾根へ登る
目印の枝に付けられた赤テープ、そしてその先には明瞭なルートあり

9/23 10:14

途中にもテープあり
適当に高度を上げる

9/23 10:24

ここから尾根に乗った
振り返って

9/23 10:25

シアン沢右岸尾根から、シアン沢に降るには、この岩のところが目印

9/23 10:42

程なく川浦谷林道に行き着いた
右手は行ってはいけないルート
過去に辛酸舐めた記憶あり

9/23 10:47

川浦谷林道南下
ここは良い部分

9/23 10:48

5分ほどで現るこのケルンの先、道が二手に分かれる
ここは上方面の右手が正解
下方面の左手に行くと苔むした倒木だらけの大変な道になるので注意

9/23 10:56

ここは少し崩落しているいやな部分
高巻いて丁寧に歩を進める
沢靴なので、どこまでグリップ力が効くのか不安

9/23 11:01

ここも通過に神経を使った
無事通過して振り返る

9/23 11:10

ようやくワサビ沢
主の大樹が出迎えて下さった

9/23 11:13

ワサビ沢を遡行

9/23 11:19

ジャブジャブ楽しい

9/23 11:21

日が差して美しい

9/23 11:22

防水のため、ジップロックに入れたスマホで撮影なので画像がこんな感じにボヤけてしまうが…
ここもいい感じ

9/23 11:23

この小滝は左から巻いた

9/23 11:26

沢の水が流れる岩を敢えて選んで歩く
当然ずぶ濡れ

9/23 11:28

次々と出現の滝

9/23 11:34

この3段の滝、最初は左岸から行ってしまい、このまま行くと大変高巻くことになり沢に戻れなくなりそう…と途中で判断して戻って右岸から行った
かなりのタイムロスで少し焦る

9/23 11:44

小滝を次々と越える

9/23 11:59

この滝は左岸から登れる

9/23 12:04

トリカブトかな…

9/23 12:06

そして、上部にワサビ沢の大滝、白布の滝が垣間見えてきた

9/23 12:13

白布の滝手前の、第1の滝、2段16m大滝
まずは手前の滝を攻略
左岸から行くことができた

9/23 12:13

攻略した滝を上から眺める
ここで右岸に移動
幸い水量もさほどでもなくなんとかなった

9/23 12:14

上段は正面のこの岩場を掻い潜って進んだ

9/23 12:16

掻い潜った先に現る、第2の大滝
本日のハイライト、白布の滝

9/23 12:16

見事な眺め

9/23 12:16

足場を確認しながら慎重に近づく

9/23 12:18

白布の滝を下から見上げる
ワサビ沢のハイライト

9/23 12:24

少し遠くから…
白布の滝

9/23 12:26

白布の滝の直登は無理
左岸のここを登る
塩地の頭のP1452へここから直登できるが…兎に角序盤は危険‼️
グズグズの斜面で、滑ったら谷へ滑落は免れず、メチャクチャ神経使って登った

9/23 12:40

途中のトラバース道を見つけてそちらへ向かう

9/23 12:45

そして再び沢へ戻る

9/23 12:52

大分水流が少なくなってきた

9/23 12:53

とはいえ、まだまだ小滝が続く

9/23 13:04

途中、越えられない滝があり、袋小路状態で焦った
岩と岩の合間の泥斜面をなんとか左岸へ這い上がって脱出した
ちょっと緊張を強いられた
その先、しばらく高巻きながら、上から沢を覗きながら進んだ

9/23 13:09

大分標高を上げてきたが、まだ水流があるので嬉しいとともに驚きでもある

9/23 13:09

苔むした水の流れる谷間
天気が好転して陽の光がさしてキラキラと輝く美しさ✨
今日この瞬間を山神様に感謝

9/23 13:14

ここまで来るのにオッカナイ思いを散々してきたが、きて良かったと思える瞬間✨

9/23 13:19

水の流れる美しさ

9/23 13:31

ここは沢の水沿いに沿って歩を進めた

9/23 13:34

大分水量が減ってきた
この美しい眺めから少し先で水の流れが無くなった

9/23 13:37

涸れ沢を行く

9/23 13:37

振り返って

9/23 13:54

苔むした沢沿いの景観を名残惜しげに見やる

9/23 13:56

そして残るは稜線への急登‼️
蟻地獄並みの苦しみを味わった

9/23 14:09

ようやく熊倉尾根に乗った
この先歩きやすくてビックリ‼️

9/23 15:01

P1452と檜岳を超えて、程なくシラカケ岩
初めてのカエルちゃん出場
ようやく余裕が出てきたかも…

9/23 15:02

シラカケ岩からの眺め
少し秋めいてきた感じ

9/23 15:01

シラカケ岩からの眺め
雲行きが怪しくなってきた

9/23 15:09

シラカケ岩からの眺め
ガスが登ってきた‼️
夕刻から雨予報なので、急いで先へ進む

9/23 15:40

本日の山行のメインイベントは熊倉山への詣
御神酒を奉納
先日の遠征山行の無事感謝を込めて

9/23 15:43

いつものアングルで撮影
前回の遠征の感謝も込めて、手拭いと…
この後、雨降りそうでそそくさと小幡尾根を下山

9/23 17:23

小幡尾根下山口界隈から…
本日も山神様は微笑んで下さったことに感謝
雨はこの後、降り始めたが、小雨程度でさして濡れることなく済んだのもよかった。

撮影機器：

iPhone SE (3rd generation) Apple

感想

machagon

熊倉山界隈の川浦谷ワサビ沢の遡行
ここのところの不安定な天候で、水量が増えている懸念が拭えなかったが、時期的におそらく沢はもう最後になりそうだったので、結構
思ったほど、水の量もそれほどでもなく、天気ももってくれた。
沢の後半の苔むしたゾーンでは日も少しさして美しい眺めが得られた。
体力的にも技術的にも、自分的にはハードでリスクも高かったが、歩き通し無事下山できたことに感謝した。
人の少ない山域の秘境感溢れる幻想的な雰囲気の沢を楽しめてよかった。
山の神様に感謝。