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Yamareco

記録ID: 728616
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

双六岳〜三俣蓮華岳〜鷲羽岳〜雲ノ平〜水晶岳 テント泊縦走

2015年09月19日(土) ~ 2015年09月25日(金)
 - 拍手
tonoyutaka その他1人
GPS
152:00
距離
58.9km
登り
4,152m
下り
4,164m

コースタイム

1日目
山行
1:40
休憩
0:00
合計
1:40
2日目
山行
6:20
休憩
1:10
合計
7:30
5:30
90
7:00
80
8:20
8:30
70
9:40
10:40
60
11:40
80
13:00
3日目
山行
5:30
休憩
2:10
合計
7:40
5:50
70
7:00
7:30
80
8:50
60
9:50
11:30
80
12:50
40
13:30
三俣キャンプ場
4日目
山行
7:30
休憩
1:10
合計
8:40
5:40
30
三俣キャンプ場
6:10
140
黒部源流標
8:30
8:40
110
祖父岳分岐
10:30
11:30
40
12:10
40
12:50
30
アラスカ庭園
13:20
60
14:20
雲ノ平キャンプ場
5日目
山行
7:00
休憩
0:00
合計
7:00
5:20
60
雲ノ平キャンプ場
6:20
30
6:50
60
7:50
90
9:20
70
10:30
60
11:30
50
12:20
三俣キャンプ場
6日目
山行
7:50
休憩
1:40
合計
9:30
5:30
70
三俣キャンプ場
6:40
140
三俣分岐
9:00
9:40
110
11:30
12:30
150
15:00
わさび平小屋
7日目
山行
1:00
休憩
0:00
合計
1:00
8:00
60
わさび平小屋
9:00
ゴール地点
天候 1日目曇り 2日目晴れ 3日目曇り時々晴れ 4日目快晴 5日目快晴 6日目曇りのち雨 7日目雨
過去天気図(気象庁) 2015年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
長野自動車道 松本ICから1時間40分 あかんだな駐車場(駐車1日600円)
無料シャトルバスで平湯バスターミナルへ5分
新穂高ロープウェー駅までバス30分(1人片道890円)
コース状況/
危険箇所等
わさび平までの道で土砂災害対策の工事をしているところあり。
要注意箇所は、
・黒部源流標を通って雲ノ平に行くところにロープ付きの徒渉あり(足を滑らさないよう注意)
・水晶岳の山頂付近は、切り立った道の連続になります。滑落や転倒に注意。
その他周辺情報 下山後、平湯温泉「ひらゆの森」にて温泉(日帰り湯500円)
5泊6日分の食料(2人分)
昼食は小屋食予定。
2015年09月17日 21:27撮影 by  iPhone 5s, Apple
3
9/17 21:27
5泊6日分の食料(2人分)
昼食は小屋食予定。
あかんだな駐車場に車を置いて平湯温泉へ。
2015年09月19日 10:11撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/19 10:11
あかんだな駐車場に車を置いて平湯温泉へ。
出発!
2015年09月19日 11:39撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/19 11:39
出発!
奥飛騨ヒュッテと書いてあった建物。
そば屋さん?としげしげ見ながら脇の道を進むと..
2015年09月19日 11:56撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/19 11:56
奥飛騨ヒュッテと書いてあった建物。
そば屋さん?としげしげ見ながら脇の道を進むと..
間違った道に出ちゃいました。
河川工事してて行き止まり。
帰りに奥飛騨ヒュッテの前を通ると、注意看板が追加されてました。
間違える人多かったのかな。
2015年09月19日 12:05撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/19 12:05
間違った道に出ちゃいました。
河川工事してて行き止まり。
帰りに奥飛騨ヒュッテの前を通ると、注意看板が追加されてました。
間違える人多かったのかな。
抜戸岳。切れたってて険しそうな山です。
かっこいい。
2015年09月19日 12:42撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/19 12:42
抜戸岳。切れたってて険しそうな山です。
かっこいい。
途中、土砂崩れ対策の工事現場があり、
脇の簡易的な橋を渡ります。
これが薄い鉄の板なので、ちょっと不安げ。
2015年09月19日 12:58撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/19 12:58
途中、土砂崩れ対策の工事現場があり、
脇の簡易的な橋を渡ります。
これが薄い鉄の板なので、ちょっと不安げ。
この装置すごいですね。
土砂災害防止の作業に使ってるようでした。
傍らに鉄の網がたくさん置いてありました。
2015年09月19日 13:00撮影 by  iPhone 5s, Apple
1
9/19 13:00
この装置すごいですね。
土砂災害防止の作業に使ってるようでした。
傍らに鉄の網がたくさん置いてありました。
おお、ヘリコプターをこんなに真近で見たの初めてかも。
かっこいい。
2015年09月19日 13:13撮影 by  iPhone 5s, Apple
2
9/19 13:13
おお、ヘリコプターをこんなに真近で見たの初めてかも。
かっこいい。
わさび平まであとちょっと。
2015年09月19日 13:16撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/19 13:16
わさび平まであとちょっと。
1日目はわさび平でテン泊です。
ゆっくり進みます。
シルバーウィークの混雑ピークもずらせるし。
2015年09月19日 13:29撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/19 13:29
1日目はわさび平でテン泊です。
ゆっくり進みます。
シルバーウィークの混雑ピークもずらせるし。
わさび平のメニュー豊富。
ここまでは車でも輸送できるからかな、
値段も下とあまり変わりません。
2015年09月19日 13:30撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/19 13:30
わさび平のメニュー豊富。
ここまでは車でも輸送できるからかな、
値段も下とあまり変わりません。
このトマト最高でした!
塩ふってがぶり。一個200円。
2015年09月19日 13:31撮影 by  iPhone 5s, Apple
2
9/19 13:31
このトマト最高でした!
塩ふってがぶり。一個200円。
到着したのが1時くらい。ガラガラ。
シルバーウィークとは思えない空きっぷりです。
夕方になるとのんびり組が増えはじめ、結構埋まりました。
2015年09月19日 14:02撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/19 14:02
到着したのが1時くらい。ガラガラ。
シルバーウィークとは思えない空きっぷりです。
夕方になるとのんびり組が増えはじめ、結構埋まりました。
夕食は焼肉丼。
要冷蔵のものは初日しか食べられません。
がっつり食べてスタミナつけときます。
2015年09月19日 17:11撮影 by  iPhone 5s, Apple
2
9/19 17:11
夕食は焼肉丼。
要冷蔵のものは初日しか食べられません。
がっつり食べてスタミナつけときます。
2日目の朝。やっと登山道っぽくなってきました。
2015年09月20日 05:52撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/20 5:52
2日目の朝。やっと登山道っぽくなってきました。
今日登っていく弓折尾根。
2015年09月20日 05:57撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/20 5:57
今日登っていく弓折尾根。
小池新道の序盤は素晴らしく整備されて歩きやすいです。
2015年09月20日 06:07撮影 by  iPhone 5s, Apple
1
9/20 6:07
小池新道の序盤は素晴らしく整備されて歩きやすいです。
あれ?あれはもしや槍かな。
トンガリが弱い気がするけど下から見上げてるしな。
2015年09月20日 06:43撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/20 6:43
あれ?あれはもしや槍かな。
トンガリが弱い気がするけど下から見上げてるしな。
秩父沢に着きました!爽快な空気。
2015年09月20日 06:52撮影 by  iPhone 5s, Apple
1
9/20 6:52
秩父沢に着きました!爽快な空気。
抜戸岳方面。綺麗です。
2015年09月20日 07:27撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/20 7:27
抜戸岳方面。綺麗です。
後ろを振り返ると遠くに焼岳が。
左に西穂の稜線がのびています。
2015年09月20日 07:33撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/20 7:33
後ろを振り返ると遠くに焼岳が。
左に西穂の稜線がのびています。
イタドリヶ原。ザックがさすがに重い。
2015年09月20日 07:45撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/20 7:45
イタドリヶ原。ザックがさすがに重い。
シシウドゥ原。あと1時間ほどでようやく鏡平か。
2015年09月20日 08:29撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/20 8:29
シシウドゥ原。あと1時間ほどでようやく鏡平か。
紅葉の綺麗なところを通っていきます。
2015年09月20日 09:07撮影 by  iPhone 5s, Apple
1
9/20 9:07
紅葉の綺麗なところを通っていきます。
熊のおどり場。いいネーミングですね。
熊がここで踊っているところを想像すると楽しくなる。
2015年09月20日 09:07撮影 by  iPhone 5s, Apple
1
9/20 9:07
熊のおどり場。いいネーミングですね。
熊がここで踊っているところを想像すると楽しくなる。
鏡池に着きました!青い!快晴です。
こんなタイミングいい時にここに来れるなんてついてる。
2015年09月20日 09:25撮影 by  iPhone 5s, Apple
6
9/20 9:25
鏡池に着きました!青い!快晴です。
こんなタイミングいい時にここに来れるなんてついてる。
鏡平小屋はとても眺望よく、素敵な雰囲気。
2015年09月20日 09:39撮影 by  iPhone 5s, Apple
1
9/20 9:39
鏡平小屋はとても眺望よく、素敵な雰囲気。
いちご練乳入りかき氷を頼みました。うまい!
2015年09月20日 09:44撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/20 9:44
いちご練乳入りかき氷を頼みました。うまい!
牛丼をお昼ご飯に。肉ちょっと少なめですね。
2015年09月20日 10:01撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/20 10:01
牛丼をお昼ご飯に。肉ちょっと少なめですね。
鏡池を出発。弓折尾根を登ります。
2015年09月20日 10:20撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/20 10:20
鏡池を出発。弓折尾根を登ります。
急登を登り、きっついなーと振り返るとこんな良い景色。
槍と鏡池が見えてます。
2015年09月20日 10:44撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/20 10:44
急登を登り、きっついなーと振り返るとこんな良い景色。
槍と鏡池が見えてます。
雲の動きが活発になってきました。
2015年09月20日 10:53撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/20 10:53
雲の動きが活発になってきました。
鏡平小屋が随分下になってきました。弓折乗越へ。
2015年09月20日 11:22撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/20 11:22
鏡平小屋が随分下になってきました。弓折乗越へ。
弓折乗越から双六小屋への道はガスガス。
2015年09月20日 11:57撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/20 11:57
弓折乗越から双六小屋への道はガスガス。
ガスが晴れ、遠くに小屋が見えてきました。
後ろの山は鷲羽岳?かっこいい!
2015年09月20日 12:43撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/20 12:43
ガスが晴れ、遠くに小屋が見えてきました。
後ろの山は鷲羽岳?かっこいい!
横手にそびえる双六岳。
2015年09月20日 12:48撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/20 12:48
横手にそびえる双六岳。
テント場結構埋まってるけど、まだまだ空き大丈夫かな〜?
2015年09月20日 12:54撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/20 12:54
テント場結構埋まってるけど、まだまだ空き大丈夫かな〜?
かなり平坦な良いとこ空いてました!早い時間の到着で正解。
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かなり平坦な良いとこ空いてました!早い時間の到着で正解。
双六小屋。色んな目的地への交差点です。
西鎌尾根を進めば槍ヶ岳にも登れちゃう。
2015年09月20日 13:31撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/20 13:31
双六小屋。色んな目的地への交差点です。
西鎌尾根を進めば槍ヶ岳にも登れちゃう。
鷲羽岳が綺麗に見えていました。
明日あそこまで行くんだ〜ワクワクするな。
2015年09月20日 13:32撮影 by  iPhone 5s, Apple
1
9/20 13:32
鷲羽岳が綺麗に見えていました。
明日あそこまで行くんだ〜ワクワクするな。
夕刻にはテント場は満員でした。
2015年09月21日 05:35撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/21 5:35
夕刻にはテント場は満員でした。
翌朝。モルゲンロートに染まる鷲羽岳。
2015年09月21日 05:43撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/21 5:43
翌朝。モルゲンロートに染まる鷲羽岳。
雲に朝焼けの光が当たって炎みたい。
2015年09月21日 05:43撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/21 5:43
雲に朝焼けの光が当たって炎みたい。
双六岳を登ります。いきなり急登です。
2015年09月21日 06:14撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/21 6:14
双六岳を登ります。いきなり急登です。
結構ワイルドな道。
2015年09月21日 06:26撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/21 6:26
結構ワイルドな道。
登り切ると開けただだっ広い空間に出ました。
2015年09月21日 06:32撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/21 6:32
登り切ると開けただだっ広い空間に出ました。
ふりかえるとちょうどよくガスがとれていって槍穂連峰が登場。
あまりのタイミングの良さにゾクゾクしました。にくい演出するね。
2015年09月21日 06:45撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/21 6:45
ふりかえるとちょうどよくガスがとれていって槍穂連峰が登場。
あまりのタイミングの良さにゾクゾクしました。にくい演出するね。
笠ケ岳もこんなに近い!ガスがいい感じです。幻想的。
2015年09月21日 06:44撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/21 6:44
笠ケ岳もこんなに近い!ガスがいい感じです。幻想的。
ちょっと歩くと山頂付近はガスガスに。
双六岳山頂到着 2860m。
2015年09月21日 07:14撮影 by  iPhone 5s, Apple
1
9/21 7:14
ちょっと歩くと山頂付近はガスガスに。
双六岳山頂到着 2860m。
三俣蓮華岳への道。ガスです。
丸山に登る坂が結構急で疲れました。
2015年09月21日 07:40撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/21 7:40
三俣蓮華岳への道。ガスです。
丸山に登る坂が結構急で疲れました。
三俣蓮華岳のピークに近づくとこれまたタイミングよくガスが晴れてきました。美しい稜線と鷲羽岳の登場。
2
三俣蓮華岳のピークに近づくとこれまたタイミングよくガスが晴れてきました。美しい稜線と鷲羽岳の登場。
斜め後ろを見ると槍ヶ岳と西鎌尾根が。美しい。
2015年09月21日 08:38撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/21 8:38
斜め後ろを見ると槍ヶ岳と西鎌尾根が。美しい。
三俣蓮華岳山頂到着。2841m。
2015年09月21日 08:49撮影 by  iPhone 5s, Apple
1
9/21 8:49
三俣蓮華岳山頂到着。2841m。
丸山。カールっぽくなってる所が綺麗です。
2015年09月21日 09:02撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/21 9:02
丸山。カールっぽくなってる所が綺麗です。
三俣キャンプ場に着きましたー。鷲羽岳近っ!でかいです。
それにしてもテントがすでにぎちぎち。張れるかな〜?
2015年09月21日 09:29撮影 by  iPhone 5s, Apple
2
9/21 9:29
三俣キャンプ場に着きましたー。鷲羽岳近っ!でかいです。
それにしてもテントがすでにぎちぎち。張れるかな〜?
目ざとく小屋近くの平坦な一等地に隙間を見つけました。
我が家の場所をとるテントも前室を張らなければいけます。
2015年09月21日 10:12撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/21 10:12
目ざとく小屋近くの平坦な一等地に隙間を見つけました。
我が家の場所をとるテントも前室を張らなければいけます。
荷物をデポして、いざ鷲羽岳へ。
2015年09月21日 11:10撮影 by  iPhone 5s, Apple
4
9/21 11:10
荷物をデポして、いざ鷲羽岳へ。
すごい。まるで重さを感じねぇ!
2015年09月21日 11:30撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/21 11:30
すごい。まるで重さを感じねぇ!
鷲羽岳は急登ですが、登りやすかったです。
山頂付近はかなりガレてくるので落石を作らないよう注意していきます。
2015年09月21日 11:49撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/21 11:49
鷲羽岳は急登ですが、登りやすかったです。
山頂付近はかなりガレてくるので落石を作らないよう注意していきます。
鷲羽池。
う〜ん、青空だったらさぞかし綺麗だったろうな。惜しい。
2015年09月21日 12:07撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/21 12:07
鷲羽池。
う〜ん、青空だったらさぞかし綺麗だったろうな。惜しい。
鷲羽岳ピークにつきました。
槍穂連峰は残念ながらお隠れ。
見えていればかなりすごい眺望になった事でしょう。
2015年09月21日 12:11撮影 by  iPhone 5s, Apple
1
9/21 12:11
鷲羽岳ピークにつきました。
槍穂連峰は残念ながらお隠れ。
見えていればかなりすごい眺望になった事でしょう。
水晶岳への縦走路。いいですね。
2015年09月21日 12:14撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/21 12:14
水晶岳への縦走路。いいですね。
三俣蓮華岳への道。こちらも素晴らしいです。
2015年09月21日 12:25撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/21 12:25
三俣蓮華岳への道。こちらも素晴らしいです。
下山後、テントにて。
奥様が開発した枕。サーマレストの座布団で雨具をくるんでいます。
固さといい、高さといい素晴らしい。。うらやましかったです。
(自分は座布団持ってこなかった)
2015年09月21日 17:44撮影 by  iPhone 5s, Apple
2
9/21 17:44
下山後、テントにて。
奥様が開発した枕。サーマレストの座布団で雨具をくるんでいます。
固さといい、高さといい素晴らしい。。うらやましかったです。
(自分は座布団持ってこなかった)
4日目。今日は雲ノ平方面へ。
黒部源流の方へ下っていきます。
1
4日目。今日は雲ノ平方面へ。
黒部源流の方へ下っていきます。
この木道、凍結していてめっちゃ滑りました。
2015年09月22日 06:18撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/22 6:18
この木道、凍結していてめっちゃ滑りました。
黒部源流標
2015年09月22日 06:22撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/22 6:22
黒部源流標
川を渡ります。足元の石、滑らないよう要注意です。
奥様がこの後、川に転落しました。
幸い怪我は無くて何よりでした。
川を渡ります。足元の石、滑らないよう要注意です。
奥様がこの後、川に転落しました。
幸い怪我は無くて何よりでした。
川を徒渉の後、ガレ道を登っていきます。
後ろをふりかえると、ぴょこんと槍ヶ岳が。
・・今日は綺麗に見えてるなぁ。。
2015年09月22日 06:55撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/22 6:55
川を徒渉の後、ガレ道を登っていきます。
後ろをふりかえると、ぴょこんと槍ヶ岳が。
・・今日は綺麗に見えてるなぁ。。
いよいよ雲ノ平の気配です。
いよいよ雲ノ平の気配です。
日本庭園という場所に出ました。ゴロ岩の中にハイマツ。
借景に名山という趣でしょうか。(庭園風には撮れませんでした)
この山は黒部五郎岳です。
2015年09月22日 08:05撮影 by  iPhone 5s, Apple
1
9/22 8:05
日本庭園という場所に出ました。ゴロ岩の中にハイマツ。
借景に名山という趣でしょうか。(庭園風には撮れませんでした)
この山は黒部五郎岳です。
ついに雲ノ平が見えました!奥の雄大な山は薬師岳。
グッとくるものがあります。
2015年09月22日 08:47撮影 by  iPhone 5s, Apple
4
9/22 8:47
ついに雲ノ平が見えました!奥の雄大な山は薬師岳。
グッとくるものがあります。
直線ルートは植生保護の為立ち入り禁止。
迂回路からは水晶岳が目の前に。裾野の方が紅葉しています。
2015年09月22日 08:54撮影 by  iPhone 5s, Apple
2
9/22 8:54
直線ルートは植生保護の為立ち入り禁止。
迂回路からは水晶岳が目の前に。裾野の方が紅葉しています。
迂回路結構長い。
2015年09月22日 09:12撮影 by  iPhone 5s, Apple
1
9/22 9:12
迂回路結構長い。
ようやく開けた場所に到着です。
2015年09月22日 09:15撮影 by  iPhone 5s, Apple
1
9/22 9:15
ようやく開けた場所に到着です。
スイス庭園綺麗でした。
薬師岳、立山、赤牛岳、水晶岳の眺望です。
3
スイス庭園綺麗でした。
薬師岳、立山、赤牛岳、水晶岳の眺望です。
シルバーウィーク3日目はここも激混みだったようですが
4日目はごらんの通り場所選び放題。
奥地なのでこの日までいたら出社できなくなりますもんね。
木・金休んでほんとに良かったー!
2015年09月22日 09:43撮影 by  iPhone 5s, Apple
3
9/22 9:43
シルバーウィーク3日目はここも激混みだったようですが
4日目はごらんの通り場所選び放題。
奥地なのでこの日までいたら出社できなくなりますもんね。
木・金休んでほんとに良かったー!
雲ノ平山荘まではテント場から20分。結構遠いです。
2015年09月22日 10:43撮影 by  iPhone 5s, Apple
1
9/22 10:43
雲ノ平山荘まではテント場から20分。結構遠いです。
美しい雲ノ平山荘。
2015年09月22日 10:52撮影 by  iPhone 5s, Apple
4
9/22 10:52
美しい雲ノ平山荘。
近年建て替えされたばかりなので、中も綺麗。
快適です。
2015年09月22日 11:00撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/22 11:00
近年建て替えされたばかりなので、中も綺麗。
快適です。
ベルギービールで乾杯。
2015年09月22日 11:02撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/22 11:02
ベルギービールで乾杯。
台湾風チキンライスをいただきました。美味しかったです。
ちょっと足りなくてカップラーメンも買っちゃいましたが。
2015年09月22日 11:09撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/22 11:09
台湾風チキンライスをいただきました。美味しかったです。
ちょっと足りなくてカップラーメンも買っちゃいましたが。
チングルマの綿毛たくさん。
2015年09月22日 11:47撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/22 11:47
チングルマの綿毛たくさん。
今日は雲ノ平をのんびり散策。
祖母岳に登ります。片道15分の小高い丘のような山です。
2015年09月22日 11:52撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/22 11:52
今日は雲ノ平をのんびり散策。
祖母岳に登ります。片道15分の小高い丘のような山です。
天空の楽園じゃ〜。奥の山は水晶岳。
2015年09月22日 11:59撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/22 11:59
天空の楽園じゃ〜。奥の山は水晶岳。
祖母岳からの眺め。360度の大展望台でした。
2015年09月22日 12:05撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/22 12:05
祖母岳からの眺め。360度の大展望台でした。
その後、1時間かけてきたアラスカ庭園は謎のスポット。。
2015年09月22日 12:50撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/22 12:50
その後、1時間かけてきたアラスカ庭園は謎のスポット。。
翌朝。綺麗な色。
2015年09月23日 05:46撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/23 5:46
翌朝。綺麗な色。
名残惜しいですが、雲ノ平ともお別れ。
2015年09月23日 06:17撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/23 6:17
名残惜しいですが、雲ノ平ともお別れ。
祖父岳を登ります。かなりガレてます。
2015年09月23日 06:33撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/23 6:33
祖父岳を登ります。かなりガレてます。
祖父岳山頂到着。2825m。
2015年09月23日 06:49撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/23 6:49
祖父岳山頂到着。2825m。
ここから水晶岳に向かいます。
2015年09月23日 07:09撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/23 7:09
ここから水晶岳に向かいます。
途中ハシゴがありました。
2015年09月23日 07:10撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/23 7:10
途中ハシゴがありました。
水晶岳の稜線に出ると、槍穂方面がこんな絶景。絵になる構図。
2015年09月23日 08:42撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/23 8:42
水晶岳の稜線に出ると、槍穂方面がこんな絶景。絵になる構図。
水晶小屋に着きました。向こうに立山劔、後立山連峰が見えます。素晴らしい眺め。チョコで補給。
2015年09月23日 08:45撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/23 8:45
水晶小屋に着きました。向こうに立山劔、後立山連峰が見えます。素晴らしい眺め。チョコで補給。
雲ノ平も上からよく見えます。あんなに広いのに、山から見ると小さいですね。
2015年09月23日 08:46撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/23 8:46
雲ノ平も上からよく見えます。あんなに広いのに、山から見ると小さいですね。
水晶岳ピークの岩峰が近づいてきました。険しそう。
2015年09月23日 09:03撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/23 9:03
水晶岳ピークの岩峰が近づいてきました。険しそう。
天気良いから下が丸見え。こわ〜
2015年09月23日 09:03撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/23 9:03
天気良いから下が丸見え。こわ〜
難しいところは無いのですが、落ちたら終わりな巻き道の連続なのでかなりドキドキしました。
2015年09月23日 09:07撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/23 9:07
難しいところは無いのですが、落ちたら終わりな巻き道の連続なのでかなりドキドキしました。
笠ヶ岳と黒部五郎岳。
2015年09月23日 09:10撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/23 9:10
笠ヶ岳と黒部五郎岳。
ピークまであとちょっと。最後まで気を抜かず。
2015年09月23日 09:32撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/23 9:32
ピークまであとちょっと。最後まで気を抜かず。
水晶岳山頂着きました!2977m。記念撮影はしましたが山頂標識だけの写真撮り忘れた〜。
2015年09月23日 09:23撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/23 9:23
水晶岳山頂着きました!2977m。記念撮影はしましたが山頂標識だけの写真撮り忘れた〜。
後ろも前も絶景です。
2015年09月23日 09:26撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/23 9:26
後ろも前も絶景です。
巻き道のカーブとか、大きな岩を跨いで踏みこえなきゃいけない所とか緊張します。
2015年09月23日 09:35撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/23 9:35
巻き道のカーブとか、大きな岩を跨いで踏みこえなきゃいけない所とか緊張します。
無事戻ってきました。
ほんとすごい景色だなぁ。時間によってまた表情も変わる。
2015年09月23日 10:11撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/23 10:11
無事戻ってきました。
ほんとすごい景色だなぁ。時間によってまた表情も変わる。
ここから黒部源流沿いに下りて三俣キャンプ場に戻ります。
2015年09月23日 10:32撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/23 10:32
ここから黒部源流沿いに下りて三俣キャンプ場に戻ります。
紅葉が見ごろだった黒部源流沿い。この道は岩が大きかったり濡れていたりで歩きにくい道でした。
蓄積してた疲労がどっと出る。
2015年09月23日 11:14撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/23 11:14
紅葉が見ごろだった黒部源流沿い。この道は岩が大きかったり濡れていたりで歩きにくい道でした。
蓄積してた疲労がどっと出る。
祖父岳の紅葉が美しい。
2015年09月23日 11:25撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/23 11:25
祖父岳の紅葉が美しい。
三俣キャンプ場に戻ってきました。
かなり疲れました。2日前とはうってかわって
がらーんとしたキャンプ場。
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三俣キャンプ場に戻ってきました。
かなり疲れました。2日前とはうってかわって
がらーんとしたキャンプ場。
小屋で昼食。カレーとうどんだけ注文できました。
あとは売り切れ。
2015年09月23日 13:29撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/23 13:29
小屋で昼食。カレーとうどんだけ注文できました。
あとは売り切れ。
夕食はスパムご飯。
2015年09月23日 16:54撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/23 16:54
夕食はスパムご飯。
6日目。綺麗な明け方の空。
アキレス腱を痛めたようで、うまく歩けません。
2015年09月24日 05:32撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/24 5:32
6日目。綺麗な明け方の空。
アキレス腱を痛めたようで、うまく歩けません。
激痛に耐えながらよちよち進みます。
2015年09月24日 05:51撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/24 5:51
激痛に耐えながらよちよち進みます。
2015年09月24日 06:00撮影 by  iPhone 5s, Apple
9/24 6:00
双六までの巻き道がものすごく長く感じます。
2015年09月24日 09:05撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/24 9:05
双六までの巻き道がものすごく長く感じます。
岩肌むきむきの槍ヶ岳。
双六〜弓折乗越が眺望素晴らしいということを
下山で知りました。
2015年09月24日 09:14撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/24 9:14
岩肌むきむきの槍ヶ岳。
双六〜弓折乗越が眺望素晴らしいということを
下山で知りました。
鏡平で食べたうどん。
疲れた身体に染み渡ります。
感動するくらい美味しい。
2015年09月24日 11:10撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/24 11:10
鏡平で食べたうどん。
疲れた身体に染み渡ります。
感動するくらい美味しい。
雨にも負けず何とかわさび平に辿りつきました。
もう限界なのでここでもう一泊します。
2015年09月24日 14:59撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/24 14:59
雨にも負けず何とかわさび平に辿りつきました。
もう限界なのでここでもう一泊します。
7日目。この日はさらに足痛くなってましたが、何とか新穂高ロープウェー駅まで帰ってこれました。
本当にホッとしました。
2015年09月25日 08:59撮影 by  iPhone 5s, Apple
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9/25 8:59
7日目。この日はさらに足痛くなってましたが、何とか新穂高ロープウェー駅まで帰ってこれました。
本当にホッとしました。
今回の山バッヂ。
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今回の山バッヂ。
撮影機器:

感想

今年のシルバーウィークは5連休。まだ夏季休暇を2日残していたので、繋げて9連休にすることにした。
最後の土曜日は予定が入っていたため、使えるのは7日間。

7日もあるんなら時間がなきゃ到達出来ない山域にしたい。夏季休暇の山行は白馬三山の予定だったが、急遽、北アルプスの最深部である雲の平を目指しながら近隣の山を縦走する旅になった。

予定は5泊6日。予備日を1日。
こんなに長い山行は初なのでドキドキしながら計画を立てた。自分達の体力を考え、テント泊装備なので1日
平均歩行時間は6時間程度にしておく。時間を使える分、ゆっくり山を楽しみたい。
食料は昼食を小屋食にし、12食分用意。とはいえ、朝食はカロリーバーのような簡易的なものにし夕食を重量を考慮の上、ちゃんととれるように準備した。

■1日目 新穂高〜わさび平

シルバーウィーク初日なので渋滞はどれくらいだろうか。ハマったら、せっかくの計画も台無しになる。
とはいえ、そこも折り込み済みでこの日は新穂高ロープウェーから1時間半程でつくわさび平キャンプ場を目的地にした。
早朝4時過ぎに出発。交通量は普段より多かったが、流石に時間が早かった為、渋滞に捕まらずにアカンダナ駐車場に着いた。新穂高ロープウェー駐車場が登山口に一番近いが、まずとれないと情報があったのでバスで平湯温泉経由で行くことにしたのである。
ここでちょっとしたアクシデント発生。駐車場に着いてザックを確認すると、何やら下の方が濡れている。ハイドレーションを確認すると、ほぼ空になっていた。設置する時に留め具の部分が外れたのか。
いきなり冷たく濡れたザックを背負うことになりテンションダウンだが、この旅のモチベーションに影響することはない。

アカンダナ駐車場から平湯温泉までは徒歩で10分くらいの距離だが無料でバスに乗せてくれると聞いていたので乗り場に行ってみる。バス乗り場の運転手さん達は慣れた感じで上高地行きのバスに乗せてくれた。親切に前の方に誘導してくれてありがたい。出発を待ってると「やっぱり降りてくれ。」と言われる。上の人からNGが出たとかなんだとか。シルバーウィークだからいつもとは勝手が違うんだろう。仕方ないから歩いて行こうとしたら、他の運転手さんが自分のマイカーで送ってくれると言ってくれた。申し訳なさすぎるし、どうせこれから沢山歩くので、と一旦は断ったのだが、是非乗ってくれと言われ好意を無下にするのもと思い乗せていただいた。
お金も払わないのに、何て親切なんだろう。

平湯温泉から新穂高ロープウェーまで(こちらはちゃんと有料で)バスで移動。思ったより混んでない。微妙な時間だからだろうか。まさかこちらの山域は意外と空いてるのだろうか?

新穂高ロープウェー駅に着いたが登山客はまばらだった。新穂高センターに寄ってからようやく登山スタート。家を出発してから7時間が経っていた。

登山スタートしてすぐ、奥飛騨ヒュッテという山小屋風建物にあたった。山と高原の地図には記されてない。そばを売っていたが美味しそうな雰囲気だ。その建物を眺めながら道を進むと河川の工事現場に当たる。
ルートらしいものを探すが行き止まりだった。ブルドーザーが置いてあるだけだ。
あれ〜?こんなすぐ間違えようが無いんだけど、と思い引き返してみる。そしたら奥飛騨ヒュッテの前に続いてるルートがちゃんとあった。そばと小屋に注意がいってたあまり間違えたらしい。
天気は曇りでどんより薄暗い道を進む。わさび平まではほぼ平坦な砂利道だった。途中左手に見える抜戸岳が切れ立っていて格好良かった。

ザックがそろそろ重たくなってきたと感じるころ、わさび平小屋に到着。トマトやきゅうりが水に浸けられて売っている。美味しそうだし、これから山に入るから野菜を食べておきたいと買ってみた。(トマトは200円、きゅうり100円)
塩をふって丸かじり。これが本当に美味い。下山で寄った時も必ず食べる、と心に誓った。
山小屋バッヂ(野菜、果物を水につけた図案のグッドデザイン)を購入し、テント場へ。
自分達が張った時はガラガラだったがそこはシルバーウィーク、後からどんどん増えてきてテント場は夕方には満員になった。
夕食は焼き肉丼。生ものを持ち込めるのは初日だけなので豪華にいきたい。

■2日目 わさび平〜双六小屋

この日はガッツリ登山予定日。
標高1400mのわさび平から2550mの双六小屋までテント泊ザックを担ぎ上げなければならない。
にも関わらず、テント内の私は腰痛に苦しんでいた。前日から妙な違和感はあったのだが、胡座をかくことも激痛の為出来ず靴下を履くのも難儀する有様だった。
奥様が「そんなんで登って降りれなくなっても困るよ。ここでキャンプして帰ろうよ。」と言っている。正論である。
しかし7時間もかけてここまで来て、綿密な準備をしてきて、これからという時にそんな呆気ない終わり方良いはずがない。この時点で歩ける自信は全く無かったが「ザック背負って歩ってみたら意外に大丈夫かもしれない。もし本当にダメそうなら絶対早めに言うから。」とごねて渋々承知してもらった。
無理をすればたたるというのが常道だが意外や意外、小池新道を登り始めると案外歩ける。むしろ時間の経過と共に腰周りの筋肉が活性化して楽に感じられた。良かった、この山行を続行出来る。ホッとしたし嬉しかった。

長い小池新道は、よく整備された登山道で歩きやすかった。
とはいえ、まだザックの重さに慣れておらず鏡平に着く頃にはかなり息も荒くなっていた。大ノマ岳・抜戸岳の紅葉が色づき始めていて美しい。後ろを振り返ると焼岳、そして左手に伸びていく穂高のギザギザ稜線。途中手前の山でぶつ切れに見えなくなっていたが槍ヶ岳のトンガリも見えてきた。
鏡池に到着。雲一つない青い空に雄大な穂高連峰。思わず歓声をあげる。この日は予報では曇り時々晴れと見ていたので、とても嬉しい誤算。
鏡平小屋では名物のカキ氷。いちご練乳でいただいたが暑い日なのも手伝ってすごく美味しかった。
小屋のバッヂ、わさび平小屋のと同じテイストのデザインですごく良い。あとで知ったが双六小屋も合わせて同じ会社の経営と言う事だった。
昼食に牛丼をいただき再出発。ここから弓折分岐までの坂が結構きつい。ザックを下ろしての休憩をとる。振り返ると鏡池が上から見え、槍穂連峰とともに絵になる光景だった。
弓折乗越から双六小屋への稜線はガスガスだった。(帰りに絶景ポイントだと知る)いくつかの小さい登り下りを経ると目の前に双六小屋とテント群が飛びこんでくる。後ろに見える鷲羽岳が格好良くてテンションあがる。
テント場は7割がた埋まっている状況だった。到着が1時頃だったのでまだ良い場所がとれた。夕方にはシルバーウィークらしく、満員になっていた。
コーヒーを入れ、小屋の桃のタルトをいただく。こういう時間の為に苦労して登ってると思えるような至福の時。双六小屋からは鷲羽岳が素晴らしく良く見える。
夕食はコンビーフを入れたラーメン。いかにも山食という感じ。
明日登る期待に胸膨らませて2日目終了。

■3日目 双六小屋〜双六岳〜三俣蓮華岳〜鷲羽岳〜三俣キャンプ場

テントでは周りの人たちの声や生活音が丸聞こえだったりする。
エネルギーのありあまった声の大きいおじさんや、ずっとスーパーの袋みたいなガサゴソ音を鳴らすおばさんの所と隣同士で熟睡出来なかった。耳栓して寝るのは昔から苦手。
予定より少し早めにテント撤収し、5時50分に登り始めた。朝焼けが雲を照らして炎のように輝いている。
今日まず登るのは目の前の双六岳。いきなり斜度のある急坂を15分登る。三俣蓮華岳に向かう分岐に出る。双六のピークを踏まずに三俣方面に行く巻道ルートや中道ルートもあるが、ここは迷わず双六山頂方面へ。結構な斜度で岩岩した道を登り切るとだだっ広い空間に出た。
振り返った瞬間、雲が風で流れて雄大な槍穂連峰のシルエットが浮かびあがった。忘れられないシーンだった。歓喜の声をあげながら写真を撮りまくる。
また別の方角にはこんな近くで見たことのない笠ヶ岳のピークが雲の中から突き出ていた。
自然と涙が出てきてどうしようも無かった。

そこから双六の実際の山頂に着く頃にはガスに覆われて何も見えなくなった。でもあの光景を見せてくれただけで本当に満足だ。

双六から三俣蓮華岳への道はほぼガスだった。他の人のブログにあったが、途中の丸山の登りが案外きつい。三俣蓮華岳のピークに近づいた時ガスが晴れ美しい稜線が現れた。運が良い。少し紅葉がかった黄緑色のカールが綺麗だ。
三俣蓮華岳のピークを踏み、40分ほど下ると目の前を鷲羽岳がどーんと現れ、キャンプ場についた。今日の宿、三俣キャンプ場だ。
シルバーウィークも中日で混雑もピークに達したのか、テントはほぼ埋まっていた。小屋から相当遠くて傾斜のきつい場所にも張られている。
これはまずいかな..と思い、見渡せる場所から目を皿のようにして空きがないか探す。小屋近くの平坦な一等地にもしや、という空間を見つけた。行ってみると、我が家の大きめテントでも前室を諦めれば張れそうなスペースがある。他に選択肢はないのですぐ張った。これは良い判断だったと思う。

三俣山荘は人でごったがえし、二階の食堂で昼食にしたが、ここも超満員でかなり待たされた。ようやくありつけたカレーを平らげ、今度は軽装で鷲羽岳へ。
奥様は雲ノ平が目的で体力温存したいとの事なので一人で向かった。
3日目でだいぶテン泊ザックの重さに慣れてきてたので、あまりの軽さにテンションあがった。悟空の「まるで重さを感じねぇ」状態である。
鷲羽岳は結構な急登だったが、無敵の悟空状態なのでかなりさっさか登れた。こんなに足が軽い登山は初めてだったかもしれない。曇天だったのが残念だが、かなり眺望も良かった。後ろを振り返った時の三俣蓮華岳とキャンプ場も素晴らしいし、ピークからの水晶岳への稜線も良かった。下りもスムーズで気分は高揚していた。
夕食はスパムをジュ〜ジュ〜焼いてスパム丼。美味しかった。
明日はいよいよこの旅の最終目的地、雲ノ平へ。

■4日目 三俣キャンプ場〜雲ノ平キャンプ場

周りの準備の音で4時前に目を覚ます。トイレの為、三俣山荘に着くとものすごい行列。朝食待ちの列かと思って聞いてみたらトイレだった。
そこから40分くらい待ってようやく入れた。異常事態。
後から聞いた話だが、この日の利用者は396人でビールを含むほぼ全ての飲料が売り切れ、布団は2枚で5人が寝る、トイレットペーパーも切れるという状況だったらしい。
5時40分頃、三俣キャンプ場からスタート。雲ノ平方面へ。
一旦大きく坂を下り、黒部源流標のところに出る。この付近は紅葉がピークにさしかかっている感じでとても綺麗だった。
日本庭園に向かう急登を登る手前で、川を渡るポイントがある。ロープがついていてなんか危なそう。
あ、フォロワーさんが要注意って載せてた所だと思い、慎重に行く。
足元の岩が途中から水で露出してない状態だったので滑りやすそう。
一瞬ヌルって足をとられ肝を冷やすがすぐ次の着地点へジャンプしてやり過ごした。次は奥様の番。固唾を飲んで見守る。なんかやりそうな雰囲気である。
瞬間、濡れた岩に足をとられた。
あ!と声の出る間もなく、ロープを必死につかみ川の中に落下する奥様。太ももくらいまで浸かっていた。
「大丈夫!?」と声をかけると、幸いどこも怪我なく難を逃れた。岩に頭などをぶつけたりしなくて良かった。しかしここは一歩間違えれば大惨事なので危険な所だった。
奥様は登山靴がびしょびしょになってしまったのがショックの様だった。
ここからガレ場の急坂を1時間ほど登る。登ってる最中、後ろを振り返ると鷲羽岳の稜線からひょっこり槍穂が姿を現した。あれ?こんな近くで見えていたの!?となる。昨日、鷲羽岳を登った時にはガスで見えてなかったからだ。

急坂を登りきると穏やかな道になり、一面岩がゴロゴロして所々ハイマツが生えている場所に出た。ここを庭園に見たてて日本庭園なのか。
鷲羽岳、槍穂連峰、三俣蓮華岳、笠ヶ岳、黒部五郎岳と日本の名山が借景になっている。なんと豪華な庭園だろうか。天気も快晴で爽快な1日だ。

日本庭園を通過して少し経つと、雄大な薬師岳とその手前に広い高原が見えてきた。
ついに到達地点の雲ノ平に来たのだ。その眺めはここまでの道のりの長さもあってグッとくるものがあった。険しい山々の中に隠された秘密の高原。日本最後の秘境といわれた所以が分かる気がした。

雲ノ平キャンプ場への直線ルートは植生保護の為、立入禁止になっており迂回路を通るよう誘導される。これが結構長くCTより30分くらい余分にかかった。途中切れたった巻道を通る箇所もあり、下から吹き上げてくる風などに注意しながら進む。
長いハイマツ帯の木道を越えるとようやく雲ノ平に辿りついた。最初にここを見てから1時間くらい歩いたので長かった。
キャンプ場や山荘に行く前にスイス庭園への分岐があったので、そちらに寄ってみる。
スイス庭園にはベンチがあり、目の前に薬師岳、立山、赤牛岳、水晶岳の眺望が広がっていた。美しい。

山荘はそこから進むこと20分程の距離にある。結構歩く。
雲ノ平山荘については事前にwebサイトを見て誕生秘話を読んで感動したりしていたので、着いた時は嬉しかった。
今建っているのは2010年に新築された2代目の小屋なので、とても新しく綺麗だった。お昼ご飯に台湾風チキンライス(大)を頼んだ。お腹が減っていてちょっと足りなかったので、カップラーメンも買う。

今日はもう雲ノ平をのんびりトレッキングと決めていたので、昼食後は祖母岳(アルプス庭園)に向かった。分岐から片道15分ほどの小山だが、なかなかどうして山頂の眺望は素晴らしい。雲ノ平周辺の山が360度のパノラマビューで見えるのだ。
ベンチもあるので、こんな所で弁当でも食べたら最高の場所である。

その後、本日の最終目的地であるアラスカ庭園に向かう。祖母岳から40分歩いて辿り着いたのだが「アラスカ庭園」という標識があるのみで、全く何の名所だか分からず首をかしげる場所だった。まあ、それを実際来てみて分かっただけでも良しとしよう。

日光が強く照りつけてくる高原を歩き回ったので戻る時には頭が痛くなってきた。一旦また山荘に立ち寄り休憩し、テントに戻って寝て回復することにした。
夕食は牛卵とじを入れたラーメン。
そんな感じで4日目終了。

■5日目 雲ノ平キャンプ場〜祖父岳〜水晶岳〜三俣キャンプ場

この日から下山開始になるが、最後に水晶岳に登ってから三俣に下りていく計画だ。なかなか来れる山域でないので登れそうな山は行っておきたい。
5時過ぎにテントを撤収して出発。
名残惜しいが天空の楽園ともお別れ。まずは祖父岳に登る。
30分程の急登。ザレ場の上に細かいガレ石があるような足場で落石に注意な道だ。鷲羽に似ている気がする。祖父岳の山頂も良い見晴らし。
今日も快晴。素晴らしすぎる天気。
少し風は強い。

祖父岳から岩苔乗越までは一箇所ハシゴがあった。
奥様は水晶岳には登らないとの話だったので、岩苔乗越からは一人で行く事に。後で合流する約束をした。

水晶岳の稜線上に出ると槍穂高連峰方面の眺めがすごい。紺碧の連峰と手前の紅葉と流れる渓谷。
絵画にそのまま収まるような王道な構図だった。
水晶小屋に到着。楽しみにしていたバッヂはなんと売り切れていた。だが三俣山荘に行って言えば水晶岳のを売ってくれるとの事。同じ系列の経営なのかな。
明治の板チョコを買って食べる。美味しい。去年槍ヶ岳に登る前にもそういえば板チョコを食べたっけな、と思い出した。
必要なカロリーを補給していよいよ山頂方面へ。ハシゴ場もあるような険しめな山頂だそうなので気を引き締める。
15分程なだらかな道を進んでいくと突如として鋭角な岩峰が近づいて来た。明らかにエリアが違う。マリオで言ったらクッパの面に入ったような、そんな感じ。

快晴の為、崖下の風景がどうしても飛びこんでくる。
切れたった巻道がどうも自分は苦手だ。明らかに幅が狭いような所は少ないし、クライミング的な要素もそうあるわけではないのだが巻道のカーブとか、その道の途中に大きな障害物の岩があったりとかミスを誘発しそうな要素があるのだ。「こっから落ちたらまあ助からないよなぁ」と思うと鼓動が早くなり、息も弾む感じになった。岩に滑りそうな要素はないかとか足裏の感覚を確かめる感じで慎重に進む。ハシゴは1箇所あったが特に問題ない。
ルートだと思って登ったら(踏み跡もしっかりある)大きな岩のところで行き止まりになった。左を見ると、くだっていて正しいルートに合流するようになっていた。
ここの行き止まりで結構心拍数が上がったので下る時に慌てて滑ったりしないよう注意したい。

緊張しながらも慎重に集中を切らさないようにして山頂へ。
ピークの向こうには立山劔、黒部ダムを挟んで後立山連峰が綺麗に見えていた。絶景、爽快だった。
険しいだけに美しい山頂、本当に水晶のようだなとも思えた。

下りも集中を切らさないように慎重に降りる。恐怖心はかなり慣れたのか大分薄らいでいた。
知っている道と未知の道の差も大きい。

結構な高揚感を味わって戻る。
奥様と合流し、黒部源流の脇の道を下っていった。このエリアの紅葉が今が旬という感じで素晴らしかった。祖父岳が綺麗に色づいている。
しかし道が源流の脇というのもあってか中々ワイルドで、岩が大きく濡れているので転倒に気を使いながら足を運ぶことを余儀なくされる。
CTでは1時間弱の道なのに二人ともくったくたになってしまった。
最後の三俣キャンプ場への登りはかなりぐったりしながら何とか登りようやく辿り着いた。

三俣キャンプ場は一昨日の混雑が嘘のように空いていた。
が、山荘の飲み物や食べ物はまだ補給されておらず売り切れが多かった。(トイレットペーパーは補給されてました)
昼食はカレーを三俣山荘の食堂でいただく。かなり疲労していたので、
テントで寝るともうすぐに夕食の時間になった。全くシンプルな生活だ。夕食は3日目も食べたスパムご飯。
夜、アキレス腱のあたりがズキズキ痛みだし炎症を起こしている感じがした。明日の下山、大丈夫だろうかと不安になりながら就寝。

■6日目 三俣キャンプ場〜双六小屋〜鏡平〜わさび平

夜何度かアキレス腱の痛みで目を覚ます。5時に起きてテントから出る時もよろける有様。足首が可動しない。無理して動かそうとすると激痛が走るのだ。これはまずい。
しかし何とかして下山しなければ。

ペンギンの様な足取りで歩いていく。どれくらい時間がかかってしまうだろうか。それよりもこの痛みに最後まで耐えれるのだろうか。
朝焼けで綺麗な紫色の空になっている。気を紛らわす為にも写真を撮ったが自分の気持ちはそれどころではなかった。

三俣蓮華岳直下の分岐まで登りに苦しみながら何とかやってきた。
その後は巻き道を迷わず選んだが、ここが思ったより急登があったり時間もかかったりして心が折れそうになった。
双六小屋に辿りつき、休憩におでんを食べた。身体に沁み渡る。
ここからはもう登りは殆どないはずだ。そう言い聞かせて気力を振り絞る。弓折分岐までの稜線は行きはガスで見えなかったが、槍穂連峰が眼前に広がる大眺望だった。
天気は曇っていたが山肌がくっきり見えるほど綺麗に見えて、かなり励みになった。足も痛みに慣れるというか麻痺してきていて、スピードも徐々にあげられるようになってきた。

弓折分岐から鏡平小屋までの急坂はまた負荷がかかったが、踏ん張りどころと思い耐え、やっと小屋についた。
鏡平小屋ではうどんを注文した。これが本当に美味しかった。
体力気力を回復する。本当に小屋の有り難さが身にしみる。

もう今日はわさび平までにする事に決めていたので、あと3時間ちょっとだと覚悟を決めて出発する。タイミング悪くこのあたりから雨が強くなりだした。岩が滑り始める。
突発的な反応が痛みで出来ないので、慎重に慎重に滑らない角度に足を置くようにいつも以上に気をつけた。
そんな根気が効を奏して、転倒もする事なくやっとやっと何とかわさび平に辿り着いた。
雨もかなり強くなってきて、雨具も意味ないほどびっちょり濡れていた。わさび平小屋では着いてすぐまたうどんを食べた。鏡平小屋と系列が一緒なのでほとんど同じ味だったが美味しいので全く構わなかった。

小屋の人がテントを屋根のある所で張ってから運んでいいですよ、と親切に言ってくれたのでその方法で張った。雨はずっと降り続けたが、もうここまでくれば大丈夫だ、と本当にホッとした。過去最高に山で疲れた日になった。

■7日目 わさび平〜新穂高ロープウェー
雨は夜中からずっと強く降り続けた。使いこまれて防水機能の落ちた我が家のテントは徐々に水の侵入を許し、明け方にはマット以外の部分が染み染みになってしまった。
速乾タオルで拭いたり濡れちゃいけないものを選定して防水パッキングしたりしていたが埒があかないので意を決してテントを撤収して帰ることに。

出発してみたが、昨日あれだけ酷使したので想像以上に足が痛くなっている。右が特にひどくほとんど動かせないのでポールを杖がわりにして進んだ。
それにしても改めて痛みがひどい。
残り1時間半の行程が途方もない苦しみに感じる。
恥も外聞もなくその場に倒れこんでしまいたかったし、自力下山にならなくても小屋にヘルプを出した方がマシだったんじゃないか?と思ったりもした。かなり心が追い込まれて弱っていた。
刹那、少し自暴自棄気味にというか逆ギレ気味になって無理矢理走ってみた。するとどういう事か痛みはあるものの、歩くよりも効率的に前に進める事に気づく。どうせ痛みに耐えるなら走ってしまえ、と新穂高ロープウェーまで小走りで帰ったら意外に痛みも麻痺したまま行けたのでほぼノンストップで辿り着いた。
そんなゴールだった。

全体的に天気にも恵まれ、眺望運も最高だったが、山域の深いところで体調を崩すとどうなるか、縦走の難しさと山の厳しさも勉強になった山行だった。
でもそれにしてもこんな長旅はそうそう出来るものでは無いし、とにかく完遂できて良かった。

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