大台と大峰を繋ぐ③ キワダズコ・伯母ヶ峯

2024年10月12日(土) [日帰り]

• GPS: 10:17
• 距離: 18.5km
• 登り: 1,073m
• 下り: 1,073m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:07
• 休憩: 2:08
• 合計: 10:15

距離 18.5km 登り 1,073m 下り 1,073m

6:00 #64駐車場
6:10 6:15 経塔石（P1500）
6:50 6:55 ＃78
7:15 7:25 P1430展望地
7:38 7:42 キワダズコ
8:05 8:15 ＃97
8:30 P1358
8:45 8:50 ＃114旧大台辻
9:00 ＃122林道入口
9:30 9:35 P1238
10:17 10:48 伯母ヶ峰(分水嶺)
10:58 11:00 伯母ヶ峰中継局
11:10 11:16 伯母ヶ峰
11:28 伯母ヶ峰中継局
11:36 伯母ヶ峰(分水嶺)
12:30 ＃122林道入口
12:40 12:55 P1209
13:05 13:10 ＃114旧大台辻
13:45 P1358
14:00 14:10 ＃97
14:36 キワダズコ
14:55 15:10 P1430展望地
16:10 経塔石（P1500）
16:15 #64駐車場

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

大台ヶ原ドライブウェイ道標＃64近くの駐車場に止めました。

コース状況／危険箇所等

・#64駐車場～#122林道入口
ドライブウェイ部分以外は全体的に踏み跡は薄く、道標はもちろんテープやリボンも殆どないが、尾根筋を外さなければ問題ない。
ただし、キワダズコからドライブウェイ＃97へ下るときは、山頂から尾根筋を70～80mほどのところで左に折れて行く。
・#122林道入口～伯母ヶ峯
途中まで林道に沿った山道なので問題ない。林道と別れたあとは伯母ヶ峰までは殆ど真っ直ぐに北上（南下）する道なので迷うことはないと思います。
・危険個所は、#97付近のキワダズコへの取り付き部（擁壁や崩れやすい急斜面）と#114旧大台辻のP1358への取り付き部（崩れやすい急斜面）。整備された道はありません。

写真

10/12 6:02

日の出直前の駐車場。午前6時に出発します。

10/12 6:03

駐車場を出て大台ヶ原方面へ。すぐのところにドライブウェイ＃64の道標があります。

10/12 6:04

適当なところから入って行きます。

10/12 6:09

P1500への途中で開けたところがあり、ちょうど朝日を受ける大峰山脈が見えました。
阿弥陀ヶ森、大普賢岳、七曜岳、行者環岳など。右手前の山頂部が朝日を受けている山はキワダズコ（P1456）。

10/12 6:07

弥山、八経ヶ岳から仏生嶽、孔雀岳、釈迦ヶ岳にかけての山なみ。

10/12 6:12

P1500（地理院地図には標高の記載なし）へ向かいます。

10/12 6:16

辿り着いた広いピークの奥に何か整地されたところが目についたので近づいてみると・・・。

10/12 6:16

石柱が倒れていました。・・塔石と読めます。帰って調べてみると、北海道の名付け親とされている松浦武四郎が晩年に建てた経塔石のようです。
ここのほかに日出ヶ岳から大和岳にかけての山名を記した石標も同時期に設置したらしい。もう140年ほども前のことになります。

10/12 6:17

午前6時15分にいよいよ縦走開始です。

10/12 6:19

広い尾根を緩く下って行きます。今日のルートは、大台でよくあるように大まかに言って前半は下り、帰りの後半は登りとなります。歩き疲れた帰りが登りなのは少しきつそうです。

10/12 6:30

15分ほど下って行くとドライブウェイが近づいてきました。

10/12 6:36

その後ドライブウェイから離れて登りとなります。倒木が多い。

10/12 6:44

紅葉には間があるものの、朝日を受ける木々はなかなか綺麗です。

10/12 6:50

ピークを越えて下って来たところはドライブウェイ＃78付近。前方にこれから行くキワダズコとその後ろにP1358。後方には大普賢岳。

10/12 6:49

右手（北側）には手前にこれから行く伯母ヶ峯の尖峰が見えます。右遠くには白鬚岳（一部）や白屋岳。左遠くには奥駈の四寸岩山も見えています。
撮影した時は山名同定はできなかったが、帰って調べた結論が上記です。間違っているかもしれませんが・・・。

10/12 6:49

伯母ヶ峯を拡大。右の尖峰が三角点、その左の平らなピークは農水省の設備があるところ、その左のピークが国土地理院地図に記された伯母ヶ峯。その後方には大峯奥駈の四寸岩山。

10/12 6:52

ドライブウェイに接近。＃78の近くです。

10/12 6:55

少し行くと山道に入って行きます。

10/12 6:59

緩く登って行きます。

10/12 7:08

倒木が多いピークに着きました。弥山・八経ヶ岳から笠捨山にかけての大峰山脈が一望。

10/12 7:18

さらに少し行くとP1430（地理院地図には標高の記載なし）の好展望地に出ました。

10/12 7:19

右の台形の地蔵岳（子守岳）から笠捨山までの南奥駈の山々。

10/12 7:23

逆峠とその先に竜口尾根の又剣山。左端にマブシ嶺がチョコっと。

10/12 7:35

展望を終えてキワダズコへ登って行きます。

10/12 7:39

午前7時35分にキワダズコに到着。ただし山名板などはありませんでしたが、P1456で間違いないと思います。

10/12 7:41

二等三角点。点名は白倉又。

10/12 7:46

キワダズコからは北に続く尾根に入らずに途中で左（西側）に下って行く。下るうちに前方に眺めのよさそうな岩が見えた。

10/12 7:47

岩の上に立つと素晴らしい眺めが広がる。これから行くP1358の先に大峰山脈の大普賢岳から釈迦ヶ岳までの大展望。

10/12 7:48

南側には釈迦ヶ岳から南奥駈の笠捨山。

10/12 7:48

左に大台の大蛇�瑤肇泪屮稽罎離轡襯┘奪函１Δ卜妓�尾根。

10/12 7:55

大岩の近くに踏み跡があったので辿って行きます。

10/12 8:01

樹林帯に入り、鹿除け柵に沿って下って行きます。

10/12 8:04

林道が見えてきました。急降下して行きます。

10/12 8:15

林道の直上まで下ってきましたが、足もとは擁壁や崩れやすい崖で簡単には降りられない。右往左往して何とか下り立ち、P1358へと続く斜面を登って行く。（ドライブウェイは林道を登った先で、＃97あたり）

10/12 8:17

尾根の手前に鹿除け柵があったので入って（あるいは出て？）行きます。

10/12 8:28

しばらく柵に沿って登って行くとやがて緩い登りとなります。

10/12 8:31

午前8時30分にP1358に到着。周りには特に何もありませんが、ここが旧大台辻と言う説もあるようです。
松浦武四郎は、その晩年に大台ヶ原に登って登山路の整備や山小屋の建設などに勤しみ、今日これから行く予定の伯母ヶ峯から日出ヶ岳までの稜線も踏破している。

10/12 8:33

P1358からは標高差140mほどの下り。

10/12 8:46

ドライブウェイが近づいてきましたが、最後のところは崩れやすい崖のような斜面で下りるのに一苦労しました。

10/12 8:49

何とか下りることができてドライブウェイに出ます。ここが旧大台辻とされているところです。＃114あたり。

10/12 9:01

旧大台辻からしばらくドライブウェイを歩いて9時に林道入口に着きました。#122です。今のところ時間、体調とも問題ないようなのでもう少し先に進みます。

10/12 9:03

林道から山道に入って行きます。

10/12 9:14

このあたりも倒木が多いです。正面突破は無理なので迂回して行きます。

10/12 9:25

幾つかの小ピークを越えて一度林道に出て、P1238の手前で再び山道に入って行きます。

10/12 9:35

P1238には午前9時30分着。大木が立っていました。

10/12 9:41

P1238を越えたあと林道に出て進んで行きます。林道はいい状態で整備されているようなので帰りは林道のみで戻ろう。

10/12 9:43

午前9時40分に林道と別れて伯母ヶ峯に向かう（北上する）ところまで来ました。多分あと30分ほどだと思うので左の丘を越えて行くと・・・、

10/12 9:45

標高差60mほどの急降下が始まります。

10/12 10:02

下ったあとは登り返します。

10/12 10:10

小ピークを二つ越えて（2番目はピーク直下を巻きます）、いよいよ伯母ヶ峯への最後の登りです。ロープが張られた急登ですが短いです。

10/12 10:13

一旦勾配が緩んだ後もう一度急坂。

10/12 10:48

そのあとは緩い登りを続けて午前10時20分に伯母ヶ峯に着きました。ヤッターと思ったが、まわりを見ても三角点もないし山名板もない。GPSを見ると間違いなく伯母ヶ峯だが、何でだろう。
いづれにしても雰囲気のいいところなので、ここで腹ごしらえを兼ねて休憩します。

10/12 10:38

まわりは樹林に囲まれて展望はないが、一部木々の間から既知の山が見えた。これは台高山脈北部の千石山から赤倉山、千里峰にかけての山なみ。

10/12 10:39

こちらは赤倉山から派生する支脈末端の白鬚岳。

10/12 10:55

30分ほど休んで帰途についたが、右に折れるところで直進方向にも道が続き、赤いテープも見られたので、ひょっとしてと思ってそちらの方へ行ってみた。わりかし綺麗な尾根道が続きます。

10/12 11:27

途中のピークには農林水産省の伯母ヶ峯中継局の設備があった。

10/12 10:59

そこからは三津河落山一帯の眺めが目の当たりに。その右には経ヶ峰も。

10/12 11:00

経ヶ峰から続く山々。中央の山がキワダズコかな。それにしてもよく歩いてきたもんです。

10/12 11:03

ピークから下って来るとブナの大木があり、その向こうに目指す伯母ヶ峰と思われるピーク。

10/12 11:14

ひと登りして午前11時10分にそのピークに着きました。

10/12 11:13

ここには三角点もあり・・・、

10/12 11:13

山名板も。ここが伯母ヶ峰のようですが、国土地理院地図の伯母ヶ峯は何なんだろう。

10/12 11:16

木々に囲まれた山頂からは僅かに大普賢岳だけが見えました。

10/12 11:32

午前11時15分に来た道を戻ります。途中で秋を感じるところがありました。

10/12 11:40

急坂を下って行きます。

10/12 12:01

ピークを二つ越えたあとは標高差60mの登り。

10/12 12:06

途中で右に巻き道があったので、そちらを登って林道に到着です。

10/12 12:07

林道を振り返る。往路ではこの先を左に曲がったところから急降下したが、手前左から巻き道を下って行くと急降下は少し避けることができる。

10/12 12:12

のんびりと林道を戻って行きます。途中で三津河落山、経ヶ峰、キワダズコなどが見えました。

10/12 12:14

キワダズコの右にはP1358が続く。これからあの山々を越えて戻って行かなければならない。

10/12 12:22

途中にあった廃車。

10/12 12:30

12時30分に林道入口に戻ってきました。

10/12 12:32

少し疲れが出てきたが、往路ではP1209には寄っていなかったので行くことに。

10/12 12:39

道はあるにはあったが、倒木や藪で少し歩きにくい。写真のあたりは踏み跡の状況が良いところです。

10/12 12:42

午前12時40分にP1209。ここからは正面に大普賢岳の大観があった。

10/12 12:43

正面に大普賢岳。左に弥山と八経ヶ岳。素晴らしい眺めです。

10/12 12:43

弥山と八経ヶ岳。右端に行者環岳。

10/12 12:43

大普賢岳。左中腹に和佐又方面。

10/12 12:50

大普賢岳と右に阿弥陀ヶ森、伯母谷覗き。手前の尾根を行くと両山脈を繋げることができる。

10/12 12:54

八経ヶ岳と釈迦ヶ岳方面

10/12 12:58

眺めを堪能してドライブウェイに出てきました。

10/12 13:05

少し歩いて旧大台辻です。見た目は何ともないようですが、尾根の末端に乗るのは一苦労でした。

10/12 13:45

標高差140mを登って午後1時45分にP1358。

10/12 13:54

下る途中の南側の大展望

10/12 13:57

これから登り返すキワダズコ。山頂直下に展望大岩が見えます。

10/12 14:01

鹿除け柵を出て（入って？）林道に下ります。

10/12 14:13

キワダズコへは、予め考えておいた取り付きの急斜面を登って、急登を続けるうちに何とか鹿除け柵に出会いました。

10/12 14:23

柵がなくなったあとも急登は続きます。

10/12 14:28

最後に壊れた柵を乗り越えて行くと・・・、

10/12 14:34

やっと稜線に出ました。ちょうど目印の赤テープのところでした。

10/12 14:36

午後2時35分にキワダズコに戻る。休憩は展望の良いところまで我慢して先に進みます。

10/12 14:50

P1430（地理院地図には標高の記載なし）付近の雰囲気の良い尾根道を行きます。

10/12 14:52

P1430付近の展望地で暫し休憩します。

10/12 14:54

大台ヶ原と竜口尾根。左端に大蛇�瑤肇泪屮稽罅�

10/12 15:03

大蛇�瑤肇泪屮稽罎魍搬隋�

10/12 15:18

少し秋めいた景色です。

10/12 15:25

#78まで戻って来ました。前方のピークを越えたあと、P1500への最後の登りが待っています。

10/12 16:00

P1500への登りです。最後の頑張り。

10/12 16:09

午後4時10分にP1500に戻ってきました。ホッと一息つきます。

10/12 16:25

午後4時15分に駐車場に戻ってきました。もともと伯母ヶ峯まで行けるとは思っていなかったので嬉しい誤算でした。
何はともあれ無事に戻ってくることが出来たことに感謝して往路を戻って行きました。

撮影機器：

Canon EOS Kiss X4 Canon

感想

yamaaruki108

今回歩いたルートは大半がドライブウェイや林道に沿ったものなので、自然の中の山歩きといった点ではあまり期待はしていなかったが、山中は通常の山と変わらず自然が豊かで、途中には大展望が開けたところも多く、松浦武四郎に因む歴史もあり、予想以上に変化に富んだ山歩きができました。
また、可能性は低いと思っていた伯母ヶ峯まで行くことができたので、次回の大普賢岳までの稜線繋ぎが楽になりました。道中に長い急な登降が少なかったことで助かったのかもしれない。
一方、#97付近でのキワダズコや旧大台辻でのP1358の取り付き箇所は考えもしなかった難所だった。
何はともあれ無事に戻ってくることが出来たことが一番でした。