中房温泉から東鎌尾根・天狗原
- GPS
- 25:59
- 距離
- 47.5km
- 登り
- 3,827m
- 下り
- 3,773m
コースタイム
- 山行
- 6:51
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 8:41
- 山行
- 7:07
- 休憩
- 1:21
- 合計
- 8:28
- 山行
- 7:32
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 8:42
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
バス
|
写真
感想
2023年10月第一週は雪のため大天荘から折り返してしまったのでリトライです。今年は一の沢からと計画してましたがまいにちアルペン号からは登山道陥没でかなり手前で降ろされるので中房温泉登山口へ。
北アルプス三大急登入門コースの合戦尾根、第三まで30分おきにベンチがあり優しい。
合戦小屋ではスイカを食べたいところですが季節はずれ。お汁粉は今度試してみよう。
燕山荘は槍ヶ岳から燕岳まで北アルプスの山々が一望でなんとも高揚感が今回長居は無用、カップ麺とおにぎりで早めのお昼をすませ先を急がねば。
槍を見ながらの表銀座はなんとも贅沢な気分。
喜平レリーフ手前、切れ落ちた岩場の狭い鎖頼りの短い降りはどうも苦手。
分岐から大天井ヒュッテへ
ここからは未知の世界で長い緊張感が続く、鎖が欲しいところが処々、あっても鎖は修験道かと叫びたくなる前世代のぶっといモノ、錆びた針金で留められている処もありどこまで頼れるか不安になる。因みに林野庁は「滑落注意」の標識を立てている。
去年は大天荘に宿泊、芋煮のおかわりをしなかったことが心残りだったが相方のたっての希望で大天井ヒュッテのトンカツを選択。
夕食を待っていると突然声をかけられた。なんとこの8月に針ノ木小屋でお会いした長野在住で主な登山口まではみんな1時間圏内というTさん(お名前は存じあげていなかった)ではないですか。また今度何処かの山でという社交辞令で別れてからのまさかである。聞くと今回は我々と全く同じスケジュール。Tさんのお勧めで大天井ヒュッテのお弁当、牛首展望台、西岳、天狗原を予定に追加。
大天井ヒュッテはホスピタリティに優れた小ぢんまりとして落ち着く小屋。とかく後回しになりそうな外のベンチや入口にある自炊のできるスペースとかリニューアルされている。2人で個室を使わせていただきありがとうございました。
展望台?舐めてました。槍ヶ岳から針ノ木岳あたりまで一望でき灼けた槍よ感動ものでした。
通り過ぎそうな西岳からの槍もまた格別でした。
ヒュッテ西岳を過ぎるとこれでもかと降って行きます。
水俣乗越からいよいよ核心部です。
未だかつて見たこともないほどの長い鉄梯子と階段の連続でしたがなんとかヒュッテ大槍へ。
ヒュッテ大槍と言えば「つけ麺」でしょ!西岳でお会いした方お勧めの昼食に間違いはありませんでした。
そうこうしているうちに槍の穂先にガスがかかってきました。穂先には2度登っていますので余力があればと言っていましたがせっかくなのでと目指すことに。
だんだんガスが濃くなっていき槍ヶ岳山荘に着いた頃には全く見えなくなっていました。それどころかベンチで小休止しているあろうことか雹が。午前中はあんなにご機嫌で姿を現していたのに。
気を取り直しアタックてす。
いつもストック命の相方も3点支持で這いつくばっていきます。固定する金具は打ち込まれてはいるもチェーンはなかったり、ステイが打ち込まれていたりと難易度は高め、垂直金梯子に取り付くとうっすら濡れているというコンディション。トップに立つと当然あたりは真っ白、「そのうち抜けるんじゃない」という相方の希望的観測のかいもなく雹かあられかきわどいサイズが烈しくなってきました。「鉄梯子は降りの方が恐い」と呟きながら先行する方に続き早々に降りました。雹がパチパチと音をたて岩にあたり次第に滑るようになっています。
ヒュッテ大槍に戻ると「帰ってきた」とベテランの方々が心配して待ってくれていました。水溜まりが出来ていましたので小屋の周りは雨だったのかもしれません。我々はさほど濡れることはありませんでしたがやがて本降りの雨に。
ヒュッテ大槍もう一つの売りは黒ビール、夕食前にノーマルとハーフ&ハーフを。食前酒のワインと定番(前回と同じだったので多分)のおつまみですっかり出来上がりました。
相方の申し入れで件のTさんはご迷惑だったかもしれませんが同じテーブルでの山談義。
最終日天狗原を追加しましたので4:00出発との意気込みも20分遅れ。久しぶりのヘッテン。池にもう少しかなってところで灼けた槍を望む。出発の遅れさえ無ければ灼けた逆さ槍に遭遇かと贅沢な空想。それにしても5年がかりの念願叶った絶景でありました。
徳澤園ではコーヒーフロートという相方のルーチンもこなしキャンプ場のお風呂で3日分の汗を流しました。上高地温泉まで行きたいところでしたがあと片道30分には足が悲鳴を上げていました。
バスセンターからかっぱ橋まで長蛇の列、後で聞いたところ予約なしのTさんは2時間半も並んだ。
15分遅れで発車したアルペン号、松本ICまで3時間、更に恒例小仏トンネルを先頭にの渋滞で新宿に到着したのは23:30過ぎ。外房線の終電には間に合うわけもなく千葉からGO!で手痛い出費。紅葉期の上高地を甘く見てとんだシッペ返し。
次回から帰路は電車と心に誓うのでした。
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