前穂高岳→奥穂高岳→涸沢→屏風の耳(パノラマ新道)
- GPS
- 15:09
- 距離
- 26.4km
- 登り
- 2,583m
- 下り
- 2,593m
コースタイム
- 山行
- 1:47
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 2:03
- 山行
- 5:45
- 休憩
- 1:52
- 合計
- 7:37
- 山行
- 4:48
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 5:28
天候 | 午後は雲が優勢で初日は夕方に降雨。それ以外は快晴で涸沢モルゲンや富士山も見られました。 気温は3℃〜20℃ほど。風はほぼなし。稜線は降雪や氷もあり朝夜は氷点下を割るようです。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
駐車料金2,100円/3日。臨時駐車なので現金先払い。シャトルバス往復2,800円。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
稜線は氷雪が付き始めたので今後は冬山の想定が必要です。横尾から小梨平までは左岸が通行可能になっていました。 危険度の高さは次の順かなと思いました。 ―殿析鎖憩〜西穂高岳奥穂高岳〜穂高岳山荘〜ザイテングラート西穂高岳〜奥穂高岳の吊尾根ぅ僖離薀淇憩察舗疎〜屏風のコル)。 |
その他周辺情報 | 駐車した近隣で入浴しようかなと思いましたが、木漏れ日の湯は休業(閉業?)で、上高地ホテルの入浴は12時かららしく、結局いつもの梓湖畔の湯へ。大人1人750円。 |
写真
感想
穂高の中で未踏だった前穂に登ってきました。せっかくなので奥穂へ縦走しザイテンを降り、こちらも初めてのパノラマ新道で上高地へ戻りました。
午後は雲が湧いており初日は岳沢小屋で雨も振りましたが、行動中は3日間とも快晴無風でした。また今年の紅葉は期待していなかったのですが、岳沢や涸沢、屏風コル周辺などは思ったより色付いており、遠目にはなかなかの好景でした。
好天好景に恵まれた素晴らしい山行でした。
■1日目
さわんどの渋滞を避けるために深夜に家を出たのですが、昨年よりかなり早く駐車場が満車になっており予想外の空き待ちに。初日は岳沢小屋までの予定のため焦らず長期戦の構えでいましたが、6時頃に開いた臨時駐車場に入ることができ、タイミングよくシャトルバスにも乗れたため、7時には上高地BTに到着できました。
岳沢小屋には上高地BTから2時間ほどで到着。比較的小屋から近い場所にテントを張り、紅葉と青空と穂高の山容や、通過していく人たちを眺めながら翌日に向けてのんびり過ごしました。
■2日目
暗い重太郎新道を進むのは危ないかなと思いつつも、テン場確保のために涸沢に早めに着きたいという思いもあり、5時前にテン場を出発しました。
稜線は雨ではなく雪が降ったようで、紀美子平あたりからは道に雪が出てきました。前穂側はごく薄っすらといった程度でしたが奥穂に近づくと雪が少しずつ増え、山荘へ降りる北稜線側はそこそこ積もっている箇所や、岩が凍ってツルツルになっている箇所もありました。
涸沢に着いたのは1時前でしたが、まだ平らで通路側の1等地も残っていました。とはいえソロでエアーマットなので、邪魔な岩もある狭いスペースに幕営しました。もう少し良い場所を選んでもよかったかな…。
テントを張って落ち着いたところで久しぶりに馴染みの体調不良に襲われました。症状は倦怠感と頭痛と吐き気。低体温症か脱水か寒暖差疲労かそれらの複合か。指先が冷えているためかSpO2が測定できなかったのでやはり体温低下が主要因でしょうか。
横になると悪化するので座って休んでいましたがやはり次第に悪化。いつも通り嘔吐して暫くすると治りました。早めに回復できたので、夕景の白出沢を仰ぎつつ夕食をきっちり食べて就寝しました。
■3日目
暗いパノラマ新道を進むのは危ないかなと思いつつも、バス待ち行列に巻き込まれないよう早めに上高地に着きたいという思いもあり、5時前にテン場を出発しました(天丼)。
パノラマ新道は涸沢〜屏風のコルまでが注意箇所です。片側がキレ落ちた樹林帯のトラバース路で、足場が狭い箇所やズルズルな急斜面、ちょっとした岩場などがちょいちょいあります。
途中途中で涸沢や穂高、槍がよく見えるポイントがあり、前穂の北尾根でかなり濃い目のモルゲンを拝めました。
屏風の耳は360度周囲の山々がよく見え、思っていた以上の絶景ポイントでした。徳澤からここをゴールにハイキングするのもかなりアリなのではと思いました。屏風の頭はすぐそこに見えていましたが、だいぶ藪っぽいらしいので頭までは行かずに引き返しました。先に居たお2人組は頭へ向かったようでした。
屏風のコルから上高地へは特に危険箇所はなし。シャトルバス行列に巻き込まれないようやや急ぎ足で上高地BTまで歩き、10時過ぎにはBTに到着できました。バス待ち列はほぼなし。ちょうど臨時バスが来るタイミングであっさりとバスに乗れました。
◆装備メモ
上)DFメッシュメリノロングスリーブ、ULシャツ
下)別注カミノパンツ、スーパーメリノウールL.W.タイツ、ブーツソックフルクッション、RUSH TRK GTX
防寒着雨具)アクティブプルオーバー、ハヲリモノ、ライトアルファパンツ、サーモヘアアンクルソックス、フェザーライトJKT&パンツ
その他)ザック:Arc Haul ultra 50L、テント:VB-12Z 3S、シュラフ:ULスパイラルダウンハガー#3、エスケープライトビビィ、マット:NeoAir X-lite、GN EVA1/8"form pad、ポール:トレッキングコンパクト、ヘルメット:シロッコ
今年は気温がなかなか下がらなかったので、まだなんとかなるかなと、保温着はニット系の化繊アクティブインサレーションのみ。就寝時も行動時も使えるのがいい点ですね。
稜線は降雪がありましたがテン場は氷点下までいかない程度。衣類を全て着込めば寒いということはありませんでしたが、涸沢の3時は足先がやや冷えており、シュラフに包まっていてもぬくぬく感はありませんでした。
冷え込むようになったためかVB-12Zはけっこう結露しました。雫が降り注いだりフロアへ垂れて溜まったりするほどではなかったので問題ない範囲です。岩が飛び出まくった場所に幕営していたら流石にフロアに穴が空きそうな傷が出来ており、リペアパッチを貼っておきました。やはりもう少し場所はちゃんと選ぶべきですね…。
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