初秋の穂高
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- GPS
- 64:00
- 距離
- 25.3km
- 登り
- 1,986m
- 下り
- 1,981m
コースタイム
2日目 6:00穂高岳山荘〜6:50奥穂高岳〜9:10前穂高岳(昼食)〜12:30岳沢ヒュッテ跡〜14;55上高地
天候 | 1日目:晴れ 2日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特に無いが、前穂の岩稜は要注意 涸沢の紅葉は2分くらい。 以下写真 Nikon D70 SIGMA 18-125mm f/3.8-5.6 DC OS HSM |
ファイル |
(更新時刻:2010/08/14 23:25)
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写真
感想
念願の穂高へチャレンジ。
9月の連休を使っていくことにした。パーティーは自分とUDA。ルートとしては、以下の通り。
上高地〜横尾〜涸沢〜穂高岳山荘(小屋泊)
穂高岳山荘〜奥穂〜前穂ピストン〜岳沢〜上高地
初日のコースが長いので、前夜沢渡付近の宿に泊まった。
当日は、タクシーで上高地へ。一度観光で来て以来、2度目の上高地だ。あの時は、まさか登山でここに来るとは思ってもいなかった。水を持って来すぎて重いと感じたUDAはいきなり一気飲み(笑) 500g軽くなったと喜んで登山開始となった。
横尾まではほぼ平らな樹林帯だ。そこから涸沢目指して一気に標高を上げる。途中高山植物が目に付き、名前はわからぬが写真に収めつつ進む。サルの群れにも遭遇。高山植物を食べてしまう不届きものだ(笑) 体力的に特にきついところもなくちょうど3時間かけて涸沢ヒュッテにたどりついた。
ここ涸沢ヒュッテはカールの下端にある大きな小屋だが、ここからの眺めは「アルピニストの別天地」の名にふさわしく、感動せずにはいられないものであった。初の北アルプスという事もあるが、三方を3000m峰に囲まれた場所に立った喜びは大きくしばらく言葉が出なかった。近くではヤッホ〜〜と大声を出している人がいる。かなり遅れてヤッホ〜のこだまが帰ってきた。生で聞いたのも初めてだ。
腹も減りちょうど良い時間なので昼飯にした。テントが立ち並ぶ岩場で湯を沸かしてラーメンを食べると、これもまた格別であった。
初秋という事で山は少し色づいている。少し写真を撮り、穂高岳山荘を目指して登る事にした。登り出しには、チングルマの綿毛が一面に広がり秋を感じさせる。途中で道を少し外しカール真ん中よりにいってしまったが、特にロスする事無くうまく修正。いよいよザイテングラートの急登だ。急な岩場に鎖場が続く。高度感もあり前穂や北穂方面の眺望が素晴らしい。
この日の行動時間は9時間という事もあり、山荘到着時は結構へばっていた。すぐにビール(笑) 少し経つと日の入りのためやや涼しくなった外で写真を撮った。
小屋の夕食を食べた後は、結構すぐにふとんに入った。夜はあまり熟睡は出来なかったような気がする。
朝は日の出を撮るため少しゆったりした。早いパーティーは5時前からヘッドランプを点けて奥穂方面へ向かっており、遠くで灯りがゆらゆら揺れているようだった。日の出はまずまず。常念岳がシルエット状に写り美しい。表銀座の眺望は抜群だ。前穂も2峰を従え雲海に頭を出している。
我々の出発は6時近くと、ゆっくり目だ。いきなり急登がはじまるが、ゆっくり休んだのでそれほどきつくはない。高度を上げると槍ヶ岳が見えてきた。近くで見るのは実は初めてである。1時間かからず奥穂高岳山頂だ。UDAはいつも通り賽銭。西側はジャンダルムが聳え立ち迫力がある。昨日登った涸沢カールもここから見るとかなり急な斜面に見える。展望をゆっくり満喫した後、吊尾根を前穂に向かう。一番低い紀美子平までは200mくらい下るだろうか。そこからさらに100m以上急峻な岩場を登り返す。このあたりは西穂方面の展望が素晴らしい。西穂を筆頭に手前には馬の背、奥にはピラミッドピーク、無名峰の数々に独標がそびえている。やがて前穂と岳沢方面の分岐点に差し掛かった。自分は少しバテ気味だったので、他の人にならいザックをデポ。下り時にここを通るので皆そうしている。UDAは体力の余りをアピール?するようにそのままかついでいく。コッヘルやストーブを持っていってくれたおかげで頂上でメシを食べられた。
前穂の岩場は、かつてない(ここまでのキャリアで最も)厳しい岩場の連続。危ない場所はかなりあり気が抜けない。滑落事故が多いのもうなづける。
デポしてから30分程度で前穂山頂到着。ここの展望も素晴らしい。表銀座方面はもちろん、槍ヶ岳もよく見える。なんと遠くの富士山も見ることが出来た。UDAは苦労して荷揚げした装備でカレーを食べていた。
景色を満喫した後、長い下りに入った。重太郎新道を下りると岳沢ヒュッテだが、去年くらいの雪崩で全壊。今は夏期に売店を開いているのみだ。ここからさらに600m下りると上高地。この下りは(この時点では)かつてないきつさであった。。デポ地点から4時間半ほどだがかなり足をやられてしまう斜面であった。。
上高地は一般環境客が大量にいて、ザックを背負っている人の割合が少ない感じだ。天気もいいので河童橋からの穂高も抜群の眺めだ。ただ、3000mの稜線で見たあの眺めに較べたらなんと迫力の落ちる事か、、そんな風にも思えてしまったのも正直な感覚だ。
なにはともあれ、初の穂高無事終了。帰りは、車を止めた宿で風呂にも入れてもらいすっきりして長い帰途についた。
了
文章はSTK
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