山女子力に脱帽した越後三山(枝折峠〜越後駒ヶ岳〜中ノ岳〜八海山〜ロープウエイ)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 22.6km
- 登り
- 2,491m
- 下り
- 2,404m
コースタイム
- 山行
- 7:16
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 8:10
天候 | 一日目 晴れ→ガス時々晴れ間 二日目 ほぼ快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
大宮駅6:34発---上越新幹線---7:35着浦佐駅8:05発---南越後交通バス(特急:奥只見ダム行)---8:35着大湯温泉---小出タクシー---9:05着枝折峠 復路: 八海山ロープウエイ山頂駅16:20発---16:27着山麓駅(八海山駐車場)17:10発---南越後交通バス---17:39着六日町17:55発---18:12着越後湯沢駅→その後日帰り入浴実施中の温泉旅館「滝乃湯」へ 大湯温泉〜枝折峠:タクシー4200円/小出タクシー(TEL025-792-0019) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【枝折峠〜明神峠〜道行山〜小倉山分岐】 特に危険個所はありません。木の階段なども整備されています。降雨後などは泥んこ気味の箇所もあるので、ゲイター等を装着した方が良いかもしれません。 【小倉山分岐〜百草ノ池〜駒ノ小屋〜越後駒ヶ岳】 こちらも特に危険個所はありません。気持ちのよい稜線をじわじわ上がっていきます。駒ノ小屋の手前は岩場の急登ですが、ところどころに赤マークが点在し迷う心配はありません。駒ノ小屋には少し下ったところに水場があり、ふんだんに水の補給が可能です。駒ノ小屋から階段をひと頑張り登ると、駒ヶ岳分岐。分岐から数分で越後駒ヶ岳山頂に到着します。 【越後駒ヶ岳〜グシガハナ分岐〜天狗平〜檜廊下〜四合目〜中ノ岳】 駒ヶ岳から稜線を暫く歩くとグシガハナの分岐です。思わず直進(下山ルート)しそうな道の雰囲気ですのでご注意ください(駒→中は左折です!)ココからは足元注意の藪漕ぎです。登山道も度々の降雨の影響からか左下がりに傾き気味に感じます。よって足も踏み外しやすいです。その様な個所は幸いにも左側が笹薮のため大事には至りませんが、やせ尾根や木の根っこを乗り越えたあと高度感のある足場に下りなければならない箇所もあり気が抜けません。ただ、ガスが晴れた時に天狗平や檜廊下付近の紅葉は真っ盛りで見事です。四合目までくればあとひと踏ん張りで中ノ岳避難小屋に到着。そこからはものの5分で中ノ岳山頂です。 【中ノ岳避難小屋〜御月山〜オカメノゾキ〜荒山〜五竜岳〜入道岳】 中ノ岳避難小屋からは道標通り八海山方面へと下って行きますが、途中樹林帯の木々を潜りながら進行しないといけない箇所もあり、ピンクテープなどのマークも見当たらないため不安になりますが、やがて視界が開けます。涸れた沢沿いに下り始めしばらくするとチョロチョロと水の流れが始まります。※ここで流れに釣られて沢沿いに下り始めると私たちパーティーの二の舞になりますのでご注意ください。正確なルートを通ったことを前提に解説します※ 正確なルートは樹林帯の下りでピンクテープがありました。そのまま下ると涸れそうな水場があり、そこからやや登り返して御月山到着。ここからいよいよ破線ルートの激下りが始まります。いきなりのロング鎖、滑りやすい坂道をひたすら下ります。3度目の鎖を下った付近がオカメノゾキ。今度は荒山、五竜岳とキツイ登り返しが待っていますが、下りと違って山とじっくり対話ができる箇所でもあります(体力的に余裕があれば…)荒山付近から五竜岳〜入道岳〜大日岳と続く峰々が一望出来て、これから目指す目標がいよいよ視界に収まり始め「あと少し」と元気がでます(体力的に余裕があれば…)五竜岳まで登ればここからは実線ルートです。200M弱の登り返しはキツイですが、足元は今までと比較しても大分安心感がある登山道になります。入道岳山頂からはっきりと八つ峰の存在が確認できます。 【入道岳〜八つ峰(う回路)〜千本檜小屋】 気持ちの良い稜線歩きができます。八つ峰手前にて鎖とその手前に「落ちたらたすかりません」の警告看板あり。頑張れる方はそのまま鎖に取り付かれて結構ですが、この時点でボロボロに消耗している様であればう回路へ進むのが無難です。う回路もアルミハシゴや鎖など、気をゆるませれば危ない箇所もありますので油断禁物です。 【千本檜小屋〜女人堂〜ロープウエイ山頂】 千本槍小屋を下り始めるとすぐに薬師岳、その後鎖場は2か所ほどあります。特に難所ではありませんがお疲れの時には非常にありがたい鎖です。女人堂を通過するとロープウエイの動く音が聞こえ始めます。平坦な道や木道、整備された階段のような登山道になりますがどろんこなのが残念。ただこの辺りの紅葉も見事です(iPhoneバッテリー切れで撮れず)ロープウエイ山頂駅の展望台からの眺望も見事です。 |
その他周辺情報 | 六日町駅に「湯らりあ」がありますが、平日は17:30までの営業なので早めの下山でないと厳しいかも… 越後湯沢駅周辺にいくつかの入浴施設もありましたが、今回は温泉旅館「滝乃湯」さんのお世話になりました。(越後湯沢駅から徒歩10分ほど) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
食器
ライター
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
シェラフ
ヘルメット
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備考 | ネックゲイターを忘れてしまいました。朝晩の風が強い時に必要でした(寒寒) 食べ物ももっと肉類を仕込んでくるべきでした |
感想
久々の団体行動での登山でございました。
同じ上越新幹線に各々乗車し浦佐駅にて合流。実に残雪期の谷川岳以来7か月ぶりの再結成です。バス、予約したタクシーと乗り継ぎ移動。大湯温泉から枝折峠までの道中は眼前に飛び込む色とりどりの山、山、山!歓声とため息が溢れます。興奮も冷めやらぬうちに枝折峠登山口に到着。
トイレを済ませて、2日間に及ぶ越後三山縦走スタート!ちなみにこちらのトイレは手動式水洗トイレ(ポリタンクの水を注いで流すタイプ)です。水不足になると…こわいですねー(T_T)
さて、当初センパイに花を持たせて頂き先頭で進行させて頂くことになりまして…翌日ボロボロになることなど予想することもなく、調子よく歩を進めて参ります。目に飛び込んでくる紅葉した山の風景にテンションが上がります!!うん!快調!3時間ちょっとで駒の小屋到着。水場まで下り美味しい水を補給していきます。実はセンパイは残雪期の駒の小屋に宿泊した際には、小屋の真横に溢れんばかりの水源があり、今回は水が涸れていたため一瞬びっくりした模様。小屋閉めに向けての準備でしょうか。小屋番のおじ様ともお話をして休憩。ではでは三山の一座目に登りましょうと再出発。木の階段のビクトリーロードから右に向かえば越後駒ヶ岳山頂の分岐に荷物をデポ。空身で山頂へ移動。残念ながらガスでございましたが、一瞬の晴れ間が有ったりと目まぐるしく変わる景色も楽しめました。カワイイ仏像様も刀を持って戦闘態勢でした。山頂をほどほどに楽しみ、荷物をピックアップしてお次は中ノ岳へ。ここからは足元注意の藪漕ぎが待っています。グシガハナ分岐にて地図を確認の上しっかりと左折(右折は激下りの下山です!!)藪漕ぎ藪漕ぎで進みます。登山道が稜線のやや東側の為、左下がり気味の登山道の角度であり油断をすると左側に踏み外しをします。一番びっくりしたのは、右足を着いた時に左側にずり落ちそうになった時。幸い藪ですので、すぐに止まり草の根につかまり這い上がり事なきを得ましたが、これが断崖だったらと思うとぞっとしますね(汗)あと木の根っこなどを乗り越えないといけない箇所も何か所かあって、そのうち印象的だったのが乗り越えようとした先の左側がスコーンと抜けていて谷底まで丸見えの箇所があって…一瞬先に行けるのか?とビビりました。右側の地面を捕えれば問題なしでしたけど(W)
ただ、ここから見る周囲の山々は見事で天狗平付近の紅葉や夕日に照らされた荒沢岳など印象的なシーンが多く心に残りました。四合目の標識を過ぎると本日のラスボス荒沢岳が目の前に迫ります。もう本日越えるべきピークはない!再度藪を暫く進めば本日の宿泊地:中ノ岳避難小屋が目に入りますますテンションが上がります↑↑明るいうちに着ける!!避難小屋のドアに立てかけられたツイタテというかかんぬきというか(右側を下に抜くと動かせてドアも開けられます)をずらしてチェックイン!荷物をデポして中ノ岳山頂とそこからの夕日をゲット!いやーサイコーだー!!小屋に戻って楽しいお食事タイム♪Kさん持参のビール、戸隠ワインにらーめん、チャーハンetc、温かい食事で体も温まりました。Kさんの女子力が発揮されました。
私とKさんは20時にはそそくさと寝床へ入り夢の中へ。センパイはいつも通り眠れない夜となった様です。
翌朝3時にセンパイの目覚ましが鳴りましたが、とにかく外の風が強い状態だったので、5時出発予定で行動することに。3:45に全員起床。朝ごはん&お片付けをして、5時前の小屋のドアを開けると、これから夜明けを迎えるべく夜と朝の間の空の芸術が確認できました。もう少し見ていたいですが、ロープウエイで楽をしたい思惑が強く八海山方面に歩を進めることにします。藪漕ぎ、凍結気味の道、樹林帯などなど道なの?ってところも多かったのですが、頑張ってくだると視界が開けてきます。やがてきれいな水場も現れてきます。早くも水場か…良いペースだな。もう少し水の汲みやすいポジションがありそうだね。登山道もここ沿いみたいだし…と判断したのが運のツキ。確かに美味しい水は汲めましたが、進めど進めど沢伝いの激下りで本当に登山道なのかと疑うような状態。おいらは足を滑らせて一回転の転倒水ポチャのオマケつき。何度もGPSを確認し間違いなさそうだと進んでいたのですが、ついにGPSがルートから外れている状態を示すようになり…ここからはセンパイが先導し沢を高巻き、竹藪の先にある正規の登山ルートへと進行することに。草付の滑りやすい斜面を草に捕まり時には這いながら登り、竹藪にたどり着けば今度はかき分けかき分け…竹藪の先が明るくなり、ピンクのリボンが結んである道に出た際には、思わず歓声が上がりましたw。既に私もセンパイもやり遂げた感満載の状態…まだ御月山にすら着いていないのに…正規の水場は涸れていたので、迷った水場で水を補給したのは不幸中の幸い。キツイ登り返しのあと御月山到着。標準コースタイムから1時間遅れ。ロープウエイの最終は絶望?ここからKさんの山女子力が猛烈に発揮されます。急な下りも慎重かつ丁寧かつ迅速にクリアして行きます。ロープウエイに間に合うんだという気合が十分感じられる歩きで、徐々に我々が置いて行かれるのがわかります。もちろん要所要所で我々を待機してくれるのですが、一向にペースが乱れません。頼もしきそして恐るべし山女子力です。山女子Kさんに各ピークで励まされながら入道岳には12:50到着。ここから3時間半で歩けばロープウエイに間に合います!現実味のある残り時間まで詰めてきました。Kさんありがとう!!ここから大日岳へと向かいますが、竹藪漕ぎ、破線ルートの激下り、その後の登り返しで男子はグロッキー状態。私は早々う回宣言。そしてセンパイまでもが…なにせ天気がよかったせいもあり、激熱でしたから…ヘロヘロ男子をよそに山女子力満点のKさんが颯爽と大日岳の鎖場に取り付きあれよあれよという間に登ります。登頂成功。こちらもウカウカできませんので、そそくさをう回路へ。この道もハシゴ、クサリと続き気を抜けば怪我では済まなそうなところがありますので、ヘロヘロなりに頑張りました。ちょうどう回路途中のエスケープ分岐で上からKさんが手を振るのが見えました。う回路と上と同じペースっていうのはマズイでしょ(汗)何とか千本檜小屋には先着。Kさん到着までの間、センパイは「NHK小さな旅」に出演していた千本檜小屋のマスターとお話しをしていました。Kさん到着後、千本檜小屋を出発する際には、マスターがほら貝を3回(おそらく3人分)吹き、我々の無事の下山を祈祷してくださいました。ありがとうございました。その後は薬師岳、その下の鎖場、女人堂と通過。女人堂はとてもきれいでした。近すぎてあまり利用されていないみたいです。このあたりからロープウエイの唸る音が聞こえ始めますが、その姿はギリギリまで見ることができませんでした。ようやくロープウエイの小屋が見え始めた時、16時の少し前でした。コースミスのアクシデントを乗り越えてロープウエイの最終に間に合うことができました。今回は本当にKさんの山女子力に助けられた山行となりました。次はもう少し迷惑をかけずに進みますね(汗)
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