【古道】最上海道(漆沢~銀山温泉縦走)
- GPS
- 07:46
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 646m
- 下り
- 627m
コースタイム
- 山行
- 7:13
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 7:47
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・危険箇所はない ・泥濘が多い(漆沢の古道の入口付近、長沼林道と重なっている箇所、軽井沢御番所跡の西側しばらく)ので、長靴や防水地下足袋が威力を発揮すると思う。登山靴の場合は、防水対策のうえ、ゲータースパッツがあった方だよい ・綺麗に整備されているので迷うこともないと思う |
その他周辺情報 | 大石田のあったまりランド深堀(@400)よく温まる |
写真
感想
1998年出版の「東北の街道」によれば、最上海道(軽井沢越え)は、古来より、出羽街道(現国道47号)とともに、日本海と太平洋を結ぶ交通の要衝として栄え、松前藩から酒田を経由した海産物、延沢銀山(銀山温泉)の銀、出羽三山の参詣への道として江戸時代まで賑わいを見せた。松尾芭蕉と曾良によって、岩出山から峠を越えて尾花沢へ向かう際、難所が多いとして、当初の予定(小野田~漆沢~軽井沢~上ノ畑)を変えて忌避された街道としても有名である。
廃藩置県後、地元が新政府に対し、最上海道の整備を陳情したものの、結局新政府は、要衝を作並街道としたことで、幹線道としての役目を終え、さらに1893年に中羽前街道(鍋越峠を通る車道:現国道347号の前身)が開通すると、最上海道(軽井沢越)は完全に命脈を絶つこととなった。
そんな由緒ある古道を1997年に地元自治体が中心になって復活させたのが、現在の最上海道の古道である。この古道は以前から、漆沢から銀山温泉まで歩きたいと思っていたけど、車1台だとどうしてもピストンになるので、敬遠していた。そして今回前日岩手を一緒に歩いたメンバーにご協力頂き、念願の「縦走」をすることができた。
人馬が通行したであろう切通しや湯殿山信仰を感じさせる石碑など、多くの歴史を感じられる噂に違わぬ素晴らしい道である。上記書籍では、この古道の復活については全く触れられていなかったので、廃道状態から復活させたのでしょう。奥羽山脈の分水嶺に位置する場所から、笹藪や灌木の成長も著しいところで、毎年維持してきた関係者の方々には感謝申し上げます。
ここを歩くのは3回目。歩くたびに発見があって楽しめる古道。
荷車を通す道を維持するのは、使われていた当時から大変だったようで、古い道の跡が別れていたりするところに苦労を感じる。
さらに道を復活させる際に迂回させたと思われる場所もあり、地形や植生と道の関係を考えながら歩くことができた。
天気にも恵まれ、番所跡で昼食。
15キロ歩いて銀山温泉に辿り着いた時には、当時の人たちのホッとした気持ちが少し分かるような気がした。
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