奥多摩〜奥秩父主脈全山縦走(奥多摩駅→雲取山→甲武信→瑞牆山荘)
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- GPS
- --:--
- 距離
- ---km
- 登り
- ---m
- 下り
- ---m
コースタイム
- 山行
- 8:48
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:48
- 山行
- 11:16
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 11:45
- 山行
- 10:26
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 10:56
天候 | 1日目:ガスガス時々薄日、夕方小雨 2日目:晴れ時々曇り 3日目:ガスガス時々晴れ 4日目:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
よく歩かれているコース。 ただ北アルプスのように整備度合いは今ひとつ。 |
写真
感想
【1日目】
10月も終わりに差し掛かり、もうすっかり北アルプスあたりでは雪が積もって縦走するには厳しい季節となってきました。もう今年の山は年末年始まで封印かなぁと思っていたのですけど、そうなると2〜3ヶ月ほど間が空くのでどこかに行こうと検討しました。
でも思い立つのは、以前この時期に行った黒部渓谷・下の廊下か、あるいは近場で奥多摩あたりを縦走するか程度です。
下の廊下は今まで2度行っていることもあり、今回は奥多摩の山を縦走してみようと思いました。奥多摩って近くにあるのに雲取山を鴨沢側と三峰側から登ったことがあるぐらいで、他のルートは全く知りません。あとは西沢渓谷から甲武信ヶ岳を登ったぐらいですね・・・
まずはルートを考えます。ヤマレコなどを見ていると、いわゆる奥多摩主脈縦走は奥多摩駅から雲取山を経て笠取山、甲武信ヶ岳、国師ヶ岳あたりを縦走するようです。3泊4日ほどかかりそうですが、ココを縦走することにしました。
北海道旅行から帰った翌10月21日(水)の始発電車に乗り、奥多摩駅に着いたのは7時半ごろでした。
ココからヤマレコで学習したように国道のコンビニ?の左脇から登り始めます。でも登り切ったところを方角的に左かなと思って進んだらまた国道に出たので慌てて戻ります(笑)。多少マゴつきながらも羽黒神社を通って奥多摩主脈縦走路に取り付きます。でも地図を見ると三ノ木戸山の稜線伝いに行くより林道からトラバースした方が少し時間的に短く済みそうだったのでその通り行ったのですけど、その林道に出て先に進むとよくわからない道標が出てきていきなり道に迷いました・・・
ここで30分ぐらいロスしてしまい、そのまま元の道に戻って素直に稜線伝いに歩きます。
しかし高度を上げていくと、曇天だった天気はやがてガスガスに・・・ 今日は降水確率0%と言ってたはずなのに・・・
いくつも分岐を過ぎると、やがて広い広場みたいなところに出ました。すると広場の脇に鷹ノ巣山避難小屋が見えました。
小屋を覗くとまだ13時前でしたが、既に宿泊予定の方がいました。話を聞くと避難小屋を泊まり歩いている方のようです。しばし歓談をした後、遅くならないよう雲取山方面に向かいましたが、この避難小屋は水も取れるようですしトイレもありますしテーブルもあるし、結構ロケーションは良さそうです。
七つ石山を経てブナ坂に着くと、そこから雲取山まではこの4日間で数少ない経験済みのルートになります。ダンシングツリーさんに挨拶して勝手知ったる石尾根を進みます。
稜線通しに行かず巻ける道は巻いて少しでもラクに進みます(笑)。初日なのにかなり疲れてしまい、予定していた雲取山荘ではなく奥多摩小屋でテントを張ろうかなとも思いましたが、明日は4日間で一番所要時間が長いので少しでも早く主脈縦走路に戻れる雲取山荘の方がいいなと気を取り直し、雲取山の山頂も明日通るので割愛し巻き道から本日のテン場である雲取山荘に向かい、小屋に到着したのは16時半ごろでした。
この小屋は1度だけ立ち寄ったことがありますが、泊まるのは初めてです。噂に違わずトイレは水洗でとてもキレイでした。水も流れているし、平日ってこともあってテン泊者も少なく、ノンビリできそうです。
さっさと食べれば日が短くなったこの季節、テン泊者には夜になればすることもなく、さっさと寝ました。
【2日目】
この日は4日間のうちで地図上のコースタイムが13時間を超える長丁場だったので、3時に起きてまだ真っ暗な4時半に出発。夏山では普通の時間ですが、10月も半ばを過ぎていますから5時になっても一向に明るくなりません。
ただ雲取山荘〜雲取山山頂間は歩いたことがあるルートだし真っ暗でもいいかと割り切って3時起きにしました。
いつもとは違って真っ暗な雲取山山頂を経て、再び奥多摩主脈縦走路に乗ります。でもしばらく歩くと色々なことに気づきます。
まずは倒木が多いことですかね。とにかくほとんど手入れされていない感じです。ヒョイとまたげる程度ならいいんですが、女性とかだと跨ぎにくいほど高さのあるものや少し屈んだだけではザックが引っかかるものなど、ちょっとなんだかな〜と感じさせられました。まあ奥多摩の山小屋は北アルプスなんかと違って年がら年中営業していないようですから経営も苦しいのはわかりますけどね・・・
天気は上々で、やがて将監小屋に到着。今回の山行に出る前日、北海道から戻った日に明日から行く奥多摩の山小屋情報を仕入れておこうと各サイトを見ていたら、ココの管理人さんがつい10日ほど前に亡くなったことを知りました。
詳しいことはその日だけではわかりませんでしたが、訪れてみるとトイレはキレイだし水はジャンジャン流れ、テントサイトも眺望が良さそうな良いところです。今後の運営・経営がどうなるのかわかりませんけど、何らかの形で続けて欲しいなと思いました。
唐松尾山へは地図を見ると稜線伝いに行く方が時間が短そうだったので稜線伝いに進み、なんとかコースタイムを上回るペースで来ているので予定通り雁坂峠の小屋まで行こうと笠取山には寄らずにそのまま雁坂小屋へ向かいます。
コースタイム13時間ということは朝の4時半に出ても計算上は17時半到着となり、昨日の体験から17時半なんてもう真っ暗ですから、なんとか明るいうちに着きたいと休憩もそこそこに歩き続けた結果、なんとか16時すぎに雁坂小屋に到着。
でもなんと管理人さんがいません・・・ 平日はいないこともあるのですね・・・ 仕方がないので料金箱に料金を入れて泊まることにしましたが、今日はもう1人テン泊の人がいるだけでした・・・ そういえばこの日は1日目と違ってすれ違ったのは4人しかいませんでしたね・・・
この日も真っ暗になった17時半になるとテン泊者はすることがありませんので、18時には寝る体制に入って知らないうちに眠りについたように思います。
【3日目】
3日目は地図上のコースタイムが10時間半ほどなので、昨日とは違ってゆっくり明るくなってから歩き出そうと思い5時ごろに出発。
1日目はガスガスで2日目はいい天気でしたが、3日目の今日はまたガスガスの日のようです・・・
破風山の急登に苦しめながらも、やがて1日目のブナ坂〜雲取山以外でもう1つ歩いたことのある甲武信小屋〜甲武信ヶ岳に差し掛かります。
甲武信小屋は営業していましたが、ジュースは売り切れ・・・
甲武信ヶ岳まで登ると昨日とは打って変わって人がどんどん登ってきます。よく地図を見れば毛木平という西沢渓谷とヒケを取らない登山口があるんですね。でもその分岐点を過ぎると昨日同様に静かな山になりました。
途中、富士見というところで休憩を取りましたが、自分が音を発していないと当然ですが周りは静寂に包まれます。きっとココは1日中こうやって静かな時を刻み、それが毎日繰り返されて何年も今の姿を保っているのだろうなぁ・・・なんて思いながらバリバリと行動食を食べていました(笑)。
やがて国師のタルというコルに着きます。事前にココからは登り一辺倒と知っていたので覚悟して登ります。今回の山行で使っている登山靴は夏に買った重登山靴なのですが、どうも下りはいいのですけど登りになると踵付近が擦れて痛いんです。サイズが合っていないと言えばそれまでですが、予備に持ってきた靴下を重ねてもあまり改善されないんですよね・・・
国師ヶ岳を経てこの日のテン場である大弛峠にある大弛小屋に着いたのは15時半すぎ。久しぶりに舗装道路を目にしたんですが、ココまで普通に車で来られるようです。管理人さんも夕方に車でひょっこり現れ、やっとジュースにありつけました。
テン場は雲取山や雁坂峠ほど有名な峠ではないと思っていたので自分だけかもと思っていたんですけど、ところがどっこい、10張はいたと思います。中には車でアクセスできるので、登山者じゃなく半ばオートキャンプ的な人もいるようですね。
この日も暗くなったら寝る、というパターンで1日を終えました。
【4日目】
いよいよ最終日となりました。昨夜はこの日が週末の土曜とあってか、夜中に車がどんどん来るので寝ては起き、起きては寝るの繰り返しだったように思います。それに寝る前は3台しか車がなかったのに、起きたら満車でクルマが路肩に溢れていました・・・
この日は瑞牆山荘まで降りてバスで韮崎駅に出る予定なのですが、地図上のコースタイム(約6時間半)とバスの時刻表(11時25分のバス)から勘案すると早めに出ようと3時起きにしました。
まずは金峰山に向かいます。途中の朝日岳でキレイな富士山を見て金峰山へ。
ココには五丈岩と呼ばれる岩山があり、なかなか面白そうな岩です。登っている人がいたので自分も登りたい衝動に駆られますが、ここで時間を食ってバスに乗れなくなったら元も子もないので諦め、先に進みます。
今日も着ているウエアは、ドライレイヤーにファイントラックのフラッドラッシュ、ベースレイヤーに吸汗速乾シャツのホグロフスだったのですが、さすがにこの時期になると夏と同じウエアでは寒くも感じなくはないんですが、もう1枚着てしまう暑いのでこのままで4日間朝から夕方まで通しました。
ココからは1000m以上を一気に下る計算なのですが、大日小屋付近でも2000mぐらいあるので、どこで大下りをするのだろうと思っていたら、富士見小屋前後から一気に下るような形でした。
この日は土曜ということもあって瑞牆山荘からたくさんの人が登ってきました。富士見小屋に着くとさらにアリの行列のような感じで人が対向から登ってきます。ちょうど紅葉シーズンなんでしょうか。
なんとか11時半前のバスに間に合い、11時前には瑞牆山荘着。予定通りバスに乗って韮崎駅経由で自宅へ帰りました。
今回、奥多摩・奥秩父主脈縦走路を4日間歩きましたが、北アルプスや南アルプスほど標高もないので少しナメていた部分があったのですけど、結構キツかったですね。まあ石尾根とかラクな部分もありますけど、やはり登山にラクな登山はないですね。
コメント
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BIMOTA様
先日は雁坂小屋をご利用いただきありがとうございました。
無人状態でご迷惑をおかけいたしました。
翌日23日に料金箱確認させていただきました。
写真拝見すると霧のなかの雁坂のようでしたが、小屋の中で谷川や尾瀬、日光方面の展望写真など見ていただけましたでしょうか。
次回は直ぐ寝るだけのパターンではなく、薪ストーブの音やにおいと、鹿の鳴き声を肴にして鶴瀬や藤久保や上富…の様子も聞かせてください。
お待ちしております。
おはようございます。
わざわざのコメントありがとうございます。
ヤマレコのことが小屋に貼ってあったので、「もしかしたら何か反応が・・・」とは思っていましたが(笑)。
管理人さんが不在で一瞬戸惑いましたが、特段困ることもなく利用させていただきました。
今度はゆっくり利用させていただきます。
鶴瀬、藤久保・・・
よくご存じで(笑)。
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