檜洞丸 丹沢をナメてはいけません
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 1,231m
- 下り
- 1,243m
コースタイム
- 山行
- 6:27
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 7:05
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ヤブ沢ノ頭〜沢までは、ザレ道に落ち葉が積もっているのでかなり滑ります |
写真
感想
久しぶりの日帰り登山。
前日までは那須岳の予定でしたが、強風と気温が氷点下まで下がるという天気予報だったので、急遽風の弱そうな丹沢へ変更。
今回は西丹沢自然教室から檜洞丸を登りました。
西丹沢自然教室から檜洞丸のツツジ新道入り口までは林道歩きです。
心配していた風もそこまで強くはなく、歩いているとすぐ身体が温まって来ました・・・が、テンションはなかなか上がりません。
直前まで那須岳をがっつり登ろうと思っていたので、今回の行程は短すぎるかな〜という感じです。
ツツジ新道の入り口の標識から登山道へ入ると、しばらくはゴロゴロとした石が歩き難い涸れ沢の登りに、その後普通の山道になりました。
ゴーラ沢出会までは緩い登りと平行移動。沢の手前の道が少々分かりづらかったですが、ピンクのテープを探しながらゴーラ沢へ。
ここは雨が降った後だと靴を脱いで渡渉することもあるそうですが、今回は水量が多くなかったので石伝いに濡れずに渡ることが出来ました。
沢を渡ると、地図では急坂と書かれた登りになります。
前回の屋久島はゆるゆるハイキングだったので、この「急坂」がちょっと怖い・・・
鈍ってしまった筋肉に活を入れるべく、気合を入れていきます。
道は確かに急でしたが、いつものように一定のペースで休憩無しで登っていくとあっという間に展望台という場所へ着きました。
ここは富士山がとてもよく見えるのですが、木の枝が邪魔でちょっと残念。
ただこの周辺は紅葉がいい感じに綺麗だったので、写真を撮りつつ先へ進みます。
「意外と楽かも?」なんて調子に乗りながら、木道の階段を登り稜線へ。
雲ひとつない青い空と、紅葉の赤と黄色が映えてとても綺麗です。
しばらく木道を歩いていくと、たくさんの人が休憩している檜洞丸へ到着。
風も弱くてポカポカ陽気でとっても気持ちいい〜♪
ここで富士山を見ながらコーヒーと軽食を食べました。
その後少し下って青ヶ岳山荘でトイレを借り、石棚山経由で下山します。
こちらの下山ルートを選択する人はあまりいないのか、追い越す人もすれ違う人もあまりいなくて、静かなブナ林と紅葉を楽しむことが出来ました。
石棚山までは緩やかなアップダウンがあり、そこを越えるとまたまた「急坂」が始まります。
この道は、ザレていて滑りやすい上に落ち葉が積もっていてイヤらしい道です。
下りが苦手な私はもちろん、いつもはスタスタ軽快に下っていくkenboさんも珍しく盛大に転んでいました。
予想以上に歩きづらい道に、「丹沢をナメていた・・・」と反省しながら下ります。
しばらく下ると沢に出てますが、そこからも崩れやすい道を慎重に歩いて箒沢公園橋へ到着。
そこからは舗装路を15分ほど歩いて、西丹沢自然教室へ戻りました。
石棚山経由の下山ルートは歩きづらく、意外と時間が掛かりました。
(犬越路経由の方が早かったかも・・・)
西丹沢は全く行ったことがなかったので、今度は畦ヶ丸や犬越路方面にもいってみたいと思います。
紅葉は後一週間くらいが見ごろかな?
この週末は、下ノ廊下を狙っていました。しかし、今年は残雪が多く、整備が遅れているとのこと。阿曽原温泉小屋Webアルバムを毎日確認して、開通することを願いましたが、10月21日の更新で今年は無理!となりました。ガッカリ…。
それならば…夏前から狙っていて、kazuruさんが「紅葉の時期に行ってみたい」と希望されていた那須岳に変更。前日の24日はポカポカ陽気の中、今日山に登っている人は最高だろうなぁと考えながら掃除・洗濯に勤しみ、早めに布団に入って0:30に目を覚ますとゴォーゴォーともの凄い音を立てて風が吹いていました。確かに、天気予報では「前日とは一転して冬型の気圧配置となって寒くなり、全国的に24日夜から北寄りの風が強まり、木枯らし1号が吹くかもしれない」とのことでした。
那須岳の天気は大丈夫だろうか?ヤマテンを確認していたkazuruさんが「那須岳は雪マークになっているよ」と仰る。半信半疑で画面を覗いてみると、午前中はかなり荒れ模様の予報。この時点でヤル気がなくなりました。
とりあえず、この時間から予定を変更できて、天気が大丈夫そうな場所はどこ?八ヶ岳も天気が悪そうで、さらにヤル気を失いました。もはやどうでもよくなっていて、kazuruさんがこよなく愛する武甲山を提案したものの、即却下されてしまいました。
奥多摩?丹沢?
春先に行こうと思っていて諦めていた丹沢(西丹沢教室スタート)にしますかね。畦ヶ丸か檜洞丸のどちらか迷っていると、優柔不断な私にイライラし始めたkazuruさんが「私が決めるから地図を渡しなさい!」と私から地図を奪い取り、「檜洞丸にするから」と決定されました。
1年ぶりの西丹沢自然教室に4:30に到着すると、車は4台しか停まっておらず、若干拍子抜けでした。今回は行程時間が短いから少し遅めのスタートにしよう。仮眠をとることとしましたが、寒くてほとんど眠ることはできませんでした。道路沿いにある温度計は13℃だったので、先月の沢渡と同じで寒くはなかったイメージがあったのに。ここで仮眠をとることができなかったことで、ますますヤル気をなくします。
テンションが低いまま、スタートします。
心配していた風はこの頃には弱まっていて、寒さはほとんど感じません。むしろ徐々に暑くなってきて、これなら那須岳も天気は良いのでは?などと考えながら進みます。また、どうして丹沢にいるのだろう?下ノ廊下からの変更っぷりに落胆しながら進むので、当然歩く速度も遅いのか、後続の方にバンバン抜かされました。
ゴーラ沢出合で渡渉してから、傾斜が増してきます。尾瀬、屋久島、ダイビングと4週間ガッツリ登山から離れていたため、体力・筋力の衰えが懸念されましたが、特に苦労することもなく、先ほど抜かされた方たちに道を譲っていただきながら展望台に到着。展望台と言う割には、木の枝が見事に邪魔してくれて富士山を綺麗に見ることはできません。写真を撮るのにひと工夫が必要といったところでしょうか。
標高を上げてきた割には紅葉はまだ見頃を迎えておらず、もうこれでもかっ!と言うくらいヤル気を失います。その後、階段や木道を経て、檜洞丸山頂に到着。土嚢に囲まれた寂しい感じの標識の他に休憩用のベンチがたくさんあり、既に多くの方が食事休憩中でした。富士山が綺麗に見えるベンチが丁度空いたので、私たちもここで軽食としました。予想とは異なってポカポカ陽気で、久しぶりにコーヒーを入れて、のんびりした休憩となりました。
さて、下山はどうしよう?休憩中、ここで休憩しないで犬越路方面に進む方が多く、こちらで下山しようか、それとも石棚山方面から下山しようか?難易度が上がりそうな犬越路方面の方が楽しそうだし、犬越路から用木沢出合までは一度歩いたことがあり、結構楽だった。それに、こちらはまた歩くことはあるだろう。一方、石棚山方面は檜洞丸周回以外は歩く可能性が低いし、一度も歩いたことがないので、今回は石棚山経由で下山することにしました。
少し下って、こじんまりとした青ヶ岳山荘でトイレを借ります。蛭ヶ岳方面を眺めながら、5月に断念した大倉からの縦走を頭に描きました。
石棚山方面は人気がないのか、登りで利用したツツジ新道よりも明らかに人が少なく、のんびりと進みます。人が少ない分、道が落ち葉で隠れてしまっているため、迷わないように気を付けました。
石棚山を過ぎると、ザレていて滑りやすい上に落ち葉が積もっていて、滑る、滑る。kazuruさんが何度も転び、私も何度か足を取られながらも踏ん張って下ります。歩きにくい道のせいでテンションはどん底のまま、前回歩いた屋久島のこととかを思い出しながら下っていると、板小屋沢ノ頭を過ぎてから左足を滑らせました。
おっと!と思ってグッと踏ん張ると、そこは浮石。ズルッと左足がさらに滑るのでバランスを保とうと浮いた右足を着地させた場所も浮石。完全にバランスを失って前のめりに2秒ほど身体が宙に浮き、転げ落ちてしまいました。
結構な急坂なので、右膝を強打して着地した後に1回転し、うつ伏せで左肩を下にしながら数メートルプチ滑落?状態。右手で近くにあった木の根を掴んで減速し、なんとか止まることができました。
イテテテテ…。やってしまった…。即座に川苔山で骨折した時のことを思い出しました。また骨折か?
まずは身体が無事か確認。幸い、右膝の強打のみで、骨折はしていないみたい。ひと安心。ところが、起き上がろうにもザックの重さでなかなか起き上がれず、慌てて駆けつけたkazuruさんに助けていただきながら、何とか起き上がることができました。あれだけ地面で擦れたのに、服が破れていなくてラッキーでした。
ヤル気がなくてテンションが低いまま集中しないで歩くと、丹沢と言えども事故につながる。ナメていたことを反省し、ここから先は集中して進むことにしました。
沢に出て傾斜が緩くなっても、脆そうな道が続くので慎重に進み、箒沢公園橋へ到着。15分ほど歩いて、西丹沢自然教室へ戻りました。
西丹沢教室で荷物を整理していると、途中で道を譲っていただいた方が続々と犬越路方面から到着してきます。あちらの方がコースタイムは若干長いはず。あちらの方が歩きやすかったのかな。
丹沢はこれだけ天気が良かったので、もしかしたら那須岳方面も?携帯電話の電源を入れて、那須ロープウェーのホームページで確認すると、7時現在で山麓駅の気温は0℃。風速30m/秒を観測したため、ロープウェーは運休。登山は控えてくださいとのこと。那須岳を諦めて正解でした。
低山であっても、登山は常に集中する必要がある。今さらながら、基本に忠実になろうと心に誓ったのでした。
なんだ〜同じに日山に行ってたんですね!
最初に檜洞丸が目に飛び込んで来た時、犬越路〜大室〜加入道山〜畦ヶ丸と、当時なしえなかったルートのリベンジハイクを予想しました。 ちょっと違いましたね。
確かに山頂標識の周りの土嚢は幻滅しますよね〜。 山は悪くないけどチョット残念山行でしたね。 まぁ〜骨折してなくてよかったとしません?
私はいつの日か、神の川ヒュッテから犬越路経由での周回を実現したいと思います。
また来週楽しみにしてます!
いつか登ってみたいとは思っていた檜洞丸。
色々な意味でガッカリでした。
畦ヶ丸〜犬越路、神ノ川ヒュッテから犬越路経由の周回、ともに計画しています。
暑い時期には登りたくないので、近々実施するつもりですよ。
kenboさん、kazuruさん 今晩は
骨折じゃなくってよかったです。
滑落って山も場所も選ばず 不意にやってきますよね。
今回は浮石ですか 眠いせいもあるかもしれませんね。
丹沢は一度も行ったことありません。
紅葉には少し早かったみたいですけど、この時期は、低山もいいですよね。
快晴で気持ちよさそう。
お疲れさまでした。
やってしまいました。笑い事ではなく。
pi-tiさんがジャンダルム挑戦時に滑落したときのことを想像しながら、下山しました。
丹沢ではなく、アルプスとか他の山域だったら…考えるだけでゾッとします。
丹沢は、低山でも階段が多くて、筋力・体力トレ的な要素が多い山域だと思っています。
今の時期はヒルがいないので、ストレスを感じることなく楽しめますよ。
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