ラッセル地獄の赤岳へ杣添尾根から
- GPS
- 10:41
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,458m
- 下り
- 1,460m
コースタイム
- 山行
- 9:16
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 10:36
天候 | 曇り強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年12月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
年末年始の長期休暇が始まったが、今年はいつになく天気が悪い。
昨日も雪が降ったようだが本日は約束しているので、天気が悪くても行く覚悟で臨んだ。
全く登山道の情報が無かったので、普段なら明るくなってからのスタートだが、心配なのでヘッデンスタートだ、駐車場の雪も心配だったのでスコップも準備した。
駐車場に着くと先行車2台、車中で待機している模様、積雪はそれ程でもなくスコップの出番は無くて良かった。
直ぐに支度を済ませ出発しようとしていると、隣の車から我々に情報を聞きに来た。
上空は星空だが唸りを上げて風が吹いていたので不安だったのだろう。
登山道は5〜10cm程度のバージンのパウダースノー、暫くはツボ足のまま歩いていたが、急登に差し掛かったころいきなりアイゼン装着。段々昨日降った雪が深くなって来たが、パウダーだったので左程苦にはならなかったのだが、中間地点辺りから膝丈程のラッセルで大変になって来たので、今回新たに導入したスノーシューを試してみる事にした。
昨シーズンからスノーシューの優位性を見る場面があったのでヤフオクで仕入れてあったのだが、今回初めて使用するチャンスが訪れたのだ。
感想としてはやはりワカンに比べ、雪に接する面積が広い分沈み方が少なく快適に歩けることが分かった。今まで苦労して来たのが馬鹿みたいに高速で歩くことが出来る。何故もっと早く導入して来なかったのかと後悔した程だ。
森林限界手前から深雪となりスノーシューでもラッセルがきつくなってきた、吹き溜まりでは腰から胸を超えるような所も、それでも諦めずに兎に角1歩ずつ前に進むことだけ考えた、三叉峰手前の急登で漸くラッセルからは解放されたが、今度は強風との闘いだ。
稜線には当然人の姿は無く足跡もない。
途中のトラバースや下りの吹き溜まりでは完全に胸まで埋まり、身動きが取れない状態となり脱出するだけで相当な体力を消耗したが、この頃には何が何でも赤岳に登頂することだけ考えていた。
天望荘を過ぎると更に風が強くなり立っていられない程の中、フルラッセルでヘロヘロ状態で最後の力を降り絞ってやっとの思いで登頂を果たす。
岩陰でしんさんの登頂をしばし待ち、記念撮影を済ませると逃げるように下山、しかしなんとここでハプニング、ここまで時間がかかり過ぎて電熱ゴーグルのモバイルバッテリー切れ、曇って何も見えません。仕方なく裸眼で下ることになるのだが強風で目を開けているのが痛くて大変な思いをしました。
強風がハードシェルの首元から入って腰に抜けていくので、体が冷えて言いようのない変な気分になり、低体温症で行動不能になって凍死するのってこんな感じなのかって、大袈裟なことを考えながらも安全地帯までは兎に角急いで帰ろうと必死な思いでした。
樹林帯に入るまで往路でつけたトレースも強風のため全て消えて無くなり、再びラッセルでの下り、結局後続は天望テラスを超えてくる人はおらず皆さん撤退した模様。
今回登頂と無事下山することが出来たのは、いつも最強のしんさんのおかげだと感謝しています。
まいどです
今シーズンは雪が多めで苦労してます。
ゴーグルは思いの外バッテリー消費するので私も予備バッテリー確保したいと思っています。
冬山十分気をつけて楽しんで下さい。
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