宮之浦岳 荒川IN、雲水峡OUT 〜最南端の百名山は完全な雪山でした〜
- GPS
- 18:42
- 距離
- 31.2km
- 登り
- 2,336m
- 下り
- 2,301m
コースタイム
- 山行
- 11:35
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 13:05
- 山行
- 6:05
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 6:39
天候 | 29日 雨のち雲 30日晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2024年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー 自家用車
船 飛行機
自宅→豊川(大阪府茨木市) 車移動 約3時間 駅の駐車場利用 1日500円 豊川駅9:08→伊丹空港9:48 大阪モノレール 470円 伊丹空港11:20 → 屋久島空港13:10 JAL2451 53000円 空港の売店でガス缶購入(プリムス ハイパワー) 770円 空港の道向かいにあるコスモスドラックさんで食料等買い物済ませバスで安房へ移動後、屋久島山荘さんで宿泊 屋久島空港→安房 路線バス 460円 屋久島山荘 1泊2食(朝食は弁当) 12800➕弁当代 登山当日 屋久島山荘 5時 → 荒川登山口 タクシー移動 まつばんだタクシーさん事前予約 5660円 ※ほぼ同時刻でバスもあるが混雑を避けたかった意味もありタクシー利用 5時半頃荒川登山口到着、駐車場は一杯で手間の道路脇に何台も停まっていた 【鹿児島への帰り】 白谷雲水峡13:45 →宮之浦港14:50 路線バス 560円 宮之浦港16:00→ 鹿児島本港南埠頭18:00 高速艇トッピー 12200円 ※値段は全て1人分です。 高速船 https://www.tykousoku.jp/ 屋久島観光協会 https://yakukan.jp 屋久島の道路通行規制情報 https://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/index 屋久島 バス https://yakukan.jp/on-island.html 屋久島山荘 https://www.hotelyakushimasanso.co.jp/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆荒川登山口→大株歩道入口 ひたすら安房森林鉄道の線路上を歩く、危険箇所は無い ◆大株歩道入口→ 縄文杉→ 新高塚小屋 ・序盤から徐々に雪、縄文杉を越えるとほぼ雪面歩行となる ・木道も多く登山道は整備されている。縄文杉までの方が大半でそこを過ぎると極端に人が減る ・縄文杉を超えたところでチェーンアイゼン装着 ◆新高塚小屋→宮之浦岳 ・平石あたりまでは樹林帯、登山道明瞭だが雪で垂れ下がった灌木に難儀した。主に中腰、偶に匍匐前進で通過 ・平石から先は稜線歩き、先行者のトレースも一部消えていた。焼野三叉路からが1番厳しい区間だが距離は短い ・積雪量は1番多いところで1mくらい、アイスバーンは無かったのでチェーンアイゼンで行けた 装備 ・足元はチェーンアイゼンとゲイターのみ ・バラクラバとゴーグルも持参したが、風弱かったのでゴーグルは未使用 ・テントも念の為持って行ったが、雪量多いせいか新高塚小屋宿泊したのは私達含め4名のみだった 新高塚小屋 ・2段ベットになっており20名くらいは泊まれそう、綺麗。小屋近くに水場あり、チョロチョロにてコップなどあった方が取りやすい。 ・トイレも外で徒歩30秒くらい、紙は無い ・ネズミしっかり居ます、食料や匂いのするものは(ナマゴミなど)封をして吊すべし。 ※ちなみに写真は無いですがしっかり見ました、ちっちゃな可愛いネズミです 電波 ・新高塚小屋は圏外だったが5〜10分ほど上がったところで繋がる。 ・下の方や白谷雲水峡側は殆ど繋がらなかった |
写真
感想
今年の年末年始は夫婦揃って長期連休が貰えた。例年は山行無しで温泉旅行へ行っていたが、最近妻が100名山を目標に掲げたのもあり九州に残る100名山ハントへ。
残っていたのは宮之浦岳、阿蘇山、祖母山の3座。まずは1番難しいであろう屋久島から行く事にした。
昨年11月くらいから計画を練り始めたが、調べれば調べるほど大変なのが分かり私の頭の中はパニック状態。でも最初に飛行機を抑えてしまい後戻りも出来ない、正直ストレスを感じる時間もあった。
【悩んだ主な原因】
・飛行機を抑えた直後に1番近い登山口である淀川登山口への通行止めを知ったこと
・レンタカーが借りれず島内では全て公共交通機関利用&全ての荷物を持って移動になったこと
・日が近づくにつれて例年以上の積雪が確定していったこと
などなど。
もちろん行ったこと無いので土地勘も無く不安だらけ。それに年末年始事情も絡み伊丹空港の駐車場も一杯など、とにかく大変だった。仕事でもここまで頑張ったことないくらい・・笑
初日は移動日とし安房の屋久島山荘さんに前泊。淀川登山口アクセス出来れば初日淀川小屋まで入る選択もあったのだが通行止め。もちろんこの通行止め区間(歩行もNG)である紀元杉から淀川登山口までは実際歩けるのも分かっていたが、今回はルールに従った。かと言って自己責任で歩く方をどうこう言うつもりも無い。私も破る時は破るし。
翌日は朝一の路線バスもパスしてタクシーで荒川登山口へ移動して6時頃スタート。バスは混むと乗っているだけで疲れてしまうのでこれは正確だったと思う。
小雨降る中のスタートであったが序盤は安房森林鉄道のレース上を歩くだけにて楽ちん、新鮮味もあり楽しめた。
大株歩道入口から本格的な登山道となり早速周辺に雪が現れ始める。縄文杉までは人の多さにビックリ!。観光客もここまで歩いて来るようだが、ずーっと雨だったしツアーでも結構体力必要だ。
その後は完全な雪面歩行となったがトレースバッチでほぼ計画通り新高塚小屋へ到着。
ほぼ同時に到着したソロの男性と中に入ると人は居なかったが荷物あり。山頂側へのトレースもあった。
小屋に入り荷物を出して少し食事しながら妻と協議。計画では明日深夜から山頂目指す予定であったが体調も良いので今から行こうとなった。もちろんヘッデン下山となるのは分かっていたし褒められた行動では無い。ハッキリ言って遭難予備軍的行動、しかしそれでも決行した理由はトレースがあった事と夕方にかけて予報が良かったこと。
30分ほど進むと3名のグループとスライド、登頂されたとの事でトレースは確定。ただ平石から先は消えているかも?との事だった。
更に1時間ほど進むと完全な雪山で回りは樹氷だらけ、ガッスガスでもテンション上がる。
平石まで出ると確かに所々トレースは消えていたが、雪量があり何処でも歩ける。ガスが抜けることは無かったが微風で助かった、結局日没過ぎてしまったが無事登頂。
雪山経験はあるものの妻には相当キツかったはず、よく頑張ったと思う。貸切の山頂で記念撮影済ませヘッデン付けて速攻下山。すぐ真っ暗となったが1時間ほど歩いて樹林帯に入れば一安心。しかしその樹林帯では雪で垂れ下がった灌木が登山道を塞ぎ、中腰姿勢の連続で辛かった。
20時頃新高塚小屋へ戻ったが、一緒に小屋に入ったソロの男性は私達が遭難したのでは⁉︎と心配していたそう。ごめんなさい。
翌日は6時頃から下山、予報通り天気良く「やっぱり今日登れば良かったかな」とも思ったが、下山口である白谷雲水峡に着いたのが13時過ぎ。よってもし今日登っていたら予約してあった16時発の高速艇には間に合わなかった。
下山途中はガチ登山の方やツアーガイドさんなど数名から「登れましたか?」と聞かれた。
ここで胸張って「登頂出来ました!」と言えるのはやっぱり嬉しい。登頂した時間は絶対胸張って言えないが(汗
この日に鹿児島まで移動して残る2座へ向かったのでしたが既に大満足♪。今回は宮之浦岳登れるかどうかが全てだったと言っても過言ではない。お金と時間もかなり掛けたので満足度も高いし
登頂出来てしまえば雪量も良いスパイスだったと思える。
日本最南端の百名山で、こんな雪景色が見れるとは思ってもいませんでした(^。^)
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