記録ID: 76937
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アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍
穂高:貧乏沢のアクシデントにもめげず、北鎌尾根を登る
2010年09月03日(金) ~
2010年09月05日(日)
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- GPS
- 56:00
- 距離
- 33.4km
- 登り
- 4,089m
- 下り
- 4,105m
コースタイム
3日:中房温泉駐車場5:00-燕山荘8:10.25-大天井ヒュッテ10:50・11:00-貧乏沢出会い11:35-天丈沢出会13:35-北鎌沢出ー北鎌のコル上P8下16:40
4日テント5:30-天狗の腰掛ー独標トラバース終了7:30-北鎌平10:30-槍ヶ岳山頂11:05.15-山荘11:30.12:00-東鎌尾根ー水俣乗越14:30-西岳テント場16:00
5日テント場6:05-西岳ー大天井ヒュッテ8:40-燕山荘11:25.30-中房温泉13:50
4日テント5:30-天狗の腰掛ー独標トラバース終了7:30-北鎌平10:30-槍ヶ岳山頂11:05.15-山荘11:30.12:00-東鎌尾根ー水俣乗越14:30-西岳テント場16:00
5日テント場6:05-西岳ー大天井ヒュッテ8:40-燕山荘11:25.30-中房温泉13:50
天候 | 3日4日5日快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
2日の仕事が終わって、高速で中房温泉まで行く。仕事が終わってから出かけると、いつも歩いている途中で眠くなる。今回は私も運転したので駐車場には、12時過ぎについて、仮眠して5時に歩く出す。天気は良い。久しぶりに見る燕もきれいだ。大天井に行く尾根もきれいだ。ヒュッテから20分ほど歩くと、古い貧乏沢入り口の看板がある。へ舞が降りて行くと確かにガレ場となる。どれくらい下りただろうか・・・突然もった木が折れて、浮石に乗って、一回転して本人も驚く。顔と両膝が痛い。左顔面がみるみる腫れる。口の中も切れて腫れる。幸い見眼鏡が壊れなかったので目は大丈夫。でも晴れたので見にくい。左中指も腫れてきた。稔君が引き返すかと言ってくれたが少し様子を見るため、休憩する。なんとなく膝の痛みがひいたようで歩き出す。顔は時々冷やしながら行く。これ以上は、腫れてこないので、北鎌沢出会いも行くことにした。 ヒュッテの方が、間違って右に入らないよう赤いペンキで×印がつけてあるところを過ぎ、どうも左に行きすぎたようで、コルを越えてP8の手前か、1張りテントが張れそうな所に出てしまう。一度コルに行くが、テントが2張り張ってあったので、もう一度戻り狭いが何とかテントを張る。北鎌沢に入り時間が経ってきたら、左膝に力が入らなくなってきた。やはりテントについて膝が見るとかなり腫れて、曲がりが悪い。ここまで上がってしまったので、下山より槍に行ったほうが安全と、夜中アイシングをする。流石に、食欲はない。 次のには快晴である。膝の曲がりは悪い下山のほうが怖いので、しっかりとテーピング固定して明るくなってきてから出発する。5時にテントの前を通った2組の人は、右にルートを間違えてザイルを出したそうです。だから大きな声がしていたんだ。次に通った、2人組の方は、真ん中でコルまでいたそうです。 いよいよ5時30分スタートです。すぐにはい松を持って上がり、独標トラバースのひもがあり、シュリンゲのあるハング気味の岩を登り出来るだけ真上に登って独標の頭近くに出たと思います。ガイド付きで8人組の年配の方たちがいましたが、前日はどこで寝たんでしょうか。独標を過ぎてからは基本的には稜線の岩を登り、不可能な処は巻き道を進み、北鎌平まで来た時には槍の大きさに感激しました。少し進むと、最初の2人組が下にいます。どこで追い越したか分かりません。チムニーを登り残置シュリンゲ・白い抗を見て祠へ出ます。無事槍が岳の山頂に着きました。最初の2人組の人も来て、どのルートを進んだのかなんて分かりません。ザイルは8ミリ10メートルを持って行きましたが、何とか使わずに済みました。土曜日とあって山頂はまだ人が少ないです。早々に下山して小屋に行く。 膝は5時間が限度かな。診療所は終わっていて、小屋でトクホンを買う。膝に張って、稔君の装具で膝を固定して、我慢の東鎌尾根の下山に入る。東鎌尾根の下山は自分が登った北鎌が手に取るように見えて素晴らしい。コルにいた2人組のおじさんがもう少しで槍の基部に行くところが見えるんです。8人組は独標の少し上にいる。とにかく素晴らしい展望です。しかし暑い。痛いで、水俣乗越までは我慢。西岳のテン場もなかなか泊まれないから、そこからの展望も素晴らしい。本当は遅くても中房に下山する予定でしたが、アクシデントがあり、時間もあるので、この素晴らしいテン場で景色を、稔君は喜んで見ていました。私は明日の下山を考えて、アイシング。ここで買った,シーシーレモン。おいしかった。それに冷たい。すぐにヒザのアイシングに使用する。天気はいいが、テントから出るにも膝が痛いので、とにかく横になる。 いよいよ5日の下山。装具で膝を固定して、素晴らしい天気の中歩き出す。アイシングとトクホンが良いのか、歩ける。稔君は西岳山頂に登るが、私はとにかく進む。大天井ヒュッテが遠い。手前で、私の荷物を稔君が持ってくれる。少しでも軽いと負担が少ない。それでも燕山荘は遠くに見える。日曜日とあって、人は多い。早々に山荘を後に合戦小屋。ここも人が多い。辛かったのは、第一ベンチから中房温泉の登山道だ。登ってくる人も多い。やはり人気のある山なんだ。帰りに、シャクナゲ荘で風呂に入り鏡を見る。本当に青く腫れていた。 しかし素晴らしい天気に、アクシデントはありましたが、感激です。 装備:8ミリザイル10メートル・ ヘルメット シュリンゲ各自3本 ロック付きカラビナ3個 テーピング・痛みどめ持っていきます。今回は凄く役に立ちました。 |
写真
感想
なんとそそっかしいことをしてしまったか。それでも稔君には多大な迷惑をけてたこと(本人はいつもなので何も言わない)、ありがたく思ってます。
左膝は医者に行き、打撲もあったので、水ではなく血液がたまって抜いてもらい、油も浮いていないので剥離もしていないようですと言われ、包帯で固定しています。顔面は先生が押しても痛くないので、何もしませんでした。しかし色が悪いので仕事は友達に頼みました。気をつけていたのに、まさかの出来事。
北鎌を登っているとき、防災ヘリが目の前で探しているようでしたが、自分たちではないので手は振りませんでした。本当に近くに来ました。
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コメント
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無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍 [5日]
中房温泉から上高地まで表銀座ルート縦走 燕岳(合戦尾根) 大天井岳(表銀座) 西岳(喜作新道) 槍ヶ岳(東鎌尾根)
利用交通機関:
電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
riekoさん、こんにちは。
貧乏沢でのアクシデント、その後の山行ルート、距離を
考えると、とても大変だったのではないでしょうか。
でも持ち前のガッツと体力で無事に北鎌踏破、いつもな
がら頭が下がります。
その後、お体は大丈夫ですか?十分に休養をとって、
再充電してください。
本当に北鎌尾根踏破、お疲れさまでした。
riekoさん、こんにちは。
それほど酷い怪我ではなかったようですが、大変でした
ね
のですから、さすがです
ありがとうございますtayukayuさん。
まさかのアクシデント。いろいろ自己しているので少しは判断できるようになりました。いつも稔君に助けてもらってます
こんにちはyoshi629さん。ただ我慢ずよいだけです。
何回か怪我もしていますから、少しは自己判断しています。それに北鎌沢を下りるほうが怖いです。
北鎌尾根は自分も楽しみにしていたんです。岩登りはしていましたが、機会なくて出かけてなかったんです。岩の腕前も心配したんですが、記録などを読んで、迷って10メートルにしてもらったんですが、まさか貧乏沢が核心になるとは・・・
医者に行きましたが、顔面は青あざだけで、左膝はやはり血液です。抜いてもらい少し楽になりました。仕事も休みで皆に迷惑かけました
riekoさん、こんにちは。
なかなかすっきりと治り難いので、膝は心配ですね。
少しの休養で、山へ出掛けられるようになるとよいのですが。。。
北鎌は見るだけで迫力満点。
(鷲羽からの北鎌が好きです 私は見るだけかな。。。)
レコの写真、すばらしいですね。
どんどん近づいてくる、青い空をバックにした槍の姿が眩しいです。
ゆっくり休養した後の復活のレコ、期待しています
riekoが歩いた近くへ行ったことがあります。常念岳ですよ・・・徳沢園から蝶ケ岳を通って常念小屋へ泊まりました。その峰の向こうに燕があると聞いたがとても疲れていくことが出来ません。山登りは安全が一番です。
riekoさん、お疲れ様でした。
無事戻ってこられて何よりです。
膝は大事でなければ良いのですが。
去年同じコースを行きましたが、2日目に泊った西岳からのロケーションは最高ですね。夕方、ここの天場から苦労して歩いてきた北鎌を見たときは感無量でした。
riekoさん、こんばんは。
北鎌尾根お疲れ様でした。
槍ヶ岳山頂から見た北鎌尾根は迫力がありました。
怪我をしている中、ザイルを出さずにあの道のりを
踏破されるなんて凄いですね。。。
膝が治ったあとのパワフルな山行記録を
楽しみにしております
我慢ずよいのが私ですこんにちはhiro-tさん。話は変わりますが、ソフトテニスが趣味なんですね。私もしてました。わが84歳の父が昔からしていて、膝を壊すまでプレーしたんです。わが父は75歳くらいの全国マスターかな優勝したんです。今も現役です。負けます
北鎌行ってらしたのですね。
ガレ場での怪我大変でしたね。今は大丈夫ですか?
我々の年代の女性は我慢強いんですよね、ともかく。
去年の私の北鎌も実は膝の故障で針灸の治療中でした。
ですから写真は全て膝にサポーターをしています。
でも、不思議なものであんなに痛かった膝ですが、槍が見えたとたん痛くなくなりました
本当に素晴らしい景色に癒されますね。
北鎌踏破おめでとうございます。
追加‐私も佐俣を登り過ぎて敗退したことがあります。
その時は貧乏沢を登り返しました。
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