都県境or奥多摩最深部or長沢背稜縦走、どれでもお好きなのをどうぞ!(鴨沢〜上成木)
- GPS
- 54:40
- 距離
- 46.4km
- 登り
- 3,377m
- 下り
- 3,607m
コースタイム
- 山行
- 3:50
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 4:20
- 山行
- 5:43
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 6:42
- 山行
- 7:54
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 9:30
天候 | 11/22 曇り、高度を上げていくとガス&小雨 鴨沢14℃ 七ツ石小屋7℃ 11/23 終始ガス時々雨 奥多摩小屋テン場6℃ 雲取山0℃ 11/24 曇り後晴 酉谷避難小屋7℃ 棒ノ折山頂15℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
奥多摩駅8:35発鴨沢西行き臨時バス 臨時便を含め計4便発車、そのうち正規便の1本は丹波行き ◆帰り 上成木バス亭よりタクシー利用 都営バスの便が絶望的に少ない 車回収のため実家まで乗りましたので、参考として上成木〜東青梅駅間で3,800円ほど |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険な個所はありません ■三峰・長沢背稜分岐〜酉谷山 コヤセドノ頭の急な下り、木の根が邪魔で慎重に降りました 水松山手前のピークを北に巻いてます。 落ち葉で踏み跡が消されて若干わかりずらし。 またタワ尾根ノ頭の巻き道は急な斜面なのでバランスを崩さないよう慎重に通りました ■酉谷山〜日向沢ノ峰 巻き道メインなので快適 三ツドッケも仙元峠も蕎麦粒山も巻くことができます ■日向沢ノ峰〜棒ノ折山 いきなり激下り、その後は尾根上の辿るのでアップダウン多し 山ナシ山(!?)は巻き道使用 長尾丸山と槙ノ尾山も巻けるようだが、巻き道の存在が不明瞭なので使用しておりません ●水場 七ツ石小屋→たっぷり 奥多摩小屋→相変わらず多め ここは枯れることないのでは? 雲取小屋→多め 酉谷避難小屋→意外にも多め、ただし秋以降は枯れることの方が多いらしい 一杯水→少なめ、10分ほど枯れ沢を下ると水場があるらしいのだが?? |
その他周辺情報 | 上成木バス亭に洗い場、50mほど離れた場所にトイレあり |
写真
感想
三連休+一日休みを使って当初は奥秩父主脈の未登区間を歩こうと考えてました。
しかし、金曜の夜に出発が遅れ&日月火と晴天に恵まれない様子なので急きょ代替え案で今回のルートに変更です。
沢山の人が入る奥多摩でも最も山奥深い場所、長沢背稜。
広義の意味では芋ノ木ドッケから三ツドッケなのかな?
丸々その区間を歩き残していたので一気に繋げたい意味合いも兼ねて縦走してみました。
11/22(日)
天気が悪いのに奥多摩駅に着くと沢山のハイカーにビックリ。
世の中は三連休の中日なので山に登る人も多いのだろうか?
丹波行きのバスに並ぶ、でもこれなら何とか座れそう。
そうそう、奥多摩駅で登山届の提出を促すようにしてたのは遭難事故とかが多い流れなのですかね?
山岳救助隊?と警察所?!が連携して案内しておりました。
(これは鴨沢BSでも一緒です)
初めての光景に少々戸惑います。
さて、鴨沢からのスタートとか昨夏の苦汁をなめた縦走を想いだしたので、最初からスローペース。
小袖乗越まで順調、そして堂所まで難なくいけました。
本日は余裕も出来たので七ツ石小屋に寄ってから奥多摩小屋に到着。
脚もそれなりに疲労を感じたのでここでテントを張ることに決断。
ま、予定通りです。
ビール飲んで適当に外でグタグタして就寝。
11/23(月)
夜中じゅうずっとガスって本日は雨の予報。
普段ならテンションも上がらない状況だけど、本日は未踏区間を歩けるということもあり気分も悪くなし。
小雲の急登も順調に通過、ほんと辛かった昨夏のがウソみたい。
この辺りから山頂から降りてくる人とすれ違い始めます。
ガスの中、雲取山に到着。
360°ガスなので早々に出発、何気に気温もほぼ0℃を差しているし。
雲取山荘に降りてきたらまず本日の酒を入手します。
雨とガスの中、一杯水避難小屋まで気力が持たない場合は酉谷避難小屋泊まりになるけど多分時間を持て余しそう。
ビール350mlと日本酒2合…これでは足りないけどこれ以上は負担になる?!
さらには酉谷小屋の水場は秋以降枯れるらしいので水も持っていかなければならない。
ウムム…とてもハードな選択を迫られてる(^^;
念の為、売店のお姉さまに訪ねるがやはり水場に関してはわからないとのこと。
なので水を1.5リットル、酒はそれ以上買わずに進むのでした。
そうそう、この日で雲取山荘のトイレも冬じまいをしておりました。
しばし進み大ダワを越え三峰と長沢背稜の分岐に到着。
奥多摩小屋からほぼ同じペースで歩いていた高校生の登山部?も三峰に行くようで、ここから先は完全に一人の世界。
三峰方面と比べると明らかに薄い踏み跡に少しビビりますが、気を取り直して出発。
踏み跡はまぁそれなりにあるので迷うことなさそう。
ただし落ち葉が所々道を隠しているので周りを確認しながら進む、そんな感じです。
芋ノ木ドッケまでは急登、先程補充した酒と水が小雲の急登の時とは明らかな違いで身体に負担をかけます。
芋ノ木ドッケから今度は東に進路を取るよう。
あぁ〜東京都のどん詰まりを歩いているんだなぁ〜
そして周り一面のガスと倒木で幻想的な雰囲気の歩きになります。
晴れていれば周りの山々や遠く都心が見えるのだろう?!
長沢山で一息、さすがにじっとしていると寒い。
特に指先が冷たくなってくるのでエネルギー補給をしたら先へと進みます。
次は水松山。
北に巻いてから90°折れる道を進んで行き、長沢背稜の分岐に気付かずそのまま天祖山に進んでいた…というレコを複数回見たことあるので、今回事前に注意していた場所でも有ります。
90°折れてその先の標識、確かに長沢背稜・天祖山方面が一緒の方向になってる…この先の分岐が標識ないのかな?
行ってみて確かめたかったけど、そのまま尾根伝いの道もあったので敢えてそこを通りました。
そして本線に合流、酉谷山から来るとこの稜線沿いルートは分岐標識がないようでした。
次は噂のヘリポート。
こんなとこで誰が利用するのだ?そしてビバークするのにちょうど良い広さでないか!
でもキッチリ『緊急用、林業用のヘリポートにつきテント禁止』と立て看板があります。
そりゃそうですよね〜。
この辺でどこからとも無くチャイムが。
時計をみて普通に『あ、11:30を鳴らすチャイムか』と当たり前のように納得したその後、ドーン!と数回爆発音が。
そうか、天祖山の採石場で発破をかけたのか。
そうですよね〜時報なんてこんな山奥で誰が聞くのか。
その先は巻き道。
タワ尾根はどれかな?これかな?と想像しながら歩く、でもこの巻き道は結構長い。
この手の巻き道は先に進んでる間がしないので苦手ですな。
ようやく行福ノタオに到着、ここから酉谷山への登りスタート。
大して歩いてないのに登りが進まない、どうやらバテ始めた様子です。
こうなるとニセピークにも簡単に引っかかる…あれがピークか?いや違う、今度こそピークだ!…いや先でした。
そんなのを繰り返して酉谷山着、あー疲れた。
まだ13:00だけど今日はここで終了にしよう、そうして酉谷避難小屋に到着するのでした。
避難小屋には誰かいるかな〜?誰もいない。
ま、明日は平日だし今日泊まる人はいないよね?
そして!水は十分に出てるじゃん!!
ありがたいけど出来れば事前に知っておきたかった…。
寝床を作ったら後は寛ぎタイム、酒を飲んだりレンジャーレポートや日記を見たり。
この小屋を綺麗に保つのにいかに尽力をされてるのかをノートに記して有りました(管理人さんか?)。
定期的に訪れ、小屋の掃除から床のワックス掛け、そしてトイレ掃除と。
特にトイレは最近出来たばかりかのように驚くほど綺麗です。
(ですので微力ながら最後は床と土間を綺麗に掃いておきました、当たり前か(^^;)
その後中々寝付けないので22時ぐらいまでラジオを聴いてウダウダしとりました。
11/24(火)
目が覚めると昨日までのガスがウソみたいに晴れて、遠くに街の明かりがみえる。
そうして明るくなると目の前の山も、石尾根の奥にバッチリ富士山も。
ヘッデンが必要ないくらいの明るさを待ってスタート。
ここから三ツドッケまでは高低差の少ない巻き道どおり。
枯れた木の間から山もチラホラ。
やっぱり景色は見えた方が良いにちがいない。
とても快適で歩きやすく、あっという間にハナド岩着。
景色を堪能してそして三ツドッケの分岐にたどり着きました。
これで三峰分岐から三ツドッケ分岐までの未踏区間をいっきに繋げることに成功。
気分爽快!あの長沢背稜を歩く目的を達せました。
あとはこのまま都県境を小沢峠まで歩くだけ。
ずんずん進みます。
日向沢ノ峰の激下りで脚がガクガクになり、その後のアップダウンで身体がヘトヘト。
でも棒ノ折まで我慢、棒ノ折まで行けば…それを心に念じ耐えながら進みます。
そして広々とした山頂が見えてくると、一気に景色が開けそこが棒ノ折山。
見ればハイカーの姿も。
28時間ぶりの人との遭遇&爽快な景色に疲れも吹き飛びました。
この日は小春日和な陽気でしばしベンチで横になり満足間に浸るのでした。
小沢峠までは蛇足的なのでこれでお終い(^^;
ただし、小沢峠より先の道を見つけてしまったので機を見て歩きたいと思います。
奥多摩の目標の一つ、長沢背稜。
今回ようやく歩けましたね。
山深さと静寂とが何よりも魅力ですね。
是非次回は冬枯れの積雪期に訪れたいですな〜。
ukkysuzさん、こんにちわ
コメント頂いていた3日後の富士山とはこのレコのことでありましたか。
確かにukkysuzさんが歩かれた初日、2日目で雪が増えたようですね(;^ω^)
三日目にお天気やや回復して何よりでした。
それにしても2泊3日の長沢背稜とはいぶし銀の渋さでありますねぇ〜
おまけに28時間、誰にも会わないとは…
混雑していると聞いていた酉谷山避難小屋でもお一人でしたか…
ちょっと((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
雲取山〜水松山間は歩いていないので興味深く拝見しました。
やはり1回で歩き通してナンボのものですね…当方は分割になりそうですが…
日向沢ノ峰〜棒ノ折の間もなかなかハードだったなぁ、と
記憶が怪しくなってきましたが…(;´Д`)
帰りのタクシーもご実家までとは、まさに奥多摩は裏庭でありますね。
最近山梨づいて奥多摩に全然お邪魔していないHorumonでありました|彡サッ
こんばんはHorumonさん、コメントありがとうございます。
そうなんです、奥多摩でした。
富士山が見える所…というには少し離れているのでHorumonさんの想像外でしたかね?
3日共ガスだったら三ツドッケで挫け、ヨコスズ尾根で下山していたかもしれません。
まぁ晴れてよかったです
2泊3日で今回のコースは前々から計画していたけど、渋いコースなので何回か先送りしてます(^_^;
もっと健脚なら早朝スタートで酉谷避難小屋までいけそうですが
平日を絡めていたから人は少ないと想像してましたが、こんなにも人がいないとは!
避難小屋もねぇ、団体さんが占拠してたらどうしよう?とか杞憂に終わりましたよ。
ヒマで寂しくてラジオから聞こえる声にホッとしました。
ただ下山後に管理人さん(!?)の掲示板を覗いたら過去に入道男なる輩が住みついていたらしく、そんな人と一緒にならよっぽど一人の方が良いと思った次第です
雲取〜水松山は静寂でよい空間ですよ〜。
でもやはり晴れ間に歩きたい
>>帰りのタクシーもご実家まで
まさに青梅市縦断でした
奥多摩は今冬こそ破線ルート含めて色々と踏破したいですな
Horumonさんも奥多摩の残りルート完全踏破に向けて是非!
ukkysuzさん、こんばんわ
今回が初めての長沢背陵だったのですね。笠取山周辺を精力的に歩かれていた時期もあったのでこの辺はもう歩かれているとおもっておりました
28時間も誰にも合わないのは少し気がおかしくなりそうな気がしました。一人での非難小屋とかどうなんでしょう???ビビりの私だと怖くて叫んでいそうです。。。
小沢峠から先は気になりますよね。私も先があるとしりつつ、北側の都県堺はここで赤線が切れています。ただ数年前、山菜取りのお爺さんに成木の山にはクマがいると聞いてしまってからこの辺の山に行くのに躊躇してしまいなおざりです。。。
ロングコースお疲れ様でした
こんにちはaottyさん、コメントありがとうございます。
返信遅くなりました
長沢背稜は残しっぱなしでした。
ここ2,3年は年末休暇にでも〜と考えていたのですけどね。
この連休は丁度よい機会でもありました。
水場が不安でしたけどね
週末は酉谷避難小屋には人も訪れるらしいですが、まさかずっと誰とも合わないとは
日帰りで一日誰とも合わないのも稀にありますが、28時間も一人ぼっちなのは初めてです
そうそう避難小屋で宿泊中、夜中にトイレ向かう時一旦外に出るとそこはガス。
何か得体のしれない不気味な感じがし、外に出るのがビビりまくりだった事を付け加えておきます
成木に熊がいるのですね !
うーん、冬の間にあるこうかな?
でも今年は暖冬そうで冬眠しなかったりして?!
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