記録ID: 772908
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無雪期ピークハント/縦走
関東
西上州大ナゲシ北稜
2015年11月29日(日) [日帰り]
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
- GPS
- 08:50
- 距離
- 6.9km
- 登り
- 1,043m
- 下り
- 1,049m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 2:10
- 合計
- 9:10
「写真」に掲載した地図は、引用制限サイズ(300x400pc)内で国土地理院電子国土基本図を元に加工したものです。 「地図/標高グラフ」のトラックはGPSログをもとに手でトレースしたものです(沢筋のトラックを整形するため)。尾根筋のトラックはGPSロガー747proをザック雨蓋に入れているのでかなり正確、赤岩沢は谷が深いのでログが荒れているところがありました。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【懸垂下降ポイントについて】 私ではなくガイドさんがロープ設定したという前提のもとで参考にしてください。 (p1073の南面) 約15m 岩壁の端に青い捨て縄(ガイドさん設置)後半空中懸垂になるが、岩角にザイルが擦れないようにと、途中浮岩があってそれがロープに触っておちないか(ガイドさんは)注意していた。ガイドさんの意見では西側を巻くことも可能だろうとのこと。ここから大ナゲシの間で撤退するときは、そこを利用することになるでしょう。 (泥ルンゼ)青い捨て縄あり。25mロープではあと数メートルもう一回ロープを使う必要があるので、もっと先にロープをかけたほうがいいかも。沢上なので、下の人は別の人が降りてくるとき、ロープ回収時に 沢筋からよけて待機必要(いわずもがなですが) 落石注意 |
写真
春に二子山から見た大ナゲシ。あの△の山はなんだとなって今回の山行のきっかけとなりました。カシミールのカシバードで山座同定し、山レコの詳細地図検索で、山名やルートまでしらべられるのですから、超便利な世の中です。
図1
a: 15m懸垂ポイント
b:藪岩では「小岩稜正面または左を巻く」のあとの岩壁が岩屋ルンゼだが、私たちは、小岩稜の突き当りに壁があり、そこも左から巻いて(図中b) 数十m登ったのち 大きな岩稜があり、右に巻くと 両脇に岩屋のあるルンゼ(図中c)に到達した印象。cの先の藪岩「ミイラみたいなダケカンバ」の先の岩壁はよくわからなかった。藪岩では岩壁を右に巻くとなっていたので、それは意識していたと思うが、急登しばしで野栗沢諏訪山に到る
a: 15m懸垂ポイント
b:藪岩では「小岩稜正面または左を巻く」のあとの岩壁が岩屋ルンゼだが、私たちは、小岩稜の突き当りに壁があり、そこも左から巻いて(図中b) 数十m登ったのち 大きな岩稜があり、右に巻くと 両脇に岩屋のあるルンゼ(図中c)に到達した印象。cの先の藪岩「ミイラみたいなダケカンバ」の先の岩壁はよくわからなかった。藪岩では岩壁を右に巻くとなっていたので、それは意識していたと思うが、急登しばしで野栗沢諏訪山に到る
藪岩記述「岩壁下。右へ一本目のルンゼを登る。基部両岸に洞穴あり。ルンゼ内に赤布あり」のルンゼ。赤布はだいぶ上部にあるので下からはわかりにくい。見た目滑りそうだが、チェーンスパイク装備の我々には敵ではない。(図1のc地点)
図2
諏訪山から bのコルまで下りて 青線の沢の源頭を横切るとcの小岩壁を避けることができ、そこから赤線の小岩稜を「七杭のコル」の高さまで下りてトラバースを始めると南岩壁の基部に出てそのまま「七杭」のコルまで到達できました。
諏訪山から bのコルまで下りて 青線の沢の源頭を横切るとcの小岩壁を避けることができ、そこから赤線の小岩稜を「七杭のコル」の高さまで下りてトラバースを始めると南岩壁の基部に出てそのまま「七杭」のコルまで到達できました。
諏訪山のコルから、藪岩「沢源頭を南にトラバースする踏み跡へ」の沢の源頭部と思われる地点ここを横切れば、小岩稜にでられる。図2の青線沢源頭部 落ち葉で踏み跡なんてわかるはずもない。もしかしたらもう少し下から横切るのか?
図3
【小ナゲシへののぼり】
p1356の少し先を左にやや戻りながら巻く。(藪岩解説どおり)
さらに進んで壁にあたったら左側を巻いて尾根に戻ると シャクナゲの木がでてくる。このまま左のほうがよさそうにみえるが、あえて尾根の右側に向かい小ナゲシの右肩に出るくらいの感じで登ると難しい部分はでてこない。
【泥ルンゼ懸垂下降からラストコル】
懸垂下降終わったところから、ちょっと下ってトラバース(a)すると、ラストコルに出る寸前に若干危ういところを通ってラストコルに到着。懸垂下降下降点から沢をもう少し下がって、登り返したほうが楽かもしれません。
【ラストコルから一般ルート合流点】
ラストコルから尾根上に岩壁(b)があるため右(南面)に避ける。さらに岩壁が続くのではと尾根筋に戻るのを躊躇するが大丈夫。わりとすぐに尾根筋にもどって進むと一般道とめでたく合流。
【小ナゲシへののぼり】
p1356の少し先を左にやや戻りながら巻く。(藪岩解説どおり)
さらに進んで壁にあたったら左側を巻いて尾根に戻ると シャクナゲの木がでてくる。このまま左のほうがよさそうにみえるが、あえて尾根の右側に向かい小ナゲシの右肩に出るくらいの感じで登ると難しい部分はでてこない。
【泥ルンゼ懸垂下降からラストコル】
懸垂下降終わったところから、ちょっと下ってトラバース(a)すると、ラストコルに出る寸前に若干危ういところを通ってラストコルに到着。懸垂下降下降点から沢をもう少し下がって、登り返したほうが楽かもしれません。
【ラストコルから一般ルート合流点】
ラストコルから尾根上に岩壁(b)があるため右(南面)に避ける。さらに岩壁が続くのではと尾根筋に戻るのを躊躇するが大丈夫。わりとすぐに尾根筋にもどって進むと一般道とめでたく合流。
藪岩に通称「泥ルンゼ」22m 懸垂下降と書いてある開始地点。 見てのように途中にも立木があるので、20m懸垂x2でつないで行っても行けると思われる。 我々は残置してあった捨て縄 にロープをかけて25m下りて、残る数メートルのためにもう一回ロープをかけなおした。
撮影機器:
装備
個人装備 |
地図(地形図)
コンパス
ヘルメット
ピッケル
チェインスパイク
ATC
ハーネス
カラビナ
スリング
ゴム引き軍手(ガーデングローブ)
|
---|---|
共同装備 |
ツェルト
ファーストエイドキット
ロープ9mmx50m
|
備考 | 【持って行かなくてもよかった】 ガイドさんはハーケンや、バイルなども持参したが、そういうものは不要だったといっていた。 【持って行ってよかった】 泥壁、落葉に隠れた木の根、苔むした岩すべてに効いて、足ズルがなくて体力温存(当社比 10%,ガイドさん比 5%) もできるチェーンスパイク 藪山最強! ヤフオクならチャイナクオリティだが1500円! ピッケル 土坂で滑りそうになったとき、急坂には便利、岩場では邪魔だけど。。 【持っていけばよかった】 オレンジビブス 宿のご主人によれば11/15から狩猟解禁。沢山の猟師が入っているので誤射防止に目立つ服装をしていくべきだとのこと。特に黒系は最悪で熊に間違えられて撃たれても知らねえぞとのこと。ご親切に猟師用オレンジベストをお貸しいただいた。他の人はザックが目立ついろだったりしたので OK。 |
感想
藪岩魂最難関認定コース。富沢山旅クラブ( http://yamanogaido-tommy.at.webry.info/ )さんのところのガイド付き山行でいってきました。
以下は、トップで歩いたわけでもない私のたわごと感想です。
・藪山にある程度慣れていて、地図読みできて、藪岩魂のコース図をよく見ていくことは必須な、ルートファインディングが肝のコース。それでなくても見通しが悪く行く手が見えず難しいのに、これでガスっていればドンナに難しくなるのか。晴れてる日にいきましょう。
・下手に安全ルートを外すととても難しい場面に追い込まれ無理に突破しようとすると事故になりそう。安全なコースどりができれば、とくに技術的に難しいところはないように思いました。(でも滑ったり、転んだりしたら怪我なしでは済まないような状況はふつうです。)よくないと思ったら戻って登り返せる体力気力時間的余裕が大事だと思います。
・特に諏訪山から標石七のコルまでの藪岩魂のルート取りがこのコースの核心か? 藪岩魂は、このコース初見で8時間で行ったわけだからどれだけの実力か計り知れない。
【前泊した宿のご主人からの忠告】
・熊は岩場にはいないとおもったら間違い、岩場にもいる。
・大ナゲシの表側にロープ設置し安全確保したのに、裏から行こうという物好きは絶対に事故を起こすな。遭難騒ぎになると地元消防団で対処せねばならない。(趣味で地元のひとに迷惑かけないようにと心しました)
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コメント
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mikan335さん今晩は。お疲れ様でした。
ヤマレコがいつ上がるかとチェックはしていたのですが・・・・
コメントにて教えて下さりありがとうございました。
ガスがなければ こんな景色が見えていたんだなぁと思いながら拝見しました。
チェーンスパイク 無敵でしたか!!
落ち葉が刺さってまとわり付くのじゃないかと思いましたが、いいことを教えていただきました。
実はあの日、ピストルの音がとどろいていたんです。
目立つかっこしていかなければならなかったんですね
地図の軌跡を照らし合わせたら、やはり1356Mから小ナゲシにかけてコースアウトしていました。
参考になることがたくさんありました。ありがとうございました。
mikan335さんは 藪岩魂のコースから なぜ大ナゲシ北陵を選んだんですか?
良かったら教えてください
こんばんわ。コメントありがとうございます。ほんとに天気が良くてラッキーでした。pi-tiさん組は、あのコースをガスの中なんですから、すごいルーファイ能力ですね。小ナゲシののぼりですが、我々が行ったのがほんとに藪岩ルートなのかわかりません。たまたま我々がいったのがこのルートだったというだけですので。。
チェーンスパイクですが、落ち葉や、泥は全くつきませんでした。同行の人で軽アイゼンを持っていった方がいたのですが、こちらは、落ち葉がつきささりまくたり、はずれやすかったりで難儀していたみたいです。歯が短いのがいいのだと思います。
なぜ、大ナゲシを選んだかというと、春に二子山にいったとき遠望した大ナゲシがかっこよかったのがきっかけで、(私は地形図が好きなのですが)その後 地図を見て諏訪山付近の地形がおもしろいので気に入っちゃいました。 あとやっぱり最難関と書いてあるのでどんなところなんだろうなというのは人情としてあります(笑 pi-tiさんは藪岩魂のコースいくつもいかれてるんですよね。ほかにここはお勧めってありますか?
mikanさんは地形図が好きなんですか。
図1〜3とその解説をみて すごいって思いました。
『地図を見て諏訪山付近の地形がおもしろい』ってさすがですね。
私もわかるようになりたいです。
私のお勧めは やっぱりオーソドックスな表妙義縦走です。
ガイドなしでも迷わないのですが、ルーファイ目的だとちょっとって感じかもです。
妙義神社〜白雲山〜金洞山〜中野嶽神社〜中間道で戻る
ぜひ1度は
あと赤岩尾根もよかったですよ。
こちらもルーファイ必要になるのでガイドさん付きのほうが安心ですが。
岩場1ヶ所はなかなかの手ごたえでした。
ガイドさんに希望すればしっかり確保で赤岩尾根直登も・・・
みかんさんは沢登もされるんですね。
私も来年度より始めるんです( `ー´)ノ
こないだのセールで一式購入スタンバイOk状態です!!
整備された高山もいいですが、野性味帯びた低山もいいですよねぇ〜
夏は暑くていやだし、ヒル地獄だったりしますけど・・・
私は、いまはなんか山には景色見に行くというより、地図と地形を見るのが楽しくって行くという変な人状態です。
地図読みは 平塚晶人さんの 「2万5000分の1 地図の読み方 実践上達講座」この本を激推薦です。 もしまんいち pi-tiさんも地図フリークになったらぜひご一緒させてください。
なかなかいないんですよね、そういう変な人(w
ところで、沢登りわたしも昨年からこれもなかなか一緒に行ける人がいないのでガイドさんに
おねがいしてるんですけど、秩父東沢はよかったなああ うっとり。
妙義と、赤岩 ご推薦ありがとうございます。 赤岩尾根って激ムズなんですよね?
わたしクライミングできないから、とてもじゃないけど確保なしにはびびってしまうとおもいます。
幸いにもヒルにはあったことないんですけど、いやですねえええええ!! 低山万歳 これからはシーズンだ!
みかんさん
またまた ためになる情報をありがとうございます。
「2万5000分の1 地図の読み方 実践上達講座」
今からAmazonデ調べて購入してみます。
いい情報交換ができうれしかったです。
ありがとうございました。
こんばんは。そんなに地図読みが好きですか。
では、鹿沼の次石山〜小倉城山を縦走してみてください。迷うと定評のあるところです。私も完璧に読み切ったと思った瞬間、やられてました
NYAA様 楽しそうなコース紹介ありがとうございます。是非いってみます!
年末までに時間がとれるといいんだけど!!!
行ったら、山レコにかきますね!
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