由布岳（豊後富士・お鉢巡り）

2025年02月14日(金) [日帰り]

• GPS: 07:49
• 距離: 7.8km
• 登り: 926m
• 下り: 925m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:08
• 休憩: 1:39
• 合計: 7:47

距離 7.8km 登り 926m 下り 925m

8:17 由布岳正面登山口
8:32 日向岳自然観察路入口
9:16 9:20 合野越
10:55 11:15 マタエ
11:26 11:41 障子戸
11:47 11:53 由布岳
12:11 12:32 塚原分岐
13:02 13:11 剣ノ峯
13:47 14:12 由布岳東峰
14:23 14:24 マタエ
15:30 15:31 合野越
15:56 日向岳自然観察路入口
16:07 由布岳正面登山口

天候

晴れ（ピーカン）
気温は登山口で－２度、山頂付近は５度くらい
風はそよそよと心地よい

アクセス

利用交通機関：

自家用車

九州自動車道→ミルクロード→（小国町）→大分自動車道九重IC→湯布院IC→やまなみハイウェイ

コース状況／危険箇所等

７合目付近から残雪あり。
山頂の火口壁ルートは残雪多く、凍っている箇所が多数あり。

その他周辺情報

○正面駐車場は30台程度。道向かいに100台は停められる無人の有料駐車場がある（普通車500円）。繁忙期は有人になります。
○「インターヒル翼　湯布院」は、湯布院ICから近く、別荘風のコテージを貸切で宿泊でき、快適な寝室、自炊できるダイニングルーム、お風呂、洗面所、シャワートイレが完備されていておすすめです。湯布院のおいしい水も提供され、お湯が確保できます。
　食事の提供はありませんが、冷凍食品の自販機（肉巻きおにぎり600円、イカシューマイ1000円）と電子レンジ、アルコールの自販機（ビール、ハイボールともに300円くらい）があります。
○金鱗湖の畔にある「山家料理　湯の岳庵」は、和牛と鶏のコースがおすすめ。ノンアルの赤ワインとシャンパン、ふきのとうの天ぷら、デザートと水出しコーヒーもよかった。
○参考図書
　「由布山」（湯布院町観光協会）
　「由布岳」（九州高等学校編）

写真

2/13 21:09

本日のお宿（寝室）

2/13 21:09

ダイニング

2/13 21:12

お風呂

2/14 7:13

宿泊先から登山口へ向かう途中、由布岳の美しい山容（成層火山で円錐形の双耳峰）に足が止まってしまう

2/14 7:27

青梅台（おうめんでい）・雨乞牧場方面から、やまなみハイウェイを入れて。双耳峰の美しい山容😍

2/14 7:27

お気に入りの構図でパチリ

2/14 7:30

縦バージョン

2/14 7:37

由布院盆地一帯を由布岳の影が包み込む

2/14 8:16

正面登山口。きれいに晴れました☀️

2/14 8:20

冬枯れの牧野道を進む

2/14 8:31

由布鶴見自然休養林のトイレ。
道標に従い真っ直ぐ合野越（ごうやごし）方面へ。
右に行くと日向岳方面の観察路

2/14 8:32

コナラ・シデ・コハウチワカエデなどの自然林。左側に飯盛ヶ城を見ながら斜面沿いに進む

2/14 8:59

なだらかな登山道

2/14 9:03

今日はゆっくり歩こう

2/14 9:05

温もりがある指導標

2/14 9:06

倒木？　実は通行止めのサインでした

2/14 9:06

夏に通った登山道が崩れていました。台風10号の影響でしょうか？

2/14 9:07

新たに整備された登山道を進む

2/14 9:10

西登山道との合流点の合野越（1025m）到着。ちょっと立ち休み

2/14 9:15

木々の間から飯盛ヶ城（いもりがじょう。1067m）が見える

2/14 9:19

九十九折りの始まりです（22回の折り返しがあるそう）

2/14 9:23

マタエまでジグザグ道が続く

2/14 9:35

清々しい空気であふれています

2/14 9:38

鹿さん発見

2/14 9:48

次第に展望が開け、前回ガスっていて見えなかった九重連山がはっきり見通せた

2/14 9:50

涌蓋山（わいたさん。1499.6m）も雪化粧

2/14 9:52

手前から飯盛ヶ城、倉木山。奥に霞んで見えるのは祖母山、真ん中奥に大障子岩

2/14 9:52

マタエが見えてきた

2/14 10:10

７合目付近から残雪がちらほら。
アイスバーン化してつるつる。下りはチェーンスパイクを装着したままで通過しました

2/14 10:49

西ノ峰付近の岩陵帯を見上げる

2/14 10:52

マタエ直下の急登

2/14 10:54

東ノ峰と西ノ峰の鞍部「マタエ」に到着。しばし休憩タイム

2/14 10:56

九重連山を眺めながら、パンをもぐもぐ

2/14 10:58

マタエから東ノ峰へ続く登山道を見上げる

2/14 11:12

マタエから反時計回りでお鉢巡りへ。最初の鎖場「馬の背」に取り付く

2/14 11:15

左側の巻道へ

2/14 11:18

二つ目の鎖場。鎖は頑丈で新しく、安心感があります

2/14 11:21

上から見たらこんな感じ

2/14 11:21

障子ヶ戸が目の前にど～ん。足元が悪いので、ヘルメットとチェーンスパイクを装着

2/14 11:28

ちょっと寄り道。左側の岩陵に登ってみよ

2/14 11:28

九重連山。左側の岩峰に立つと…

2/14 11:28

絶景！　寄り道大正解

2/14 11:28

岩陵帯の小ピーク。見ると登りたくなる

2/14 11:29

東ノ峰方面

2/14 11:31

さて、気を引き締めてと…。写真の真ん中の岩の割れ目を足がかりに進む

2/14 11:36

高度感バツグン！　右斜め、短く真上、緩やかに左斜めにトラバース

2/14 11:36

このちょっと先辺りから短く真上に進み、左斜めに岩の割れ目を足がかりにして進みます。東ノ峰への登山道、旧火口の「ウバガウジ（姥ヶ兎道）」も底まできれいに見える

2/14 11:41

無事通過して、西ノ峰最後の鎖場「吹上げ」へ

2/14 11:47

西ノ峰が見えてきた

2/14 11:48

由布岳西ノ峰（1583.3m）到着！
※標高は山と高原地図2024年版参照

2/14 11:48

明治23年に設置された一等三角点にタッチ

2/14 11:48

剣ヶ峰と東ノ峰。直線距離で300mくらい

2/14 11:52

稜線を下ります

2/14 11:53

崩壊が進む西ノ峰と東ノ峰の鞍部。左奥は大崩（おおくえ）。ウバガウジの火口跡は５つあるとのこと。奥に鶴見岳（1374.6m）

2/14 12:10

剣ヶ峰ピークを望む。これから通るルートがはっきり見通せます

2/14 12:27

鎖とわずかな突起を足がかりにして無事通過（通過後に撮影）

2/14 12:29

こんなところにも道標（直進不可）

2/14 12:30

火口壁の岩場を巻く。身体は火口壁側に向けたほうが下りやすいかも（余計なお世話）

2/14 12:39

剣ヶ峰（つるぎのみね。1550m）へ続く急斜面

2/14 12:40

左側に要塞のような岩

2/14 12:40

もうちょい

2/14 12:48

木の根っこを手がかりに、雪から顔を出した岩を足がかりにして攀じ登る

2/14 12:49

つらら

2/14 12:56

鶴見山群

2/14 12:58

西ノ峰とウバガウジ

2/14 13:01

剣ヶ峰ピークから東ノ峰を望む

2/14 13:04

由布岳オベリスク（勝手に名付けた）。右前方から取り付き、足壷が掘られた岩に足を伸ばす

2/14 13:11

足壷を頼りに無事通過！（通過後撮影）岩と岩との間は切れ落ちているので、物を落とさないよう注意して進む

2/14 13:13

東登山口との出合い（日向岳分岐）をまっすぐ

2/14 13:17

東ノ峰へ尾根歩き

2/14 13:22

最後の急登！　カチカチで登りづらい

2/14 13:28

山頂が見えた！

2/14 13:30

由布岳東ノ峰（1580m）到着！

2/14 13:30

お地蔵さんが鎮座していました

2/14 13:33

山頂はこんな感じ。独り占め状態

2/14 13:33

山頂標柱は、方位盤も兼ねている。東ノ峰に市町村界がある模様。別府市の文字が確認できます

2/14 13:44

九重連山を眺めながら、コーヒーで一服☕️

2/14 13:49

別府湾、四国方面。石鎚山は確認できず

2/14 14:06

いつもは賑やかな山頂。360度の展望を楽しむ

2/14 14:08

拝み石を眺めて下山

2/14 14:08

左から最初の鎖場「馬の背」、中央に「障子ヶ戸」。奥は日出生台（ひじゅうだい）高原方面でしょうか

2/14 14:10

奥に祖母傾山系

2/14 14:12

ちょっとアップで

2/14 14:22

マタエから、未練がましく西ノ峰を見上げる

2/14 14:24

下山します。名残惜しい😢

2/14 15:01

アセビのトンネル

2/14 15:38

プラスチックかごを再利用した道は、スーパーボランティアの尾畠春夫さんが整備されたそう

2/14 15:48

鹿さん親子と目が合う。朝にお会いした方ですかって感じかな？

2/14 15:57

万年山（はねやま）が正面に。ちょっぴり寂寥感

2/14 15:58

飯盛ヶ城の側面

2/14 16:02

側火山の飯盛ヶ城を見上げる。次は西登山口から登ろかな。山頂でモルゲンロートを見るのもいいな

2/14 16:02

下山してしまいました

2/14 16:03

日向岳、鶴見岳もパチリ

2/14 16:09

今日も安全登山、お疲れ山でした♪

2/14 16:29

さようなら、また来ます

2/14 17:40

由布岳の化身である宇奈岐日女（うなぎひめ・うなきひめ）を祀った宇奈岐日女神社で、今日の安全登山のお礼に参拝

3/22 6:55

野焼き後の由布岳

3/22 7:08

きれいに焼けてます

3/22 7:13

やまなみハイウェイを入れて

3/22 7:22

狭霧台から

撮影機器：

iPhone 16 Pro Apple

装備

個人装備

ベースレイヤー（ウール・ポリエステル） ミドルレイヤー シェルレイヤー（防水・雨具） ズボン（中厚手） 予備ズボン（防水・雨具） 登山ブーツ（ミドルカット） スパッツ（ゲイター） 靴下 手袋 防寒着（ダウン・ダウンベスト） バイザー付きニットキャップ ザック サコッシュ 昼ご飯 行動食（アミノバイタル、黒糖飴） 非常食（ウィダーインゼリー） 飲料2リットル 保温ボトル ジェットボイル ツェルト レジャーシート タタミパッド 地図（山と高原地図） コンパス 笛 傘 ヘッドランプ 予備電池 スマホ 携帯充電器 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 保険証 携帯トイレ 腕時計 サングラス タオル I型ストック（トレッキングポール） チェーンスパイク

感想

よしひろ

　仕事が一段落しヤマテン予報を見たら、由布岳は晴れ予報。そそくさと振替休日を取り、定時ダッシュで湯布院のコテージで前泊。少々、風邪気味の体調を整えます。
　翌朝、倉木山側（雨乞牧場牧野）から朝日に照らされる由布岳（豊後富士、筑紫富士）に見惚れながら、正面登山口駐車場へ。平日だったので午前８時で5～6台くらい（トイレは故障中で、トイレブースが男女１つずつ設置）。
　早速、牧野道を進みブナ・コナラの樹林帯に入ります。台風10号の被害なのか、登山道が崩壊している所が数箇所があります。合野越で立ち休みを取り、九十九折りのジグザグ道を進みます。次第に展望が開け、前回見えなかった九重連山、祖母・傾山系もきれいに見晴らせました。
　７合目付近から残雪が現れアイスバーン化しており、フラットフィッティングで慎重に進んでいると、若い男性の二人組にさっさと追い抜かれてしまいました…。若いっていいなぁ。
　東ノ峰と西ノ峰の鞍部「マタエ」で休憩を取り、反時計回りでお鉢巡りに挑戦です。最初の鎖場を通過すると予想以上に雪が残っていたので、チェーンスパイクを装着。木々が落葉していたので、旧火口のウバガウジの底まで見通せます。
　最大の難所の障子ヶ戸は雪がなく、夏場同様に比較的安全に通過できました。しばらく稜線を進み、吹上げの鎖場も無事通過、西ノ峰に到着し三角点タッチ。独立峰ならではの360度の眺望を独り占めした後、深山霧島で覆われた稜線を下ります。
　次は、剣ヶ峰ピークを目指し、ナイフエッジの火口壁を慎重に通過します。剣ヶ峰直下の岩場の急登では、木の根や岩の突起部分を手がかりに体全体で攀じ登る感じ。ピークから別府港、鶴見岳方面を見晴らし、充実感に浸ることができました。
　そのまま東ノ峰を目指して稜線伝いに歩き、最後の急登に取り付きます。ここのロープ場も凍りついていて、全身で攀じ登る感じでした。
　東ノ峰からお鉢巡りで歩いたルートを目で辿り充実感を味わいながら、山頂を独占してのコーヒータイム。天気にも恵まれ、風も穏やか。じんわりとした幸福感に浸りながら、至福のひと時を過ごすことができました。マタエに下り、お鉢巡りも無事終了。馬の背、障子ヶ戸、ウバガウジ、剣ヶ峰を何度も振り替えり、後ろ髪を引かれる思いで下山しました。