真昼岳・和賀岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,228m
- 下り
- 1,228m
コースタイム
藤島体育館6:00-峰越登山口9:20〜30-930m10:00-音動岳10:18-赤倉登山口分岐10:33〜40-真昼岳山頂10:54〜11:39-音動岳12:05-北真昼岳12:40-峰越登山口13:00-峰越延命水13:14ー買い物ー和賀岳登山口小屋着16:00
9月19日(日)
起床5:00-朝食6:00-小屋出発6:40-ブナ台7:15-滝倉沢7:43〜48-倉方(1010m)8:24〜30-薬師岳山頂9:03〜10-小杉山分岐9:44-小鷲倉10:14-和賀岳山頂10:45-小鷲倉11:15〜25-小杉山分岐11:45-薬師岳山頂12:16〜20-倉方12:45-滝倉沢13:10〜20-ブナ台13:33-甘露水登山口13:49-小屋前駐車場14:01-入浴ー藤島体育館18:00
天候 | 曇りと雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
真昼岳、和賀岳ともに危険個所はない。和賀岳下山後の入浴は二口温泉・奥羽山荘(入浴料500円)宿泊可能。 |
写真
感想
9月18日(土)
藤島体育館駐車場に朝6時集合・出発する。内陸は霧がかかり前途不安を感じさせる。でも晴天時、昼近くになると晴れてくるのが内陸の特徴であるから今日は心配ないようだ。国道13号線大曲バイパスから県道50号線に移り真昼岳林道に入る。その手前に赤倉登山口に行く十字路がある。目指すは峰越峠の登山口(標高900m)である。何度もヘアピンカーブをくり返し9時20分登山口に着く。東北百名山に挙げられている真昼岳を前々から試みたが機会を逸し今回ようやく果たすことができた。出発時,やや急斜面を登り稜線にでる。稜線は雲の中で北真昼岳を気づかずに通り過ぎてしまった。人気のあるコースなのだろう登山路は整備されている。アップダウンを繰り返すが穏やかな斜面で歩きやすい。930m付近で休憩をとったが稜線上の視界はまだ開けていないが東側の山々は見えてきた。花の少ない時期だが西斜面のガレ場にウメバチソウの白い花が群落している。音動岳(1006m)でまた一休み。どうしてこういう名称をつけたのか不思議に思う。赤倉登山口分岐で3回目の休憩。10時33分真昼岳山頂に到着した。避難小屋になっているのだろうが中は三輪神社奥宮が祀られている。「真昼」とは変わった名前だが,9世紀初頭に坂上田村麻呂が山頂に立ち祈りを捧げた時刻が真昼だったことによるという説が伝えられ,古来より重要な山としてみとめられていた,と後でわかった。50分ほど休んでいたら西側の黄金色の仙北平野と呼ぶ横手盆地が見えてきた。真昼岳は作神様として農耕の神様としても崇められてきており,麓の人々は山の雪消えを見て種まき,田植えなどの農作業の目安とし,水源の山として大切にしてきたそうです。下山して登山口に向かい,振り返ると稜線上のガスはきれいに払われていた。見過ごしてきた北真昼岳に寄ったが草で道が見えない。13時登山口に到着。ここからしばらくして下ると林道沿いに峰越延命水が滔々と湧いている。冷たく美味しい。今夜の一泊のためポリタンクに詰める。角館で食糧を調達して和賀岳登山口に向かう。幕営のつもりだったが登山口の駐車場に新築まもない立派な小屋がある。水洗トイレが完備されており二階もあって調理用の土間とテーブルもあり宿泊に申し分ない。宿泊者は私たちだけ。入口に水場(飲めません、と書いてある)がある。さっそく実さんの指示で夕食にとりかかる。チャンチャン焼き、マカロニサラダ、豆腐ステーキ、スープ(タマネギ、セロリ、ベーコン、コンソメ)と豪華な夕食である。8時ころ就寝。寝てしまえば帝国ホテルも山小屋も同じである。
9月19日(日)
5時起床。6時朝食。ハムエッグ、稲庭ウドン、納豆、味噌汁、漬物などスタミナ切れは心配ない。6時40分出発するが雨で合羽を着る。ここから歩いて10分ほどに甘露水登山口がある。すぐ急な坂だが杉林を抜けるとブナとトチノキ、大きなナラノキの森になる。ブナ台(606m)から広いブナ林となり紅葉のときは金屏風を見ているような雰囲気になる。今年の朝日山地のようなブナ枯れにはなっていない。滝倉の沢水がうまい。この上標高800m地点に薬師岳避難小屋と地形図に書いてあるが跡形もない。いつまで書いておくのだろう。倉方の稜線に着くと矮小なブナとなる。1100m付近から急坂となり丸い薬師岳が見え甲山分岐に来るとイナクサの草地となる。振り返ると雲が切れて和賀山系が見えてきた。薬師岳に9時ころ着いた。西風が強くなる。草陰に薬師堂があるがもっと大事に手入れしてもらいたいものだ。薬師平にしても道が草で見えなく足元に神経を使う。小杉山からエゾオヤマリンドウがロード状に咲き競っている。小鷲倉(1354m)が和賀岳ではないかと見間違うほど高度感がある。大きなアップダウンがなく薬師岳からの稜線を眺めながら歩くと足元にチングルマが健気に咲いているのを発見したら10時45分和賀岳に着いていた。高下コースに下りてゆく二人がいたが和賀川の渡渉はこの雨で大丈夫なのだろうか。風が強く記念写真を撮ってすぐ下山する。右側の八龍沢は観光地で有名な抱返り渓谷の源流か支流になっている。小鷲倉で昼食を摂る。薬師岳に来ても和賀岳の顔を見ることはなかった。この時期下山の楽しみはキノコ採りであるがまるっきり見当たらない。今夏の暑さで秋がおくれているようだ。登山口の甘露水を口にするが峰越延命水を飲んでいるので「うーん」という感じ。駐車場に着いたら先に到着した実さんが温かいコーヒーを沸かしていた。やはり山では温かい飲み物がいちばん元気づけてくれる。地元の山岳会なのか十人余の方々が来ており,今夜小屋に泊まり明日和賀岳に登るという。14時半ころ駐車場を出発して二口温泉・奥羽山荘に入浴(500円)して帰途に着く。藤島体育館駐車場に夕方6時前に到着する。
nobouです,初めまして・・。ご訪問,有難うございます。
ずっと昔から,真昼岳(真昼山群),和賀岳と言う名前に憧れていました。でも遠い東北の山でどこからどう登るのか分かりませんでした。いつかの日のための参考にさせて頂きます。
真昼岳の名前の由来,田村麻呂との関係等,興味深く読ませて頂きました。
nobouさんへ
どんな山でも花と紅葉の時期がいちばんいいのかもしれませんが特に和賀岳は下山時薬師岳以降のブナ林の紅葉がすばらしくそしてキノコ採りが楽しみです。
真昼岳は一度しか行っていませんが稜線漫歩なので花の時期がいいのではないかと思われます。
東北の山は雪渓の淵を歩くと春,夏,秋の花や植物に対面することができます。
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