雲取山 鴨沢ー山頂避難小屋泊ー三峯神社
- GPS
- 10:20
- 距離
- 23.0km
- 登り
- 2,270m
- 下り
- 1,715m
コースタイム
- 山行
- 4:03
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 4:44
- 山行
- 4:21
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 5:26
天候 | 12月28日 快晴 12月29日 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
三峰神社14時45分発西武秩父駅行き急行バス |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは奥多摩駅にあります。 雲取山山頂から雲取山荘への登山道には凍結箇所がかなりありました。アイゼンは使用しませんでしたが慎重に下る必要があります。 芋ノ木ドッケ山頂から白岩山方面へは倒木やシラビソの木などで登山道がはっきりしない箇所があります。周囲を良く観察する必要があります。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
シェラフ
アイゼン
|
---|
感想
鴨沢ルートで雲取山山頂へ。山頂避難小屋で一泊。翌日は三峰神社へ下る山行です。
今回はルート上のピークは全て踏もうといつもは立ち寄らない小雲取山と巻き道しか歩いていない芋ノ木ドッケ山頂にも登る計画です。
今回の計画で一番頭を悩ませたのが二日目下った三峰神社からの交通手段です。
三峰神社発西武秩父駅行きの急行バスの平日運行時刻は三峰神社発10時30分と14時45分及び最終の16時45分です。
当初計画では二日目の歩行時間を4時間程度と見積もっていましたので、7時頃の出発では三峰神社での待ち時間が長くなってしまいます。
悩んだ末、山頂6時出発で計画しました。(結局これは計画倒れに終わりましたが。)
奥多摩駅には9時33分着。9時40分発の鴨沢西行きバスに乗り込みました。
鴨沢には10時15分頃着。一緒に下りたのは単独行の男性と小生の2人。声を掛けてみると奥多摩小屋でテン泊とのこと。
バス停のトイレを利用、準備を整えました。
10時20分頃出発。遅い出発時刻ですが、昨年12月に歩いた実績から山頂には15時前後に到着できる予定です。
小袖乗越までの道をゆっくりウォームアップ代わりに歩きました。
丹波山村営駐車場前に出ました。駐車場はほぼ埋まっているように見えました。実際、山中でも多くの人と行き会いました。
登山道入口から本格的な山道になります。
薄暗い植林帯と葉を落として明るい広葉樹林帯を交互に歩いて徐々に高度を上げて行きます。
途中、「ここの標高1150m」と書いた張り紙には雲取山山頂まで2時間45分とありました。実際には休憩と撮影時間を除いて2時間40分掛かりました。かなり早く歩いた場合の時間と感じます。
堂所には11時50分頃到着。鴨沢バス停から1時間30分。
数分歩いた根元に祠のある杉の木の下で昼食休憩。いつものことですが、ここまで撮影のため立ち止まるだけでザックを降ろした休憩は取っていません。
本日の昼食は朝コンビニで調達したおにぎり3個。
ここを過ぎると登山道の傾斜も少し急になり道の岩も多くなります。
最初の七ツ石山巻き道分岐には12時35分頃。右に進み七ツ石山方向に進みます。
七ツ石小屋前を12時45分に通過。
次の分岐も右に進み、13時頃石尾根に合流。
10分もかからず七ツ石山に到着。鴨沢バス停から2時間50分。
雲一つ無い快晴。山頂で30分位撮影に費やしました。
約10分の下りでブナ坂。
石尾根からの眺望を楽しみながら歩きました。
ブナ坂から約30分で奥多摩小屋前に到着。14時過ぎでしたが2〜3張りのテントが見られました。
ここからやや急な登りを歩いてヨモギノ頭。
振り返ると七ツ石山からの石尾根が望めます。
次は小雲取山への登り。ここは2段の登りです。鴨沢コースで一番の登りでしょう。
小雲取山山頂は登山道右側の笹の中の薄い踏み跡をたどれば行けます。
山頂標はヨモギノ頭と同じ小さいものです。
この後は穏やかな登山道を歩いて避難小屋下の最後の登りでラストスパート。雲取山山頂には15時丁度到着。鴨沢バス停から4時間40分。
泊まりは山頂避難小屋です。到着時小屋外の温度計は-1℃を示していました。この時期としては暖かいのではないかと思います。
避難小屋前で日の入りの富士山を撮影。
暗くなった小屋内で夕食。今回はアルファ米とレトルトのハヤシライス。
昨年12月に泊まった際は寒さに寝付かれなかった経験をしました。
シュラフを始め基本の装備は昨年と同じですが、今回はメリノウールのタイツを追加して臨みました。一番の要因は昨年より暖かかったのだと思いますが寒さは何とか耐えられる程度で済みました。
山頂付近は夜になると鹿が寄ってきます。昨年も夜小屋から外に出るとヘッドライトに光る目が数多く見られました。今回は目の前に姿を現しました。小屋の木の戸を開けると軒の切れた辺り、5mほど先に立派な角の雄鹿がこちらを振り向いていました。ヘッドライトを向けてもぴくりとも動きません。しばらくにらめっこをしてこちらの方が小屋内に引き返しました。
翌朝はまだ暗い5時前に起床。シュラフで寝るのに慣れないせいか寝たか寝ないか分からないうちに朝になった感じです。
6時前に朝食と片付けを終え出発の準備を完了しました。
しかし日の出前で薄暗く、その中を歩く自信が無かったことと快晴で朝日を浴びる富士山の撮影に強く引かれたため山頂で日の出を待つことにしました。
山頂で待っていると次々と登山者が上がってきます。日の出時刻には10名近い人達が雲から顔を出す朝日を待っていました。
日の出は6時50分頃。朝焼けの富士山をカメラに収め撤収しました。
最終の身支度をして7時25分に出発。
山頂を経由して雲取山荘への下りに入ります。
この下りが今回の山行で最も慎重に歩いた区間でした。登山道のかなりの部分が凍結していました。まだ薄い凍結なのでアイゼンの必要は感じませんでしたが慎重に歩きました。
雲取山荘前を通過、大ダワへは男坂から下りました。
今年の2月、日没後の雪道を大ダワから雲取山荘に向けて歩きました(レコ非公開)。雪のため登山道を見失い道迷い状態に陥りました。どこで間違えたのかそれを確かめる意味もあり男坂を歩きました。多分ここで右に折れてしまったのだろうという地点を確認し次の時は間違えないぞと気持ちを新たにしました。
大ダワには避難小屋出発から45分で到着。
更に15分程進んで注意喚起の看板がある地点で朝から着ていたミッドウェアと重ね着していた下の雨具ズボンを脱ぎました。汗も出ていたしこの先の登りに備えたつもりでした。
しかし、歩き始めてすぐ冷えを感じ3分程で再び上下とも着直すことにしました。
山頂を出る時からダイアモンドダストという程ではありませんが、水蒸気が凍ったと思われる小さな粒が空気中に漂っていました。自分が思っているより気温は低かったものと思います。
先の看板から登りは急になってきます。
芋ノ木ドッケ巻き道との分岐で右に入り山頂を目指します。
分岐からの登り始めはかなり急で歩きにくい道です。しばらくははっきりしない道が続きますが、基本まっすぐ上を目指して登りました。
しばらく登るとはっきりとした尾根道になります。
上部にかけてかなり急な登山道を登り切ると芋ノ木ドッケ道標に到達しました。大ダワから実質時間で45分。分岐からは25分。
山頂は道標の少し先。山頂で慣例にしている記念撮影。
すると反対方向から単独行の男性がやってきました。酉谷山避難小屋から歩いて来たとのこと。雲取山に向かうとのことでした。しばらく話をして別れました。
酉谷山方向に2〜3分歩くと酉谷山方向と白岩山方向の分岐です。
白岩山方向への登山道は破線ルートです。巻き道との合流点まで山頂から20分くらいの歩行でしたが、倒木やシラビソの木に踏み跡を見つけられなくなる箇所がありました。ミッチェル(ピンクリボン)に惑わされた箇所も1カ所ありました。どちらにしても慎重に辺りを観察して登山道を見つけながら進まなければなりません。
巻き道との合流点から数分で白岩山山頂。ここのベンチで再び着ているものを減らしました。
15分程下って白岩小屋。この登山道には数十mにわたって雪が薄く残っていました。特に気にはなりませんでした。
白岩小屋の展望台からは目の前に和名倉山、右には両神山、さらには白く輝く富士山の先端が見えました。
若干の登り下りはありますが、前白岩山、前白岩山の肩まで比較的穏やかな尾根道が続きます。
前白岩山の肩からはやや厳しい下りが始まります。
唯一の鎖場を経て最後のきつい下りを歩いて11時30分頃お清平に到着。白岩小屋から約1時間。前白岩山の肩から30分。
霧藻ヶ峰に向けてこのコース最後の登りに掛かります。
霧藻ヶ峰休憩所前からは両神山と手前に妙法が岳が見られます。
ゆっくりとした登り下りを歩いて地蔵峠。
しばらくやや急な下りを歩いた後は穏やかな道がゴール地点まで続きます。
登山道入口に当たる鳥居には12時45分着。スタートから5時間20分。想定より1時間以上余分に掛かりました。
予定していた通りお昼を三峯神社前のお店でそばを食べました。バスまで時間があったので三峰山まで行ってみようと歩き始めたところ雲取山への埼玉県側起点の道標を発見。三峰山までは行けず途中で引き返しました。
西武秩父駅行きのバスは増発され2便が運行されました。
今回は雪が全くない登山道を歩きました。12月の山行としては珍しいことだろうと思います。
風もほとんど無く、一日目は雲一つ無い快晴、二日目は晴れと気持ちの良い山歩きを楽しめました。
山行の目的の一つが山の風景の撮影なので絶好の天候でした。
全てのピークを踏むという目標は予定通り実行できました。
今回破線ルートを歩きました。やはり普段歩いている登山道に比べ歩きにくいというレベルでなくルートファインディングが要求されることが分かりました。
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