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記録ID: 79830
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無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

台風一過 秋の鳳凰三山縦走 夜叉神峠発 青木鉱泉着 1泊2日

2010年09月25日(土) ~ 2010年09月26日(日)
 - 拍手
GPS
13:52
距離
17.8km
登り
1,867m
下り
2,202m

コースタイム

25日:
 10:40夜叉神峠入口(1380m)-11:40夜叉神峠-13:15杖立峠-15:00苺平-15:40南御室小屋
 行動: 5.0時間
26日:
 5:50南御室小屋-7:15薬師岳小屋-7:30薬師岳-8:00観音岳(2840m)着-9:00同発-10:10地蔵ケ岳(2764m)着
 -11:00同発-11:30鳳凰小屋-(ドンドコ沢コース)-12:10五色滝-12:40白糸滝-13:40南精進ヶ滝-14:45青木鉱泉着
 行動: 9.0時間
天候 25日:雨のち快晴
26日:快晴のち雨
過去天気図(気象庁) 2010年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
行き:
 JR  7:00 新宿駅 〜 8:30 甲府駅 特急あずさ1号 自由席 3,510円
 バス 9:00 甲府駅 〜 10:15 夜叉神峠登山口 山梨交通(株) 1,380円
帰り:
 バス 15:00 青木鉱泉〜15:50 JR韮崎駅 山梨中央交通(株) 1,500円+200円(荷物券)
 JR  17:44 JR韮崎駅 〜 20:30 新宿 普通電車 2,520円
-------------
合計 9,110円
コース状況/
危険箇所等
台風一過 快晴の鳳凰山に行ってきました。今回は小屋泊まり1泊2日予定で、予約の電話を入れて素泊まり寝具なしでお願いしたのでシュラフと炊事道具を持参。装備は40Lザックで重量12kgでした。

25日:
24日夜〜25日朝にかけて東京都内は東方海上を通過した台風による風雨が激しく、7:00新宿駅発の時点でも風雨が収まらず先行きが心配されましたが、8:30甲府駅に到着時点で既に雨は上がり、夜叉神峠にバスが到着する頃にはすっかり晴れ上がっておりました。道も乾いており、前日までそれほど雨が降った様子もなし。当日の気温はひなたは20℃近くまで上がるものの、樹林帯の中は日が当たらず10℃未満まで下がるので、先週までの半袖シャツではなく長袖での山行となりました。
夜叉神峠から南御室小屋までは緩やかな樹林帯の尾根道で、特に危険な箇所もなくちょうど5時間で到着。途中、左手には林間から白根三山が、逆に苺平を過ぎると右手に甲府盆地や金峰山などが展望されます。

南御室小屋には2団体が既に入っており、単独&自炊寝具なし素泊まりは私ひとり。
3600円/泊。他は外のテント場に数張りというところ。夕食はリゾット、ハンバーグ、コーンスープ、昼食残りのおにぎりなど。日本酒ワンカップを燗づけして一杯。夕方のニュースでこの日富士山に初冠雪があった事を知る。夜の気温は氷点近くまで低下。明日の天気予報は日中は晴れ、夜に入って雨。

26日:
4:00に1団体が出発したので目が覚めてしまった。2度寝で5:00起床。朝食はカレーライス、ミネストローネスープ、コーヒー。5:30日の出、気温8℃、雲ひとつ無い快晴。6:00出発。7:30薬師岳山頂。富士山が圧倒的に大きく見え、反対側は白峰三山。最高の尾根歩きの始まり♪。8:00観音岳着。頂上に長く留まって展望を楽しむ。はるか遠くに先週登った槍ヶ岳も見える。甲斐駒ケ岳、アサヨ峰、仙丈ヶ岳、八ヶ岳、蓼科山、浅間山、金峰山...見える見える。
10:10地蔵ヶ岳着。そろそろ下から雲が湧いてくる。気温は朝からずっと10℃前後。よく晴れているので寒さはほとんど感じられず半袖シャツで十分だが、数値は低いまま。曇れば直ちに体感温度は急降下するだろう。
オベリスクは眺めるだけでそのまま下山しようとしたが、せっかく来たので肩までよじ登ってみる。てっぺんの岩にザイルをかけて登っている人がいた。ホールドはあるので登れそうだが止めておく。なお、オベリスク周辺はDocomoとauの携帯電話が使用可能。11:00下山開始。

11:30鳳凰小屋 この時点で青空は消えすっかり雲の下に入る。小屋の方からドンドコ沢コースは難路で最低4時間はかかる、御座石鉱泉コースが易しいと貴重なアドバイスあり。バスは15:00青木鉱泉始発なので間に合わない計算、17:00のバスを覚悟。性根を据えてあえてドンドコ沢を選択。最初は緩やかな河原歩きだが、滝を高巻く辺りから急坂に変貌。しかも木の根やら岩やらで段差が大きく手を突いて降りる場面が続出。足腰への負荷が甚大で、登りでなくて良かったというのが本音...登っておられた方々、たいへんご苦労様でした。13:40南精進ヶ滝でコースタイムをキャッチアップ。15:00のバスに間に合いそうだ。
鳳凰小屋を発って3時間15分後、14:45青木鉱泉に到着。バス出発まで残りあと15分でした。入湯はまた次の機会に。

15:50 JR韮崎駅着。気温20℃、雨が降り始める。観光案内所で近場の温泉を紹介してもらい、汗を流して着替え。帰りの交通手段を検討したが、今日も中央道は上り方向渋滞30km、また特急あずさ号も指定券売り切れのため、各駅停車+中央特快を乗り継いで帰京することに決定。
17:44韮崎駅発ー甲府駅(乗換)ー高尾駅(乗換)ー20:30新宿駅

今回も高コストパフォーマンスな山行でした。
夜叉神峠登山口バス停
水場がありますので給水を忘れずに。尾根道には水場がありません。
2010年09月25日 10:19撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/25 10:19
夜叉神峠登山口バス停
水場がありますので給水を忘れずに。尾根道には水場がありません。
夜叉神峠
この日は営業してませんでした。
2010年09月25日 11:40撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/25 11:40
夜叉神峠
この日は営業してませんでした。
夜叉神峠 雲が取れて晴天になりました。
2010年09月25日 11:41撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/25 11:41
夜叉神峠 雲が取れて晴天になりました。
杖立峠 ずっと樹林帯の中で、時々北岳、間ノ岳、甲府市街が合間見える程度です。
2010年09月25日 13:12撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/25 13:12
杖立峠 ずっと樹林帯の中で、時々北岳、間ノ岳、甲府市街が合間見える程度です。
苺平
樹林の中は鬱蒼として寒いくらいです。
2010年09月25日 14:52撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/25 14:52
苺平
樹林の中は鬱蒼として寒いくらいです。
南御室小屋に到着。 明るい清潔な小屋です。
2010年09月25日 16:10撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/25 16:10
南御室小屋に到着。 明るい清潔な小屋です。
途中何度か到着が16:00を過ぎる場合はご連絡を、とありました。薬師小屋に泊まられる方もこちらで声を掛けて下さい、とあり。
2010年09月25日 16:10撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/25 16:10
途中何度か到着が16:00を過ぎる場合はご連絡を、とありました。薬師小屋に泊まられる方もこちらで声を掛けて下さい、とあり。
水場への道標
2010年09月25日 16:11撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/25 16:11
水場への道標
この水が軟らかくて美味しいんです。
ここから鳳凰小屋までの間、水場がありませんので補給を忘れずに。
2010年09月25日 16:11撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/25 16:11
この水が軟らかくて美味しいんです。
ここから鳳凰小屋までの間、水場がありませんので補給を忘れずに。
朝、この秋初の霜柱出現
2010年09月26日 05:50撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/26 5:50
朝、この秋初の霜柱出現
薬師岳頂上付近
2010年09月26日 07:25撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/26 7:25
薬師岳頂上付近
薬師岳山頂
2010年09月26日 07:26撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/26 7:26
薬師岳山頂
薬師岳山頂
2010年09月26日 07:34撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/26 7:34
薬師岳山頂
八ヶ岳、蓼科山、右肩に遠く浅間山
2010年09月26日 07:35撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/26 7:35
八ヶ岳、蓼科山、右肩に遠く浅間山
観音岳へ
2010年09月26日 07:50撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/26 7:50
観音岳へ
薬師岳
2010年09月26日 08:00撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/26 8:00
薬師岳
観音ヶ岳山頂
2010年09月26日 08:09撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/26 8:09
観音ヶ岳山頂
薬師岳&富士山
2010年09月26日 08:12撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/26 8:12
薬師岳&富士山
鳳凰小屋への近道
2010年09月26日 09:13撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/26 9:13
鳳凰小屋への近道
オベリスクが見えてきました
2010年09月26日 09:27撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/26 9:27
オベリスクが見えてきました
赤抜沢の頭分岐
2010年09月26日 09:58撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/26 9:58
赤抜沢の頭分岐
分岐からの地蔵ヶ岳:オベリスク
2010年09月26日 09:58撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/26 9:58
分岐からの地蔵ヶ岳:オベリスク
賽の河原からオベリスク
2010年09月26日 10:07撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/26 10:07
賽の河原からオベリスク
オベリスク頂上部
2010年09月26日 10:51撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/26 10:51
オベリスク頂上部
頂上部のすぐ下までは思いのほか登りやすいです。
2010年09月26日 10:55撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/26 10:55
頂上部のすぐ下までは思いのほか登りやすいです。
鳳凰小屋です。小屋のご主人のお話では、ドンドコ沢を下山するのに最低4時間はかかるとのこと。既に11:30なので15:00のバスに間に合わない!?
2010年09月26日 11:27撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/26 11:27
鳳凰小屋です。小屋のご主人のお話では、ドンドコ沢を下山するのに最低4時間はかかるとのこと。既に11:30なので15:00のバスに間に合わない!?
さて、悪路で有名なドンドコ沢に突入します。
2010年09月26日 11:33撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/26 11:33
さて、悪路で有名なドンドコ沢に突入します。
ドンドコ沢は聞きしに勝る悪路。急登の連続。段差も大きく膝に堪えます。
2010年09月26日 12:04撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/26 12:04
ドンドコ沢は聞きしに勝る悪路。急登の連続。段差も大きく膝に堪えます。
五色の滝 これを高巻きしているのですから、急登なわけですわ。
2010年09月26日 12:08撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/26 12:08
五色の滝 これを高巻きしているのですから、急登なわけですわ。
白糸の滝、こんなのが幾つもある訳ですから、巻道とは言えキツイわけです。
2010年09月26日 12:34撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/26 12:34
白糸の滝、こんなのが幾つもある訳ですから、巻道とは言えキツイわけです。
けっこう切れ落ちてます。高所恐怖症の人は止めた方が良いです。
2010年09月26日 14:05撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/26 14:05
けっこう切れ落ちてます。高所恐怖症の人は止めた方が良いです。
青木鉱泉到着
15:00のバス、間に合いました。バスチケを購入。
2010年09月26日 14:42撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/26 14:42
青木鉱泉到着
15:00のバス、間に合いました。バスチケを購入。
韮崎駅行きのバスです。道が狭く未舗装なのでバスも小ぶりです。
2010年09月26日 14:46撮影 by  RICOH GX200 , RICOH
9/26 14:46
韮崎駅行きのバスです。道が狭く未舗装なのでバスも小ぶりです。
撮影機器:

感想

今回は台風一過の短い晴天域を狙っての登山でしたが、思いの外良いお天気に恵まれて素晴らしい山行となりました。残念だったのは例年だとそろそろ紅葉が始まっても良い時期だったのに、全くと言って良いくらい紅葉していなかったこと。猛暑の影響で今年は紅葉が遅くなるか、或いは短期間で終わってしまいそうですね。

台風が来ると、土砂災害や増水、強風の危険があるので普通は山行を控えるものですが、台風一過の晴天というのもなかなか捨てがたいものです。雨で空気も洗われ、抜けるような青空となります。
台風を上手にかわすための注意点を挙げておくと、
1.安全な場所で台風通過を見送る。
 例えば、登山口の駐車場、山小屋、移動中の長距離バスの中など
 逆に完全に天候が回復してから家を出発するようでは少し遅いです。
2.気象情報から目を離さない
 テレビ、ラジオ、ワンセグ、iモードなど
 通過後も油断せず、継続する。
3.台風通過前・通過中は沢筋や森林限界より上の尾根道を避け、樹林帯を歩く
 土石流、増水、突風の危険の危険を避ける。
4.台風が日本海を通過する時は天候の回復が遅れる。
 逆に東海上に抜ける場合は回復が早い傾向あり。
5.台風一過の晴天は長く続かないので、晴天を楽しんだら早めに下山する。

こんなところでしょうか。

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