【万太郎山】吾策新道〜オジカ沢ノ頭の先でアイゼン落としたのでピストン


- GPS
- 16:59
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 2,473m
- 下り
- 2,476m
コースタイム
- 山行
- 15:56
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 17:03
天候 | ガス→晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
その先は三角コーンで「関係者以外進入禁止」になってました。 ちなみに吾策新道へ向かう橋から分岐してる茂倉新道方面の道路は除雪されてませんでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場から登山口までは除雪済みだけど、雪解けで水浸し。登山口は雪の上に木の枝が散乱しており暗いと分かりにくかった。進む先に倒木が複数あり、またいで通過。 この日吾策新道は時々古いトレースが現れる位。(下山時は2人分?のトレースが増えてた) 稜線に上がると早速ナイフリッジ。クラック多数で一部地面の露出もあり、正規のルートが分かりにくい箇所あり。 行きは時々踏み抜く程度だが、帰りは踏み抜き多数。ワカン履けばいいものの、アイゼンで通過。 万太郎山からの主脈もクラック多数あるので常にルーファイ必要。 復路も歩いてみて、吾策新道も主脈もルート正しければ難しい箇所はなかった。(往路は正規のルートが分からず強引に笹斜面を降りたり灌木をつかんでトラバースしたり変なところを通ってしまい、復路で判明) 当初の計画では万太郎〜谷川〜茂倉新道下山の予定でしたが、中ゴー尾根分岐の先で右足のアイゼンが無いことに気づき、30分以上戻った所で見つかった為、戻ることにしました。。 |
写真
帰りも暗かったので、結局ここは私の中で「わかりにくい荒れた登山口」の印象。
正面の岩に灌木が生えてる。行きは手っ取り早く左端を直登。急斜面やトラバースより、灌木掴んでのよじ登りの方が自分は何故か抵抗がない。でも帰りは降りるの危なそうだったので上から道探したら、右端を巻くように安全な登山道があった。なーんだと思うものの、初見で道を探すのは楽しい。
感想
念願の積雪期万太郎!
張り切って3時前にスタート。
前回の北尾根が役に立ったのかルーファイは楽しむ余裕があり、ガスが抜けてからはまるで天国のような大雲海。万太郎も無事に歩けた達成感と共に、これから向かうオジカ沢ノ頭までの未知の区間に少々不安ながらも絶景の中歩ける喜びを噛み締めていた。
が、肩の小屋が近づいた頃、右足のアイゼンが無いことに気づく。思わずなんで!?と声を上げる。とにかく戻って探すしかない。
戻りながら自分の足跡を確認しても右足ツボ足でなかなか失くした場所に辿り着けない。
30分は経過した頃、土の地面に転がってるアイゼンを見つけて一安心。
外れた原因は踵のコバに引っ掛ける調節が緩いまま付けていたこと。履くとき、一瞬なんか緩いかな?と思ったのにそのままにしてしまったのがいけなかった。
これが、急斜面や岩で外れて落としちゃったら、、、と思うと背筋が凍る。装備は確認を怠るとこうなるんだぞという警告だったのかもしれない。。
さて、これからどうしよう。
進む周回パターンと戻るルートを比較したけど距離と労力はどっちも変わらない。
周回の場合茂倉新道の状況が分からないので安全確実を取るなら戻るべきだろう。行きでよく分からなかったルートの確認も出来るし。
しかしというか、やはり復路は精神的な部分も大きく、登りがとにかくキツかった。
ただ下りは広い雪面を駆け下りるように行ける所が多いのでピストンで正解だったんだと今では言い聞かせてる。
あとこの日の大きな忘れ物は水の予備。
前日自宅の浄水器の水を入れた給水バッグを冷蔵庫に入れたまま忘れてしまい、気づいたのは万太郎山頂手前。
ハイドレーションに1リットルちょっと入れてきたので飲みすぎなければ足りるけど、気温が10度位まで上がる予報だったので、大汗かくと足りなくなる。
早めにシャツ一枚になり、喉が渇くと雪を食べてしのいでいた。
これがまた美味しくて驚き。
ちなみに雪食べたのはこのとき初めて。
レモンの塩飴舐めながら雪を放り込むといい感じにレモンと合わさって、まさに天然かき氷。
あまり食べるとお腹壊すのかなと思いつつ、あまりの美味しさにパクパク雪を食べまくってた。
これが人の多い雪山だったら汚くて食べる気はしないだろう。人のいないルートで良かった。
それでもきれいな雪に見えて多少不純物は混ざってるだろうけど、味も氷そのもの、抵抗なく天然かき氷を味わえた。(ほんとは食べちゃだめ。この時は何ともなかったけどお腹こわす可能性大らしい、、、)
万太郎山、約17時間という過去一長い行動時間になってしまったけれど、いくつもの教訓を学ばせてもらえた。
来年以降、今度は主脈からお邪魔します。
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