紅葉の剱沢・仙人新道(苦行、修行のヘロヘロ山歩き)
- GPS
- 31:00
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 2,546m
- 下り
- 2,558m
コースタイム
6:00仙人池ヒュッテ-7:35二股-8:40真砂沢ロッジ9:15-11:30剱沢小屋-12:50剱御前小舎-15:00室堂BT
天候 | 10/10 くもり時々晴れ のち雨そして雨 10/11 雨のち晴れ〜♪ |
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過去天気図(気象庁) | 2010年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
始発のケーブルカー6時は既に一杯。10分後の臨時便は余裕あり |
コース状況/ 危険箇所等 |
剱沢の雪渓は悪いところ避けて通れば比較的安全と思います。アイゼンは凍ってる早朝とかは必携だと思いますが、日中の通行では使いませんでした。 仙人新道は展望開けるベンチの中間点までは樹林帯で苦しいですね。ベンチ以降は天気が良ければ最高でしょう。 今回は仙人新道が往復とも雨天となり、苦行、修行僧のような山行になってしまいました。 |
予約できる山小屋 |
剱澤小屋
|
写真
感想
そろそろ夏山シーズンも終わり。今年のフィナーレはまだ決めていないが、この前仙人池に行ったIさんは「よかったですよ〜」と大絶賛。
よっしゃ、ほんじゃちょっといってみっか。と3連休に計画したが、初日はふもとも雨。天気予報は3日目にならないと雨はあがらないらしい。
中止かなと思っていたが、土曜の夜には雨も上がり、少しだけど星も見える(その時はそう見えた)ので、日曜早朝にいざ出発。
立山駅のケーブルカーもさほど混雑していなく、遅めの到着だったが難なく乗れた。朝早かったせいもあって、高原バスでは熟睡。「終点室堂です」のアナウンスで目を覚ますと、そこはミルク色の世界。おまけに雨もシトシト。
このまま引き返そうかとしばし考え込んだが、雨も上がったのでとりあえず出発。それでも天気ははっきりせず展望もあまり効かないので気分が乗らない。
別山乗越では「剱沢小屋-予約客のみ、真砂沢-営業終了」の看板。これは仙人池も相当混んでると予想。
雪渓に入ると天候も回復傾向。とそこへ後方からすごい勢いで降りてくる人影。トレランかなと思ったら、追い越しざまに
「山岳警備隊ですが怪我された方を見かけませんでしたか?」
「いいえ、見てません」
「そうですか、滑落の連絡が入って捜索中です。見かけたら教えてください」
と言い残して二股方面へダッシュしていった。
また滑落〜? 今年はよく遭難現場に遭遇する。
真砂沢ロッジでしばし休憩。ここでも遭難者のことが話題となるが、だれも見かけていない。
その後、二股でも山岳警備隊の人と会話。
「この先もし遭難者見かけたらどうすればいいですか?」
「仙人池のばあちゃんにでも伝えてください」
なーるほどわかりました。
仙人新道はけっこう急登。雨も本格的に降り出し、かなりきつい。15時に仙人池ヒュッテに到着するが、すでに登山客で満杯。
「今日は混んでまして、布団一枚に二人の予想です」
がーん、混んでるとは思いましたがここまでとは。それでも風呂にははいれますよ、とのことなので早速お風呂をいただく。
夕食はカレーライス。
「みなさんごはん楽しみにこられるがだけど、混んどると、おかず作ってあげられんでごめんね〜」
とばあちゃん。だれも文句なんかいいません。だってこの場所、この天気でふとんで寝れて、ごはん食べさせてもらって、おまけに風呂に入れるんだから。
それでもばあちゃんは
「お客さん来てくれんと、山小屋ちゃつぶれてしまうがんぜ。ありがたいことだちゃね。今日は天気悪かったけど、また来てくだはれ、山逃げんからね。」
う〜ん、長年小屋を営んでこられた重みと温かみのある言葉。なぐさめられますね。
翌朝も
「あんたさん一人かいね。今日どこ向かわれるがけ?来た道もどるがけ?ほんなら安心やね。ほやけど気いつけていかれ」
最後まで一人ひとり気にかけてくださるやさしさ。リピーターが多いわけだ。
混んでるには混んでましたが、我々ソロ登山者は布団一人一枚でした。よかったよかった。
ところで件の遭難者。その後の消息は...
なんと私の隣の布団で寝てました。なんでも額を裂傷し、出血がひどかったらしいのですが、たまたま一緒だった方に手当てしてもらい。さらには仙人池のスタッフ(元看護士)にも治療してもらい。事なきを得てました。これもよかったよかった、ばあちゃんも心配しておられたがこれで一安心。
昨晩から降り続いた雨は明け方に小康状態でしたが、6時の出発時点でもまだ降ってます。周りは当然ミルク色。この中を剱沢登り返すんか〜とかなりブルー。
おまけに肝心の仙人池からのビューはまったく見えてません。天候が回復する確信もなく、とぼとぼと帰り途。仙人新道からほんのちょっとだけ八ツ峰が姿を見せてくれましたが、全容まではみえませんでした。なので今回の写真は仙人池行っていながら、見せられる写真がありません...トホホ
また来いということかと納得し、帰路を急ぎます。真砂沢ロッジでは、同郷の人たちとテーブル囲んで談笑。みなさん山のベテランで、池の平へは早月尾根から北方稜線で行かれたとか。
「剱沢雪渓は7月がいいよ〜。別山乗越の直下から真砂沢までずーっと雪渓歩けるよ」
おー、そうか。んじゃ今度は7月に来よう。
真砂沢からの帰り道では、長次郎谷出合で小屋仕舞いで帰られる佐伯成司さんとしばらく談笑。
「健脚やね〜、今度一緒に長次郎登ろう」
「えー、無理です無理無理」
「いやいや、点の記見た? なんで、初登頂が長次郎谷だったかというと、やっぱり一番易しいルートだったからなんですよ。長次郎谷詰めて頂上いって、平蔵谷下ってくる。楽しいよ。10本爪のアイゼンとピッケルとヘルメット準備してきてね」
...しばし考える。自分はまだまだ実力不足。いつかはチャレンジできればいいなと思うが、一般登山道以外の魅力にはまるのはちと怖い。
といいながら来年ピッケル買ってたりして(笑)
とりあえずは、来年仙人池リベンジ。ばあちゃんまたいくから待っとってくだはれ〜
こんにちは。
先日、早月尾根で一緒でしたsiriusです。
雨の中、お疲れ様でした。
仙人池からの裏剱は残念でしたね。
晴れていれば綺麗に見えるんですよね。
今年は行けませんでしたが、来年、室堂もしくは
黒部ダムから欅平まで歩くつもりです。
仙人池のばあちゃんにも会ってみたいですね。
siriusさん お久しぶりです
雨の登山は本当につらいですね。
晴れた日を選んでいければいいのですが、さすがにそんなわけにもいかず、されど山には行きたい(笑)
ところで、先週末に下の廊下歩いてきました。ちょうどアップしたところですが、よかったら見てやってください。
10月末くらいが紅葉のピークと思われます。siriusさんも10月末にどうですか。お勧めです
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