大自然に感謝(1)〜白峰三山縦走
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- GPS
- 56:00
- 距離
- 25.6km
- 登り
- 3,042m
- 下り
- 3,033m
コースタイム
- 山行
- 7:10
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 8:40
- 山行
- 6:56
- 休憩
- 2:49
- 合計
- 9:45
天候 | 3日間とも晴れ |
---|---|
アクセス |
往路 甲府駅から山梨交通バス乗車→広河原下車 復路 広河原からワゴンタクシー乗車→甲府駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雪渓がバリバリありました。 |
写真
感想
まずは、前日の夜行電車(各停)にて甲府入り。まだ日付が変わらぬうちから甲府駅構内にて仮眠。今はこんなことできるものなのだろうか。
◆大樺沢
1日目の朝は3時15分の山梨交通バスに乗車し1.5時間ほどで広河原に到着。歩き始める前にラーメンを作って朝食。
登りは、八本歯ノコルルートを選択し大樺沢コースから始める。 沢沿いを歩き展望がない中、高度を上げていく。休憩を挟み1時間も歩くと大樺沢の雪渓に到着。左岸を詰め、土の上を歩いた。
やがて二俣を越え、1時間ほど歩くと雪渓が終わった。
◆八本歯ノコルから北岳山荘
八本歯ノコルまでに、見ることができたバットレス。本当に人が行けるのか、と感じるほど迫力。この日は北岳に行く計画はないため、お花畑を鑑賞し、疲れた身体と棒のようになった足を癒しながら宿泊地である北岳山荘へ到着。素泊まりで3300円であった。
この日の夕食は、焼肉缶・玉ネギ・玉子を使って牛丼。食事を少し豪華に見せるために、鮭缶・キューリ・トマト・レタスでサラダの一品。北岳山荘は、足の踏み場もない程の混雑。通常の寝床だけでは収容しきれず、玄関のタタキのようなところでも人が寝ていた。ふと、夜10時頃目が覚め、外に出てみると十五夜のお月さんの明かりで、遠く富士山までがシルエットとなって見えた。本日、歩いたことへのご褒美をいただいたようだ。
◆北岳山荘から間ノ岳
翌朝は、パンで朝食を済ませ、日の出時刻の小一時間前に出発。北岳山荘から少し行ったところで日の出を待った。御来光はどこの山で見ても美しいね。
御来光のあと、中白峰山の展望を楽しみ、快晴の中、視界360度の広々とした山頂に到着。間ノ岳だ。温かいココアを飲みながら眺める中央アルプス、仙丈ヶ岳、甲斐駒、北岳、八ヶ岳、鳳凰三山、金峰山や奥秩父、富士山、と360度パノラマは目に焼きついて、心に染み入った。
◆西農鳥岳と農鳥岳
農鳥小屋に着いたら小休止。ザックをデポし、空身になって農鳥岳までを往復。西農鳥岳山頂、農鳥岳山頂と展望を楽しんで、再び農鳥小屋まで戻って昼食。メニューは、前夜炊いた残り飯とハム・玉ネギで作ったチャーハンとコーンバター入り即席みそラーメン。食べすぎか!?
◆間ノ岳から北岳山荘
今朝の出発地である北岳山荘へ戻るため、もう一度間ノ岳のピークに到着した時には周囲にはガスが出ていたため、もはや展望は利かない状態であった。一日に2回も間ノ岳に登頂したので、「2回」にカウントできないものか(笑)。
2日目の宿泊も北岳山荘。夕食はカレーライスとシーチキンサラダでまとめて、就寝。
◆北岳から下山
3日目の朝はガスの中で迎えた。雑炊でさらりと朝食を摂り、少し明るくなり始めた5時過ぎに北岳に向かって出発。やがて、10分くらいたつと東の方が明るくなりだし、薄い雲の中に御来光。その雲も太陽が出始めると同時に消え始め、すぐにスッキリした青空となり、雲海は足元だけとなった。だいたい、標高二千メートルを越えるくらいの山々の頂が、雲海の中で島になって浮かんでいた。初めて見る自然の美だった。
北岳山頂に着いても、相変わらず足元に雲海はあったが、見上げると晴天な状態は続いていた。しばし休憩のあと、雲海の中へ下山。
大自然から怖さと驚きと美をもらうことができた3日間。こんなに素晴らしい山歩きを与えてくれた南アルプスに感謝であった。
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