藤原岳 孫太尾根〜大貝戸 〜スプリングエフェメラル第2シーズン〜
- GPS
- 06:43
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 1,159m
- 下り
- 1,101m
コースタイム
天候 | 晴れ 春霞のため遠望は利かず |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
西藤原〜伊勢治田までは三岐鉄道利用 運賃200円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
≪登山道の状況≫ ・孫太尾根:丸山直下などでは土留めも作られたり、カラーテープが増えるなどある程度整備はされている。急登箇所が多く、足場が不安定な箇所も多いため、雨天後にぬかるむと特に下りで危険性が増す。 ・藤原岳山頂直下:以前は整備された道があったらしいが、台風で崩壊したため、木のカラーテープを参考に斜面を登降しなければならない。浮石も多く、雨天後は滑りやすくなり足場は極めて悪い。初心者が踏み込むのは危険と思われる。 ・大貝戸登山道:整備された登山道。初心者や体力のない方はこちらの往復としたほうが無難。 ≪トイレ≫ ・大貝戸登山口休憩所、山頂台地の藤原山荘に有り。 ・孫太尾根登山口近辺には公衆トイレ無し。孫太尾根途中にも無い。 ≪危険動物情報≫ ・クマ:鈴鹿山地にも棲息しているらしい。 ・ヘビ:遭遇せず。 ・ヤマビル:本日は遭遇せず。しかし鈴鹿山地はヤマビルの巣窟らしい。 ・その他:孫太尾根登山口付近でサルの群れに遭遇。 |
その他周辺情報 | ≪商店・自販機≫ ・孫太尾根登山口近辺には無し。途中水場も無い。前もって十分な量を調達して来られたし。 |
写真
感想
ミスミソウとキクザキイチゲがみたくて、今季3回目の藤原岳山行に行ってきましとた。
スプリングエフェメラルなるカテゴリーの花をたくさん見ることができる孫太尾根。
これまでの山行で、セツブンソウ、フクジュソウ、ミノコバイモなどに会えましたが、さて今日はお目当てのものに会えるかな??
大貝戸登山口に車をデポして、三岐鉄道で伊勢治田へ。
伊勢治田からは歩いて孫太尾根登山口に向かいました。
3月はオオイヌノフグリやフキノトウが中心だった路傍の花も、今日はスミレ、ムラサキケマン、ワスレナグサ等に代わっていました。
里でも確実に季節は進んでいることを感じます。
小一時間歩いて、孫太尾根登山口に到着。
先月は早朝から登山者の車がたくさん停まっていましたが、到着の時点で今日は1台もいませんでした。
フクジュソウのピークが過ぎたので、諸兄の足は他の山に向かっているのでしょうか。
先回は途中の草木で時間切れとなり撤収となりましたので、今日はテンポよく歩くことにも心がけました。
杉の造林地を登り、神社跡をすぎてしばらくすると石灰岩の露頭が目立つ尾根道になります。
3月初めに来た時は、ヒロハノアマナガたくさんありましたが、今日は葉っぱを見るのみでした。
丸山でもセツブンソウ、フクジュソウは跡形もなくなっていました。
スプリングエフェメラルの早咲きのものは咲き終わってしまった感がありました。
去年訪れた時はミスミソウが咲き乱れていた丸山。
今日もミスミソウを探しますが、あまり咲いていません。
ミスミソウもピークを過ぎてしまったのか、異常気象続きもあり、数が減っているのか。
丸山周辺をぐるぐる探してやっと何枚か写真に収めることができました。
丸山から草木までは傾斜も緩く、山野草の数も多いので楽しい区間。
芽吹き前の森は明るくて気持ちよく歩けます。
先回はミスミソウやセリバオウレンを見ることができましたが、今日はミヤマカタバミやヒトリシズカが大半でした。
ここから山頂までヒロハノアマナがたくさん咲いていて、急登の連続に耐えて登る登山者を励ましてくれているようでした。
多志田山の急登を超えると藤原岳山頂直下の急斜面に。
本コースはここが核心部かと思いました。
登山道は崩壊しているので、木のカラーテープを頼りに急斜面をよじ登っていく区間。
岩も不安定で浮石を踏んでしまうと落石を発生させて重大事故になる可能性あり。
安定したところを選んで足を運び、立ち木を手すり代わりに使って、時には四つん這いになって登りました。
登りもきついですが、滑りやすいので下りはさらに大変かと思います。
自分もこの斜面を下りで使いたくないし、初心者もここには連れてこれないですね。
雨天後なんて想像を絶する危険区間になりそう。
4時間ほど歩いて山頂台地へ到達。
急斜面を登り終えると、咲き残っていたミノコバイモやヒロハノアマナが労をねぎらってくれているようでした。
山頂手前で灌木の中にお目当てのキクザキイチゲも見つけることができました。
高山植物・山野草好きになった当初、その端正な花姿を知ってあちこち探し歩いたものでした。
冠山林道では会えず、あきらめいたら大日ヶ岳で見つけることができたのも良い思い出です。
藤原山荘までの道中でちらほら咲いているのですが、白い花ばかり。
お目当ての青い花は天狗岩方面に行かないとなさそうだけど、今日は時間が無いのでもう無理かと思っていたら…
藤原山荘付近で薄青色のキクザキイチゲを見つけることができました。
大日ヶ岳以来の発見で、喜びもひとしおでした。
天狗岩方面に行ってみたかったですが、夕方に所要があるので今日はここで撤収。
大貝戸道を駆け下って1時間少しで登山口へ戻りました。
大貝戸道のフクジュソウも終盤になり、きれいに咲いているものはわずかでした。
3度目の藤原岳でしたが、スプリングエフェメラルもセツブンソウ、フクジュソウの第1期が終わり、ニリンソウ・キクザキイチゲの第2期になりつつあると感じました。
里だけでなく、山でも確実に季節は移ってきています。
こんばんは 藤原岳のたくさんの綺麗な花を見せていただいてありがとうございます
私も行きたい行きたいと思っているのですけど、天気と仕事との都合で今年は、まだ行けていません
BlueTrainさんのレコを拝見させていただいて、数年前にこの時期登ったときのことが懐かしく思われました
最後の写真ですが、たぶん、葉っぱから時判断っすると、シロダモかヤブニッケイの新芽だと思います まちがっていたらごめんなさい
noir0054さん、ご教示ありがとうございます。
コメントを頂いていたのに、バタバタしていてお礼が遅くなり失礼しました。
パッ見たところ、花かな…?と思いましたが、花にしては綺麗に開いているものはなく、すべてしおれて散り果てになっているのはなぜかなと思っていたのですが、新芽ならば納得です。
花は覚えつつありますが、樹木はまだこれから勉強していきたいと思いますので、ご教示頂けて勉強になりました。
ありがとうございました。
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