鴨沢〜雲取山〜霧藻ヶ峰〜三峰神社
- GPS
- 29:00
- 距離
- 21.4km
- 登り
- 2,004m
- 下り
- 1,466m
コースタイム
(2日目) 6:10 雲取山荘 - 6:40 大ダワ - 7:49 芋ノ木ドッケ - 7:56 白岩山 - 8:15 白岩小屋 8:25 - 8:45 前白岩山 8:50 - 9:45 お清平 10:01 - 10:16 霧藻ヶ峰 10:22 - 10:35 地蔵峠 - 11:55 三峰口 (興雲館で入浴) 12:19 三峯神社
天候 | 1日目(10/23) 晴れ→曇り&ガス→雲海の上は晴れ 2日目(10/24) 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2010年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:三峰神社バス停から西武秩父駅行きバスに乗り、終点の西武秩父駅で下車。そこから西武線で池袋へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・全般的に整備されていて特に問題はありません。 ・最近降った雨の影響でぬかるんだところも多く、途中からスパッツを装着しました。 ・鴨沢から七ツ石山までの間はとても長いです。丹沢に例えると、大倉から見晴し茶屋辺りまでの、針葉樹と広葉樹が織り交ざったなだらかな登り道が延々と続くような感じです。 ・雲取山から三峰のコースは変化に富んでいて面白かった。途中に危険箇所があるという注意看板が立っていましたが、そんな難路らしき場所は見当たりませんでした。 ・下山後は興雲館で入浴しました。タオル付きで500円。駐車場・商店街から徒歩10分位の、神社の境内のすぐ隣です。 |
写真
感想
仕事が忙しくて3週間ほど山に行けなかったため体力の低下が心配。山小屋泊まりなら荷物が少なくて済むので、丹沢の蛭ヶ岳山荘に泊まって主脈や主稜縦走をしようかと考えたけど、前日金曜日の夜に蛭ヶ岳山荘に予約の電話を入れたけど繋がらず。そこで、以前より行きたいと思っていた雲取山に向かうことにして、急いで交通機関のダイヤを調べ、テント泊の装備を整えた。
以前manabuさんが雲取山から飛龍山へと巡り、禿岩からの眺めが最高だとレポに書いていたので、それを真似て飛龍山経由で丹波へ降りて温泉に浸かって帰る計画だ。2日目の行程が長いので、1日目はゆっくり登って体力を温存しよう。
翌朝、始発に乗って奥多摩へ3時間の電車旅。奥多摩に来たのは去年の本仁田山以来。横浜からだとやっぱり遠いなぁ。ホームに降り立つたくさんの登山客。階段が空くまでちょっと時間がかかりそうだったので、自動販売機でポカリスエットを購入。ゆっくり改札を過ぎると、駅前のロータリーに鴨沢西行のバスが停まっていた。
バスに乗ろうとすると、バス会社の係員が「これ以上乗れないので、次のバスを待ってください」とおっしゃる。詰めればまだまだ乗れそうだけど…ま、いいか。バスが出発してから、次のバスがいつ頃来るのか尋ねた。
「次のバスはいつですか?」
「約1時間後です。」
「えっ、それじゃ困るよ。登山口に着くのは10時になっちゃう。」
「そう言われましても、晴天のためか本日は大変お客さんが多くて、臨時バスもすべて出ておりまして、先程出発したバスが戻ってくるのに1時間かかるのです。」
「でも、1時間はかかりすぎだよ。さっきのバスに詰めれば乗れたじゃん。ぶーぶー」
と隣のおばさん達と一緒に文句を言うもバスが無いのでは仕方ない。タクシーも長蛇の列だし…。
30分ほど待っていると、路線バスがやってきた。係員が運転手さんに話をして臨時の臨時バス(?)として運行してくれることになった。良かった!
そんなわけで、出だしからスッタモンダがあり、鴨沢バス停に着いたのは9時30分頃。予定より30分遅れだけど…夕刻までには山荘に辿りつけだろうし、ダメだったら手前の奥多摩小屋か避難小屋に泊まろう。
地図上の所要時間から予想していたことではあるものの、七ツ石までの道が長い長い。大倉尾根で見たことがあるような情景がずっと続く。いつの間にか空は曇って薄暗くなってくる。しかし、ところどころに黄色や赤の紅葉が見られて嬉しくなる。
ブナ坂分岐辺りから景色が一変し、黄色く染まりつつあるカラマツの間を歩くようになる。丹沢の姫次のカラマツも色づき始めている頃だろうか。周りはすっかりガスの中。期待していた展望は望むべくもないか…。
そんなことを考えながら暫く登っていると、ガスが風に流されて辺りが明るくなってきた。左を向けば、おお、雲海の上に聳える富士山!雲取山に登ったら是非とも富士山を眺めたいと思っていたけど、まさか雲海まで眺めることができるとは。嬉しい〜。
ヨモギノ頭付近のカラマツ林を抜け、小雲取山を越え、いよいよ目前に大きく迫る雲取山の頂。一歩一歩ゆっくりと登り…無事に到着しました! 富士山の左側に見えるのは丹沢の山々。蛭ヶ岳、丹沢山、大山だろう。右のほうに見えるのは、南アルプス、大菩薩嶺、八ヶ岳など。こっち方面は足を運んでいないせいもあって、よくわからないな。(^_^;)
ん?あの手前の大きな峰は、明日の目標の飛龍山じゃないのか?えっ、あんなに遠いの?手前のアップダウンもキツそうだし…ここをmanabuさんは日帰りで歩いたのか〜。すごすぎる。私には真似できないなぁ。
雲上の景色を堪能したので、雲取山荘へ向かう。山頂から意外と距離があり、下り坂を歩いているうちに左膝の外側の筋がまたしても痛くなってきた。やばい雲行きだ。心配になってきた頃に山荘に到着した。
テント場は、山荘の北側北側尾根の登山道脇。ずいぶんと混んでいて、平坦な適所は既に他のテントで埋まっていたので、若干傾いた場所にテントを張った。このくらいの傾きなら問題なかろうと思ったけど、実際に寝転んでみると身体が安定せずに転がりそうになる。水平って大事なんだな。
計画では、昼食:うどん、夕食:カレーライス、朝食:パンの予定だったが、ドライフルーツとナッツを昼食代わりに登ってきたので、夕食がうどんになった。餃子や天ぷら入りの、豪華絢爛うどん♪ ビール1本と焼酎1口を飲んだら急に眠くなり、夕闇へ奥へと意識が遠のいていった。
翌朝、荷物を軽くするために残った野菜とソーセージをすべて注ぎ込んだ豪華ラーメンを食べ、荷物を畳んでザックに詰め込み、出発の準備を整えた。
さて、懸念された膝筋の痛みは一晩の睡眠のお陰でほぼゼロのレベルに落ち着いている。しかし、いつ痛み出すかわからないので、飛龍山を経由して丹波へ下りるコースは却下。となると、鴨沢コースか三峰コースになる。地図で見る限りでは、三峰コースが短くて良さそうだけど。
山荘の方に一番楽な道を尋ねると、七ツ石経由で鴨沢へ下りるのが良いとのこと。ではそうしますと答えて山荘から出ると、奥多摩駅でバスに乗れずに一緒にぶーぶー言っていたおばさんが朝の支度を整えているところだった。
「おはようございます。」
「あら、おはよう〜。今日、私たちはこれから三峯神社へ降りて温泉に浸かって帰るのよ〜」
「温泉、いいですね。膝が痛くなるのが心配で、三峰コースはアップダウンがあってきついと聞いたので、一番楽な鴨沢へ下りるつもりです」
「あら、杖(ストック)があるのなら、ゆっくり歩けば大丈夫よ」
「そうですか。うーん、それなら三峰へ下ります」
…ということで、三峰へ下ることにした。計画書にこのコースでエスケープすることは書かなかったし、山荘の人に鴨沢へ下ると言ってしまったから、遭難したら探してもらえないだろうな…と心配したものの、距離が短いこと、往路と違うこと(ピストンつまんない)、温泉が待っていることに目が眩んでしまった。膝痛が怖いというのに、欲に負けた…。
急遽歩くことにした三峰コースですが、表情豊かでとても楽しい道で、結果的には選んで正解だった。ところどころ、西側の絶景を眺められるポイントがあり、秩父の山深さや奥深さを感じることができた。ずーっとずーっと向こうまで峰々が折り重なって続いている。丹沢もいいけど、秩父もいいね〜。
そして、途中から、ゆっくり歩くパーティの後ろに(勝手に)つかせてもらい、膝に負担をかけない歩行ペースを保つことができた。膝を心配してくれたパーティの方々、大宮から来たというパーティの方々、ありがとうございました。特に大宮パーティの方々とは三峰口までほとんど一緒に歩いたようなもので、写真をとったり温泉情報を頂いたり、お世話になりました。(^^)
反省点
・アルミ食器セットとカップを忘れてしまった。結局カレーライスを作らなかったので食器セットを使うことはなかったが、コーヒーを淹れるカップがなかったのは残念。持ち物リストにちゃんと入れておこう。
・登るまで全く考えても見なかったコースで下山することになった。事前にあらゆるルートはよく見て検討しておこう。
・電車も、バスも、テント場も、余裕を持って着けるようにしよう。すべて早い者勝ちの世界。
・テントはなるべく水平なところに張ろう。少しでも地面が傾いていると寝心地は悪くなる。
編集中失礼します。
雲取お疲れ様です。
ホームに着いたらバスへダッシュですね。
何で下山ルートを三峰に変更したのかまだ解明されていませんが、公共の交通機関を利用するとこの山域ではルートの自由度が上がりますね。
ところで、写真を見る限りそれ程の傾斜地では無い様にも見えますが、寝にくかったですか。
傾斜の方向も重要でしょうね。
MATSUさん、こんにちは
丹沢の秦野や渋沢ならバスが混んでも乗れますし
すぐ次に臨時バスがやってくるので、
奥多摩のバスを甘く見ていました
土日晴天の予報で登山客が殺到したようです。
私もその一人だったわけですが
公共交通機関だと「朝4時に登山口到着!」なんてことが
できないのですが、往路と復路を別に取れるのは利点ですね。
テントの傾斜はそれほどではないと私も思いましたが…。
身体がシェラフごとマットの上を滑り落ちる感じでした。
横方向に傾いていると寝にくいですね。
次回からは反省を活かして色々気をつけます
melonpanさん、こんばんは。
石尾根の黄葉、良い色になっている様子。
ブナ坂分岐を過ぎてからGASもなくなり、
本当に良かったですね。
私達は三峰神社からのコース、
未だ経験がありません。
霧藻ヶ峰までなら登った事ありますが。
たしか凄く紅葉が綺麗だった記憶があります。
今度行ってみようかな・・。
それにしても・・・、
いつも食材を沢山持って登りますね。
ちょっと重そう・・・。
でも美味しそう!
禿岩や飛龍山へは、三の瀬から将監峠経由で
行くのも素敵ですよ。
奥秩父縦走路の趣きを堪能出来ます。
ただアプローチは車になってしまいますが・・。
いつか機会があれば試してみて下さいね。
私達も年内に丹沢へ、
再訪したいと思っていますよ!
manabu
manabuさん、おはようございます。
雲取山に登るのなら富士山を含めた絶景を眺めたい!
と思っていたのでガスが晴れて本当に良かったです。
霧藻ヶ峰やお清平辺りの紅葉はとても綺麗でした。
秩父湖周辺は横浜から行くと遠く感じますが、
いろいろと楽しそうな山があっていいですね。
車があったら通いつめそうです
manabuさんたちのONIGIRIも美味しそうですよね。
私は出発の朝にONIGIRIを握る時間がもったいないので
多くの場合、食材だけ持って行って現地調理です
三ノ瀬は車でないと行けないですね。。。
公共交通機関で行くなら…
甲武信ヶ岳から縦走するのも楽しそうです。
いや、苦しそう、かな。
丹沢方面にいらっしゃる際は是非ご連絡を!
melonpanさん こんばんは
行きのバスでロスタイムになってしまいましたが、素直に従うのはmelonpanさんの性格の良さですね。
バスも満員で無く、次のバスがすぐに来ないなら「嫌だ! 乗せて〜!」って私なら何度も云っちゃいます。
鴨沢からの道のりは長いのですが、樹林帯から景色が開けると気分もアップ、後にガスも晴れて歩いた甲斐がありましたね。
膝の具合が悪くなってしまい、コース変更された事は残念ですが、パーティの方々との交流で楽しい下山ができて良かった!
コース変更は正解でしたね。
sumikoさん、おはようございます。
「次のバスまで一時間」を知らされたのは、
バスを見送ってからだったのです。
係員が「次のバスをご利用ください」なんて言うので
次のバスがすぐ来るのかと思ったら…。
一時間もバスが来ないと知っていたら、
私を含めてバス停にいた登山客は
全員無理しても乗り込んだことでしょう。
鴨沢からの道は、展望を後の楽しみに取っておいて
ブナ坂までは我慢する、という道ですね
レポでは大倉尾根に例えましたが、
階段がない分、長くてもこちらの方がいいです
コース変更は正解でした。
紅葉を楽しめたこと、パーティの方々と交流できたこと、
そして遥か彼方へ続く秩父の山々を望めたこと、
下山してお風呂に入れたこと…。
充実した山でした
melonpanさん こんにちは
雲取山テント泊縦走お疲れ様でした。
飛龍山と禿岩は残念でした。でも今回のルートよいコースでしょう。1泊2日でちょうどいい感じ
写真の「翌日の目標の飛龍山までの稜線が右に写っています。
あんな遠い場所まで行けないよ。」
ですが、書き間違いかな。。。
左の黒いのが飛龍だと思うのですが。。。
中央が国師ヶ岳と甲武信ヶ岳っすね。
そうそう、傾斜のある場所でのテントですが、
ザックペッタンコにしてマットの下に引いて
調整すれば平らになりますよ ときどきやります。
yasuhiroさん、おはようございます。
飛龍山と禿岩は残念でしたが、
私の力量・体力では難しかったです。
無理して突っ込んで膝が痛くなったら
下山さえ危ぶまれるので安全第一にしました。
あんな長距離を日帰りで…
manabuさんsumikoさん、恐るべし、です
「稜線が右に写っています」は「左」の間違いでした
ご指摘ありがとうございます。修正しました。
甲武信ヶ岳も行ってみたいです。
地図で見る限りでは、ゆっくり歩けば
雲取から縦走できそうなんですが…。
斜めテントに泊まるTIPありがとうございます
そうか、下に何かを敷けば良かったのですね。
思いつきませんでした。
今度からやってみます。
あ、その前に早めに着いて平地を確保することを目指さなくちゃ。
お疲れさまでした。
melonpanさんらしい画像とレポ、嬉しくなってしまいました。
最近ガシガシ体育会系歩きばかりなので、
反省してしまった!!
またmelonpanさんと楽しみながら歩きたくなってしまいました。
奥秩父、いいですね。
hirorineトコからだと丹沢がでんと構えているので
行くまでに時間がかかってしまいます。
圏央道が全線開通したら是非行きたいですね。
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