舟伏山 〜イワザクラと早春の花々に彩られる山〜
- GPS
- 05:15
- 距離
- 6.6km
- 登り
- 922m
- 下り
- 917m
コースタイム
天候 | 全体的に曇り 時々 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
あいの森付近で木の伐採作業がなされているので、駐車スペースは狭くなっている。 土日などは早めの到着が必要。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
≪登山道の状況≫ ・東コース: 伐採作業のため通行止。登山道も復旧されておらず急斜面の直登や障害物多数などかなりリスキーです。それでも立ち入るなら何が起きても自己責任です。 ・西コース: 渓流から離れると小舟伏山まで九十九折れの急登。道はよく踏まれていて明瞭。 阿弥陀仏手前で枯れた沢の横断箇所がある。道幅は狭く落石の危険も高い。ストックはしまって手も使い慎重に通過してください。 石灰岩質の山なので雨天後などは足元がつるつるに滑ると思われます。 九十九折れ区間では浮石を踏んで落石させないよう注意のこと。 ≪危険動物情報≫ ・クマ:クマが爪を研いだ跡があり、近辺に生息している模様。単独行はクマ鈴があると安心。 ・ヘビ:遭遇せず。 ・ヤマビル:本日は沢沿いの湿った場所でも遭遇せず。今後暖かくなってくると出現すると思われる。 ≪トイレ≫ ・あいの森駐車場にあった公衆トイレは使用不可。 ・公衆トイレは片狩キャンプ場前バス停横が最終。水洗だがトイレットペーパーは持参した方が良いかもしれない。 |
その他周辺情報 | ≪自販機・商店≫ ・登山口付近には自販機・商店共なし。事前に調達して来られたし。 ・東海環状道の関広見インターから国道418号線へ進むとファミリーマートとサークルKがあるが、その後はコンビニは無い。 |
写真
感想
舟伏山のイワザクラ。
誰が植え、水を注ぎ、肥料を与えなくても、こんな美しい花が咲くんだ…。
それからというもの花を求めて山に登るようになったものです。
春になると開花が待ち遠しい花。
今年は暖冬の影響で開花が早いようで諸兄のレコを拝見するとすでにピークを迎えている様子。
何とか仕事の午前中休みを頂けたので、今年もイワザクラに会いに行ってきました。
昼までには下山して、出勤せねばならないので、今日は早めの出発。
7時前に登山口に着くと私が一番乗り。
今日は目的はのイワザクラを見ること。
従ってイワザクラ自生地までは、花が咲いていてもメインのミラーレス機をマクロに換装したりせず、ハイペースで登るを心がけました。
序盤の渓流沿いをハイペースで通過。
杉の植林地の九十九折れも、息を切らせながらガンガン登る。
阿弥陀仏手前で自然林に入ると子舟伏まで九十九折れの急登。
花が増えてくるのもここからですが、テンポを意識して登りました。
太陽の光がさんさんと降り注ぐ森は明るくて、歩くのがとても気持ちいい。
登山道脇に咲くヒトリシズカ、ヤマルリソウにも励まされて標高を稼ぎます。
出発から2時間ほどで舟伏山山頂に到達。
イワザクラシーズンは多くの登山者でにぎわう山頂にも、今は自分ひとり。
こういうシチュエーションだと、さだまさしの『空になる』を一人で熱唱してみたり…したいところですが、今日はイワザクラ鑑賞が目的なのでそそくさと山頂を後にしました。
舟伏山はその名の通り「舟を伏せた」ような山容で、山頂部は広々した台地上になっています。
こういう明るく広々した森にはさぞ多くのスプリングエフェメラルが咲きそうですが…。
バイケイソウやヤブレガサは大群落を形成するも、花はほとんどありませんでした。
カタクリやニリンソウの葉は良く見るので、もう少しすると花々で彩られるのかもしれません。
山頂台地を離れて東コースへ少し下ると…
大岩の陰に咲くイワザクラに今年も会うことができました!
岩の間に根付き、美しい桜色の花をつけるイワザクラ。
まだみずみずしい花が多いですが、蕾のものはほとんどなく、しおれてしまっている株もちらほら。
みずみずしい花を見たければ、今週末がラストチャンスではないかと思います。
この下の岩場にも咲くようですが、急傾斜地の岩場であり、接近には滑落や落石発生のリスクがありそうです。
むやみに踏み込んで森の土壌を荒らしてしまわないためにも、安全な場所から譲り合って撮影したいですね。
いつまでもこの山で咲き続けてほしいものですが…
近年の異常気象のためか、登山者の踏み荒らしのためなのか、年々イワザクラの数が減っているように思うのは気のせいでしょうか…。
それだけに今年も美しいイワザクラに会えて幸せでした。
撮影を堪能した後は、路傍の花を写真に収めながら戻りました。
今日の上部の自然林の主役は、ヒトリシズカ、ヤマルリソウ、エイザンスミレなど。
カタクリやニリンソウは葉をたくさん見るので、イワザクラと入れ替わるように咲き競うことでしょう。
杉の植林地では花は少なめ。
下り切った沢沿いでは、ヨゴレネコノメ(ヒダボタン?)、ミヤマキケマンなど水気を好む花々を見ることができました。
ミヤマカタバミはたくさんありますが、天気がイマイチだったので花を閉じているものばかり。
沢沿いの岩場でナデシコ科のワダソウを発見。
雄しべの先端の葯が暗褐色なのがチャームポイントの端正な花姿。
富士見台で見つけて以来のお気に入りの花なので、ここ舟伏山で会えたはうれしい誤算。
時間は押しているのにマクロ換装をして撮影したのはいいとして、F値が解放すぎて花びらだけしかピントが合っていない写真を量産してしまったのが残念でした。
長野に行かなくてもあることがわかったので、またどこかで再開できるまでリベンジはお預けです。
昼前に無事到着した登山口には多くの車。
さすがにイワザクラシーズンには人気の山ですので、土日などは早めの到着が必要ですね。
帰りに清々しい渓流越しに舟伏山を見ながら、東濃の職場へ戻りました。
午後の始業時間に少し遅刻してしまいましたが…
山行は充実しましたが、社会人としてはもう少し趣味をあるべき位置におかねばと反省しました。
ありがとう、舟伏山とイワザクラ。
また来年も、いつまでもこの山で咲き続けますように。
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