丹沢主脈縦走
- GPS
- 32:00
- 距離
- 23.6km
- 登り
- 2,038m
- 下り
- 2,016m
コースタイム
12:30大倉〜15:50塔ノ岳(尊物山荘泊)
2日目:
6:55尊物山荘〜7:55丹沢山〜10:05蛭ヶ岳〜14:15焼山〜15:30焼山登山口
天候 | 1日目:曇り時々雪 2日目:曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪は50cmくらい。 丹沢山から先が深いです。 焼山付近は、凍ってカチカチです。 以下写真 (stk) Nikon D300 SIGMA 18-125mm f/3.8-5.6 DC OS HSM |
ファイル |
高度記録(Pro Trek)
(更新時刻:2010/10/29 01:27) |
写真
感想
2008年、2回目の冬山。新雪が降った丹沢にUDAと行く事にした。今回はテントではなく山小屋を利用。ルートは、大倉登山口〜塔ノ岳〜蛭ヶ岳(泊)〜檜洞丸(ひのきぼらまる)〜西丹沢登山口を予定。ただし、前日の準備で夜が遅くなり出発が遅れたため、1日目は塔ノ岳の尊仏山荘に泊まる事にした。塔ノ岳は相変わらず登山者が多く、かなりの人を抜いたりすれ違ったりした。雪は中々出てこず、800mくらいまでは夏道同様。その後は凍結している箇所があり、いつ軽アイゼンを出そうか迷ったが結局頂上まで使わずに登った。天気は晴れを想定していたが実際は曇り。明日は晴れるので縦走が楽しみだ
山小屋にチェックインし、宿泊カードを記載する際に行き先を記入するのだが、そこで「西丹沢」と書くとヒゲさん(山小屋のオーナー)は、ちょっと首をかしげて「ヒル(蛭ヶ岳)からボラマル(檜洞丸)はトレースないよ」と、勧めかねるルートであるとの事。とりあえず「明日蛭ヶ岳まで行ってみて(いくかどうか)決めます」と答えた。夕飯までは2時間ほどある上、休憩なしの直登でメシを食べなかったせいもあり、やたらと空腹になってきた。昼飯用に持ってきたインスタントラーメンを作ることにした。いつもはチキンラーメンを持ってくる事が多いが今回は北海道塩ラーメン。これがヒット!チキンラーメンなんて目じゃないや、というぐらいUDAも自分も気に入ってしまった。3年くらい前の秋の八ヶ岳で、我々がコッヘルも持っていない頃に見かけた登山者が、行者小屋でチキンラーメンを食べているのを見て「うまそ〜〜」と思って以来意味も無くチキンラーメンを持参していたが、それも卒業のようだ(笑)
少しくつろぎながら、飲んだ水を補充するために外の綺麗な雪をコッヘル満杯に入れて持ってきた。それをストーブの近くに置いて溶かす。1/3ほどになってしまうが、何度か雪を継ぎ足して300mlくらいの水にはなった。山小屋で売っているので買えばいい話だが、500mlで400円もするしせっかくの冬山のメリットを生かしたいので時間つぶしに水作りにはげんだ。
夕飯はカレー。ラーメン程度では腹の足しになっておらず、おかわりまでした。明日の朝はおでんとの事。食事後は、自分のふとんに戻ったのだがここで驚いた。窓の外が東京方面の夜景で瞬いていた!よし、写真でも撮るか!と準備する。自分はもちろんカメラ(D300)を持ってきているのだが、夜景を目的に持ってきたわけではないので三脚はない。他の登山客で夜景目的の人たちは三脚を準備している。あまり知らなかったが、ここ(塔ノ岳)は美しい夜景が見られる事でかなり有名らしい。3年前に来たときは、曇りがちでほとんど気が付かなかった。アウターを着込んで外に出ると何人かが三脚を立てて撮っている。自分はないので得意の(?)カメラ置き撮りを試みる。カメラを置けるような台になる場所は一箇所しかなかったが、そこで表紙の写真とセルフタイマー記念写真は撮る事が出来た。ヒゲさんが言う「函館なんて目じゃないよ」というのはある意味納得できた。近くの夜景は山にさえぎられて見えないのだが、標高による遠景の眺望はすごいの一言。真鶴方面〜平塚〜江ノ島〜三浦半島がはっきり見え、その先は東京湾、更に房総半島までくっきりと見えるのだ。かなり小さいが東京タワーも確認できた。さらに北側に目を移せば灯りがずっと続き八王子から更に遠くまで見える。そんな夜景の話や、最近始めたテント山行、近頃の山小屋のありかた?についてヒゲさんと語りつつウイスキーを飲み消灯(20:00)を迎えた
夜中に、急にくしゃみと鼻水の症状が出て結局2時間くらいしか寝られなかった。5時過ぎには起きてザックの準備を始める。今日は歩行距離が長いので、朝食を食べたらすぐ出られるようにするためだ。6時ちょい前に朝食を食べすぐに出かける支度をした。外では日の出を撮ろうと何人かが三脚を立てて待っているが、日が出る方向が若干曇っておりベストではなさそうだ。そんな中、軽アイゼンを装着するが12本爪のアイゼンしか持っていないUDAは、この程度の雪で付けたら恥ずかしい、と妙な意地をはって靴のままでいく模様。すぐに丹沢山方面に向け出発した。西側には昨日見えなかった富士山が雪をまとってどっしり構えている。途中朝日を浴びた相模湾方面を撮りながら進んだ。夏道とほぼ同じ時間をかけ、1時間で丹沢山に到着。みやま山荘は冬季休業のはずだが、中に人がいる模様。週末だけは営業しているのだろうか。ここの主人は、あの有名な小西政継とダウラギリ(世界7位)にアタックした経歴を持つ人だ。ここに泊まる機会があったら是非ともその頃の話を聞きたいものだ。きれいな雪を食べてのどを潤し蛭ヶ岳に向け進んだ。ここから蛭ヶ岳は夏道なら1時間半〜2時間弱の道のりだ。ただ、このあたりはこの山行中で一番雪が深く50cm程度の積雪が常時ありペースは若干落ちた。アップダウンもかなりあるので、随分前から見えてはいる山頂が一向に近づかない。結局、丹沢山からまるまる2時間をかけ蛭ヶ岳山荘に到着した。途中、相模湾方面の素晴らしい景色に出くわし、かなりいい写真が撮れた。-5℃くらいの気温ではあったが、服一枚で登った。前回、服のレイヤードを失敗し汗だくになり、テント内で凍りつくという経験をしているので、今回はこまめなレイヤードを心がけていたのだ。
頂上で山小屋の主人を呼びいろいろ聞いたが、西丹沢方面はトレースがなく、夏道6時間+アルファはかかるだろうとの事。仮に8時間かかるとすると、今が10:30なので18:30にはなってしまう。西丹沢自然教室の最終バスは17:30なので間に合わない計算になる。終バスがなくなってもタクシーで行けるが、金もかかるし暗くなって歩く時間もありそうなので、今回は断念する事にした。とはいえ、今来た道を戻るほど芸がない事もないので、UDAの車は大倉登山口に置きっぱなしではあるのだが、北へ向かい焼山登山口を目指す事にした。ここでも5〜6時間はかかるルートだ。期せずして丹沢主脈ルートを辿る事になった。主人に聞いた話では、蛭ヶ岳山荘は昨晩6名の宿泊のみ。しかも2人は夜7時を過ぎての到着で最後の人は消灯後の20:30くらいの到着だったとの事。なんとも危ない限りだが、それほどのラッセルだったのだろうか?素晴らしい景色を脳裏に焼きつけ北側斜面を下る事にした。下り始めるとすぐに雪が深いことがわかった。ここの登りは大変だったろうなと思いつつぐんぐんと高度を下げていった。
途中、富士山の展望が素晴らしい箇所があり写真をとった後、原小屋平という場所で昼食を取る事にした。ラーメンと今回初めてチャレンジするレトルトのシチューだ。シチューは封を切らずに温めるタイプなので、もちろん水は無駄に使わず雪を使い溶かした。沸騰後7分ほど火を通せば出来上がり。これが相当にいけて二人とも感激してしまった!重いので長い山行には向かないが1泊程度であればこの食事はかなり上質だ。体があったまるし塩分も取れる。風がなくポカポカしていたので(とはいえ0℃くらいだが)50分も休んでしまった。最後にココアを飲んで出発。姫次という峠を過ぎるとあとは延々と下りだ。軽アイゼンなのでアイゼンだんごが大きくなり、足が重くなってきた。歩きづらい事この上ないのでここで外す。UDAは結局この山行で一度もアイゼンを使わなかったようだ。北側なので標高600mくらいまでそこそこの雪が残っていた。退屈な下りがひたすら続き特筆する事はなし。書くとすれば下山口のバス停で1時間近く待たされた事。あまりの寒さと空腹で、思わずコッヘルでお湯を沸かしカップラーメンを食べてしまった。あとは、ここから向かうのが橋本駅なので厚木を経由して渋沢〜大倉登山口と、小田急にバス3路線という小旅行になってしまった。結局海老名の家についたのが20:30。ビナウォークの焼き鳥屋でお疲れ会。以上、1泊2日の丹沢主脈縦走記でした。。 P.S.筋肉痛は2日くらいで収まったが、膝を痛めたらしく週末まで歩くのが辛かった。。(弱ったもんだ)
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