富山立山夏遠征7/26ー30 2日目7/27:別山・立山三山周回

- GPS
- 08:09
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 1,011m
- 下り
- 1,027m
コースタイム
- 山行
- 7:03
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 8:10
ここの一番の利点は公共交通機関をフル活用して、北アルプスの懐、標高2400mの室堂まで、苦も無く行けてしまう事。雷鳥沢テンバまでは標高差で170m余りを、下っていくだけ、という超お手軽登山で、ベースキャンプができてしまうのが、最大の魅力です。ここをベースに身軽な装備で、3000m級の北アルプスを十分満喫できてしまうので、(婿魁ξ山三山の周回奥大日岳N恐Τ戞浄土山の3つを空身周回してしまおうという超お得なプランなのです。
立山を満喫後は、お天気が良い条件であれば、帰路の道すがら、展望抜群の高ボッチに車中泊して夕焼け・ご来光を楽しんだ後、入笠山でお花を堪能して、帰路に就くというおまけも計画に入れて準備を進めた。
terafさんの夏休みは7/26〜8/3までなので、この間のお天気予報が一番良いところで決めようと相談していたが、梅雨明けからずっとお天気が安定しそうなことが天気図からもわかり、今回は迷わず、前半の7/25夜出発で7/26-30で行くのが一番良さそうと早い段階で決め打ちできた。と言う訳で今回のコラボ登山の枠組みが固まった。
| 天候 | 快晴後ガスガス時々晴れ、後午後雷雨 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
| アクセス |
雷鳥沢キャンプ場にベースキャンプを張り、ここから空身で近辺を歩いた。 雷鳥沢キャンプ場は予約なしで1000円/泊・人(水・トイレ込み)と格安。トイレは水洗洋式、臭いもなく快適。洗面所併設、4つの水道は流し放しで、水も豊富。 キャンプ場は平地で300張以上は張れる広大なエリアを誇る。freeWiFiもあり、電波状況良好で、4本立ちます。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
この日は熊の目撃情報あり。レンジャーの方が対応してくださっていた。雷鳥沢キャンプ場のすぐそばで、油断はできない。食べ物はテントの中に必ず入れて、匂いを出さないように配慮要。 【雷鳥沢〜剣御前】不明瞭な箇所はないが、キャンプ場からの出だしは石の道の十字路がキャンプ場ほぼ中央にあり、管理棟と逆方向に進めば、すぐに浄土橋が見える。室堂方面以外は、いずれの方面へも、ここを渡って、進むことに成る。 橋を渡り、左折して少し行くと、大日岳への道を分ける。ここは右に道をとり、あとは一本道である。最初の雪渓のあたりが、前日の熊出没ポイント。ここを通過し、ジグザグに高度をかせいでゆく。展望抜群で、終始雷鳥沢や大日岳、立山三山をみながら進める。最後急坂を詰めると剣御前小舎に着く。バイオの公衆トイレあり。100円/1回有料。剣御前までくると、剣岳がバーンと迫って来る 【剣御前〜別山】緩やかに稜線をたどっていく。剣沢カールが見事。右に別山トラバース道を分けて、直進登りきると別山南峰。別山本峰は平坦な道をわずかなので、行ってみる事をお勧めする。本峰は下が切れ落ちて、剣岳が迫って見えて、絶景。往復でも20分ぐらいあれば行って来れる。 【別山〜真砂岳】別山からジグザグに急降下する。この日は無風快晴で遮るものなく暑い。普段は風など強そう。荒天時は吹き曝しで逃げ場なく、やばそう。コルから緩やかに、真砂岳へと続く道を行く。途中山頂経由、トラバース気味に進むルートと別れるが、どちらを行っても、大差なさそう。トラバースルートは真砂岳の先に出るが、頂上まではほぼ標高差なく、距離も短いので、多少戻るようで損した気分だが、この方が一定に高度稼げて楽かもしれない。今回は頂上経由ルートを選択。尾根に上がるまで急だが短いので問題なし。内蔵助小屋への道を分け、真砂岳に導かれる。 【真砂岳〜富士ノ折立】左に内蔵助カールを見ながら緩やかに下る。富士ノ折立まではこの日一番の岩場の急坂で、アルバイトを強いられる。ここが頑張りどころ。稜線に上がると、頂上まではもうすぐ。縦走の場合、空身で富士ノ折立へ行く人が多い。ここは岩場が続いて両手両足でしっかり三点支持して行けば、問題なし。コースアウトしないように、左からトラバース気味に山頂に至る踏み跡をしっかり見極め登る事。頂上は狭いが、ここからは高度感もあり絶景。 【富士ノ折立〜雄山】出だしは岩の積み重なりを、ぴょんぴょんと伝って行く感じ。目指す最高峰大汝山を目標に、小さな上下をくりかえし、大汝休憩所の赤屋根が見えてくると、もう大汝山は目前。岩場を登って大汝頂上。こちらも頂上は狭い。頂上からは三山の主峰だが、まわりがのっぺりしているので、眺望は思ったほどではない。ただこの日はこの時点でガスに囲まれてしまい、眺望が半分ぐらいで、印象が悪かったかもしれない。 大汝から雄山も、小さな上下をくりかえし、最後登りきると雄山山頂小屋の前へ出る。小屋の前は広く、休憩場所あり。雄山は立山神社がまつられ、入山料大人700円。お札もらうために頂上に行っても、ガスガスで真っ白だったので、この日は頂上を踏まずに下山。 【雄山〜一の越山荘】登り赤ペンキ印、下り黄色ペンキ印のルートが岩にしめされており、上下で別々に歩けたので、非常に助かった。この日7/27(日)の登りは、山頂10時の時点で、一の越から雄山頂上まで、ほぼ途切れの無い行列状態。ものすごい人出であった。特にツアー団体さんや、小学生、中学生の学校行事での登山が多数で、ものすごいことになっていたので、計画される方は時間的配慮が必要。とてもコースタイム通りに歩けるとは思えない。 頂上から一の越はガレバのジグザグ急登が続き、登るのは結構きつそう。下りはすべったり、落石出さないように、慎重に下る。 【一の越〜雷鳥沢】室堂までの道はコンクリートの広い道で問題なし。出だしはこの道をしばらく下って、右に雷鳥沢へ直接進むルートに入る。ここは最初ロックガーデンになっており、チングルマのお花畑が素晴らしかった。後は緩やかにトラバース気味に下ってゆく、歩き易いルートだった。何本か雪渓を横断するが、いずれも短くて、特に危険はない。雪渓脇は花畑がすばらしく、るんるん気分で歩ける道です。 雷鳥沢に降り立つあたりが、この日の熊目撃場所で、レンジャーの方が立ち止まらずにこの場を通過するように指示があった。最後浄土橋を渡って、テント場に至る。 |
写真
一の越の直前でヨツバシオガマ
感想
このコースの最大の魅力は、北アルプス3000m級の山が持っている、豪快な岩稜を辿って、素晴らしい絶景の中を、身軽に周回できることでしょう。そのためにも、重要なファクターは、何といってもお天気です。折角の絶景も、ガスガスでは、その魅力は半減してしまいます。今年の梅雨明け十日の絶好のお天気であっても、3000m級の稜線では、たいがい9時〜10時にはガスが沸き上がってきてしまいます。景色を見るなら、どんなに予報が良くても、午前9時までが確実な絶景を堪能できる時間帯といえます。お天気が不安定な時は7時ぐらいでもガスがあがってきてしまうことはよくあります。
なので夜明けから9時まで、今の時期だと約4時間ぐらいが、行動時間のゴールデンタイムとなります。この時間帯を歩く工程のどの区間に充てるか?が問題です。稜線歩きをこの時間帯に充てるには、暗い内から行動するのが、最も効率が良いということになります。しかし真っ暗の中を歩くのは、それなりのリスクもありますよね。ですから、ヘッデンなくても白み始めてくる日の出1時間前ぐらいから行動するパターンが多いです。今回はテンバ4時出発、剣御前6時、ここから大汝9時過ぎまでの主要な稜線は、景色もバッチリでしたが、最後雄山10時の時点では稜線はすでにガスが沸き上がり、真っ白になっていましたので、ここだけが景色が見れず、心残りです。
この日は日曜日の午前中で、一の越から雄山に向かう、登山者の行列にびっくり!登山道は大渋滞となっていました。雄山の頂上からは登り/降りの経路が明確に分離されて、一方通行になっていたので、渋滞に巻き込まれず、本当に良かった。もし登山路が1つだったら、とても登り優先の道を、下れる状況ではなかったです。
一の越からは、室堂経由せず、直接雷鳥沢へ下る道を、選びましたが、素晴らしいお花畑の中の道で、ここを選んだのは正解!雷雨の心配な時間でしたが、なんとか、正午過ぎにはテンバに戻れ、昼食が終わったとたんに、すんごい雷雨に見舞われる!
瞬間的には100mm/hぐらいの勢いの雨で、あっという間に、テントの下は池の様になりました。張った場所がちょっと水はけ悪いくぼ地だったのですね。水の上に、テントが浮いてましたが、浸水は免れた。30分ぐらいで雨はおさまり、直ぐ水は引き、事なきを得たので良かったですが、テントの張り場所は吟味しないと、痛い目に遭いますので、要注意です。
この日の夕方のアーベントロートは素晴らしかったです。屏風のように囲まれた、雷鳥沢から見る、アーベントロートで赤く染まってゆく、立山の峰々は、神々しいほと美しかったです。夜が更けると、新月に近い暗い夜の帳が降りて、夜空は満天の星となり、本当に息をのむ光景でした。流れ星もいくつか見えましたよ!
今回の遠征の他のレコは以下です。
初日:https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8471583.html
3日目:https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8485684.html
4日目:https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8488677.html
5日目:https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8491998.html
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