記録ID: 850895
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沢登り
丹沢
塩水川水系 ワサビ沢~本間ノ頭南東尾根
2016年04月23日(土) [日帰り]


- GPS
- --:--
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 1,089m
- 下り
- 1,079m
コースタイム
青宇治橋周辺7:33-
8:20ワサビ沢出合-
ワサビ沢遡行-
12:27太礼ノ頭と円山木ノ頭の間のコル-
12:42円山木ノ頭12:55-
(足揉む)
13:25本間ノ頭13:29-
南東尾根下降-
15:33塩水橋
8:20ワサビ沢出合-
ワサビ沢遡行-
12:27太礼ノ頭と円山木ノ頭の間のコル-
12:42円山木ノ頭12:55-
(足揉む)
13:25本間ノ頭13:29-
南東尾根下降-
15:33塩水橋
天候 | 曇りのち晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
登山者だけでなく渓流釣り者も多かったと思います。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■ワサビ沢 前半は数えるのも面倒になるくらい堰堤堰堤・・・。 たぶん大小入れて19基はあったかと思います。 標高850m二俣からようやくナチュラルな状態となり 標高1020mまで滝とゴルジュが点在。 高巻きも脆い部分があり、それなりに悪い。 そこから上流はゴーロ帯となり太礼ノ頭(西峰)と円山木ノ頭(中峰)の 間のコルで登山道に出ます。 遡行グレード:2級下 ①県道70号線塩水橋がベース。ただ公共交通機関はないので、車かタクシー利用 となる。 しかし塩水橋周辺は渓谷内なので道幅も狭く、路駐になると通行の邪魔になる ため公的には駐車はしないでくださいとしている。 通行可能な範囲で塩水橋周辺での駐車はせいぜい詰めて20台程度。 日本百名山の看板もある丹沢山や植生の美しい天王寺尾根への登山者のほか 渓流釣りにも人気のあるところなので何とも難しいところだ。 塩水橋東側から本谷川林道へゲートを越え少しで分岐路となる。 正面が天王寺尾根取付きに行く本谷川林道で、右手の瀬戸橋を渡るのが堂平へ 行く塩水川林道。 塩水川林道はゆったりとした登りが続いている。 堂平に近づく3つ目のヘアピン始めの右手に赤白ポールがあり「ワサビ沢出合」 と書かれている。 ここで舗装林道を離れ登山道を進むと、古い木橋が塩水川に架かっている。 大丈夫かな?と思わせるくらいだが、何とか渡れた。 そのまま径路を進むとワサビ沢右岸沿いのコンクリ径路となって5基目の堰堤横 まで続いている。 径路は正面の植生保護柵の左脇に狭い踏み跡程度となり、そのうち不明瞭になる ので、標高830mまで続く大小堰堤群を右手に見ながらだったり、一度はワサビ 沢を渡って左岸を歩いたり適当に進んで行く。 それにしても前半は堰堤のオンパレードで830mまではたぶん18基はあった。 ②830m二俣は川幅も広いがガレゴーロが幅いっぱいに埋め尽くされた殺風景な ものだ。 左俣にも連続した堰堤があり水はほとんどガレの下に伏流している。 本流の右俣に入るも19基目の堰堤。背は低く中央に堆積したザレから簡単に越す。 すぐに850m二俣で右沢はやはりガレゴーロでほぼ伏流。 左沢に入るとようやく堰堤からも開放されて沢本来の姿となってくる。 ゴルジュとなり右壁からは何条もの湧き水、左壁にはナポレオンの鼻形をした 3mほどの薄い岩。 ちょっとした二俣状を右に入れば、ようやくこの沢初の滝、2段5mが登場。 やや外傾しているが安定した右壁をⅢ級程度で登る。 続けて2m滝は登れそうだが左土ザレから巻いて、2×5mはⅡ級程度で登る。 ③この時、今までガスのため数十mしかきかなかった視界がサァーッと晴れて 太陽が燦々と輝きだした。 右手に大規模な崩壊ザレ斜面を見、正面には大きな倒木が2本立てかかった 8mほどの一条のきれいな滝が現れる。 仲間がいれば登ろうとも思うが、今日はソロなので右の脆いザレを上がり、 落ち口にトラバースして巻いた。 すると5連続の小滝群が現れる。 0.5+1.5+2.5+2.5+2段4mといったところ。 3つ目の2.5mが細かそうだったので、そこから右の尾根に上がり巻いて、 2段4m滝の10m上流で斜めに沢に下りる。 ④点在する小滝を2つほど越えると沢はまたゴルジュ状となって、2m滝を前衛と した10m壁滝が行く手を塞ぐ。 これは直登ほぼ無理であろう。 右の尾根から巻く方が下から見る分、無難かとも思えたが、上流部が壁になって いそうな勘が働き、左ザレから上がり落ち口に向かってトラバースする。 しかしこの落ち口手前は足元がグズグズの脆い岩溜りで、ホールドになるブッシュ も細く頼りないうえ、足元が崩れたら下まで落ちる状況で悪かった。 結局右側を巻いてもやはり脆そうな壁が続き、弱点もあるが悪そうだった。 次の2mはⅢ級-程度で越える。 ⑤少しあけて再びゴルジュとなり、やはり2m滝を前衛とした6+8mほどの 2段滝だ。 もう水量はショボショボ。 もし直登するとなると右壁だろうが、ネイリングしながらリードしても かなり悪いであろう。 左ザレを少し戻るように上がり斜度が緩めになってから上流に向かいトラバース。 1000m辺りで左から合わさる涸れた枝沢から下りた。 この高巻きは先ほどの10m壁滝の巻きよりは楽だった。 ⑥この滝を越えると開放的だが延々とガレゴーロが続く。 1075m二俣を右に進み、すぐに1080m二俣を左に行く。 それ程傾斜のないゴーロを北北西へしばらく進めば1150mで変形三俣となる。 ここは一番左に進路を取れば次第に詰めの様相となって斜度も少しは出てくる。 我慢してザレを登り続けると、丹沢三峰の登山道に飛び出した。 太礼ノ頭と円山木ノ頭の間のコルで予定通りだ。 円山木ノ頭、無名ノ頭、本間ノ頭へとアップダウンを繰り返す。 ⑦今回は塩水橋に戻りたかったので、本間ノ頭から少し東側に下りた1280m (特別保護地区の看板がある)から北東に向かう登山道を離れ、南東に向かう 本間ノ頭南東尾根を下った。以前弁天尾根を登ってからこの尾根を下ったことは あったが、もうかなり時間が経っているため記憶が薄くなってしまったので。 最初は少し急下降だが1200m辺りから平坦な気持ちの良い尾根状となる。 地形図にも載っている1137ピークから下は右が植林帯となっており、それ沿いに 下っていく。 マイナールート通にはある程度人気があるのだろう。割とビニールテープが 枝に頻繁に付いている。 地形図を見れば930m尾根の分派点で東に行かず、南南東に進まなければいけない なと注意していたら、ご丁寧な右折案内が付いていた。 正面は植生保護柵となっており、巨倒木があるので、その右手に回り込んで 南南東に下降する。 しばらくは急な植林帯の下降が続き、左手に植生保護柵が出てくると 広めのコル、そして登り返せば741mピーク。 ここから東側に進み再び急下降するとコルと650mピークへの登り返し。 555mピーク手前のコルにも右折案内板があり、そのうち下に塩水川も見えだす。 植生保護柵を跨いで越すように、余命僅かなふら付く木橋をそっと越え、径路を 下れば塩水山神の祠、そして水道施設に下りる。 塩水橋へは30mくらいで着く。 ■丹沢限定沢登り記録集および沢登り、クライミング等講習は http://mt-farm.info/ です。 |
写真
撮影機器:
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