甲武信ヶ岳〜雲取山(西沢渓谷ー鴨沢)
- GPS
- --:--
- 距離
- 47.2km
- 登り
- 3,422m
- 下り
- 3,962m
コースタイム
- 山行
- 5:58
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:58
天候 | はれ 風が冷たい |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
最寄り駅ー塩山駅 05:16発→08:12着(2時間56分)2,233円 塩山駅-西沢渓谷 1時間 8:30/9:05/13:30/14:30 平成27年 4/25〜9/30:土・日・祝日 http://www.city.koshu.yamanashi.jp/kurashi/files/20150310/H27%E8%A5%BF%E6%B2%A2%E6%B8%93%E8%B0%B7HP.pdf 09:30 西沢渓谷入口 ------------------------------------------------------- 帰り 鴨沢ー奥多摩駅 06:52/07:47/09:58/10:32/12:23/13:53/14:40/16:03/18:38 ------------------------------------------------------- |
コース状況/ 危険箇所等 |
甲武信ヶ岳らへんは残雪が多い。 6本爪アイゼン、チェーンアイゼンがなくてもいけるといえば行けるが、慎重になるため、タイムを減らすことができない |
その他周辺情報 | 河辺まで行き、梅の湯寄り |
写真
装備
個人装備 |
クッカー
バーナー
ガス110g
ライター
折り畳みコップ
トイレットペーパー(559g)<br />チェーンアイゼン352g<br />ゲイター53g<br />オーバーグローブ43g<br />ファーストエイドキット153g
|
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備考 | 暖かいと評判のジオラインを買って軽量化に努められれば |
感想
【はじめに】
走りどころが少なくなる残雪も少なくなり、マラソンのシーズンも終わり、トレイルランの季節が始まったこの季節。
もちろん、冬も行っておりましたが低山以外の2000m級に行けるのもこのゴールデンウィーク付近。さらに残雪の有無はある程度のスピードが求められるトレイルランにとっては死活問題です。そしてどこに行こうかというのも問題で、もちろん3000m級は残雪が深く残っているので無理。北方面も残雪がよくても走れるようなところはあんまりない。
西に目を向けると、そうそこに甲武信ヶ岳があったのです。
目にするのが瑞垣山荘から金峰山、十文字峠などを通るロングトレイル。
でももう疲れ切っている足にはよくないです。
2週間後にレースもあるし、という色々な諸事情で西沢渓谷から甲武信ヶ岳に寄りつつ雲取山を経て、鴨沢への下山ルートだったのです。
距離は50km。一泊二日のトレランです。
【西沢渓谷ー甲武信ヶ岳】
スタートは紅葉で有名な西沢渓谷、むかし登山しかやっていなかったころ、友達と来たんですが、風邪をひいていまして、苦い記憶があります。
しかし今日は周回するわけではなく、かすめるだけで甲武信ヶ岳方面に登りはじめます。
道の状態がよさそうということで、徳ちゃん新道を選びました。
急登ということは誰かの記事で見ましたが、あまり感じませんでした。
それよりも状態のいい道なので、さくさく進めます。
2300mを過ぎたころから残雪が多く残り、最初は堅かった雪の具合もところによっては滑る箇所や、踏み抜く場所があるため、木賊山の山頂でチェーンスパイクを装着。走れませんが早歩きすることはできます。
バス停から3時間ほどで山頂に到着。
前日に雪が降ったらしくて、樹氷をバッグに展望が開けた山頂でした。
しかし寒さには叶わない。
長いはせずにすぐに次の目的地へ向かいます。
【甲武信ヶ岳ー破風山避難小屋】
まき道を選んで破風山方面へ。
途中まで残雪がありましたが、なくなるとみるやすぐにチェーンスパイクを外します。
こっちは抜群の道である徳ちゃん新道とは違い、石と土のミックスでそこそこの斜面でもあります。つまりは走りにくい。走れなくもないけども、走ると体力を消耗してしまう。我慢の時間。
破風山避難小屋につくと開けた展望のいいところで、ベンチ、テーブルもあるため、思わず食料のミニクリームパンを半分だけ食べます。
おもぎりやパンなど、乾燥していない食料は重いので、注意した点です。
いつも用心のために買いすぎてしまうのですが、それはリスクを回避したとともに違ったリスクを抱え込むことになるのです。前の晩に買っておいたのはおにぎり2個とミニクリームパン。おにぎりは行きの電車で消費しなければいけないと口におしこみましたが、さすがにクリームパンまではいらない感じでした。
さらに開山祭りで西沢渓谷の入り口でお餅を配っていましたが、もちろん貰いません。
【西破風山ー東破風山ー雁坂嶺ー雁坂小屋】
破風山のエリアに入るときれいなトレイルが続きます。
しかしそこを邪魔するかのように倒木が一本、二本、、、たくさん。。。。
なんでこんなに倒木があるんだというぐらい道をふさいでいます。
でも、わかっております。4月の中ごろに台風かと思うぐらい強い風が吹いたことを。またその日も雨の中、トレランしていたのですが、目の前で強風により木を折れる瞬間も目撃しました。
この破風山でも同じことが起きたのでしょう。
ただそれにしても50mに1本ぐらいの割合の感じで倒木があるのはイヤになってきます。リズムが乱れるからです。
西破風山、東破風山、雁坂嶺のいずれも標高差はそんなになかったのが幸いで、雁坂嶺についたあとは登りがないというルンルン気分で雁坂峠まで降りてこれました。
雁坂峠は三大峠と呼ばれているのは知っておりましたが、そこで4人集まってしゃべっている。
互いに写真を取り合うと、その人らも服装はトレラン。
仲間に会えるっていいものです。
でも自分は小屋迫ですがその人らはテント泊。
根性が違うなと思いました。
トレラン、あるいはウルトラライトハイクと呼ばれる装備を削ってあるける距離を伸ばすその登山の方法でテントといったら快適なんてありえないです。我慢の心あるのみ。
雁坂峠から雁坂小屋まではすぐ、到着するとすぐに自分の名前を呼ぶ声が。
そう事前にメールで付近の残雪具合を相談していたことから、覚えてくれたのです。
【雁坂小屋】
素晴らしい小屋です。
もちろん今まで泊まった小屋の多くでかなり良くしていただいて、悪い印象の小屋などひとつもないなのですが、それを抜いても素晴らしい小屋。いつかここと雁峠までの短いトレイルだけのために来たいね。
早めに寝て夜中に出発するという青写真もありましたが、ついつい楽しかったので、9時過ぎに就寝。やっぱり寒い。何度か起きて予備の毛布を余すことなく、使って寝る。
翌日は4時半にきっかり起きて、残りのクリームパンとお茶を沸かして飲んで、バッチリ時間どおりに出発。
【雁坂小屋ー雁峠】
寒すぎた夜中ですが、体を動かせばすぐに体はあったまる。
20分もしないうちにいつものトレランスタイルに。
ここでジェルを落としていることを気づいて、すぐに引きかえす。
あのジェルがないと走れない!
でも、すぐに戻ってくる道で見つけられたので良かったです。
でも10分ロス
ここから雁峠までのトレイルの道はとても素晴らしかった。
開けた稜線に柔らかくなだらかな道。
いつまでも走っていたいですが、こういう道は雁峠まで。
【雁峠ー唐松尾山ー将監峠】
うって変わって森の中のトレイル
ちょこちょこ木の根と石があるので、ちょっぴりテクニカル
展望がないのとそこまで走れるところではないので、長く感じる。
登りはストックを使って、焦らないで登る。
なんとか唐松尾山まで行くとあとは峠までしばらく下り
でも下りでも我慢の我慢
急にすごい整備された道に出ると、そこは将監峠
将監小屋から続く道がやたら広くて、行ってみたい気持ちになるけども、あまりロスしたくないので、我慢。
ここで暑すぎるのでタイツを脱ぐ。
【将監峠ー飛龍権現ー北天のタルー三条ダルミ】
一番きつかった区間
いやアップダウンはそこまであるわけじゃないのだが、道が山肌にへばりついているような道でガレたところも多いので、やはり走るのに躊躇してしまうし、行き違う人も多くなるので、リズムがつかめなくなる。
ついにストックでもうペースは無視。
とりあえず調子が戻ってくるのを待とうと歩いているせいなのか、飛龍権現の分岐で間違ってしまってロスが20分ぐらい
ちゃんとは見てないけど、当初の予定よりは早くきているので多少のロスぐらい、多少の歩きぐらい問題ないのだけど、気持ちが焦る、でもそこまでやる気も湧き上がってこない。我慢我慢
北天のタルの分岐に出たので、ストックをしまっていると後ろからトレイルランナーが!
ちょうどいい!引っ張ってもらおう。
視界から外れない程度で追いすがる
寝かせておいた四頭筋をフル活躍で調子も戻ってくる。
ゆるい登りも走る。
と、だんだん前が詰まってくる。
ついに下りで道を譲られたので、そのままの勢いで走ります。
途中、足くじいてものすごい激痛が一瞬走った気がするけど、無視!
いつもたいてい大したことがない!
問題はリズムをつかむことだけ!
すぐに三条ダルミに到着!
あとは雲取山への登りだけ!
【三条ダルミー雲取山ー鴨沢】
この雲取山への登りがきつい。
たぶん30分ぐらいの登り。
これがストックを使ってつらい。
ただ300mあがるかと思ったら200mぐらいだったので、思ったよりすぐついた!
やった!やっと到着!
馴染みの雲取山だ!
雲取山はゴールデンウィークということで人がすごい多い。
いつもは自分の写真なんて撮らないんだけど、撮ってもらいました!
もうあとは勝手知ったる下山です。2時間もあれば鴨沢につくでしょ!
途中、ちょっと水が不安だったので奥多摩小屋の水場で500mlだけ補給
あとは全力じゃなく小走りで下山下山!
人とがんがんすれ違うけど、焦らない焦らない!
ほら、やっぱり2時間で鴨沢についたー!
いやーつかれたー!!
鴨沢からのバスは人が大混雑
この2日の影響でやっぱり座っているお尻の筋肉が激痛
これはやはりサウナしかない
ということで、奥多摩駅近くの「もえぎの湯」はサウナがないし、どうせ並んでいるのでNO!
河辺の梅の湯でフィニッシュです。
【まとめ】
自分の体力を想定して、計画したとおりに走りきる。
日帰りよりも1泊、2泊のほうが予定が狂いやすいです。
しかも標準タイムよりも大幅に狭めているトレランは少しのタイムロスがでかいです。
でも体力があれば色んな計画を立てられる。
山の楽しさと自分の限界への挑戦という一挙両得!
山行がすべて終わったあとの満足感はたとえようがありません。
おすすめのこのコース。
是非、参考にしてください。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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憧れます。素晴しいです!
ありがとうございます!
ええやーん。
イケメンのジローさんもたくさん出て来たね(^^)
1日目あっという間だったみたいだけど、、、振り返ってみて、日帰りは流石に無理?
えへへ
西沢渓谷いくまでに始発乗っても4時間かかるので、初日はしょうがないですね。
夜も走れればいいですが、自分は1日10時間ぐらいが活動限界なので、厳しいですね。
でも分水嶺トレイルのコースだと思うので、軽量でのスタイルもやってみたいですね。
去年このルートで補給のため利用したけど、とても感じよく次は宿泊してみたいなーって思ってました。
すごい親切でした。
同じ宿泊者の人も暖かい人たちばかりでラッキーでした
雁坂小屋で会いましたね。
翌日「奥多摩まで行く」と小屋のisisanさんの紹介に、「奥多摩は遠いですよ〜」と言ったものです。
あのアップダウンを走り抜けるなんて、超凄いです。
どもども。
ありがとうございます。
でも、自分なんてまだまだの人間。上には上がいるので頑張るのみです
とくさやま。きっと次聞いたときはまた忘れてるだろうけど。
忘れる自信があるね!
先日は雁坂小屋へおいでいただきありがとうございました。
また嬉しいお褒めの言葉、小屋番にとっての元気の基になります。
雁坂から雁峠までの道は私は大好きです。のんびりゆっくりしか歩けませんが。またお越しください。静かな雁坂を楽しんでくださいませ。
お世話になりました。
色んなルートの分岐点であるので、雁坂峠、雁峠はバリエーション豊かですよね。
また寄らせていただきます
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