雁坂小屋でツエルト2連泊+白沢峠の廃トラック
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- GPS
- 49:50
- 距離
- 45.9km
- 登り
- 3,151m
- 下り
- 3,087m
コースタイム
- 山行
- 4:59
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 5:05
- 山行
- 7:46
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 8:40
2日目と3日目はタイムアタックです。
天候 | ずっと晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
突出峠の上部が獣臭かった、たぶんタヌキ。もしかしたらクマ? 地蔵岩から雁坂小屋に向かう途中に、倒木有。管理者には連絡済み。 |
その他周辺情報 | 雁坂小屋では、パンやカップめん、米類・レトルトの販売あり。 笠取小屋では、カップめんの販売あり。 どちらも水場・トイレあり。 |
写真
感想
左膝も完全に回復出来たと言うことで
今年のGWは攻めるぞ!と言ってみたものの、
さてどこへ・・・雁坂の突出コース、甲武信ヶ岳−大弛峠ー黒金山周回、
鶏冠尾根、斉木林道、乾徳山、白泰山コースで十文字峠
どれも奥秩父っていう物好き。
1週間近く色々とシミュレーションして、突出コースで登って、
斉木林道の廃トラックを見て、物足りなかったら乾徳山で完全燃焼しようとなった。
ツエルト2泊、1日目笠取小屋、2日目雁坂小屋の予定でした。
突出コース、クマの心配もあるので、日出時刻から若干遅めに出発をする。
今回は荷物が既に重いので、朝飯+アルファは胃袋に収めている。
起点は雁坂トンネルの埼玉県側にある出会いの丘駐車場。
トイレ・休憩所・登山ポストがある。
そこから坂を下って30分、黒文字橋登山口のゲートがある。
九十九折にコンクリートの坂道を登り、終点直前の看板から入山。
なかなかの急坂、踵に負荷がかかる。
杉の植林地帯、踏み後は明瞭で、100m刻みに白のマーカーがある。
本線に合流し稜線に出ると、いつの間にか植林がカラマツに変わっていた。
突出峠まではコースタイム50分となっているが、60分かかってしまった。
しかし樺避難小屋まではコースタイム50分のところ、30分で到着。
コース上の突出峠看板が地図よりもちょっと上部にずれているのでしょうか?
地蔵岩に寄るつもりはなかったけど、「晴れの日は是非」と書いてあったので
寄り道してみた、確かに黒岩峠よりも西側に景色が良く見える。
コース全体で倒木が多く、回避も簡単にできるレベルではあったが
1箇所だけ先日の強風で倒れた木々が地蔵岩上部の登山道を塞いでいた。
リンボーが必要なため、大きな縦走テント装備の方々は難儀するであろう。
小屋が視界に入ってからが、とてつもなく長い。
道標の残り何キロが嘘のように感じるが、谷や枝尾根を巻き、
水源の豆焼沢をぐるっとするため、精神的にやられた。
道中すれ違った人は2人、静かなルートであった。
小屋に着いたとき、目標タイムの6時間は余裕で切っていたが
今回の荷物が予想外に重く13kg、私の体重の1/4もありまして
ここから笠取小屋まで歩いて、明日戻ってくることを考えたとき、
ここにデポして置くことが懸命だと判断した。
ツエルトで2泊お願いします!と小屋番さんに料金を支払い
まだ1張りしかないテン場で、風当たりの少ない場所を選んだ。
岳食の煮込みうどんで胃袋を落ち着かせ、ビールを飲みながら、
小屋番さんとの会話を楽しんだ。
突出峠の倒木のこと、小屋の昔の水場が
雁坂トンネルが開通して枯れかかってしまったこと。
6年前に会った小屋番さんが照英とテレビに出たこと。
ハート型の3本の樹木、朝焼けの雲海、結構近くに見える両神山
雄大な和名倉山、ちょこっと見える雲取山。
特にGWで縦走組は、起点にしている雲取が見えることで驚いていたようだ。
夕飯は無印のキーマカレー、アルファ米の半分を使って食べる。
意外にも肉肉しい味で、満足できた。
午後4時、1人の小屋主人が軽く歩荷して下山する。
一体何時間で下山するんだろうか。
ツエルトの弱点は雨と風、1日目は風が強く、夕方も少し雲が出ていた。
が、日没後に夜空を見上げると満天の星空。
こういう時にデジイチを持っている人が羨ましく思う。
コンデジでは琴座の1等星のベガぐらいしか写らない。
夜中に寒くなると思って、タイツやレイン上下を着込んで
オーバーソックスとシュラフカバー、ニット帽まで準備していたので
寒さを感じることはなかったが、山では熟睡できない私は、
いつものように20分刻みで時計を確認する一夜を過ごすことになった。
隙間風だらけのツエルトでも、翌朝の室温は4℃でした。
2日目の朝食は、夕飯の残りのご飯1/2を無印の奄美大島鶏ご飯を混ぜて
おじや風にして食べた。普段朝食を摂らない私には朝食自体が苦痛であるが
食わなきゃ歩けないので、無理やり飲み込むしかない。
ザックを軽量化するため、食料は行動食とゼリー、アクエリ900mlだけで
5−6kgに抑えた。これ以外の荷物はツエルトにデポしていく。
朝5時15分、気合十分で雁峠方面へ突っ込む。
目標コースタイム7割。笠取小屋に2時間で着いた。
ベンチでゆっくりしている小屋のお爺ちゃんを見つけて
「廃トラック」のことを聞き込み捜査する。
2台あって、白沢峠の真ん中に1台、途中に1台あり、
このペースで歩いても、林道を1時間半はかかるだろうと。
このトラックは戦後、笠取山の伐採に使われたトラックで、
林道にある2台の他に、民家で1台大事に保管されているという話だ。
この廃トラックを目的に自分がここまで来たということが
お爺ちゃんには驚きのようで
「インターネットで有名になったんだね」と話していた。
林道を1時間半と聞いて、燃えてしまった私。
はい、頑張って歩きます。
30分歩いたら、分岐で怪しい林道に導かれた。
車は走れない状態まで荒廃している。
お爺ちゃんにクマは出ないと聞いているが、心細い道だった。
すると、道の脇に1台目の廃トラック発見。早速撮影会。
ボロボロだけどボディ・フレームは残存している。
ここは白沢峠と笠取小屋の中間地点、まだ半分残っている。
ほんのちょっと上り返して、広い白沢峠に到着。ちょうど1時間半。
あった!2台目発見です。撮影会でーす。
バシバシ撮影して、このあとどのコースで雁坂小屋に戻ろうか検討する。
一旦、下界の140号まで降りて、西沢渓谷入り口から雁坂峠まで
約1000mを上り返すか、ここまで来た道を登り返し、稜線を戻るか。
時間的には同じ、体力は前者の方が消費するが、道の駅で補給はできる。
笠取小屋のお爺ちゃんに、また戻ってきますと言い残したから戻ることを決断する。
すると、柳沢峠から男性がやってきた。やはり私と同じでこれが目的だった。
さて、林道を登り返しますよ。
珍しく往路よりも復路の方が時間が精神的に短く感じた。
笠取小屋の手前20分のところで轍の真ん中に白い透明な石を発見。
水晶じゃん!小さい私の手で握れる位のなかなかの大きさ。ラッキー♪
笠取小屋に戻ると、1時間45分だった。やはりバテが出たかな。
食事があるかなぁって見るとカップ麺300円の文字が。
注文するとお湯と箸が付いて来る。スープヌードルなのが残念だが
シャリバテ寸前だから有難く食す。アクエリアスも飲み干しているので
水場で900mlを補給する。これも有難い。
さて、残りコースタイム3時間、雁峠からの登り返しがどぎついが
地道に歩幅を刻んで登るのが鉄則、何とか息を上げずに燕山に到着。
ここまで来ればあとは流しても大丈夫。
試しに古礼の巻き道を歩いたが、直登が正解のようだ。
あと雁坂峠も踏んでおかないとね。
3度目だけど、やはり景色が素晴らしい、踏んで正解でした。
雁坂小屋に戻って、「ただいま〜」と言えるのは連泊の特権?
昼食が軽めだったので、3時に夕食を食べた。
3分茹でるペンネに無印のパスタソース。
お湯を少なめにして茹でてソースを入れると、茹で汁を捨てなくて良い。
ちなみに3日目の朝飯も同様の味違いのパスタソースにした。
うん、これ使えます。ただし薄味になってしまうので、塩は持参かな。
16時半にテントで横になっていたら寝てしまい、
風でバタバタテントがなるので、1〜2時間おきに目が覚めるが
こんな熟睡したのは初めてで驚きでした。
朝4時20分に起きて食事しようとしていると
小屋番さんが雲海に浮かぶ両神山を撮影している。
4時50分には朝日も見れて、撮影会開始。
えぇもんですなぁ〜、ちょっと得した気分。
ツエルトを撤収して荷物を詰めて、5時過ぎに小屋を発つ。
荷物は軽めだし、体の疲れも残っていない、筋肉痛もないのでガシガシ下りる。
黒岩コースは大きな黒岩尾根をぐるっと巻いて高度を下げる。
和名倉山を思う存分眺められる以外、
この時期は緑色が無いので、特に面白みはなく。
距離8km、3時間で行けると思っていたが、林道終点まで2時間丁度でした。
林道終点で小屋主人とすれ違い、廃トラックを見れたことと
速過ぎって話をして感謝と再会を誓った。
小屋番とは思えない丁寧な姿勢に感動したので、
林道整備(落石・大枝除去など)をしながらクールダウンして帰りました。
踵と足裏の炎症が心配なのと、気持ち的に達成感が得られたので
乾徳山はまた今度と言うことで・・・。
道の駅大滝で温泉に浸かろうと思ったら、
営業は10時からで、その時は8時45分(残念)
飯能の日帰り風呂は・・・と調べたら10時30分からとか(残念)
秩父市街の羊山公園渋滞が気になるので、どこにも寄らずに帰ることにしたが
道の駅芦ヶ久保でお土産にイチゴなどを購入して、家に着いたのが11時半。
3時間半も掛かっちゃいましたね。(初日の朝は所要時間2時間半でした。)
全体を通して、天気が良くて助かりました。
また、雁坂・笠取の両小屋主人&小屋番さんには感謝の気持ちしかありません。
百名山の小屋ではないので、慈善活動同然という話もあります。
少しでも¥貢献¥できるようにまた訪問したいと思います。
コメント
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登山の目的が廃トラックとは恐れ入りました。
マニア(でなかったらごめんなさい)ならたまらないのでしょうね。
ヤマレコで時々登場するこのトラックを
一度実際に見てみたいと思ってしまったのよね
マニアではないです、素人向けのネタにはバッチリかと(笑)
途中でも、自分何やっているのだろう…と思ったのもナイショ
笠取小屋で事情聴取した時に『あんなの…』とか『知らないよ』と言われたら
諦めるつもりでしたから、そこまで執着心はありませんでした。
hase130さま
雁坂小屋へおいでいただきありがとうございました。
突出コース、昔は埼玉からはここしかなかったので登っていましたが、最近はめっきりご無沙汰です。たまに降りることはあっても登りはもう・・・・。教えていただいた倒木はあの後で処理しました。
また、息子さんが大きくなったら一緒に来て下さい。小屋へ着いてしまうとのんびり楽しめると思いますので。お待ちしています。
長いGWのお勤め、お疲れ様でした。
お陰様で充実した山旅ができました。
確かに突出コースは人が少なく静かでした。
息子に五時間歩ける体力が付いたら、
ぜひお邪魔させて頂きます。
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