親不知Sea to Summit白馬岳 by栂海新道
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- GPS
- 80:00
- 距離
- 39.9km
- 登り
- 4,604m
- 下り
- 3,382m
コースタイム
- 山行
- 5:54
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 7:00
- 山行
- 6:36
- 休憩
- 1:44
- 合計
- 8:20
- 山行
- 9:01
- 休憩
- 2:23
- 合計
- 11:24
天候 | 4/30 晴れのち曇り 5/1 曇り時々晴れ 5/2 快晴 5/3 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
[親不知→白鳥小屋]900mから全面雪 [→黒岩山]栂海山荘までは雪5割でアップダウン&藪漕ぎ、危険は少ないが一番苦労。栂海山荘からサワガニ山鞍部まで雪なし、以降は全面雪 [→朝日岳]長栂山へは夏道が雪壁となっており回避、左の沢を2241P近くを登高し照葉の池で夏道と合流。朝日岳の登りは雪5割、下りは樹間を避け広大な左斜面を直下降 [→雪倉小屋]赤男山の巻き道は夏道を度々外れるも概ね2030mの水平移動。雪倉ガレ場への雪渓トラバースが長い。ガレ場は雪なし。雪倉からの下りも道は殆ど雪なし [→白馬岳]鉢ヶ岳は雪面をトラバース。白馬へは三段斜面のうち二段目が急傾斜で緊張 |
その他周辺情報 | 糸魚川のフォッサマグナ温泉850円 |
写真
装備
個人装備 |
アイゼン
ピッケル
ストック
ワカン
テント
スコップ
|
---|---|
備考 | スコップは2泊目のみ使用、無くてもよかったかも |
感想
■残雪たっぷりの縦走がしたくて、昨秋からGWは栂海新道と決めていた。2年前の紅葉期に下見をして特段の危険箇所はないと判ったが、適度なエスケープルートがないから、天候の見極めが肝だ。
当初白馬岳をスタートして栂海新道を下る計画だったが、5/1の強風は高所では行動出来ないし、テント泊も厳しい。ということで、1日遅らせたうえで、無謀にも海からスタートに変更。つらい登りの連続だったが、見込通り2000mを超えた5/2日から3日が快晴となり、大満足な山行となった。
■4/30(土)5時に親不知の海岸から出発。予備含め4泊分の荷が22kgと重い。新緑が眩しい中、イワウチワ、ショウジョウバカマ、カタクリと久方ぶりの花に癒される。坂田峠を越え900mくらいから残雪現れて白鳥小屋まで続いた。シキ割の複雑な地形も大勢のトレースで助かった。昼過ぎに白鳥小屋に着くが疲労困憊、栂海山荘には日没に成りそうなので白鳥小屋泊とする。日帰りの地元の方達が20人程いて賑やかだった。
■5/1(日)強風予報だが、とりあえず栂海山荘まで行って様子見ようと5時スタート。数日前と思われるトレースがあり助かる。逆コースできた二年前もきつかったが、今回もアップダウンが多くまた積雪が5割ほどなのでルート選びが煩雑だ。5時間近くかかって栂海山荘に着く。
まだ10時、進まないと明日が厳しいので黒岩平目指す。犬ヶ岳以降もしばらく夏道が出ている。さわがに山を越えたころから気温下がり風も強くなった。時間は早いが黒岩山の手前「文子の池」辺りで泊りとする。灌木帯があって風は避けられた。
■5/2(月)今日は雪倉小屋までの長丁場、快晴予報でメインの日だ。三日続けて5:05に出る。まず黒岩山を経て朝日岳まで800mを緩く登っていく。広い黒岩平も晴れているのでどこでも歩ける。長栂山への夏道は雪壁があったので、雪深かったが左端の沢を詰め長栂山を通らず照葉の池で夏道と合流した(ワカン装着)。ここで先行者のトレースが今日のものと判明。朝日へは緩い登り。下りは夏道を外れ左の雪面を真っ直ぐ400m下る。水平道分岐、ここまではコースタイムを短縮するいいペースで来た。
赤男山を右から回り込んでいくが、夏道気にせず雪面を進むと所々藪に阻まれ、夏道わからず難渋した。燕岩から雪倉へ600m登り返す。雪面トラバース、ガレ場(雪なし)と進むが、この頃からエネルギーが切れ、30分毎に休む。カールの美しさに目を奪われつつも少しも進まない。風が出てきた、寒い。這う這うの体で雪倉岳到着。水平道分岐から2:30のところ4:30かかった。
休まず下ると雷鳥が単独で2回現る。ガスっていないが珍しい。雪倉避難小屋で久しぶり初日以来の登山者に出会う。一人は先行ソロのおじさん。4泊目だそうだ。赤男山は巻かずに登ったと、びっくり。もう一組はこれから栂海に向かう山岳会。
■5/3(日)二組が4時に出た頃に起床、ゆっくり6時に出発。今回は挽きたてのコーヒー豆100g持ってきたので朝は楽しみ。因みに夜はウィスキー700ccを消費。鉢ヶ岳をトラバースしたあと、猛烈な風で白馬登頂が危ぶまれたが三国境以降はぱったり止んだ。栂池から数組が白馬に向かう。二段目の急坂は少しスリルがあったが、程よい固さで切り抜けられた。
白馬登頂。シートゥサミット完結だ、よく辿ってこれた。天候に感謝。痛風の右足も何とかもってくれた。大雪渓は緩んだ雪に足を取られながらも、山行の余韻に浸りつつ下った。
■下山後、同時期に北アルプスの数カ所で遭難あったことを知りました。事情はわかりませんが、天候の悪い日に高所に登らなければならなかったのか、どういう判断をしたのか疑問が湧きます。晴れてこその山だと思うのです。合掌
■食事は、夜は〃榮蕁↓▲ツ丼、K稠冥娜。毎日生米1. 3合炊いた。
朝は〇┸罅↓▲繊璽坤螢哨奪函↓7本ラーメン。
ツマミは、ハム、キムチ、チーズ、ウィンナ、セロリ大量、ネギ、その他乾き物。
酒はウィスキー850cc、少し余した。
コーヒー100g。
コメント
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おはようございます。
いつもすごいすごいと思いながら見させていただいています。
今回日記に痛風での登山を案じられていたので気にしていました。
無事に白馬岳まで登れておめでとうございます。
お天気を的確に判断されてのコース取りもさすがですね。
足のほうは何ともありませんでしたか?
痛風ではなかったのかな。
私も最近体調がイマイチですが、体の声に耳を傾けながら山歩きを続けて行きたいと思っています。
mayutsuboさん、ご心配頂きましてありがとうございます。
正確には痛風の疑いなのですが、大分良くなりましたが、まだ少し腫れて痛みは残ってまして、下界では足を引きずってます。ところが、山行くと少しは左足に負担が掛かりますが、余り不自由は感じないのです。登山靴のシャンクで曲がらないのがいいのかもしれません。
今回コースを海からにして正解でした。白馬から行ったら絶対撤退してましたね。
ところで、還暦おめでとうございます。大変な誕生日でしたね。私もアラ還になりました。現在の山行を少し余裕のあるものにして楽しもうと思います。ハードな山は段々きつくなりました。お互いに山を楽しみましょう。
nagaさん
やりましたね!
頑張りましたね!!
休みが合えば同行も考えましたが月末になってしまいました(´・ω・`)
私も頑張って行かねば♪
ザック22kgはズッシリですね(・o・)
ほとんどがお酒だったりして〜
その重さで親不知からはキツかったでしょう
ご無事で下山され良かったです
お疲れ様でした!
apoさん、こんにちは
イヤー、重かった。酒はウィスキーだけなので大したことないのですが、カツ丼とか鍋とか、米も毎日炊いたし、ツマミが大量だったので。この時期は装備は冬と変わらない上に軽装になるから担ぐ重さは逆に増しますね。おまけに気の迷いでスコップも持ったし。18kg超えるとキツいです。
これで海からですからね、大変な苦行でした。天候の関係で仕方ないと言えばそうなのですが。累積標高差は多分4~5000mあるんじゃないですかね。
お陰様で遭難せずに済みました。
いいコースですよね。黒岩山〜朝日岳、朝日岳〜赤男山のところはガスったら恐怖ですね。
写真で雪山歩きを楽しませていただきました。道のど真ん中にカタクリが咲いていたのを思い出しました(●'w'●)
向かいの頸城を狙っていましたが天気予報を見てやめました。行きたかったなぁ。
s3214さん、こんばんは
2年前の秋、sさんと朝日小屋でで居合わせた時以来、残雪期の栂海再訪を期していましたが、昨年のGWのsさんのレコを拝見して、「やられた」と思いましたよ。厳冬期の越百山に次いで2回目です。
sさんほど速く行けませんが、3泊で白馬からの計画を立てました。天候の影響あって逆コースになりましたが、僕としてはよく頑張った山行でした。
ずっと見晴らしは効きましたが、赤男山の水平移動は結構迷いましたね。因みに先行おじさんは夏道を知らないで赤男山を直登降してました。凄いのか、ボケなのかわかりませんが。
頸城ですか、僕も金山~焼山を狙ってますが、焼山は噴火してしばらく行けそうもないですね。昨年行っとけばよかった。今回ずっと見えてました。
今回の栂海新道であなたに迷惑かけましたか?私の先行トレース一歩たりとも踏まなかったですか?混雑する小屋で寝るスペース譲ってあげなかったですか?残雪期は全て夏道歩かないといけないんですか?いい印象持ってたのに残念ですし悔しいですね。良いこと言ってる割には傲慢さが出てて許せないですね。謝罪求めます。
asagiri76さん、お世話になりました。
水平道分岐でトレースが無くなったと思ったら、赤男山から下りトレースが見えて凄いと思いました。小屋でお尋ねすると、「夏道はそっちだったか」とおっしゃったので、わかっていながらトボケて反応されたのかなと思って、ボケと書いてしまいました。改めて読むとそうは読めないですね。至りませんでした。不愉快にさせて申し訳ありません。
なお、4~5人しか寝られない避難小屋で先に張ってたテントを仕舞われたことは恩に着せることではありません。その時はお礼を言いましたが、当たり前のことと思います。
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