水晶・赤牛岳を見ながら〜♬裏銀座の稜線を楽しむ旅〜♪
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- GPS
- 16:17
- 距離
- 40.8km
- 登り
- 2,731m
- 下り
- 2,720m
コースタイム
- 山行
- 14:21
- 休憩
- 1:56
- 合計
- 16:17
天候 | 文句無しの終日かいせー☀☀☀ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
感想
GWに行けなかった裏銀座経由の水晶・赤牛2DAYS。
久し振りに終日快晴とあっては、「もう往きたい。往くしかない!」
ってことで、せめて裏銀座の稜線だけでも楽しみたいので、日帰りで
決行!
一応最終目的地は野口五郎岳までにして、ピストンするか高瀬湖を
ラウンドするかは往ってみて決めよう!
今シーズンは”LONG&FAR”な旅を何度か計画してます。
できるだけ早くスタートすれば早い時間にゴールできて、体も休めら
れるので、しかもご来光が眺められて良い事尽くし。
深夜0:00に出発する、名付けて《ゼロ・スタート・ハイク》です!
さて、肝心の山行は。。。
◆七倉山荘前駐車場〜ブナ立尾根銀座登山口
真っ暗闇の中、駐車場には1台も車は停まってなくて、
「さすがに泊りで来ている人はいないか。。。」
寂しい駐車場を後に、ダム湖まで約5kmのナイトウォーク。
今夜は久し振りに満天の夜空。気分は上々です。(^_^)v
予定通り1時間強でダム湖前に到着。休憩もそこそこに不動沢トン
ネルをくぐり、なが〜い不動沢吊橋を渡って川辺の砂利道へ。
丸太の橋は雪の影響で崩壊してるなんて噂もあったけど、しっかり
補修されてて、赤布棒に導かれて問題なく登山口まで到着。
◆ブナ立尾根銀座登山口〜烏帽子小屋〜ご来光スポット
登山口からは北ア三大急登の名のとおりのっけからジグザグの階段
続き。
ただ、ここも小雪のせいか標高2,000mくらいまではまったく雪は無い。
年々整備されてきている登山道のおかげで順調に登り上げます。
その後は雪道と夏道を交互に繰り返しながら、雪道は気温が低いせ
いか凍結気味ですが、先人のステップが残っていたので、アイゼン無し
で稜線乗り上げ直下まで進みます。
いよいよ稜線乗り上げ直下はかなりの急登なので、安全策でアイゼ
ン装着。一気に乗り上げると、そこから美しい残雪模様の立山と後立山
が目に飛び込んできて、
「やったぁ〜」\(^o^)/
「めっちゃ、スバラシ〜っす!」
ちょっと降って、半分雪に埋もれた烏帽子小屋に到着したものの、小
屋の位置は谷側に隠れてご来光が拝めないので、ちょっと下った小高
いポイントに移動。
そして、しばしご来光待ち。
それにしても下界では考えられないくらい寒い。(気温−5℃)
もう西からの寒風に耐えられず、バラクラバ、ダウンを装着。
「さぁ、久し振りのご来光&モルゲンショーだぁ。」!(^o^)!
◆〜野口五郎小屋まで
日の出直後から風が段々強くなり、稜線を登り上げていると、時折瞬
間的な爆風が襲ってくる。
耐風姿勢をとって一歩一歩確実に前へ。
でも周りの景色が凄すぎて、ついつい360度ぐるッと見渡し、写真を
撮りたくなる。なかなかペースが上がらない。
「今日は雪山に囲まれた稜線を闊歩できるだけで良いんだ。」
「急ぐ必要はないし、そのために余裕をもってゼロ・スタートしたんだっ
け。」と自分に言い聞かす。
登り返す地点からはアイゼンを外して、快適な夏道の稜線歩き。
標高を上げる度に見えてくる、北アのオールスター達!
"剱に、薬師、赤牛に、槍" 「いやぁ〜サイコー!(^o^)!」
そして、ついには"水晶、鷲羽" 「もう感動!!!」
だいぶ標高が上がってるせいか、ところどころ現われる広い雪渓は
カチンコチンに凍結。傾斜があるとこは、ウィペットのダブルアックスで
慎重に往く。
「小屋まで400m」の赤文字が岩にペイントされているのを見つける
と、岩稜帯をひょいひょいと足も軽くなり、あっという間に小屋へ到着!
◆〜野口五郎岳
これまで出遭った登山者は皆無。こんな良い天気☀なのに。。。
裏銀座登山口から6時間。
「まぁ、こんなもんかな。」
「でも、水晶までは無理でしょ〜」「もしかして、往ける?」
自問自答を繰り返しながら、水作り。
でも最終的にここで無理して水晶に往っても、赤牛は絶対無理なん
で、今日は辞めておこう。。。
さて、野口五郎岳からピストンするか、それとも竹村新道で湯股を
周って往くか。。。
結果、久し振りに往ってみようかってことで、竹村新道へ!
昼食休憩の後は、正面から往ったつもりが左側から巻いて遠回りし
て野口五郎岳山頂へ。
途中の雪渓は凍結気味だったのでアイゼン、アックス併用で慎重に
登って、まったく雪の無い山頂へ到着!!
山頂は絶好のパノラマ〜\(^o^)/
「ここから見える笠ヶ岳の頭が可愛らしい〜(^_^)」
「水晶はもう目の前にあるよ〜(^_^)v」
◆真砂岳〜(崩壊地)〜南真砂岳
真砂岳は山腹をトラバースする巻き道を往きます。が、上から見たら
降りきってしまうと、竹村新道への分岐が雪渓で覆われてるのが判る。
だから、降りきらず南真砂へ伸びる稜線側に反れて、雪渓に乗らない
ようにルーティングして、いよいよ問題の崩壊地へ突入!!
2年前のGWの山行でここは地盤が脆くて、いつ崩れるか判らない。
登れても、下りで使うのはまず無理だろうと、雪渓をトラバースしたと
ころ。
なのに、今日は大迫力の景色に浮かれて、そのままゆっくり降ってし
まう。大きな間違い!!
最後の最後でそう高くは無いと鷹を括ったのがいけなかった。
安定してると思ってた岩に足を架けた瞬間!
「ガラガラガラ〜」
一気にガレが崩れて一緒に数m滑落し、グズグズの雪ダマリでスト
ップ。一瞬の出来事で何が何やら。
取り敢えず怪我をチェック。両手、両足とも打撲、擦り傷はたくさんある
ものの、骨折とかは無い。
「良かった。。。」(-_-;)
救急セットをザックから取り出して、取り敢えず傷は雪で洗って、バン
ドエイド貼って止血。
左太腿の打撲が結構痛いけど、歩けないほどではないので安心。
気分を取り直して、「無理は禁物!」をつぶやきながら前へ進みます。
◆南真砂岳〜湯俣岳
一旦鞍部へ降りて、そこから夏道が出てる稜線をちょっと登り返して
南真砂岳山頂直下の湯俣分岐点に到着。
ここからは左の雪渓に降ります。
雪質はもうこの時間朝とは打って変わって、初夏の照りつける太陽で
グズグズなので尻セードも走らず、アイゼンで直降下。
グネグネ曲がった湯俣への尾根を降って、あっという間に鞍部まで。
ここから100mの登り返し。
でも、そんなに疲労感は無いので、踏み抜きに気をつけてラインを
選んで湯俣岳山頂に到着!
ちょっと山頂標が地味ですが。。。
◆湯俣岳〜(竹村新道)〜晴嵐荘
山頂から適当に降りていったら、かなり左側にズレテしまい、GPSで
補正しながら正規ルートへ復帰。
この辺りからさっきの滑落で痛めた左太腿の痛みが酷くなってくる。
よりにもよって長くて急登の竹村新道。登りならともかく、降りはさらに
太腿の負担を強いて激痛に近くなってきた。(ヤバッ)
踏ん張りが利かなくて何度か滑って転倒。
「それでも往くしかない!」
でも、淡々と歩いてるうちに痛みが麻痺してきた。
長いジグザグ道を降りきったところで晴嵐荘に到着!
ここから温泉に浸かりに往く余裕も無く、エネルギー補給してダムまでの
10kmを歩きだす。
◆晴嵐荘〜七倉山荘前駐車場
最初は「もし、タクシーがいたら乗って帰ろうかな。」、と頑張って歩く。
でも、結局それらしき車は無く、残り5kmも歩いて駐車場まで。
「今日は無事じゃないけど、よく歩きました。」
判断誤りで無用の怪我を負ってしまったけど。。。(反省)
それでも直ぐ、「次はやっぱ水晶、赤牛に泊まりで往きたいなぁ。」って。
反省の色無しですねぇ(^_-)
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