岸田川小又川 海上集落から入渓、シワガラの滝含んだゴルジュ遡行+桂ノ滝見学
- GPS
- 09:09
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 813m
- 下り
- 824m
コースタイム
- 山行
- 8:27
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 9:10
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
桂の滝を見に行くための道は、旧道が踏み跡として残っており、新道は綺麗な立派な道になっている。ハッキリしない場合は、旧道を辿ってるのかもと思ったほうが良い。 |
その他周辺情報 | 湯村温泉 薬師湯 400円 石鹸、シャンプーなし |
写真
装備
個人装備 |
トイレットペーパー
メガネ
メガネの紐
長袖ラッシュ
化繊パンツ
ズボン
合羽上下
ヘルメット
ハーネス
沢靴
指先なし手袋
SUNTO
30lザック
8mm50m
笛
ナイフ
地形図
行動食
ハーケン落ちんようにするやつ
コンパス
デジカメ
防水ノート
鉛筆
たわし
ハンマー
ハーケン
カム・ナッツ類
下降器
ロープスリング数本
テープスリング数本
カラビナ数個
安全環付カラビナ2個
アセンダー
プーリー
リングボルト
ジャンピング
キリ
タオル
ペットボトル
GPS
食料
大きいビニール袋
ツェルト
カイロ
レスキューシート
ポイズンリムーバー
絆創膏
三角巾
ヘッドランプ予備電池(単4x3)
ウェット長袖
ウェットズボン
ネオプレーン靴下
|
---|---|
共同装備 |
8mm50m
8mm30m
ジャンピング
キリ 3
リングボルト 7
空気注入式ライジャケ
スノーケル
競泳用ゴーグル
|
感想
・出発まで
もともと この日は沢登りのつもりやなかったけど最近、所属山岳会に入会してきた河田さんが行きませんかと言ってくれたので お互いの日帰り谷候補を持ち寄り、濡れ濡れ遡行を楽しめそうな この谷にした。前日は始発新幹線の東京日帰り出張で睡眠時間を確保できず、、、咳も止まってないし心配やけど、まぁなんとかなるか。
5/21(土)
AM2:00迎えにきてもらって自宅発→4:30キックボードデポ地→5:00遡行開始地点駐車地(仮眠)
どやったっけ?当初5時遡行開始やったのか?!目覚ましを遅らせ遅らせ、セットしなおし、結局8時17分出発となった。まぁよう寝れたし、えっか。
駐車地から少し道を登ったところから川に入ろうとしたが、河田さんが「踏み跡がある」というので、藪っぽいところをワシャワシャしながら小又川川床に降り立つ。ここから入る人、懸垂なんか要らんよー。
でも、なんかヌメヌメしてて、川の水質ケミカル疑惑。
ツルツル滑りそうになるところを慎重に歩みつつ、堰堤を3個ぐらい越えつつ、左岸側に見える道から、ほどよい入渓地点が出てくるのを嘆きつつ、ウェットスーツがケミカルウォッシュとなってしまうことを危惧しつつ、とことこと進む。
両岸が立ってきて、雰囲気が変わり、ようやく出てきた まともな滝、15mくらいで3段のパートに分かれてるような滝、胸まで浸かって取り付きを探ってると、河田さんが「ここでは時間を使いたくない。シワガラの滝の登りに時間を置いておきたい。」というので、右岸側から高巻く。巻いてる途中で立派な石積みが何段も出てくる。石積みの波状攻撃や。空中懸垂しないと降りれないなぁ と、どんどん高度をあげつつトラバっていくと、懸垂せずとも川床に降りれるところがようやく出てきた。
その後、両岸の立ってる光景に感動しつつ、苦も無く川を歩いていると、右岸側に遊歩道入り口の看板。そして百mでシワガラの滝。エグれててスゴイ光景や。
さて、どうするか。リスは無い。ボルトを打って、エイドで登ることも検討したが、、、今日の遡行は何に焦点を置きますか、、、という話で、
まぁ結局のところ、「シワガラの滝上から桂の滝までの間のシャワークライムで登れるであろう滝を楽しみましょう。そしてなるべく上流まで詰めましょう。」ということにして
シワガラの滝は巻くことにした。
川床を遊歩道入り口まで戻り、しばらく遊歩道を辿り、地名の書かれてない傾いた標識があるところの分岐を南方向にとり、踏み跡をしばらく辿る。踏み跡は薄い。桂の滝への旧道なのかもしれない。
シワガラの滝の滝音らしき音を聞きつつ、そろそろ滝を越えたかなというところで、小尾根地形のところに赤テープを見つけ、これが怪しいんちゃうんと急な斜面の赤テープを辿り、最後、立ち木支点で
50mロープをかけて懸垂。俺が先に降りさしてもろて、ロープ終わりで、あと川床まで数m足りない、というところで、たすきがけにしていた8mm8mのロープを連結し、回収可能を確認してから川床に降りた。
少し下流側に白くて太いロープが設置してあったが、何の目的なのか分からない。
懸垂地点から高さ1.5mの低い落ち込みを降り、淵を数mたどると、シワガラの滝の落ち口が見えた。落ち口までの間に高さ3mの滝と その釜がある。また、落ち口の左岸側の岩に白いロープが設置してあるのが見えた。何のためなのか?!?!
懸垂地点に戻り、遡行再開。次の滝は倒木のかかる滝。俺が滝下に着いた時には、河田さんは既に落ち口に居た。「階段状で簡単でしたー」と言うが、ほんまかいな。とりついてみると、スタンスは悪くなく、苦労せずに落ち口まで登れた。
その後も、淵が出てきたり、小滝が出てきたり。あまりいやらしくなく、シャワークライミングや泳ぎを楽しめた。
とある、6mほどの滝、「これは無理かな」と思う間もなく、河田さんは既にビレイなしで取り付いている。「大丈夫かいな」「これ、落ちたら、骨折やな。となると、ひとりで助けを呼びに行かなあかんな。どこから巻き上がるかなぁ。」と考えながら、登るのを見てると、「疲れた。交代してー。」と降りてくる。「ハーケンは効いてる。あぶみをかけた。」と言っていて、さて、どんなもんでしょう。ビビリの私はビレイしてもらって登ることにした。こんなとこ、よー登るなぁというところをハーケンから垂れ下がるシュリンゲを持って登り、アブミに立ちこんでみるが、確かに、次の一手が出にくい状況。エイドからフリーに移るところは一般的に言って、どこも難しいのだ。それに、このアブミのかかるハーケン、なんだか動きそうで信用できない。追加のリスを散々さがしまくったが無い。で、ボルトを一本打つことにした。登る前からボルト前提で段取りしてきてるので それはいいけど、さてどこに打つか。水流中のスタンスにも足を置くなら、なるべく右のほうがいいんやけど、立ち位置から横に離れるに従い、ボルト穴を開けるのが困難になり、時間もかかる。この岩、結構、ごつごつ、ぶつぶつしてる感じで、滑らかで平らな面が少なく、また剥がれやすいところも多い。で、ここなら という面を、タワシで苔を落として やっと見つけ、そこに穴を開けた。時計で見ると、十分ほどで開いた。こんな短時間で開くということは、やはり岩質が柔らかいということを意味している。動的加重はかけられへんなぁと思いつつ、ボルトを打ち、アブミをかけて、テイスティング。テイスティングの前にハーケンのアブミに全体重をかけると、、、ハーケンの向きが変わった。そう、抜けてはいないが、動いた。これはヤバい。まぁ、でも、ボルトのほうのアブミは全体重かけても大丈夫。まぁなんとかもつやろ。で、お次のアブミに乗り込み、次の一手を探るが、もち手が少ない。フリクションはさほど悪くはないのだが、、、もう一つ、どこかのリスにハーケンを打ってから落ち口まで登りたい感じ。ボルト打ちで疲れたこともあり、再度の選手交代。
で、河田さん、二つ目のアブミの上部に乗り、かなり逡巡していたが、結局、その後のプロテクションを取ることはなく、落ち口まで登ってしまった。す、すごい。俺には出来ない。出来た人が居るからといって、同じことは出来ない。まぁでも、彼なりの考えで足が滑らないと判断したのだろう。落ちてもボルトのとこで止まったら、下まではいかへんしね。
さて、荷揚げ。登り始めは、フローティングロープで荷揚げと打ち合わせていたが、めんどくさくなったのか、セカンドビレイの続きのロープで荷揚げしたい という。ふーん。。。と思い、ザックを一つつなぎ、そこから もう一本の50mロープで もう一個のザックを繋げていると、上から、「ザック二個いっぺんに揚げる」という。んーーー、引っかかったりして、余計に時間かかるんちゃうな と思うが、まぁ、彼の判断に任せてみようか、時間もあるし、ってことで、俺がロープ中間の8の字で回収しながら登り、ロープの末端にザック二個。ボルトのアブミは回収できずじまいでゴボウも交えつつ落ち口までたどりつく。
アブミは河田さんが懸垂で降りて回収してくれたが、ここでもプチトラブル。
その後、懸案の荷揚げ。プーリー機能付のアセンダーを持ってはって、それの威力を試したかったらしい。数回、引っかかってたが、なんとかクリアして荷揚げ完了。
んでもって、また、しばらく歩いたり、シャワークライムしたりを続け、とある滝、河田さん取り付くが、これは無理やろ、俺は、もう見た目だけの判断で直登無理やろってことで、少し下流に戻って右岸ルンゼから高巻き。途中の嫌らしいところで、フレンズか何かがハマり、河田さん大喜び。虎ロープが見えてきて、踏み跡っぽいところがあり、桂の滝への滝見道かなーというところに出て一休み。河田さんがスマホに落としておいた過去の遡行記録を読み上げてくれる。桂の滝を巻くのに三時間ぐらいかかったという記録だ。んーまんだむ。
で、その踏み跡を しばらく辿ると、スグに完全に切れている。また少し戻って、大きめの木が生えたリッジを登っていくが、河田さんから「もうボク、桂の滝は見なくてもいいんですけどねぇ」と言われる。これを完全無視して、登っていくと赤テープが見えてきて今度はちゃんとした滝見道と思われるところに出た。
ここで河田さん、「もう遡行しませんよねぇ?」と訊いてくる。俺としては、あの滝を巻いて落ち口に立ち、桂の滝まで遡行…のつもりやったけど、ゆわれてみると、ええ時間になってたし、まぁええかということで、「道を行って桂の滝だけ見て帰りましょか」で、河田さんはザックからおもむろにというか、待ちに待ったという感じでプレモルを取り出し、プシュっ。飲酒登山で誰かさんに怒られるやんって思いつつ、少しご相伴に預かる。その後はザックデポって滝見道で桂の滝まで行って、写真ばしばし撮って、立派な登山道で車道まで戻って、「軽トラ載せてくれへんやーん」と愚痴る河田さんをなだめつつ、車道てくてく歩いて、田んぼで作業中の人らから「どこから歩いてきた?」とか訊かれつつ、元気村で ばっこ丼くって、お金は後払いで、駐車地まで戻って終わり。
17:45駐車地→キックボードデポ地→湯村温泉 薬師湯→西宮北ICで高速降りる→コンビニ→22:00自宅着
・まとめ
岩質柔らかめ かつフリクションよしで、えぐれにえぐれた、いいゴルジュ。でも、時季が違うとヌメるかも?!
コメント
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chukiさん、こんばんは。
なかなかバードな沢登りですね。
装備が体にジャラジャラついていて大変そう。
私はとりあえず、
フリーで登れる沢の雪渓に取り付けられれば
十分です。
とかいってウェットスーツ
買っちゃいましたけど(笑)
「空を羽ばたく鳥が羨ましい」と思える程、バードな持ち物でしたw
ガチャ類の内、パーティ内で使ったのは以下です。
フレンズ大きめ1種類, ハーケン, ATCガイドx2, ジャンピング, キリ,リングボルト, ハンマーx2
あとは全て熊鈴代わり兼歩荷訓練の荷重となったわけですが、選択肢を増やすという意味もあったので、heavy&slowを目指している私らとしては、バランスのとれた持ち物だったと考えてますw
昼間、かなり気温あがりましたけどウェットスーツで丁度よかったです。
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