これが本当の蝶槍 上高地から蝶ヶ岳と槍ヶ岳

2016年05月28日(土) ~ 2016年05月29日(日)

• GPS: 32:44
• 距離: 42.1km
• 登り: 2,861m
• 下り: 2,859m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:42
• 休憩: 1:42
• 合計: 9:24

距離 18.5km 登り 1,423m 下り 1,104m

5:10 上高地バスターミナル
5:14 河童橋
5:53 明神館
5:58 徳本口(徳本峠分岐)
6:41 6:54 徳澤園
7:43 7:45 チューダイ広場
9:13 9:23 長塀山
9:28 9:29 カモシカの池
9:46 9:47 妖精の池
9:53 10:10 蝶ヶ池
10:18 10:36 蝶ヶ岳ヒュッテ
11:06 11:10 蝶ヶ岳・蝶槍間分岐(横尾方面)
12:41 13:15 横尾 (横尾山荘)
13:50 13:51 槍見河原
14:00 14:01 一ノ俣
14:09 二ノ俣
14:34 槍沢ロッヂ

2日目

• 山行: 8:46
• 休憩: 1:04
• 合計: 9:50

距離 23.5km 登り 1,440m 下り 1,752m

4:05 槍沢ロッヂ
4:21 4:23 赤沢岩小屋（ババ平）
4:51 槍沢大曲り
5:23 5:24 槍沢・天狗原分岐
6:14 6:16 坊主岩屋下
6:59 7:20 槍ヶ岳山荘
7:47 8:11 槍ヶ岳
8:26 8:27 槍ヶ岳山荘
8:53 8:54 坊主岩屋下
9:12 槍沢・天狗原分岐
9:35 槍沢大曲り
10:08 赤沢岩小屋（ババ平）
10:21 10:30 槍沢ロッヂ
10:46 10:47 二ノ俣
10:52 一ノ俣
10:58 10:59 槍見河原
11:27 横尾 (横尾山荘)
12:05 12:06 新村橋(パノラマ分岐)
12:40 徳澤園
13:14 徳本口(徳本峠分岐)
13:19 明神館
13:50 河童橋
13:54 上高地バスターミナル
13:55 ゴール地点

天候

5月28日（土）　くもり
5月29日（日）　快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

浜松市〜R151〜飯田山本IC〜伊那IC〜権兵衛トンネル〜R19〜木曽福島R361〜沢渡　4時間

足湯公園は車が少なかったので第一駐車場から乗合タクシーで上高地へ。
バスの沢渡始発は5時40分なのでタクシーなら時間に余裕ができます。
釜トンネルのゲートが開く5時まで二番手で待ちました。
タクシー乗り場は市営第一〜第三駐車場の近くにあります。相乗り相手は自分で見つけるか運転手が探してくれます。

駐車場はこちらがわかりやすい
http://www.alps-kanko.jp/pdf/map-swnatu.pdf

【 料金 】
駐車場：一日600円×2
行き：タクシー　一律4200円（5人だったので840円）
帰り：シャトルバス　1250円　※往復で購入なら2050円

コース状況／危険箇所等

危険個所：雪渓の落石
道の状況
■上高地BT〜徳澤園
　梓川左岸のほとんどアップダウンのない林道歩きです。
　あたり一面に花を咲かせていました。
■徳澤園〜蝶ヶ岳
　地図にあるように樹林帯の急登で、展望は全くありません。
　木の根が張りだし、細かな岩もあり非常に歩きにくかったです。
　地形的に迷いやすい所もありますが、赤布や踏み跡を追えば問題ありません。
■蝶ヶ岳〜横尾
　北アルプスの燕岳にある合戦尾根に似ていて、急坂でも歩きやすい。
　ベンチがいくつかあり、段差も小さな階段が付けられ整備されています。
　展望は、なんちゃって槍見台と槍見台があります。
■横尾〜槍沢ロッヂ
　メジャールートなので軽登山靴で全く問題なさそうでした。
　沢沿いなので、とても風が冷たく気持ち良いです。
　ニリンソウの群落が見事で、たびたび足を止めてしまいました。
■槍沢ロッジ〜槍ヶ岳山荘
　大曲あたりから雪が繋がります。
　朝は雪が固くアイゼンが利いてサクサク登れました。
　槍の肩の直下は下りではピッケルを使用しました。
■槍の穂先
　雪は一切なく、夏と一緒でした。
　鎖やハシゴもありますが危険はありません。
　混雑してないので登りは20分、下りは15分くらいです。

その他周辺情報

槍沢ロッヂ：一泊二食　9,500円
※ヒュッテ大槍、殺生ヒュッテは休業中です

乗鞍高原「湯けむり館」720円
※乗鞍岳が望める白濁のお湯ですが少し熱めです。

写真

5/28 5:14

早朝の河童橋なので誰も居ません。
天気が今一ですね〜

5/28 5:46

梓川の豊かな流れ。
やがて信濃川になり、遠く日本海まで注ぎます。

5/29 12:46

春の花々が出迎えてくれました。

5/28 5:47

不勉強で名前がわかりません。

5/29 11:42

これはイワカガミですね。

5/28 6:10

いつもは退屈な林道歩きが紛れました。

5/28 5:58

最初の分岐の白沢出合・徳本峠入口で、200名山の霞沢岳に登れます。
去年の今頃に登り大変だった記憶があります。

5/28 5:52

明神館に到着です。
トイレや自販機があります。

5/28 6:39

気持ち良さそうな芝生の広がる徳澤キャンプ場にやってきました。
ここは昔は牧場だったらしいっす。

5/28 6:41

その名残なのか？
徳澤園の「みちくさ食堂」の名物はソフトクリームです。

5/29 12:41

小屋の前に水場がありますよ〜
登りに掛かる前に、しっかり補給していきます。

5/28 6:54

横尾までは散策路なら1時間です。
長塀尾根を使い蝶ヶ岳に寄っていきます。

5/28 6:55

小屋前を通ると本日の登山口。

5/28 7:01

いきなりの急坂です。
根が張りだして登りにくい。

5/28 7:03

シャクナゲが咲いていました。

5/28 7:19

私の地元の南アルプスに来たみたいです。
ジグザグの急登でした。

5/28 7:42

全く展望はありません。

5/28 7:53

ここまで1時間です。
休むポイントがないので適当に決めた方が良いです。

5/28 8:06

2162Pと思われる。
この先は下りだと少し迷いやすい地形です。

5/28 8:43

長塀尾根で道はハッキリ。

5/28 9:01

長塀山に近づくと残雪が増えてきた。

5/28 9:12

「ながかべやま」と読むんですね。
初めて知りましたが到着しました。

5/28 9:12

三等三角点があります。

5/28 9:18

樹間から僅かに展望がありました。

5/28 9:17

良く見ると富士山と南アルプスです。

5/28 9:46

妖精の池と言う雰囲気ではなかった。
池の周りにはショウジョウバカマが咲いていました。

5/28 9:52

ハイマツに変わり森林限界を突破。

5/28 9:59

歩いたコースを振り返る。

5/28 9:59

ハイマツの向こうに蝶ヶ岳ヒュッテ。
常念の鋭鋒も見えています。

5/28 10:08

二六七七米
蝶ヶ岳山頂に到着です。

5/28 10:04

八ヶ岳と富士山〜南アルプスです。

5/28 10:05

雲海に浮かぶ八ヶ岳。

5/28 10:06

左に御嶽山と焼岳と乗鞍岳が重なるように見えています。

5/28 10:07

テント場の向こうに常念岳と前常念岳。

5/28 10:07

常念は雪が少なそうですね。

5/28 10:13

ミヤマキンポウゲですか。

5/28 10:09

可愛いですね。

5/28 10:15

蝶ヶ岳ヒュッテさんです。
稜線の小屋なので水は天水で購入ですよ。

5/28 10:17

三俣から登るとある「ゴジラの木」の新作が出来ていた。
同じ系列の大滝山荘の大滝山のバッジも売ってました。

5/28 10:49

槍ヶ岳を見ながらベンチで朝食にしました。

5/28 10:49

こちらは穂高連峰です。
前ホ〜奥ホ〜涸さわ〜北ホです。

5/28 11:03

本当に絶景ですね。

5/28 10:59

常念岳からの登山者に何度か擦れ違います。

5/28 11:08

奥に見えているピークが蝶槍です。

5/28 11:04

明日はいよいよ槍ヶ岳。
槍沢はかなり急に見えます。

5/28 11:08

横尾に下ります。

5/28 12:01

急な下りでしたが合戦尾根のように良く整備されていました。
槍見台からの展望です。

5/28 13:16

6時間かけて登山基地である横尾です。
涸沢・槍沢・蝶や常念の分岐です。

5/28 12:56

横尾山荘の名物ラーメン。
ごくごく普通でした。

5/28 13:48

ここからはニリンソウ祭り。

5/28 14:00

沢沿いのコースなので涼しかったです。

5/28 14:05

こんなガレも通過します。
落石注意の看板がありました。

5/28 14:31

さすがメジャーコースです。
とても整備されています。

5/28 14:35

槍沢ロッヂに到着しました。
ババ平でテントの方もここで受付です。

5/28 14:42

150名収容ですが、この日は20名と少なかった。

5/28 14:43

オリジナルの2番を購入しました。

5/28 17:09

夕飯は味は良かったですが、量が少なかったかな。

5/28 18:13

トイレはとても綺麗でした。

5/28 18:14

水が豊富なのでお風呂に入れます。
おかげで、ぐっすり眠れました。

5/29 4:05

翌朝は4時に出発しました。

5/29 4:29

槍沢キャンプ場です。
すでに何人か出発していました。

5/29 4:35

快晴の予感。

5/29 4:54

夜が明けてきました。

5/29 4:58

ツバメ岩に朝日が当たります。

5/29 5:40

朝方は雪が固くアイゼンを装着しました。

5/29 5:41

先行する登山者を追います。

5/29 5:43

左上部から何度か落石がありました。

5/29 5:43

迷わないように赤旗が立っています。

5/29 5:48

振り返ります。

5/29 5:48

傾斜はこんなものです。
ピッケルなしで余裕でした。

5/29 5:48

なかなか穂先が見えません。

5/29 5:48

距離感が掴めない。

5/29 6:07

回り込むように登ります。

5/29 6:09

槍ヶ岳山荘に泊まった方と擦れ違いが多くなりました。

5/29 6:16

坊主岩小屋のあたりかな？

5/29 6:16

やっと槍ヶ岳が見えてきた。

5/29 6:16

テンションが上がります。

5/29 6:37

殺生ヒュッテは小屋明けの準備中でした。

5/29 6:24

振り返ると常念岳が格好いいです。

5/29 6:37

昨日登った蝶ヶ岳越しに八ヶ岳と富士山・南アルプスが見えています。

5/29 6:37

槍ヶ岳山荘も視界に入ってきました。

5/29 6:37

もの凄い存在感です。
まるで倒れ掛かるようです。

5/29 7:08

3時間ほどで到着しました。

5/29 7:11

手拭いを購入しました。

5/29 8:24

テント場より大喰岳。

5/29 7:05

小屋裏から岐阜の名峰・笠ヶ岳。
奥は白山でしょうか。

5/29 7:06

ズーム

5/29 7:06

焼岳の奥に乗鞍岳。

5/29 7:06

ズーム

5/29 7:15

槍沢雪渓を見下ろします。

5/29 7:16

さあ登りましょう。

5/29 7:25

肩から頂上までは150mほどです。

5/29 7:30

登りと下りはルートが違います。

5/29 7:30

雪は全くありません。

5/29 7:40

650名収容の巨大な山荘があんなに小さく見える。

5/29 7:38

最後の連続ハシゴです。

5/29 7:40

三一八〇米
槍ヶ岳山頂に到着です。

5/29 7:45

当たり前ですが360度の大展望です。

5/29 7:45

三俣蓮華の奥の山々。

5/29 7:45

夏に縦走したいですね。

5/29 7:45

剱・立山と鹿島槍・五竜かな？

5/29 7:47

奥は妙高あたりか。

5/29 7:45

表銀座縦走コース

5/29 7:47

富士山もしっかり見えました。
下山します。

5/29 8:48

帰りは走るように下りました。

5/29 8:48

一気に下山です。

5/29 8:54

オーラが出ています。

5/29 8:56

なぜ1550なんだろう。
ここだけ雪がありませんでした。

5/29 9:24

雪渓にはクラックがあります。

5/29 9:25

楽しい時間は、あっと言う間ですね。

5/29 9:51

ババ平のテン場より。

5/29 9:52

新築のトイレで綺麗でした。

5/29 10:11

早朝は暗くてわかりませんでしたが良い雰囲気です。

5/29 10:09

ツツジも咲いています。

5/29 10:13

ミヤマザクラ

5/29 10:21

槍沢ロッジでコーラを一気飲み。
マジで美味かった。

5/29 10:39

どこを撮っても絵になります。

5/29 11:05

素晴らしいアプローチです。

5/29 11:05

雪解けで水が多かったです。

5/29 11:12

まさに清流です。

5/29 11:19

ニリンソウの群生は春の風物詩です。

5/29 11:04

可愛いですね。

5/29 11:19

自然そのものって感じが素敵です。

5/29 11:27

横尾に戻ってきました。

5/29 11:27

多くの方が休んでいました。

5/29 11:57

何の花だろ。

5/29 11:34

初夏の上高地は最高です。

5/29 11:41

梓川の豊かな流れ。

5/29 11:47

明神岳は迫力があります。

5/29 12:47

カメラマンを撮る。

5/29 12:55

カップルを盗撮。
彼氏のコートにマフラーはありえない。

5/29 13:50

河童橋より穂高岳。
日本の山岳風景の代表です。

撮影機器：

iPhone 6 Apple

感想

kitainotori

蝶ヶ岳と常念岳の縦走路上に蝶槍という小さなピークがあるのはご存知ですか？
槍ヶ岳は上高地からではヤマレコで流行のワンデイが難しいので、槍沢ロッヂか槍ヶ岳山荘泊になります。（何人か日帰りする猛者もいました）
槍沢ロッヂまでだと短すぎて午前中に到着してしまうので、蝶ヶ岳にはネタで寄りました。
長塀尾根は噂通りの樹林の急登、それに加えて展望なしという恐ろしいコースでした。
地元の南アルプスでマゾの急坂は幾つか登っていますが、それに匹敵するものでした。
今後二度と登りたくない尾根道リストに加えておきました。

槍沢ロッヂは初めて泊まりましたが、とても綺麗で良かったです。
夏山シーズン中だと混み合いますが、中途半端なこの時期は空いていて快適でした。
環境保護でシャンプーや石鹸は使えませんが、お風呂で汗を流せるのは良いですね。
槍ヶ岳の雪渓ですが、早朝は雪が締まるので早々にアイゼンを着けた方が良いです。
どこまでノーアイゼンで行けるか試してみましたが、急斜面でピンチになりました。
足裏に全神経を使って岩場にトラバースして、事なきを得ましたが少々危険でした。
槍ヶ岳は新穂高から登ったことがあり二度目ですが、今回は展望に恵まれました。

上高地から横尾までの3時間のアプローチは、とかく消化試合になりがちです。
右岸にケーブルカーや電気自動車が欲しいくらいと思っていましたが、今回は違いました。
春の風物詩のニリンソウや、可愛らしい花々が出迎えてくれて楽しめました。

コメント

うっちー

やっぱ槍はいいですね
四年前に一度槍沢から登ったことがありますが、雪の残るころの槍もいいですね
槍沢から登るとなかなか槍の穂先が見えなくて、穂先が見えた時の感動がいいですよね

kitainotori

Re: やっぱ槍はいいですね
U字谷を回り込むように登り、穂先が最後に見えるという憎い演出ですね。
槍ヶ岳はミーハーだと思いながらも、北アルプスでは一番好きかもしれません。
いつか裏銀座と表銀座から縦走してみたいですね〜

purin11

大変参考になりました。
6/4〜6で初めて槍ヶ岳へ行きます。残雪の槍ヶ岳という事で、ショップの方々は細心の注意を促してくれていました。ちょっと心配な面もありましたが、ツアーガイドさんに、確認したりこの記録を拝見させて頂き大変参考になりました。ありがとうございました。

kitainotori

Re: 大変参考になりました。
人気コースなので急な斜面にはステップが切ってあり、アイゼンを引っかけて転ばない限り大丈夫そうでした。
ただ、落石が何度かあり「ラーク」と二度ほど叫びました。
雪渓の上を子供の頭くらいの岩が静かに、でも勢いよく転がってくるので目を切らさないことが重要と思います。
天気が良いといいですね。