九重/大曲〜久住山〜中岳〜坊ガツル〜大曲
- GPS
- 07:47
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 1,159m
- 下り
- 1,160m
コースタイム
- 山行
- 6:08
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 7:47
天候 | おおむね晴ちょっと雲が多く時々ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
大曲登山口の駐車場(ヘアピンカーブ内側)がクローズされていたため、近くの路肩に駐められるスペースを探す必要がありました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大曲登山口に登山届ポストあり(用紙は置かれていない模様)。 登山口からすぐのところにハシゴを上下する箇所あり(写真参照)。 中岳から南東方面のコル(中岳分岐)へ下っていく途中に岩場のへつり箇所あり。 それ以外の危険箇所は特になし。 |
その他周辺情報 | 久住高原温泉・長湯温泉など下山後の温泉は選び放題ですが、今回はまっすぐ竹田市中心部に戻ったので、豊後竹田駅近くの「竹田温泉 花水月」を選択。大人500円。 http://www.taketan.jp/spots/detail/40 |
写真
感想
大分に行く用事ができました。
よし!ついでに山だ! 九重だ!
4月に起きた熊本地震も登山道への影響はほぼないようだし、何よりミヤマキリシマの時期だしな!
…と意気込んでいたら、当初5月末に行くはずが、予定が延びて6月上旬になり、えーっ!花の見頃過ぎちゃうじゃん!と少し落胆、おまけに出発直前になって、追い打ちをかけるかのように九州地方梅雨入り宣言も出たりして、若干盛り下がっていたのですが。
当日、ともかくも登山口までレンタカーを走らせてみると、梅雨の中休みか、空はくっきり晴れていました。
なぜか大曲登山口の駐車場が閉鎖されていたのは予定外でしたが、なんとか近くの路肩に駐車できるスペースを見つけ、予定通り大曲から入山。
ミヤマキリシマはどんなもんだろうなあ…と思いながら歩いていると、樹林帯を抜けたとたんに、ピンク色に染まった山肌が目の前に飛び出てきました。
おおっ!これは期待できる!
俄然気分アゲアゲになって、諏蛾守越を過ぎ、北千里浜の広い道(本当に広くて面白かった)を歩いていって、久住分れまで登ってきたら、折悪しくガスが少々出てきました。
しかし有難いことにそれ以上天気が崩れることはなく、久住分れからは牧ノ戸峠から登ってきたと思しき登山者の皆さんも合流して一気に人が増えた中、久住山山頂へ。
中岳や三俣山の風景と、ミヤマキリシマのピンク色の絨毯をしばし堪能しました。
次はいよいよ九州島最高峰の中岳へ。
体力節約のため天狗ヶ城のピークを越えるルートは敬遠して、池沿いの道を進むことにしました。
本当に水際すれすれのところを道が通っていて、大丈夫かなと思いながら歩きましたが、やっぱり山の中の池というのはいいもんですね。
ほどなくして中岳山頂に到着。
少し曇ってきていましたが、向かいの久住山や、その反対側の坊ガツルの様子がよく見えました。
この後は、その坊ガツルまで下っていくのですが、地図を見ると坊ガツルまでは久住分れ・北千里ヶ浜を経由するルートと中岳南東の鞍部から分岐して谷間を下るルートがあり、さっきと同じ道を戻るのも面白くないなあということで、一旦は後者のルートを取ることに。
ところが、鞍部まで下りてきてみると、法華院温泉方面への道の入口にはロープが張られて通せんぼされており、横には「通行をご遠慮下さい」の立て札が。
土石流多発地帯であり、数年前の豪雨でさらに道が荒廃しているとのことで、自己責任で通れないこともなさそうな雰囲気でしたが、しばらく考えた末、やはり立て札の通りに通行を遠慮することにして、再び中岳へ取って返しました。
中岳の手前で、ひとり他の方を追い抜いたのですが、その際に少し話を聞いてみると、この方はまさにその「通行をご遠慮下さい」の道を法華院温泉から登ってきたのだそうです。
しかし、やはりかなり荒れた道だったそうで、目印もないことはないものの、かなり時間がかかった(確か2時間半くらいと言っていたような…)とのこと。
こっちからだと谷間を下っていくことになるし、やはり止めておいて正解だったかもしれません。
(ちなみに、下山後に「山と高原地図」やヤマケイオンラインで見ると、この道は載っていませんでした)
ともかくも無駄にした時間を取り戻すべく、急ぎ気味に中岳を通過し、久住分れを下り、北千里浜を過ぎて、法華院温泉への道に入りました。
最初のうちは岩がゴロゴロしている谷間を下っていき、樹林帯に入り、再び頭上が開けてしばらく進むと、法華院温泉山荘に到着。
なぜか軽トラが止まっていたり(後で調べたら林道経由で入ってこれるらしい)、「酒類販売所」なる看板が出ている一角もあったり(写真は取り損ねたがこれは実際「なんじゃこりゃ」と思った)、なかなか面白い山小屋だなと思いながら、建物の間を抜けていくと、眼前には坊ガツルの広大な草原が。
ここで引き返してもよかったのですが、とりあえずテン場を見ていくことにしました。
そしてやってきた坊ガツルのテン場は、いやあ、まったくもって快適そうなサイトじゃないですかこれ。
平日にもかかわらず、ざっと見て10張以上のテントがありましたが、自分もテントを持って来てなかったことが悔やまれるほどの楽しそうな雰囲気でした。
すぐ先に温泉もあるし、酒も山荘で調達できるし(笑)、登山口からもそんなに遠くないしで、なかなか便利そうです。
ここの炊事場で給水後、再び山荘へ戻って、いよいよ下山することに。
まあ、下山といっても、まず諏蛾守越まで登り返すわけですが…。
この登りの途中で後から追いついてきた方と、しばらく話をしながら歩きます。
地元の方だそうで、九重の山のことをいろいろと教えてもらいました。
山荘からの登りが終わって平らになったあたりの道の傍に、猿のように見える岩があって「さる岩」と呼ばれていること、昔のこと冬の北千里浜で悪天候の中遭難した学生がいて、慰霊の鐘が諏蛾守越の石室に作られていること、その石室はかつては山小屋で、小屋番をしていた人は現在久住高原で温泉宿を営んでいること、などなど、興味深い話を聞くことができました。
諏蛾守越からは、ちょうと休憩していた数名の方々も加わり、しばらく一緒に下山。
その後皆さんは長者原へ下りていったので、大曲方面との分岐からはまた一人になるかな…と思っていたら、途中で追いついた方が同じく大曲へ下りるというので、この方と話をしつつ、一緒に登山口へ。
停めていた車に戻り、今回の山行も無事完了となりました。
今回は比較的天候にも恵まれ、なかなか楽しい一日でした。
次は坊ガツルにテント泊して大船山方面を目指そうかな。
なお、大きな写真は
http://photozou.jp/photo/list/74507/8871854
で公開していますので、「写真小せーよ!」という方はそちらへどうぞ。
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