梅雨の晴れ間に西穂高岳
- GPS
- 06:58
- 距離
- 7.9km
- 登り
- 890m
- 下り
- 891m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
※ロープウェイ駅のトイレも営業開始時間にならないと使えません。 ※駐車料金は300円。 第2ロープウェイ 往復2,800円。※5kg以上のザックは追加料金が必要 片道200円 「白樺平」始発は8:45、「西穂高口」終発は16:45 ※7月〜10月は土日祝のみ始発の運行時間が早まります http://shinhotaka-ropeway.jp/2016/06/18/%e3%80%90%e7%99%bb%e5%b1%b1%e8%80%85%e3%81%ae%e6%96%b9%e3%81%ab%e6%9c%97%e5%a0%b1%ef%bc%81%e3%80%91%e4%bb%8a%e5%b9%b4%e3%82%82%e3%81%82%e3%82%8a%e3%81%be%e3%81%99%e7%ac%ac2%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%83%97/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
西穂高岳まで登山道に雪はありません。 ■西穂高口〜西穂山荘 緩やかな登り。花がたくさん咲いています。 ■西穂山荘〜西穂独標 景色を楽しみながら歩ける快適な稜線。 西穂独標の登り、下りは垂直に近い岩場。慎重に。 ■西穂独標〜ピラミッドピーク〜西穂高岳 岩稜帯の細い稜線。 足場の悪い岩場のトラバースも多く、滑落に注意。 いくつもの峰を乗り越えるのでアップダウンも多い。 雨や強風時は行かないほうがよい。 |
その他周辺情報 | 中部縦貫道・高山ICから新穂高まで1時間ほど。 国道158号の丹生川のデイリーヤマザキが最後のコンビニ。 このコンビニの付近にオービスがあるのでスピード出しすぎに注意。 |
写真
感想
6月に入り、梅雨入りしてから雨の日が続いています。
すっきり青空が見られる日はほとんどなくなりましたが、この6月18日の土曜日は日本列島から梅雨前線が消え、各地で晴れの予報。
しかし、それも一日だけで、翌日は雨になるという貴重な梅雨の晴れ間です。
そこで、以前から計画していた西穂高岳の日帰り山行を計画しました。
厳冬期に西穂丸山までは行ったことがあるのですが、西穂高岳はまだ未踏です。
新穂高ロープウェイを使えば簡単に日帰りできると思っていたのですが、この時期はロープウェイの運行時間が問題なのです。
この時期の始発のロープウェイの時間が8:45分と遅く歩きはじめは9時になります。
そして、最終のロープウェイの時間が16:45。
使える時間は7時間45分ということになります。
「山と高原地図」の標準コースタイムは登りが4時間15分、下りが3時間10分の合計7時間25分。
休憩時間を含めるとかなりギリギリのスケジュールになってしまいます。
のんびり山の風景を楽しみたいし、写真も撮りたいし、西穂山荘でラーメンも食べたいので、今回はかなりハイペースを意識して行くことにしました。
金曜日の夜の10時に神戸を出発して、途中2時間ほど寝て朝の5時頃、新穂高第2ロープウェイ乗り場である鍋平に到着。
ものすごく広い駐車場がありますが、ここにトイレはありません。
寝ながら8:45のロープウェイ始発を待ちます。
ハイシーズンになればロープウェイ待ちの行列が長くなるのでしょうが、この日は登山者が50人ぐらい。観光のお客さんを入れても121人乗りの2階建てのロープウェイに一度に乗り切れます。
ロープウェイの西穂高口駅を降りると、天気が良く、青空をバックに笠ヶ岳をはじめ、北アルプスの山がとても美しい。
この景色を見ただけでも満足してしまいます。
時間がないので、すぐに出発します。
西穂山荘までは樹林帯の緩やかな登り。
道端にお花が咲いていますが、わき目もふらず登り続けると、45分ほどで西穂山荘に着いてしまいました。
ぜんぜん疲れを感じず、息も上がっていなかったので、休憩せずに稜線を西穂独標へ向かいます。
標高を上げていくと、目の前に西穂の荒々しい峰が現れます。
振り返ると、焼岳と乗鞍岳が美しい。
10分ほど歩くと、西穂丸山に到着。
ここからの景色も素晴らしいです。
笠ヶ岳が大きく見えます。反対側には霞沢岳。
向かう方向には台形の西穂独標と、三角錐のピラミッドピーク、そして、主峰である西穂高岳がそびえています。
西穂独標までは景色を楽しみながらのんびり稜線歩きを楽しめます。
この日はほぼ無風だったので快適。ちょっと暑いぐらいでした。
西穂独標の手前から足元は岩場となり、注意が必要です。
垂直に近い岩場を登り切ると、そこが西穂独標。
ピラミッドピーク、西穂高岳へ続く、荒々しい岩の稜線をみると背中がゾクゾクします。
ここでヘルメットを着用。
先へ進みます。
西穂独標から西穂高岳までは、両側が切れ落ちた細い稜線や足場の悪い岩場のトラバースが続き、緊張が強いられ、のどが渇きます。
雨や強風のときはこのルートは危ないです。
また、いくつもの岩のピークを登ったり下りたりを繰り返し、足が疲れます。
ハクサンイチゲやミヤマキンバイなどのお花に癒されながら登ります。
歩きはじめてから3時間で西穂高岳の山頂に到着しました。
なかなかいいペースでした。これで下りはゆっくり歩けます。
西穂高岳の山頂でゆったり景色を楽しみます。
槍ヶ岳と穂高連峰、北アルプスの深い山並み。
そして、ジャンダルムと奥穂高岳へ続く、荒々しい稜線。怖そうです。
奥穂高岳はすぐ近くに見えますが、ここから6時間もかかるというのも納得がいきます。
続々と登山者が登ってきますが、山頂は狭いのでおにぎりを一つ食べて下山します。
下りのほうがより慎重にいかないといけないですね。
常に崖っぷちを歩いているような感じなので、石に躓いたり、勢い余って滑落しないように注意しながら行かないといけません。
登りで頑張ったおかげで時間に余裕があるので、あえてゆっくり行きます。
西穂山荘に戻ってコーラを飲んで、有名な西穂ラーメン(みそ)を注文。
街で食べたら普通の「サッポロ一番みそラーメン」なのでしょうけれど、山で食べるラーメンはものすごい美味しいです。
あとはゆっくり花の写真を撮りながらロープウェイの西穂高口駅まで下ります。
西穂高口駅の展望台から、今日歩いた西穂山荘〜西穂高岳の稜線がすべて眺められます。
標高差は800mほど、距離にして8kmほどの6時間の山行なのですが、久しぶりの北アルプスの登山で充実感いっぱいでした。
西穂高岳は日帰りで十分楽しめることはわかったのですが、神戸からの車でのアプローチがしんどかった…
16時半ごろ下山して、「平湯の森」で温泉に入って飛騨を出発したのが18時ごろ。
19時に高山から高速道路に乗って、途中で夕飯を食べて、1時間ほど仮眠して、家に着いたのがちょうど0時でした。
7月中旬〜10月中旬の土日祝にはロープウェイの始発が早まる(8月は6時、7月・9月・10月は7時)ので、もっと山の時間を楽しめるようになります。
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