沼尻から安達太良山と鉄山、箕輪山:火山の息吹を間近に
- GPS
- 07:55
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 989m
- 下り
- 985m
コースタイム
- 山行
- 6:23
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 7:52
天候 | 霧のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場は40台くらいは可能。朝3台目、帰りでも10台。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はないが、胎内岩から硫黄川までの道はザレ場。 |
写真
感想
この連休は全体的には天候不順のようだ。18日は天候回復傾向なので、それに期待して18日に山へ行くことにする。昨年の同時期に磐梯山に登ったのだが、その帰りに秋元湖から土湯トンネルに向かう途中、天気が良かったので、安達太良山の西側の荒々しい火口の威容が良く見えた。これは沼尻から登ってみなくては、と思っていた。天気が良ければ一日中沼の平の火口を見ながら歩くことができるのだが。
18日朝仙台は晴、途中東北道の福島辺りでは吾妻小富士も見えたりして、良さそうだったのだが、土湯トンネルを超えると山が雲が架かっている。今日は徐々に天気が良くなるはずなのだが、山の上の雲はちょっと別の場合もあるからな。沼尻温泉で舗装は終わり。そのまま砂利の林道に入る。3辧10分ほどで林道終点、広い駐車場がある。向かって右手に登山道入口がある。すぐに、割と急な登りになり、3分くらいで展望台あり。安達太良は雲が架かっており、火口も下の方しか見えない。樹林帯の急な登りはそれほど長くはなく、一旦緩くなる。硫黄採取場への分岐を過ぎると、急登となる。徐々に背の低い灌木帯となるので左の展望は素晴らしいのだろうが。今日は1400m辺りで雲の中に入ってしまい、何も見えない。1500mを超えると左は障子ヶ岩になるのだが、道も大きな岩が多くなってくる。1641mピークを超えると一時右の山腹に下り、また登り返して船明神山となる。遠くからも見える船明神山の尖塔がここにあるのかな。次いで石延登山口への分岐があり、安達太良主稜に向かい、さらに安達太良山に向かう。相変わらず、雲の中であるが、船明神山からの高低差はあまりなく、楽である。安達太良山の乳首には右手から登った。この辺で晴れてくる予定だったのだが、展望はまるで無し。まだ9:30なので、登山者もあまり多くはない。
ぐるっと回っているうちに晴れてくるだろうと、鉄山に向かう。馬の背、牛の背はいつも風は強い所ではあるのだが、今日はことさら厳しい。この辺りは沼の平の展望が最高なのだが、何も見えない。雨は降っていなくても雲が吹き付け、頭やザックが濡れるほどだ。でも、気温が適度なので、行動は楽である。鉄山は岩峰下まで登り、トラバースとなり徐々に登って分岐に至る。少し山頂を戻ると三角点と火山観測施設がある。ここから鉄山避難小屋まではすぐである。小屋で休憩、昼食をとる。さて、まだ、これから天気が回復するとしつこく思っているので、安達太良連峰の最高峰である箕輪山にも行ってくることにする。小屋から数分はそれまでと同様の岩と砂礫の道であるが、その後灌木帯の急な下りとなる。一部急な岩を下る処もある。鞍部の笹平まで下ると雲が薄くなっている。箕輪山は灌木と草の狭い登山道を登ると思っていたのだが、案外広い灌木と岩の斜面の登りで、晴れていれば気持ち良さそうである。最後は緩やかになって、山頂の一角(道標あり)に至る。箕輪山は1728m東西に長い山頂で、三角点は1719mで東にあるので、簡単に行けそうなら行ってみようと、踏跡のあるヤブ漕ぎで少し行ってみたが、よく判らず直ぐに戻った。
箕輪山から鉄山避難小屋まで戻るが、やっと雲が上がりかけてきた。小屋周辺まで戻ると、行く手の石楠花の塔やその先のピークが良く見えるようになった。やっと、安達太良の全容を見ることができそうだ。石楠花の塔やその先のピークから障子ヶ岩から、船明神山、安達太良山、矢筈森、鉄山と火口の周囲をやっと見ることができた。沼の平はこちらからは見えないんだよね。箕輪山も全貌は現さなかった。下山路は、岩壁に近づいていく。胎内岩はこの岩壁の一部で、岩の間をくぐる。ザックが大きいと厳しいかな。でも、上に迂回路はある。胎内岩を過ぎると、岩交じりの急な下りとなる。さらに下ると、道は白っぽいザレの道となり、硫黄川まで下っていく。硫黄川沿いの道は、一部右山腹からの落石注意である。河原の石の間を歩いたり、やや上の草の中の道を歩いたりしながら下っていく。硫黄採取場が左に見えてくる。建物の先で、川沿いの道に入る。これは作業道で、温泉の配管沿いに続く。途中、白糸の滝が間近に見られる。安達太良山頂周辺の人出は多いが(といっても天気と時間のせいか、今日は20人位だった)、沼尻−稜線では4人、鉄山−箕輪山−沼尻では6人の方と出会った程度だった。今日は、ちょっと、天候の回復が予想より遅れたが、最後に安達太良山の火口周りを見ることができて良かった。
今度沼尻から沼の平一周と、沼尻から鉄山避難小屋経由で箕輪山往復を考えていたので、とても参考になりました。
青空の下で歩けたらと思っています。
tubasaさん、こんばんは。
近い時期に行かれるのなら、参考になればとてもうれしいです。
沼尻からの道は、火山の雰囲気を最大限に味わうことができるし、登山者も少なくて良いコースだと思います。今回は船明神方面では雲の中で、前半は絶景を味わえませんでした。
良い天気のときに、行くことができるといいですね。
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